SS作家という職業があればいいのに・・・。と思う今日。そしたら、ニートとお金が消えるかもしれないな。
それではご覧ください。
2年生になって少し経った、現在は6月。梅雨の時期が入ってきました。外はバシャバシャ、中はもわもわと湿気が煩わしい。
当然いつものベストプレイスが使えないため、別の場所に移動する。
・・・う~ん、ここがいいな。自販機からも近く、ベンチもあり尚且つ、人通りも少ない。いるにはいるがたまにしか通らないし。ていうかここ、一回来た。一応俺の思い出の場所ではあるな。
「お待たせ、八幡」
「おう、俺も来たばっかだ」
「嘘つけぇ!」
あらやだ春歌ったら。いつからそんな乱暴な口調に・・・。
「・・・懐かしいね、ここ」
「ああ」
ここは初めて友達ができた思い入れのある場所だ。マッカンを煽りながら、思い出に浸る。
「こんなことしてたよね~♪」
「・・・ふぉうふぁふぁ(そうだな)」
突然俺の前に立ったと思ったら、1年前と同じことをされた。でもこれが実は嬉しかったんだよな。友達で満足だったのに、今じゃ恋人だ。あの時、こうなるとは思ってもみなかった。
「前はこうやって顔を近づけるだけだったけど」
言い切る前に、突然顔を更に近づけ、春歌の口が俺の口と重なった。
「今ではこんなことができちゃう♪」
やられたなぁ・・・。主導権を握られたため、今日は俺が手玉に取られる。いや、別に何も競ってなんかないんだけどね。
「ていうか、春歌最近俺にキスしすぎじゃない?」
「そうなの?初めてだからさじ加減が分からないんだよね」
あー、そうか。恋愛に関しては結構鈍いから加減が分からないんだな。俺もだけど。
「なんか、八幡の口、甘い」
おっと?春歌らしくもない。急に意味深な事言ってきたぞ。そんな甘くなるほど長くしていない。原因は俺が飲んでたマッカンだろう。
「八幡いつもそれ飲んでるけど、美味しいの?」
「・・・は?まさか、飲んだことないというのか?このソウルドリンクを・・・」
「え?私何か変なこと言った?なんかキャラおかしくなってるし・・・」
まさか千葉県民でこれを飲んでいない奴がいるとは。恐れいったぞ、春歌。
「ほら、飲んでみろよ」
「うん。・・・・・甘っ!甘すぎない!」
そんなに驚くほど甘くないだろう。寧ろ俺はこれ以外コーヒーは飲めないのだ。微糖とかカフェオレですら苦いと感じるからな。おい、誰だ今子供って言ったの?子供だってコーヒー飲むぞ。小町飲めるんだぞ。
「そんなもの飲んでると、糖尿病になるよ」
「安心しろ。ちゃんと考慮してる」
ちゃんと一日二本って決めてるからな。そもそもこれってコーヒーに入るのか?名前にコーヒーは入ってるけど、これ寧ろ逆に、練乳にコーヒーを入れたって言う方が正しい気がする。
「あ、そうだそうだ。八幡、夏休み暇?」
「夏休みどころか年中暇だ」
「あのさ、2人で旅行行かない?ていっても県内だけど」
「旅行?どこ行くんだ?」
「下の方」
物凄いざっくりだ。まだ決まってなかったんだな。
「じゃ、行くか旅行」
「うん。あ、ちなみに旅館で一泊するから」
・・・・・マジで?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また明日。