カタクチイワシは虎と踊る   作:ターキーX

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第十三話 奔走作戦(1)・イワシと紅茶とカンテレと

 

 8月と言うのにどこか肌寒い風が吹く。

 北緯50度を越えた冷めた海から届く風が、重々しくそびえるプラウダ学園校舎に吹き付け、道行く生徒から体温を奪う。

 その一室、暖炉の火が赤々と灯る天井の高い部屋。壁には歴代のプラウダ隊長の肖像画が並ぶ。戦車道においてサンダース大付属に比肩する規模の戦車と物量を誇るプラウダの隊長を務めるという事には名誉と責任が伴う。それが例え自身が望んだ形でも、望んだ形でなくとも。

 その執務机でPCのキーボードを静かに叩く長身黒髪の女性、プラウダ戦車道隊長のノンナは書類作業を一旦終え、部屋の片隅を見た。

 

「スゥ……スゥ……」

 

 大きな編み籠に敷かれた布団の上で寝息を立てる金髪の少女、プラウダ副隊長のカチューシャは穏やかな眠りについていた。『副隊長のお昼寝を妨げるなかれ』ノンナが定めた不可侵の規約だ。それを敢えて破る者は居ない。

「………」

 机上の電話機が音も立てず赤いランプを点滅させる。

「……はい」

 ノンナは受話器を取り、小さな、落ち着いた声で応答した。

『くらーらデス、隊長。ゴ報告ガアリマス』

「今が副隊長のお昼寝の時間である事は貴女も知っている筈です、クラーラ」

 その声は冷たい。しかし電話先のクラーラは尚も言った。

『ハイ。承知シテオリマス』

「……話を」

 クラーラのカチューシャに対しての敬愛ぶりはノンナのそれに匹敵しうるものだ。それでなお報告を続ける必要がある程の内容である事をノンナは悟り、姿勢を正した。

 

 

劇場版カタクチイワシは虎と踊る  第十三話 奔走作戦(1)・イワシと紅茶とカンテレと

 

 

 その同時刻、横浜港に就航中の聖グロリアーナ学園艦・戦車道施設、通称「紅茶の園」内。

「むむむむむむ……!」

 “聖グロリアーナ一の俊足”“聖グロリアーナの猛犬”“止まると死ぬ女”などの数々の異名で内外に恐れられる少女、ローズヒップは眉を寄せつつ眼前のPCに向き合っていた。

 画面に映るのは月刊戦車道編集部が運営するweb版戦車道ニュース。そこでつい先ほど更新されたばかりの記事だ。

「これは……由々しき事態ですわっ!」

 傍らに置かれたカップの中の紅茶を一気に飲み干し、拳を固める。

 

 

【大洗女子学園VS大学選抜、突然の演習試合。その背景に迫る】

【何故? 優勝校・大洗女子学園の突如の廃校決定。既に学園艦からは撤収】

【告知直前、西住流家元の突然の文科省来庁。島田流にも動きが】

【戦力比10対30の試合の謎。「これは演習でなく私刑だ」専門家の声】

 

 

 それらの見出しと共に解体着工を待つ大洗学園艦の写真や試合の概要、その背景についての推測や分析が掲載されている。全体的に大洗寄りの観点で組まれているようだ。

 これは辻と誓約書を交わした直後に杏が動き、月刊戦車道編集部に働きかけたものである。各校への支援交渉が円滑に進むようにするための援護射撃だ。とにかく認知度を上げ、大洗廃校の件を多くの人に拡散させようという作戦である。

 

 ローズヒップにはダージリン程の達観もアッサム程の分析力も、同期のオレンジペコ程の理解力も無い。しかし彼女にはそれを補って余りある直感力があった。理屈抜きで事の善悪を見抜き、その場での最適解を出す能力。まあ、それが優雅さを伴わないという弊害もあったが。

 その直感が告げていた。これは見過ごしてはならない事態だと。

 

「こうしてはおれませんわっ!」

 叩き付けるようにカップをテーブルに戻すと、ローズヒップは椅子もそのままに駆けだした。周囲のメンバーも慣れたもので、彼女のカップを優雅に盆に乗せ、椅子を戻す。

 「紅茶の園」はその美麗さを感じさせる名の通り、戦車道の施設と言うよりは上流生徒のサロンと言ってよい程の広さと設備を備えている。メンバーたちの交歓用のティールームだけで数部屋もあるほどだ。

「うおおおおっ! ですわーっ!」

 それらのティールームの間を騒々しくローズヒップは走る。目指すは隊長のダージリンがアッサム達と談笑しているであろう隊長室。眼前の角を曲がればあとは一直線だ。

「うわっ!?」

「おっとと! ごめんあそばせ!」

 丁度逆方向から来た少女にローズヒップは危うくぶつかりかけた。衝突は回避できたが、謝罪もそこそこに再度走り出そうとする。

「……あら?」

 

 しかし、その少女が誰かを確認するとその足は止まった。

 

「危ないなァ……って、お前なら仕方ないか」

「えーと、貴女は……大洗の隊長さんではありませんこと? 確かお名前は……そう! アンチェインさんでしたわね!」

「アンチョビだ!」

 言い間違えにツッコミを素早く入れる。

 特徴的な緑灰色の髪と、それを大きな黒リボンで結わえたツインテール。直接話をする機会こそ無かったが、先のエキシビジョンマッチで共闘した時にその姿は確認していた。

 彼女、アンチョビと改めて向き合い、ローズヒップは小首を傾げた。

「何故ここにおられるんですの?」

「ああ、それは……」

「分かった! 分かりましたわ!」

 彼女が口を開く前に言葉を畳みかける。

「戦車道ニュースを見ましたわ! アンチョビ隊長、我が聖グロリアーナに支援の申し入れに来たんですわね!?」

「え? いや、まあ、そうなんだが……」

「でしたら大丈夫ですわ! ダージリン様は義に厚く情に深いお方! 二つ返事で承諾して下さるはずですわ!」

「あ? ええっと、だからだな……」

「っととお! こうしてはおれませんわ! わたくしも戦列に加えて頂けるようお願いしなくては! アンチョビ隊長、失礼しますわーっ!」

 何か言おうとするアンチョビをそのままに、ローズヒップは再度走り出した。

 何故アンチョビが隊長室の方向から来たのか、その意味に気付く事なく。

 

 

 「紅茶の園」隊長室。

 英国王室のサロンをイメージした室内は黒森峰の武骨な機能美を感じさせる隊長室とも、また重厚さを感じさせるプラウダの隊長室とも異なる、ゆとりある優雅さと、落ち着きのある気品を両立させた隊長室となっている。

 その部屋の中央の円卓に座るダージリンは、静かに紅茶を飲んでいた。

「………」

 彼女から見て真正面に無人の席、そこには湯気を立てたカップが残されたままだ。

 ふと、ダージリンの後ろでポットを手に控えるオレンジペコが僅かに眉を動かした。

「……来ましたね」

「あの記事を見たら来るとは思ってたけど、早かったわね」

 ペコの呟きに答えるダージリン。その表情には、日ごろの彼女が見せる余裕ある微笑みは浮かんでいなかった。眼は伏せられ、口元は下がったままだ。

 直後、隊長室の扉が弾けるように開かれた。

 

「ダージリン様! ローズヒップ、失礼致しますわっ!」

 

 そう大声で言いつつ、入室して来たローズヒップは後ろ手で開いたままの扉を激しく叩いた。本人はノックのつもりなのだろう。

「どうしたの、ローズヒップ?」

 平時と変わらぬ口調でダージリンは尋ねた。両手を横に付け、背筋を伸ばしてローズヒップは言う。

「はい! この度の大洗女子学園への増援、このローズヒップも加えて下さいませ!」

「……増援?」

「先程、隊長のアンチョビさんともお会いして来ましたわ! 聖グロリアーナの総力を挙げて手助けするのですよね、ダージリン様!」

 拳を固め、テンション高く彼女は言う。既に気持ちは試合開始直前のように昂っているのだろう。

 その様子を見つつ、冷水を浴びせるかのようにダージリンは告げた。

 

「……増援は出しません。今回の大洗と大学選抜の試合、聖グロリアーナは静観します」

 

「そうでございますよね! 流石はダージリン様!」

 勢いでローズヒップは答え───やがて言われた言葉が自分の思っていた内容と異なる事に気付き、

「……へ?」

 優雅さに欠ける声を漏らした。

「今回の一連の試合について、聖グロリアーナは静観します」

 もう一度ダージリンは言った。その視線はローズヒップを冷たく見据えている。

「ちょちょ、ちょっとお待ちくださいませ、ダージリン様!」

 予想外の言葉に慌ててローズヒップは言った。

「その、ご存知ではありませんの!? この大学選抜との試合に負けたら、大洗はこのまま廃校になってしまいそうなんですのよ!?」

「知っているわ」

 ダージリンの言葉はあくまで冷たい。ここでローズヒップはようやく眼前のダージリンが日ごろの穏やかな様子でなく、鋭利な刃を思わせる決断的な表情をしている事に気が付いたようだった。

 彼女は自身の気持ちが素直に顔に出る。そこには激しい困惑と動揺が浮かんでいた。

「し、知っておられるなら尚の事ですわ! 10対30のこの状況、ええっと、大義は明らかに大洗にありますわ! 英国淑女が、この理不尽を見過ごすんですの!?」

 自分の語彙から何とかそれらしい言葉をひねり出し、ローズヒップは訴える。

 しかし、それはダージリンの表情筋ひとつ動かす事は出来なかった。

「目先の状況に無暗に動けば良いというものではありません。落ち着きなさい、ローズヒップ」

「ダ、ダージリン様……?」

「……戻りなさい、ローズヒップ」

 有無を言わせない圧力を込めた言葉。

 ローズヒップは尚も言葉を募らせようとして、口を開き、何かを言おうと試み、

「……分かりましたわ。ダージリン様」

 明らかに満足していない表情でそう答え、肩を落としながら入って来た時の勢いとは真逆のトボトボとした足取りで退出していった。

「………」

 その背中を見送るダージリン。扉が閉まり、足音が遠ざかったのを確かめ、背後のペコに言う。

「……ペコ。悪いけど、後で彼女の話を聞いてあげてくれるかしら?」

「はい。言いたい事を言い切れば元通りだと思います……まあ、ちょっと荒れそうですけど」

 ペコは頷き、気遣うようにダージリンを見た。

 

 

 ローズヒップの言葉の正しさは、ダージリンも当然分かっている。

 だがここで大洗側に加担して大学選抜と事を構えれば、その背後に居る島田流に弓引く事になる。そうなれば、良好な関係を築けてきていた聖グロと島田流の関係にも当然亀裂が入る事になるだろう。

 聖グロリアーナ戦車道にとって重要な課題であった、邪道とも言える英戦車以外の導入。OG会から睨まれながらも構築できた島田流とのパイプはそれに欠かせない要素である。

 翌年の優勝のためにも島田流との繋がりを切る事はできない。冷酷な隊長と思われようとも、後輩の勝利のためにここは動かない。それがダージリンの決断だった。

 

 

「……フゥ」

 ダージリンは小さなため息と共に再度カップを取ろうとした。そのカップに先にペコが触れ、ダージリンの手元から下がる。

「冷めてしまったので、新しくお淹れしますね」

「ええ、お願いするわ」

「濃いめでよろしいですか?」

「……そうね、思いきり苦いのをお願い」

 短く答え、ダージリンは大洗のこの先の命運について思った。おそらくは高校戦車道史上、誰も見た事のない戦いになる。

「大きな祭りになるわね……」

 私もその祭りに加わってみたいものね。

 それだけは、口にするのを我慢した。

 

 

「……という訳で、聖グロは駄目だった」

『幸先悪いわね……』

 

 新幹線・新横浜駅待合所。

 横浜名物のシューマイの折詰を膝に置きつつ、アンチョビはエリカと電話で話をしていた。

『まあ、仕方ないんじゃない? 元々見込みは薄かったんだし』

 さほど落胆した風でもないエリカに対し、アンチョビは頭をかきつつ言った。

「あと一押しって感じなんだ……ダージリン本人からは『加わってみたい』ってのが伝わってくる。島田流とのしがらみを何とか取っ払えれば、イケそうなんだけどなァ」

『気持ちを切り替えた方がいいんじゃない、隊長? そんなに時間も無いんだし』

 

 一週間後という千代からの試合の概要についての説明を受け、アンチョビ達が今後の動きを決定したのが昨日。そこから準備や移動プランの練り合わせを行い、各自が出発したのが今日。

 各校への支援をお願いするにしても、向こうも話をして即移動という訳にはいかない。戦車の整備や試合の準備、学園艦の移動にかかる時間などを考えれば、実質的にこの支援の交渉に使える時間は残り2~3日しか無いというのが正直なところだ。かなりの強行軍である。

 

『とりあえずこっちも広島に到着したから、今からベルウォールに行ってくるわ』

「分かった。打ち合わせ通り、みほの知ってる相手なら彼女に任せて、人違いだったらエリカから話をしてみてくれ」

『了解。そっちは今から金沢?』

「ああ、多分泊りになる。戦車の回収のお礼も兼ねてくるよ」

 電話を終え、アンチョビは冷めたシューマイに軽く醤油とカラシを付けて口に放り込んだ。

「………」

 エリカには気持ちの切り替えを言われたが、どうしても先ほどのダージリンの姿を思い出してしまう。

「(あいつに知恵を借りてみるか……)」

 そう考えつつ、アンチョビは二個目のシューマイを口に含む。

「……!!」

 カラシを付けすぎたシューマイに、彼女は悶絶した。

 

 

「……なるほど、状況は分かりました」

 プラウダ高校戦車道・隊長室。アンツィオ高校に潜入中のクラーラの報告を聞き終え、ノンナはペンを走らせていた手を止めた。

「まだ何処の学校が支援に動くかは不明なのですね?」

『ハイ。交換訓練中ノ西住みほト、楯無高校ノてけ車ちーむ以外ハ今ノトコロ』

「ではクラーラ、引き続き調査をお願いします。大洗の増援に加わる他校の戦力を調べて報告を」

『Понимание(了解しました)』

 クラーラとの通信を終え、ノンナは一息ついた。

「ふむ」

 

 ───面白い事になってきた。

 

 傍らの籠の中で眠るカチューシャを見る。

 引退を控えた三年生にとって、戦車道の公式戦で残っているのは秋の優勝記念杯のみ。そこでカチューシャを活躍させ、大会緒戦敗退の汚名を少しでも濯ぎ大学戦車道に上がろうと考えていた。

「ふふ」

 口の端が自然と上がる。

 

 廃校の危機に陥る優勝校、そこに颯爽と現れ、絶望的状況を救う“英雄”──絵面としては十分だ。

 

「……うぅん」

 カチューシャが身じろぎし、目を覚ました。

「ん……ノンナ、何か楽しい事でもあったの?」

 寝ぼけ眼で籠からノンナを見上げる。

「……何でもありません、カチューシャ」

 静かにノンナは答えた。

 英雄にはドラマが必要だ。ここで誰かから教えられては意味が無い。自分でその状況を知り、自ら動く。自分はそのお膳立てをするだけだ。より自然に、違和感なく。

「そう……まだ眠いから、もう少し寝させてもらっていい?」

「はい、カチューシャ」

 穏やかな言葉とは裏腹に、キーボードの上で指が高速で踊る。

 鉄面皮めいた無表情の下で、ノンナは情熱的に動き始めていた。

 

 

「という訳なんだ。何かいい方法は無いかな?」

「初めてだよ、人を誘いに来たと思ったら別人の誘い方の相談をされたのは」

 

 アンチョビの言葉に、継続高校隊長のミカは微笑みつつ答えると手元のカンテレを鳴らした。彼女らの中央で炊かれた焚火がパチリと音を立て、炎が影を揺らす。

 継続高校学園艦・中央付近の森の中。アンチョビはミカ・アキ・ミッコの三人と共に焚火を囲んでいた。

 継続高校戦車道には聖グロのような豪奢な建物は無い。つい最近になってようやくクラウドファンディングによる集金で、戦車のガレージに屋根が出来た程度だ。言わば学園艦上に作られた広大な森そのものが、継続高校戦車道の活動場所と言える。

 

「いや、まあ、何と言うか……」

 “お前たちなら相談するまでもなく、協力してくれると思ってたから”とは流石に直接言えず、アンチョビは言葉を濁した。それが伝わったのだろう。ミカは窘めるように言う。

「私たちは別に大洗の姉妹校でもなければ、試合で関わった以外の縁がある訳でもない。確かに戦車の保管などはさせてもらったけど、便利屋扱いするのはどうかと思うね」

「ミカ、その台詞はお土産を食べきる前に言った方がいいんじゃない?」

 アンチョビから貰ったシューマイを軽く炙って温め、アキは口に入れた。

「これ美味しいねー! 最近は木の実と山菜ばっかりだったから、肉なんて久しぶりだよ!」

 ミッコも同様に美味しそうに食べている。

「………」

 ミカは無言でカンテレを鳴らした。その足元には空になったシューマイの折詰が三箱積まれている。

 その態度に無言の了承を察し、アンチョビは嬉しそうに微笑んだ。

「……すまない、よろしく頼む」

「風が私たちを其処に流してくれればね」

 澄ました顔でミカは答える。アンチョビは無言で横のアキを見た。

「(大丈夫です。“必ず行く”をそれっぽく言ってるだけですから)」

「(……だよな?)」

 目線で会話し、再びアンチョビはミカと向き合った。

「それで聖グロの件、いや……ダージリンの件はどう思う?」

 少しの間、ミカはカンテレを弾く手を止めて腕を組んだ。

「そうだね……支援用の、短期転校手続きの書類はあるかな?」

「え? あ、ああ」

 アンチョビは手元の鞄から書類を取り出し、ミカに一枚渡した。

「確か、ダージリンさんには熱心なファンも大勢いるんだったね?」

「あ、ああ。中には自分のところの戦車道を聖グロそっくりにしている所もある位だ」

「それなら……」

 何処からかペンを取り出し、ミカは書類にスラスラと何かを書き始めた。やがて、それをアンチョビに返す。

「……これで、どうかな?」

「!?」

 アンチョビはその内容に驚き……

「成程、この手があったか!」

 やがて、笑った。

 

 

劇場版カタクチイワシは虎と踊る 第十三話 終わり

次回「奔走作戦(2)・二匹の虎に鈴は鳴る」に続く


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