東京楽しんできたが、最後の最後でsuicaを落としてしまい、落胆しました。
それではご覧ください。
クリスマスがやってきた。人生で初めてかもしれない。こんなシャレた記念日に外へ出るなんて。約束通り、今日24日は春歌と過ごすため。今は春歌を待っている。場所は駅前の時計下だ。
「はちまーん!」
俺の名前を呼んだ彼女は手を振りながら、俺に向かって駆け寄ろうとしている。厚着が可愛い。厚着の方が隠されて体のラインが際立ってエロイ。俺冬派。
「なんか変な事考えてないよね?」
「何も。早く行こうぜ」
周りの野郎共のジェラシーファイアに耐えられないから。
「うん。行こう♪」
変なところで勘が鋭いな、春歌は。今日行くのは、前に一緒に行った喫茶店だ。あそこは、イベントごとに色々メニューや飾りつけを変えるらしい。七夕だったり、バレンタインだったり、今日のクリスマスもそう。
店に入ると、凄い繁盛している。男女カップルが多いな。一部には女子同士の人もいる。さすがに男子同士はいないな。
「あ、いらっしゃい春歌ちゃん。春歌ちゃんも彼氏連れ?」
「はい。元友達の八幡です!」
「いいねぇ~。友達からの彼氏なんて。ささ、特別にいいところ、取ってあるよ」
「ありがとうございます♪」
「本当にメニュー変わってるな。しかもカップル専用多すぎだろ」
「それが狙いだからねここは。私たちもそれにする?」
「まぁ、折角だしな。色んな専用メニュー頼もうぜ」
ドリンクや、料理、デザートなども注文し、辺りを見回す。・・・よーく見ると、店員さんミニスカサンタコスだ。厨房の人も赤い鼻だけ付けている。
「どうしたの?私の事そんな見て」
「・・・いや、春歌のサンタコスが見て見たいと思ってな」
「・・待ってて。借りれるか聞いてくる」
え?行動早くない?そしてまさかの本気するとは・・・。
数分後。
「どうかな?」
ミニスカサンタの春歌が登場。
「似合ってる・・・」
「何で目逸らしたの!?・・あ、照れてるの?そうなんでしょ?」
「ほ、ほら、飲み物きたから」
「分かった~♪」
春歌は上機嫌に、俺は目の保養になり、その運ばれたドリンクを飲もうとしたが、その形状に戦慄せざるを得なかった。
一回り大きいコップ、そして2つのストローが交差され、左右に飲み口が分かれている。テレビでよく見るやつだ。
「こ、これはさすがに・・・」
「そうだな。交代で飲むか」
こんなバカップルなことできるか!逆にこれを平気でできる奴を異常だと俺は思うぞ。
料理を食べる場面は割愛します。
「そうだ。はい、春歌」
「え?もしかしてプレゼント?」
「そうだ。クリスマスだしな」
「ありがとう♪」
箱の中から出てきたのは、リボンだ。春歌は季節関係なく髪を結んでいるからな。
「じゃあ、私からはこれ」
春歌も用意してくれたらしく、小さい箱を受け取った。
開けると、頑丈で綺麗なブックカバーと、面白い形をした眼鏡だ。
「その眼鏡、怠け者眼鏡って言って、寝ながら読書できるの」
へぇ、そんな便利な物があるのか、この世には・・。面白いなぁ。
「ありがとな、春歌。大事にする」
「私も、リボンありがとう」
その後、一緒に写真を撮らされたりし、久しぶりに楽しいと思えたクリスマスを過ごしたとさ。
春歌を家に送り、俺も帰宅。だが、中には誰もいない。おかしい、クリスマスは小町のために両親は休みを取ってる筈なのに。ていうか小町すらいない。
・・・あれ?テーブルに何か紙が・・・。
『家族旅行に行ってきます!アデュー!』
泣くよ俺?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回はほんの少し糖分が多めになります。
また明日。