俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

最近、八オリ作品が増えてきて、歓喜しています。

それではご覧ください。


38日目

晩飯も食い終わり、風呂から出た後、自分の部屋に戻ると、メールが届いていることに気づいた。春歌からだ。

 

『明日は購買で買わないでね。それと一緒に食べよう。答えは聞かない』

 

拷問?何も買わせないつもりなのに、一緒に食べよう?答えは聞かないって・・・。どういうつもりなんだろう。もしかして、『今日の昼ご飯は私だよ』って言いだして、人気のないところに連れて行かれるのか?『私を食べて』って言われるのか。もう~春歌ちゃんったら破廉恥ねぇ~。大歓げ・・コホン。はい、よからぬ妄想もここまでにしよう。

 

取り敢えず、パンは買わない。答えを聞くつもりはないという事だな。了承。

 

 

 

翌日、約束通り何も買わず、晴天の中、ベストプレイスにて、春歌の到着まで待機。今日も頑張ってるなぁ、テニス部。あの銀髪美男子、確か同じクラスになったんだよな。まぁ、向こうは知らないだろうが。

 

「はちまーん♪」

 

いつもよりニコニコと上機嫌な可愛い笑顔でやってきた春歌。手には2つの弁当がある。

 

「はい、お弁当作ってきたよ」

 

「本当か!ありがとな」

 

何も買うなというのはこういう事だったのか。素直に凄い嬉しい。手作りの弁当なんて何年ぶりだろう。

 

中を見ると、卵焼きにアスパラのベーコン巻き、ハンバーグに唐揚げなど、男子高校生には嬉しいおかず且つシンプルイズベスト。俺にとって完璧と言っていい。

 

「いただきます」

 

早速卵焼きを一口。・・・美味い!そして甘い!まさか甘い卵焼きを食べられるとは・・・。

 

気付けば、無我夢中で食べていた。

 

「ごちそうさまでした」

 

ものの10分しないうちに全部食べ切ってしまった。

 

「えへへ、そんなに美味しかったんだ♪」

 

春歌は満面の笑みを浮かべている。

 

「ああ、マジで美味かった。毎日食いたいくらいだ」

 

「じゃあ、毎日作ろうか?」

 

「でも、きつくないか?」

 

「寧ろ、そこまで美味しく食べてくれるなら、やる気も出るよ。・・・それに、花嫁修業になるしね」

 

そこまで恥ずかしがるくらいなら、最後のは言わなくてもよかったんじゃないか?改めて俺も恥ずかしくなってくる。

 

「なんか、弁当作ってもらうのに、さらにここまで歩かせるのは申し訳ないな」

 

「気にしなくていいのに・・・」

 

「いいや、気にする。春歌がそこまでしてくれるんだ。俺も少しは変えなきゃいけない。・・・だから、これから昼は一緒に食おう。教室で」

 

「いいの?」

 

「ああ」

 

正直、こんなに可愛い彼女が俺なんかと一緒に食うなんて、っていう周りの嫉妬と何かされる怯えてたが、今日で終わりだ。堂々としてよう。彼氏がこんなんじゃ、春歌に申し訳ない。

 

「あ、お弁当のおかず、何かリクエストある?」

 

「そうだなぁ。量は今日よりも多く、肉多めのバランスが取れるおかずがいいな。お願いできるか?」

 

「うん!任された!」

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

また明日。

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