カタクチイワシは虎と踊る   作:ターキーX

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最終幕・虎とアリス
第二十六話 悪魔再び


 

 巨大遊園地跡地。

 「遊園地」と呼ばれてはいるが、北海道の広大な大地を利用して造られたそれは遊具以外にも広々としたメインストリート、世界各地の風土を再現した各エリア、緑豊かな巨大迷路など、実際はテーマパークと遊園地の融合体に近い。

 過去のテーマパークによる地域振興ブーム最盛期に造られたそれは開園当初こそ賑わったが、ブーム終焉後は入園者は減少の一途を辿り、最終的に地元住民に惜しまれつつ閉園となった。

 それからしばらく後、その広大な敷地を局地戦の演習に使えないかと戦車道連盟が買い受け現在に至る。

 巨大な壁で覆われた円形型の場内の広さは実に直径数kmにも及ぶ。無数の建築物に遊具に池に草原に野外音楽堂、それら全てが閉園後のまま残されており、局地戦を展開するには最良の場所となっている。

 

 

「……ここね」

 

 

 古びた看板を見上げつつ、逸見エリカは呟く。

 彼女ら大洗戦車道連合はここを決戦の地として選んだ。あとは最善を尽くすのみ。

 建物の谷間を抜ける風が、看板を大きく揺らした。

 

 

 劇場版カタクチイワシは虎と踊る  第二十六話 悪魔再び

 

 

 戦車数両を並べて走るに足る、南側の正門入口から中央広場へ伸びるメイン・ストリート。エリカのⅣ号戦車を先頭に横にアンチョビのCV38、続いてしずかのテケ車、その後ろに20両余りの戦車が続き、最後尾ではみほの乗るティーガーが警戒しつつ進んでいる。

「うーん……」

 そのCV38から身を出し、手元の地図と周囲の景色を確認しつつアンチョビが唸った。

「入口は私達が入って来た南側正面と西側の裏門、あとは東側の業者用の通用口か」

「広さはどうなの?」

「大型トラックが通れるように設計されていたんだろうな。残念ながら、どれも戦車が入るには十分だ」

 エリカの問いに、指で大体の縮尺を測りつつ答える。城壁めいた遊園地の外壁は高く、また固い。ここまでの大学側の動きから、強引に壁を破壊して入るような行動には出ないとアンチョビは読んでいた。

「となると……一度、中央広場に集まってから各所に展開。それぞれの門に防衛線を構築して迎え撃つ形になるかしら?」

「地味ではあるが、それが一番だろうな」

 エリカの提案にアンチョビも同意する。

「……副隊長、貴女なら何処から攻める?」

「そうだな……」

 そう聞かれ、アンチョビは改めて地図を見た。

 巨大なゲートを構える正門が最も広く、部隊を展開して正面から攻めるには最も適している。

 次いで裏門、通用口の順に狭くなってゆく。通用口は一般客の目に留まりにくいようにか、裏通りに作られており見通しは悪い。

「こちらが待ち構えているのが分かっている以上、分散させて三方向から攻めるとは考えにくいな。正面から大部隊で攻撃を仕掛けて、そっちに戦力が移動したタイミングを見計らって通用門からの奇襲……って所か」

 だが、そう予測しつつもアンチョビには一抹の不安があった。

  

 しずかの奇策を読み切った島田愛里寿が、果たしてそんな“普通の奇襲”を仕掛けてくるか?

 

「……まあ、考えすぎてもな」

 その不安を振り払うように、アンチョビは頭を振った。

 まずい考え方だ。相手に呑まれかけている。相手を過小評価してはいけない。しかし、相手を過大に幻視してもいけない。

 相手がこちらより格上なのは分かっていた事だ。ならば、こっちは全力で思考を振り絞り、出来る事をやるまで。

 アンチョビはそう思いつつ、前方に見えてきた中央広場に視線を向けた。

 

 

 遊園地を遠くに臨む平原、そこを進む20両余りの大学選抜の戦車。

「………」

 その先頭のセンチュリオンの砲塔から小さな身体を覗かせ、双眼鏡で前方を観察する少女がひとり。

 島田愛里寿は部隊と遊園地までの距離を大凡測り、到着時間を計算すると通信機を手に取った。

「こちら隊長車。あと少しで遊園地外周に到着する」

 

『……待ちわびたぞ。危うく出番が来ないかと思っていた』

 

 通信機の向こうから聞こえる少女の声。その口調は尊大で、隊長である愛里寿に対しての敬意は全く感じられない。

 その失礼な態度に、愛里寿は眉ひとつ動かさずに言葉を続けた。

「敵は、お前が内部に既に居る事には気付いていない。我々の到着前に攻撃を開始、部隊を混乱させろ。それに乗じて突入を行う」

『了解。むしろ、隊長殿が来るまでに全滅させてやろう』

「……無理はするな」

 それだけ言うと、愛里寿は通信を切った。次いで後方を進むT-34/85のトウコへの通信を開く。先程の相手とは打って変わって陽気な声が返ってくる。

『はいはいっ! 隊長、どーしたのっ?』

「トウコ。お前は先行して、裏門方面から潜入。“アレ”と合流しろ」

『え~~……?』

 その指示に対し、トウコは露骨に嫌そうな声をあげた。

 彼女は彼女で一応こちらの指示には従うのだが、愛里寿への敬意の薄さは大概だ。

 やはりそれに対しても愛里寿は無表情のまま指示を続けた。

「“アレ”は何をしでかすか分からない。お前が先行して、奴の手綱を握れ」

『いやー、だってあの子、アタシもどうにも苦手で……』

「………」

『……分かってるよ。T-34、部隊を離脱し先行する』

 それ以上の無駄口は叩かず、トウコのT-34は部隊から離れて速度を上げつつ別方向に向かって行った。

 

「………」

 

 もし愛里寿がエリカ程度に感情を表に出す性格だったならば、今の彼女はこの上なくうんざりした表情を浮かべていただろう。

 今回の試合の発起人である文科省・学園艦管理局長の辻の親族という事で戦車と共に紹介された、眼鏡をかけたあの少女の事を思い出す。

 表面上こそ適当な理由を言いつくろっていたが、その眼から愛里寿が読み取ったのは試合など関係なく自身の力を誇示したいという名声欲と、それを阻んだ者たちへの復讐心だった。

 愛里寿個人としては部隊に組み込む事は避けたかったが、大学戦車道にも様々な支援を取り付けて貰っている管理局のテコ入れだけに断るのは難しかった。

 まあ、“ガラクタ”とはいえ決して脆弱な戦車ではない。かく乱という目的において、彼女は十分に働いてくれるだろう。

 愛里寿はそれらの思いを表面に出さず、センチュリオンの車内へと戻った。

 

 

「……こちら正門側、展開完了した。未だ敵影は確認できず」

 

 遊園地・正門付近。

 三両のティーガーと一両のパンター、二両のT-34/85が静かに佇み砲身を園外に向けている。

 まほは砲塔から身を出し、中央広場のエリカに報告を送る。

『了解。そのまま待機でお願いします』

 少し緊張した声でエリカの応答が返ってくる。

 

 現在、大洗の面々は部隊を幾つかに分けて大学側の迎撃に備えていた。

 正門側にはまほとみほ、エミ、ツェスカ、カチューシャとクラーラが展開。重装甲、重火力の車両を揃え、正面からの撃ち合いにも対応できる編成だ。

 一方、アンチョビが同時に仕掛けてくると予測した通用門方面にはカバチームのⅢ突を中心としてヤークトパンター、ブラックプリンス、ポルシェティーガー、ヘッツァー、セモヴェンテといった、火力はあるが機動性に問題のある車体、もしくは駆逐戦車が展開。三つの入り口の中で最も狭い通用門からの攻撃時に、集中砲火を浴びせられるように備えている。

 危険性が低いと思われる裏門側には西のチハ新砲塔型を中心とした、チハ、チト、M3Lee、B1bisの部隊が向かっている。敵の攻撃があった場合は防戦に徹し、増援を待つ予定だ。

 司令塔であるエリカのⅣ号戦車とアンチョビのCV38は中央広場で待機。P40、テケ車、クルセイダーは遊撃部隊として各所の増援として駆け回ってもらう役割だ。

 残ったⅡ号戦車には、柏葉姉妹の機動力を活かして園内のクリアリングを行って貰っている。

 急ごしらえではあったが、何とか迎撃態勢は整った。あとは愛里寿がどう出てくるか。

 

 強い風が吹く。まほは黒森峰の帽子を押さえつつ遠くに視線を向ける。

 彼方に見える土煙。それは次第に近づいてくる。

 

「各車、敵影を確認次第迎撃。正門からは一両も突入させるな」

『りょ、了解!』

『了解。任せておいて』

『はい、たいちょ……い、いえ、部隊長』

『言われるまでも無いわ! ノンナの仇討ちよ、クラーラ!』

『はい、カチューシャ様』

 

 応答の言葉はそれぞれだが、誰からも強い戦意が伝わってくる。緒戦ではカールによる手痛い洗礼を受けたが、まだ戦意は衰えてはいない。

 張り詰める空気の中、まほは静かにその時を待った。

 

 

 暗い、しかし広い空間。鉄と油の匂いが充満している。

「………」

 その空間の中に居るのは十人ほどの少女だ。無言で、しかし丁寧に其々の作業を行ってゆく。

「隊長殿。準備、整っております」

 一人が車長席に座る眼鏡の少女に報告する。

 

「良し。ならばそろそろ始めるとしよう」

 

 眼鏡の少女は頷くと、頭に鉢巻きめいて巻かれた包帯に指を添えた。もともと勇退の理由付けとして入院を余儀なくされただけで、怪我などは多少打った程度の軽いものだ。既に巻いている必要もない。

 しかし、彼女にとってこれは過去の屈辱を忘れないために必要なものだった。屈辱を晴らしてこそ、初めてこの包帯を外す事ができる。言わば自身にとっての執念の証だ。

「隊長殿、一両接近中です」

 砲手からの報告を受け、彼女は覗き窓から眼下を見下ろした。

 こちらに向かって走ってくるⅡ号戦車。偵察なのか他の車両は見当たらない。

「……悪くない。主砲、装填」

 

 

 遊園地北西部・ラーテゾーン。

 構想のみ存在していたドイツの超重戦車・ラーテをモチーフとした巨大建造物を中心として構成された、屋内ゲームやボールプール等を楽しめるようになっているエリアである。

 この遊園地には戦車を素材としたアトラクションや建造物も多く、ここにも中央のラーテ以外に幾つかの戦車の巨大な模型が設置されている。

「こちらⅡ号戦車の金子、何かバカでかい戦車があるエリアに来たわ。敵はいないわね」

『了解。一応、建物の影とかに隠れてないかチェックしてくれ』

 運転を妹の剣子に任せ、二号戦車から身を出しつつ姉の金子が中央広場のアンチョビと連絡を取り合う。

 

 周囲を観察する。柏葉姉妹は戦車の事に詳しくはないが、中央の巨大なラーテの模型以外にもロシアのメンデレーエフ戦車、フランスのFCM/F1、日本のオイ車、ドイツのE-100戦車等の実戦投入されなかった戦車たちが整然と並んでいる姿の重厚さには金子も思わず息を呑んだ。

 

「でも、遊園地にしては悪趣味よね」

「本当ね! こんな鉄の塊を並べるくらいなら、世界の名車の模型とかを用意した方が子供も喜ぶのに」

 優花里が聞けば強く抗議しそうな言葉を交わしつつもⅡ号戦車はラーテの中に入り、内部のチェックを行う。壁の無い、柱だけの広大な空間には幾つもの遊具が置かれたままになっている。通電さえすれば、今にも動き出しそうだ。

「ん~……見当たらないわね。どう、剣子?」

「それっぽい物は無いわね。次行きましょ、次」

 きょろきょろと周囲を見つつ、遊具の間をⅡ号戦車が走る。やがて入って来たのと反対側の出入り口から抜け、再びラーテ前の広場へと戻る。

 

「……ん?」

 

 ふと、金子は違和感を覚えた。

 出てきたラーテの左右の超重戦車の模型を見る。

「気のせいかしら……?」

「どうしたの?」

 剣子が尋ねる。金子は眉をひそめた。

「いえ、なーんか……入る前と変わってない?」

「え?」

 

 そう言われ、剣子も左右を見た。

 何も変わっては───いや、違う。

 

「あの戦車、砲塔が回って……」

 

 次の瞬間、Ⅱ号戦車は三発の砲弾を同時に受け吹き飛んだ。

 

 

『こ、こちらⅡ号戦車ーっ!』

『やられたわ! 何だか知らないけど、バカでかいのの一両が本物! あとは何とかして!』

「………!」

 味方側全体に送られた柏葉姉妹の最後の通信に、裏門防衛の部隊を先導していたチハの絹代は身をこわばらせた。

『に、西隊長殿! これはもしや……!』

 後方を進むチハの細見から緊迫した声での通信が届く。

 

「……うむ」

 

 絹代は険しい面持ちで頷いた。おそらくは、その危惧は的中している。絹代は通信手に指示を出し、中央広場のエリカへの通信を開いた。

「逸見殿、アンチョビ殿! 裏門部隊ですがこちらにはB1bisとM3Leeを残し、我々はそちらの迎撃に向かわせて下さい!」

『……分かったわ。正面と通用門の部隊は迂闊には動かせない。こちらからも遊撃部隊を向かわせるから合流して』

「有難うございます。ウサギ殿、カモ殿! こちらの防衛はお任せします!」

『わ、分かりました!』

『攻撃があった場合は、すぐに連絡するわ!』

 梓とそど子の素早い応答。その返事を待つが早いか絹代は砲塔から身を出し、後方のチハと九五式に声をかけた。

「細見、福田! 私に続け! ペパロニ殿たちと合流し、“奴”を迎撃する!」

「了解であります!」

「お、お供させて頂きます!」

 威勢よく答える細見と、敬礼しつつ精一杯の声を出す福田。三両と二両に分かれ、彼女らは別々の方向に向けて走り出した。

 

「……ぉい、おーい!」

 

 やがて、向こう側から声と共に三両の戦車が見えてきた。ペパロニのP40を先頭とした遊撃部隊である。

「おお、ペパロニ殿!」

「何かヤバそうな気配だなァ。頼むッスよ、西さん」

 神妙な顔で言うペパロニに、絹代はチハをラーテゾーンに向かわせつつ言った。

「……貴殿と共にこの場で戦うというのも、奇縁という物ですな」

「?」

「いえ……おそらく、その大型戦車なのですが……」

 その絹代の表情には拭い難い悔恨が滲み出ている。

 ペパロニの動物めいた勘は、その表情と先ほどの言葉から過去の勝負を自身に思い出させた。高校戦車道全国大会二回戦・アンツィオ高校対知波単学園の試合。

 

「……まさか!?」

「………」

 

 絹代は無言で頷く。

「ちょっとちょっとですわ! お二人だけで分かった風に終わらせないで、わたくし達にも分かるよう説明して下さいませ!」

 その様子に抗議するクルセイダーのローズヒップ。ダージリンを意識してか手には紅茶のカップを持っているが、彼女のように優雅にはいかないようでカップの中の紅茶は大半が零れ落ちている。

「……その必要は無いようだぞ。ローズヒップ殿」

 それに続く赤いテケ車のしずかが、前方を見つつ言った。

「へ?」

 そう言われ、ローズヒップは改めて前方を見た。横倒しになって白旗を上げるⅡ号戦車の奥、何か建物らしき塊がある。

 

「家が……動いていますの?」

「否。あれが敵だ」

 

 きょとんとするローズヒップにしずかが答える。

 建物の上に人影が見える。こちらを待ち構えるように見下ろす影が。

「……やはり、ここに参戦していましたか。辻前隊長殿」

 その人影に向けて、絹代は苦渋を浮かべつつ言った。

 

 建物──否、超重戦車・オイ車。150mm砲を主装備とした三つの砲塔を持ち、最大装甲厚150mmを誇る全長10m、全幅4.8m、全高3.6mの鉄の巨人。その主砲塔上に立つ一人の少女。

 

「久しぶりだな、西! そしてアンツィオの愚か者共!」

 

 彼女、知波単学園前隊長である辻つつじは高らかに言った。古めかしい知波単のパンツァージャケットに身を包み、顔に包帯を巻き付けその端を風に揺らす姿はどこか幽鬼めいた印象をペパロニ達に与えた。否、それは実際に幽鬼なのかもしれない。盲執と復讐心に捕らわれた幽鬼。

 

「……って、そうじゃなくて! 何でお前が大学側(そっち)に加わってンだ!?」

 

 思わずペパロニは大声で尋ねた。

「そ、そうですわ! 前隊長という事はまだ高校三年生! おかしくありませんこと!?」

 それに同調するローズヒップ。つつじはそれに対し見下ろしつつ答える。

「貴様らには分からん、高度な取引という事だ。縁あって大学側に加わらせてもらったまで」

「自分が何やってるか分かってんスか!? これでこっちが負けたら、大洗が廃校になるんスよ!?」

「……分かっているとも」

「何?」

 つつじの口元に歪んだ笑みが浮かぶ。

「学園艦の廃校を賭けた大勝負……なればこそ、今度こそ我がオイ車の強さを見せつける最高の舞台という事だ」

「(駄目だ、こいつ。話が通じねえ)」

 その瞳の奥の狂気の光に気付き、ペパロニはそれ以上の説得を諦めた。

 

「……辻前隊長はあの敗北の後もオイ車の知波単への導入を諦めておらず、その態度を潔しとせぬ知波単OG会からの抗議もあり『大会での負傷による入院に伴う勇退』という名目で隊長を解任されました」

 

 オイ車への視線を外さずに絹代がペパロニに言う。

「その後、オイ車は処分が困難なこともあり学園内で封印していたのですが……先日、辻前隊長の失踪と共に紛失しました」

「アタシが顔を出した時の会議が、それだったって事ッスね……」

 ペパロニは何故あの場で絹代が自分から参戦を願い出た理由をようやく理解した。自分たちの学園から生まれた悪意を放置するのは、情に厚く義を重んじる知波単生徒の気質では、到底無視できるものではなかったろう。

 

 ──とはいえ、果たして今の戦力でこいつに勝てるか?

 

 ぞわぞわとした悪寒がペパロニの背を這い上がる。ペパロニはそれを振り払うように通信機を手に取り、周囲へ指示を送った。

「各機、対象と一定の距離を保ちつつ散開! 来るッスよ!」

 その言葉に応えるようにつつじは大きく手を広げ、楽団の指揮者のように腕を振った。

「ああ、始めさせてもらおう! そして思い知れ、私とオイ車の力を!」

 そう言い残し、つつじの身体がオイ車の中に戻る。

 重々しく150mm砲と左右の47mm砲が動き、それぞれ狙いをつける。

 空気を震わせる砲声が、周囲に響いた。

 

 

劇場版カタクチイワシは虎と踊る  第二十六話 終わり

次回「嗤う悪魔とウサギの勇気」に続く


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