俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

予約したいフィギュアがあるが、届け予定日が学校ある日でどうしようか悩んでる。どうでもいいね。

それではご覧ください。


34日目

今日はクラス替えと自己紹介だけで学校が終わったため、春歌と昼飯を共にすることになった。場所はお決まりの喫茶店。すっかり俺と春歌の行きつけとなっていた。

 

「あ、春歌ちゃん、八幡君。ちょうどよかった。ちょっとお願いがあるの」

 

店に入り、いつも俺達を歓迎してくれる女性店員が手を合わせてお願いしてきた。

 

「今新作メニュー開発中なんだけど、試食してくれないかな?」

 

「え?私達でいいんですか?」

 

「うん。いつも2人には来てもらってるし。是非」

 

そんなわけで、新作の試食をすることとなった。常連になると、こういうことがあるのか。なりたけでもあったらいいな。新作ラーメンの試食。

 

「はい、どうぞ~」

 

「おお~、綺麗」

 

運ばれてきた料理は、リゾットだ。リゾットは結構種類とレシピがあるが、これはチーズがベースで、ブラックペッパーがかかっている。ありがちな組み合わせだと思うが、何か工夫されているのだろうか。なんにせよ食べてから物を言った方がいいな。

 

それでは、実食!

 

「・・・・美味しい」

 

「ああ、美味いな」

 

リゾットって初めて食べたが、こんなにも美味い物なのか。作りたくなる美味さだ。

 

「本当に!お客さんに出せる?」

 

「はい。お金とっても文句言えないほど、美味しいです」

 

「よかった~。それじゃあ、シェフに話してくるね」

 

店員さんが厨房に戻る姿を横目に、目の前のリゾットを食い続ける。すると突然、目の前にスプーンが2つ現れた。1つは俺の。2つ目は、春歌がこちらに突き出していた。

 

「どうした?」

 

「俗にいう、あーん、というやつかな」

 

「・・・・何故?」

 

「いや、ほら、私達、まだやったことないから、折角だし、・・しよう」

 

そんな照れた様子で目パチパチさせて、意味深なことを言わないでくれ。高校生男子だとやっぱりそっち方向に考えを持ってかれちゃうんだよ。煩悩退散、南無三。

 

俺は何も言わずに春歌のスプーンにかぶりついた。

 

「じゃあ次、八幡の番」

 

「ほらよ」

 

無心だ。こういう時はどぎまぎするからこそ、手玉に取られる。あえて何も考えてないように思わせるのだ。

 

パシャッ

 

春歌がちょうどスプーンに口を付けた瞬間、カメラのシャッター音が鳴った。春歌もそれに驚き、口を離し、俺と共に音源の方に目を向けた。

 

そこにはニコニコと営業スマイル女性店員がカメラを構えていた。やられた。

 

「うんうん。いい写真が撮れた。微笑ましいねぇ♪」

 

「な、何してるんですか!消してください。ああ、でもその前に私の携帯にデータ送ってください!宝物にします」

 

「春歌!?」

 

 

その後、写真のデータと共に、まさかの現像も渡された。・・・これをどうしろと?あの、プリクラ?みたいに財布とかに入れればいいの?いや入れないけど。机にでも立てとくよ。

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

夏休みか修学旅行で終わりにしたいと思います。

また明日。

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