いただいた感想の返答は、後書きで答えていきます。
それではご覧ください。
太宰と突然の出会いをした日の翌日。いや、なんかこの文だと凄い誤解されそうだな。だって太宰なんだもん。しょうがないでしょ!下の名前で呼ぶわけにもいかないし。それにしても珍しいにも程がある。日本を巡ったら、芥川とか国木田がいるんじゃないのかな?何それ超会ってみたい。
俺はいつものベストプレイスで、パンを頬張り、マッカンを煽っている。
「異能力!」
「ぶふー!げほっげほ」
「ああ、ごめんごめん!」
突然後ろから大声をだされ、マッカンを吹いてしまった。ま、またかよ。そしてこの聞き覚えのある声は・・。
「なんだ?太宰」
「人間失格!」
えー、俺昨日会ったばっかの人に、いきなり人間として否定されてしまったよ。いや、確かに恥の多い生涯を送ってしまったけれども。こうも真っ正面から言われると、ダイヤモンドメンタルな俺でも、ヒビが入るぞ。
「そうですか・・・・」
「あー!違う違う。そう言う意味じゃない!」
そう言うなり昨日と同様、何故か隣に座ってきた。ちょっとぉ、そういう行為こそが男子を勘違いさせてしまうのだよ・・・。
俺は気付かれないよう、少しだけ距離をとった。
「意味は分かってる。あの漫画読んでるんだな」
「うん。やっぱ同じ名字である太宰治が一番好きかな」
「俺は芥川だな」
羅生門とかカッコよすぎでしょアレ。技の種類も豊富だし。でも、乱歩のあの性格も好きだな。『僕が良ければすべてよし』。俺みたいじゃない?
ていうか、何で俺は普通に会話をしているんだ。とにかく、太宰に理由を聞く必要がある。
「何でここに来たんだ?お前、友達とかいるだろ?」
「どうしてそう思ったの?」
いや、だって美人だし、なんてことは口が裂けても言えない。
「いそうだな、と思っただけだ」
「まぁ、いるけど。ちょっと喋りたかっただけだよ」
「ふぅん。俺と喋りたいなんて、随分ともの好きなんだな」
「えぇ?そうかな?」
「そうだぞ。こんなボッチで暗い奴に話しかけるなんて、いるわけない」
「ふーん、そうなんだ」
俺はお得意の自虐ネタを披露したが、彼女はそれを気に留めもなく、淡泊に返事をした。あれ?こういう事言われると、何を言い返せばいいかわからなくて、引いて気まずくなるはずなんじゃないの?むしろそれを狙ってたまである。
「あんまり自分を卑下するもんじゃないよ」
それどころか、何故か励ましの言葉を送られた。こいつ、もしかして結構なお人好しなんじゃないか?こんな俺に対しても、そのような言葉をかけるとは。
「そりゃどうも。じゃあな」
「うん、またね」
いや、だからまたってなんだよ・・・。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、質問に答えます。
Q.何時ごろ更新?
A.不定期です。
Q.何故太宰春歌が話しかけたのか。
A.3日目で明らかになります。
Q.どのようにして八幡とくっつくか
A.お楽しみに
また明日。