俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

2 / 42
はい、どうも、アイゼロです。

いただいた感想の返答は、後書きで答えていきます。

それではご覧ください。


2日目

太宰と突然の出会いをした日の翌日。いや、なんかこの文だと凄い誤解されそうだな。だって太宰なんだもん。しょうがないでしょ!下の名前で呼ぶわけにもいかないし。それにしても珍しいにも程がある。日本を巡ったら、芥川とか国木田がいるんじゃないのかな?何それ超会ってみたい。

 

俺はいつものベストプレイスで、パンを頬張り、マッカンを煽っている。

 

「異能力!」

 

「ぶふー!げほっげほ」

 

「ああ、ごめんごめん!」

 

突然後ろから大声をだされ、マッカンを吹いてしまった。ま、またかよ。そしてこの聞き覚えのある声は・・。

 

「なんだ?太宰」

 

「人間失格!」

 

えー、俺昨日会ったばっかの人に、いきなり人間として否定されてしまったよ。いや、確かに恥の多い生涯を送ってしまったけれども。こうも真っ正面から言われると、ダイヤモンドメンタルな俺でも、ヒビが入るぞ。

 

「そうですか・・・・」

 

「あー!違う違う。そう言う意味じゃない!」

 

そう言うなり昨日と同様、何故か隣に座ってきた。ちょっとぉ、そういう行為こそが男子を勘違いさせてしまうのだよ・・・。

 

俺は気付かれないよう、少しだけ距離をとった。

 

「意味は分かってる。あの漫画読んでるんだな」

 

「うん。やっぱ同じ名字である太宰治が一番好きかな」

 

「俺は芥川だな」

 

羅生門とかカッコよすぎでしょアレ。技の種類も豊富だし。でも、乱歩のあの性格も好きだな。『僕が良ければすべてよし』。俺みたいじゃない?

 

ていうか、何で俺は普通に会話をしているんだ。とにかく、太宰に理由を聞く必要がある。

 

「何でここに来たんだ?お前、友達とかいるだろ?」

 

「どうしてそう思ったの?」

 

いや、だって美人だし、なんてことは口が裂けても言えない。

 

「いそうだな、と思っただけだ」

 

「まぁ、いるけど。ちょっと喋りたかっただけだよ」

 

「ふぅん。俺と喋りたいなんて、随分ともの好きなんだな」

 

「えぇ?そうかな?」

 

「そうだぞ。こんなボッチで暗い奴に話しかけるなんて、いるわけない」

 

「ふーん、そうなんだ」

 

俺はお得意の自虐ネタを披露したが、彼女はそれを気に留めもなく、淡泊に返事をした。あれ?こういう事言われると、何を言い返せばいいかわからなくて、引いて気まずくなるはずなんじゃないの?むしろそれを狙ってたまである。

 

「あんまり自分を卑下するもんじゃないよ」

 

それどころか、何故か励ましの言葉を送られた。こいつ、もしかして結構なお人好しなんじゃないか?こんな俺に対しても、そのような言葉をかけるとは。

 

「そりゃどうも。じゃあな」

 

「うん、またね」

 

いや、だからまたってなんだよ・・・。

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。


それでは、質問に答えます。

Q.何時ごろ更新?
 A.不定期です。

Q.何故太宰春歌が話しかけたのか。
 A.3日目で明らかになります。

Q.どのようにして八幡とくっつくか
 A.お楽しみに


また明日。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。