俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

37 / 42
はい、どうも、アイゼロです。

SS作家という職業があればいいのに・・・。と思う今日。そしたら、ニートとお金が消えるかもしれないな。

それではご覧ください。


37日目

2年生になって少し経った、現在は6月。梅雨の時期が入ってきました。外はバシャバシャ、中はもわもわと湿気が煩わしい。

 

当然いつものベストプレイスが使えないため、別の場所に移動する。

 

・・・う~ん、ここがいいな。自販機からも近く、ベンチもあり尚且つ、人通りも少ない。いるにはいるがたまにしか通らないし。ていうかここ、一回来た。一応俺の思い出の場所ではあるな。

 

「お待たせ、八幡」

 

「おう、俺も来たばっかだ」

 

「嘘つけぇ!」

 

あらやだ春歌ったら。いつからそんな乱暴な口調に・・・。

 

「・・・懐かしいね、ここ」

 

「ああ」

 

ここは初めて友達ができた思い入れのある場所だ。マッカンを煽りながら、思い出に浸る。

 

「こんなことしてたよね~♪」

 

「・・・ふぉうふぁふぁ(そうだな)」

 

突然俺の前に立ったと思ったら、1年前と同じことをされた。でもこれが実は嬉しかったんだよな。友達で満足だったのに、今じゃ恋人だ。あの時、こうなるとは思ってもみなかった。

 

「前はこうやって顔を近づけるだけだったけど」

 

言い切る前に、突然顔を更に近づけ、春歌の口が俺の口と重なった。

 

「今ではこんなことができちゃう♪」

 

やられたなぁ・・・。主導権を握られたため、今日は俺が手玉に取られる。いや、別に何も競ってなんかないんだけどね。

 

「ていうか、春歌最近俺にキスしすぎじゃない?」

 

「そうなの?初めてだからさじ加減が分からないんだよね」

 

あー、そうか。恋愛に関しては結構鈍いから加減が分からないんだな。俺もだけど。

 

「なんか、八幡の口、甘い」

 

おっと?春歌らしくもない。急に意味深な事言ってきたぞ。そんな甘くなるほど長くしていない。原因は俺が飲んでたマッカンだろう。

 

「八幡いつもそれ飲んでるけど、美味しいの?」

 

「・・・は?まさか、飲んだことないというのか?このソウルドリンクを・・・」

 

「え?私何か変なこと言った?なんかキャラおかしくなってるし・・・」

 

まさか千葉県民でこれを飲んでいない奴がいるとは。恐れいったぞ、春歌。

 

「ほら、飲んでみろよ」

 

「うん。・・・・・甘っ!甘すぎない!」

 

そんなに驚くほど甘くないだろう。寧ろ俺はこれ以外コーヒーは飲めないのだ。微糖とかカフェオレですら苦いと感じるからな。おい、誰だ今子供って言ったの?子供だってコーヒー飲むぞ。小町飲めるんだぞ。

 

「そんなもの飲んでると、糖尿病になるよ」

 

「安心しろ。ちゃんと考慮してる」

 

ちゃんと一日二本って決めてるからな。そもそもこれってコーヒーに入るのか?名前にコーヒーは入ってるけど、これ寧ろ逆に、練乳にコーヒーを入れたって言う方が正しい気がする。

 

「あ、そうだそうだ。八幡、夏休み暇?」

 

「夏休みどころか年中暇だ」

 

「あのさ、2人で旅行行かない?ていっても県内だけど」

 

「旅行?どこ行くんだ?」

 

「下の方」

 

物凄いざっくりだ。まだ決まってなかったんだな。

 

「じゃ、行くか旅行」

 

「うん。あ、ちなみに旅館で一泊するから」

 

・・・・・マジで?

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

また明日。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。