俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

本日、外が凄いですね。千葉は台風が暴れています。

それではご覧ください。


33日目

「ドキドキしてきたね」

 

「そうだな。ちょっと緊張してる」

 

俺と春歌は今、一緒に登校している。いつもは違うが、今日という日は特別なのだ。

 

俺達1年生は、ついに今日から2年生。つまり進級だ。そして、何故2人かというと

 

「同じクラスになれるといいね」

 

「ああ。なりたいな」

 

クラス替えである。俺と春歌は1年の時、クラスが離れていたため、同じクラスになるのは悲願なのだ。

 

「春歌の友達とやらも、一緒の方がいいかもな」

 

「そうだね。彼氏を紹介したいし」

 

 

 

新しいクラスの表は、定番の下駄箱のドアに貼られている。順番にA組から見て回っている。しかし、E組まで来ても、俺と春歌の名前がない。

 

そしてF組の表を見ると、俺の名前、春歌の名前が書かれていた。

 

「やったよ八幡!」

 

「お、おい。さすがにここで抱き着かれると・・・」

 

「あ、ごめんごめん」

 

うわぁ、ヤバい。殺意のこもった眼が一斉に向かれた。

 

「気持ちは俺も同じだから」

 

うっかり頭を撫でてしまった。

 

「おーおー、お2人さん。朝から公衆の前でいちゃついてますねぇ」

 

「あ、皆集合してたんだ」

 

「おはよう。またみんな同じクラスだね。それと、比企谷君だよね?よろしく」

 

「え、ああ、おう。」

 

「固くならなくていいよ。君の事は、春歌からよく惚気られてるから」

 

思わぬ事実が発覚してしまった。普段から冷静で時には甘えん坊な春歌が、友人に対し惚気話など。

 

「そう言えば自己紹介がまだだったね。芥川梨奈」

 

「福沢有希だよ」

 

「夏目奏菜。よろしく」

 

「江戸川蘭子」

 

「・・・・・はぁ!?」

 

なんと!まさかの文豪が勢ぞろい!いやいや嘘だろ・・・。なにこの偶然というか奇跡というか。これに太宰春歌か。将来この5人で武装探偵社でも立てる気か?

 

「何平然と嘘ついてるの!?八幡誤解しないで。嘘だから!」

 

何だ嘘か・・・。焦ったぁ。でもなんかそれと同時に、密かに期待していた物が崩れた感じがした。

 

その後、本当の名前を教えてもらい、俺も自己紹介を返した。どうやら名字だけ嘘らしくて下の名前は本当らしい。

 

はぁ、女子5人に対し、男は俺1人。後先怖いなぁ、と思いを馳せながらも、2年F組の教室に着いた。

 

席の配置を確認すると、分かってたことだが春歌とはそれなりに離れる。タ行とハ行だしな。

 

HR始まりのチャイムが鳴り、新たな担任が登場した。

 

「今日から2年F組の担任になった、平塚静だ。よろしく」

 

すげぇ男っぽい自己紹介だな。

 

担任の自己紹介から始まった、生徒による自己紹介が終わり、今日はこれで学校が終わる。

 

「八幡、この後昼ご飯行こう」

 

「かまわないが、友達も誘わないのか?」

 

「皆用事があるって言われた・・・」

 

「そうか。じゃ、行こうぜ」

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

夏休みもあと9日か・・・。

また明日。

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