俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。



それではご覧ください。


26日目

翌朝、目を覚まし、意識が薄い中、半身を上げ、顔を時計の方へ向けると、時刻は6時半。寝る布団や場所が違うためか、いつもより早く起きてしまった。

 

二度寝するような時間でもないため、起き上がって布団をたたんだ。

 

横に目をやると、布団がはだけて、へそを出して寝ている太宰。お見事って言いたくなるほどの寝相の悪さだ。気持ちよさそうに寝てるなぁ。

 

パシャッ

 

取り敢えず一枚。よし、起こそうか。

 

「おーい、そろそろ起きた方がいいんじゃないか?」

 

肩を軽く揺らすと、う~んと唸って、半身を上げた。けど、依然として目はつぶったまま。朝はめっぽう弱いようだ。

 

そして、また寝てしまった。

 

「おーい」

 

「ん~、抱いて~」

 

「ぶっ!?」

 

よし、一旦落ち着け俺。これはあれだ。寝ぼけて少し子供みたいな甘えん坊なところが少し露呈しただけだ。深呼吸深呼吸。

 

「馬鹿なこと言ってないで起きろよ」

 

「・・・あれ?比企谷君?」

 

「おう」

 

「私、何か馬鹿なこと言ったの?」

 

「抱いて~、私を比企谷君の色に染めてーって言ってた」

 

「なっ!な、な、な」

 

「嘘」

 

手元の枕で思いっきり殴られました。

 

 

 

 

「・・・」

 

「どうしたの春歌?随分とご立腹だね」

 

「別にー」

 

根にもたれたなー、さっきの事。でも、半分は事実なんだよ。

 

「夜はお楽しみだったのかな?」

 

「「っ!げほっげほ!」」

 

太宰と共にむせてしまった。

 

「あ痛い!」

 

そして、娘に箱ティッシュを投げつけられる母親。面白い家族だな~。

 

「なんか、ユニークな母親だな」

 

「まあね。楽しいことが好きで、よく悪戯とかするんだ。たまに迷惑することもあるけど、退屈しないかな」

 

「いいな。楽しそうで」

 

 

※太宰視点

 

 

C組とF組の教室は離れているため、途中で比企谷君と別れた。2年は同じクラスになれたらいいなぁ。

 

「おはよう」

 

「あ、春歌。おはよう」

 

教室に入ると、いつも仲良くしてる友人に挨拶をする。そして、HRまで少し話をします。

 

・・・しばらくすると、携帯が振動した。開いてみると、メールが届いたらしく、しかも送信者は比企谷君だった。

 

メールの内容は何も書かれていない白紙。最初は何が何だか分からなかったけど、写真が添付されていた。その写真を見ると・・・。

 

「比企谷君のバカーーー!!」

 

「うわ!どうしたの春歌!急に叫んで・・・」

 

ひ、昼になったら覚えてなさいよ・・・。

 

 

 

 

 

昼になり、いつもは友人と昼食を共にするのだが、申し訳なく断りを入れ、あの場所に一直線に向かった。

 

着くと、比企谷君は呑気に潮風を浴びながら、パンを頬張っている。

 

「ひーきーがーやーくーん」

 

私は比企谷君の頭を力強く掴んだ。

 

「な、何だ?太宰?」

 

「なんだ?じゃないでしょ!何あの写真。いつ撮ったの?」

 

「いつ撮ったって、今日の朝に決まってるだろう。可笑しな事言うなぁ」

 

「やかましい!クラスで大声上げちゃったじゃない」

 

「いやぁ、あまりに可愛いからついな」

 

「・・そ、そっか。可愛いかったから・・・」

 

それなら許してもいいかなぁ。比企谷君の癒しになるならそれで。

 

「・・・ちょろい」

 

ブチッ。

 

「こんのーーー!!」

 

「いだだだだ!!」

 

思いっきり両手で頭をぐりぐりしてやった。

 

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

2年になって始めの高校生活を振り返っての作文をどうしようか悩んでます。

また明日。

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