第三十五話 開戦
温い夜風が潮の香と共に連絡船フェリーの船上を緩やかに吹き抜ける。吊られた蛍光灯が僅かに揺れ、そこに立つ少女の影を揺らす。
手すりに肘を乗せ、逸見エリカは既に夜の闇に隠れた試合会場の方角を見ていた。
「………」
「ここにいたのか」
後ろからの声。振り向くと、アンチョビがドリンク缶を二本手にして立っていた。一本をこちらに差し出してくる。
「どうだ、一本?」
「珍しいわね」
それを素直に受け取り、エリカは眉を寄せた。
「アンタ、これ……押し間違えただけなんじゃないの?」
『おしるこ』と書かれた紫色の缶を見つつ言う。
「ちょっと考え事をしていてな、指がずれた」
悪びれる風もなくアンチョビは答えると、そちらを買うつもりだったのであろうカプチーノコーヒーの缶を開けて飲み始めた。
「全く……」
エリカもそれでも一応缶を開け、湯気の立つおしるこを飲んだ。
試合会場の中心部である駅ビルの陸橋でまほと別れた後、エリカが西住みほについての話をし終わってからも作業は続いた。
大通り周辺の建物を観察し、可能な限り横道を調べ、遮蔽や隠蔽に使えそうな箇所を調べた。
結果、昼から始めた下見は夜まで続き、こうして連絡船の最終便で大洗に戻っているのが今のエリカ達である。
アンチョビはその最中、何かを掴んだようでメモに何かを書き始めたかと思うとまた考えだしたり、麻子と共に突然CV38で姿を消したかと思うと突然戻ってきたりと本人にしか分からない行動を取っていた。本人曰く、
「まだどれが実践できるか、帰って杏と話してみないと分からない。話はそれからさせてくれ」
との事だそうだ。
「決勝までにやる事がかなり増えた……授業を休めないか、相談しないとな」
「後から補習ね」
アンチョビの言葉にエリカも同意する。
「お前は出てくれ。二年の内から単位を心配してたら大変だぞ?」
「どの道、負けたら単位どころか学校が無くなるわよ」
手すりにもたれかかりつつエリカは答えた。
少しの沈黙が流れる。アンチョビはエリカの横に来ると夜の海を眺めた。
「泣いても笑っても決勝戦か……長かったな」
その横顔をエリカは見た。その表情には来る試合への緊張と決意、そしてそれ以上の興奮が浮かんでいる。
「……楽しそうね」
「そりゃ、まあ……ずっと目指していた決勝の舞台だからな」
アンチョビは目を細めて答えた。
「……アンツィオにいた頃は、決勝に進出するのが夢だった。決勝に出て、アンツィオが弱くないって事を皆に証明したかった」
「『優勝』じゃなくて?」
エリカはそう言うと、夜風に身を任せつつおしるこを飲んだ。
「……黒森峰に、西住姉妹に勝てるとは思えなかったからな」
「………」
西住姉妹。
西住流戦車道の後継者にして、高校戦車道において未だ公式戦無敗を誇る最強の二人。
高校生とは思えぬ冷静な判断力と確かな指揮力を併せ持つ西住まほ。
そして、彼女の思考を100%くみ取り、自身の危険すら顧みず実行する西住みほ。
更に彼女らが率いる、高い練度を持つメンバーと優秀な独戦車を揃え持つ黒森峰戦車道。
それに対し戦車数も劣る、春から戦車道を始めたばかりの素人集団で挑み、更に勝つ。何とも荒唐無稽な話だ。去年の黒森峰に居た頃のエリカが聞けば鼻で嗤っただろう。
しかし、今は―――
「……何?」
ふと、エリカはアンチョビが自分に向けて缶コーヒーを持った手を差し出しているのに気が付いた。
「大洗に戻ったらそのまま解散だし、明日からは休む暇の無い程に忙しくなる。出陣の杯ってヤツだ」
「おしること、缶コーヒーで?」
呆れ顔でエリカは言った。アンチョビが笑う。
「私たちには、この位が丁度いいだろ」
「……そうかもね」
エリカも笑い返した。
「で、何の為にする?」
「大洗のために……他に何かあるかな?」
「……西住姉妹のために」
「悪くないな。それじゃ……大洗女子学園と、西住姉妹のために」
「乾杯」
缶の底を軽く合わせ、同時にそれを傾ける。
『長い乗船お疲れ様でした。まもなく本船は大洗女子学園・学園艦に到着します。どなた様もお忘れ物の無いように……』
船内放送が流れる。
誘導灯が光る学園艦のシルエットが、遠くに見え始めていた。
カタクチイワシは虎と踊る 第三十五話 開戦
それからの数日間は、アンチョビが予告した通りに瞬く間に過ぎていった。
「うーん……」
アンチョビの要望に、杏は腕を組み考えた。
「そうだね……ウチに工業科は無いけど、この程度なら船舶科の修繕班でも可能だと思う。チョビ子、何個くらい作るつもり?」
「少なくとも数十。あと、重量はそこまで重くしなくていい。3~4人で抱えられる程度の重さで十分だ」
「分かった。すぐに手を打って試合会場に一緒に行ってもらうよ」
ガレージの一角に、壊れた模型がうず高く積み上げられている。
「隊長、連盟への申請書類の件だけど……うわっ!?」
机を挟んで向かい合うアンチョビと自動車部の面々に声をかけようとしたエリカは、突然崩れた模型の山に声を上げた。
「……何これ?」
幾つもの脚を持つ、歪な台めいた模型。全て同じ形で、いずれもその脚が破損している。
「あー! また失敗か!」
「同時だと逆にまずいのかもしれないね、B点を2秒遅らせてみたらどうかな?」
「そうだな、次はそれでやってみよう」
自動車部のナカジマの言葉に頷くアンチョビ。エリカの言葉も聞こえていないようだ。
「……これで出しておくわね」
ホワイトボードに様々な戦車の名前が書かれている。その前に並ぶ机と椅子。
「……だから、黒森峰の戦車はほぼ全てが2000mの距離から私たちの戦車の大半を撃ち抜く事ができるわ」
ボードを前に、教鞭を手にしたエリカが説明を続ける。
「なので正面からまともに撃ち合えば数で劣る私たちに勝ち目は無い。そこで必要になってくるのが……」
エリカは言葉を止めて机の一つに歩み寄ると、そこで突っ伏している頭に教鞭を軽く当てた。慌てて顔を起こすペパロニ。
「ふぇ!? ね、寝て、寝てないッスよ!」
「廊下に立たせている暇もないわ。今日中に黒森峰の戦車のスペック、全部頭に叩き込んでもらうわよ」
「(ひょっとしてこれって、授業より大変なんじゃ……)」
「(鬼教官……)」
優季と桂利奈が目で会話する。その一方で既にあやは頭から煙を出していた。
「こ、ここっ、ここまで来れたのも、み、みんなのお陰で……」
「……幸運に助けられた場面もありましたが、短期間ながら皆が真剣に取り組んでくれた事、そして隊長の斬新な発想による作戦が上手く嚙み合ってくれた結果と捉えています。次の試合は非常に厳しいものとなりますが、誠心誠意、全力で挑むつもりです」
緊張で声を震わせるアンチョビをフォローする形で、エリカはインタビューに答えた。
「ありがとうございました。決勝、頑張ってくださいね」
速記を終えた月刊戦車道の記者がにこやかに言い、退出する。
ドアが完全に閉まってから、エリカはまだ息を切らしているアンチョビに声をかけた。
「……いい加減、取材に慣れなさいよ」
「お前が慣れすぎなんだ!」
「あれ?」
練習を終え、ガレージに戻って来た優花里はアンチョビの不在に気付いた。
「会長、隊長殿はどちらに行かれたんですか?」
「なんか『打診の返事があった』とか言ってP40ごと船に乗って行ったよ。戻りは明日の朝になるって」
杏から説明され、壁に貼ってある連絡船時刻表に優香里は目をやった。アンチョビ達が乗って行ったであろう便のところに印が付いている。
「……『継続高校』?」
―――そして、その日の朝が来た。
『第63回 高校戦車道全国大会 決勝戦』
黒々と書かれた横断幕が入場ゲートに大きく広げられ、その周囲には数十のテントが張られている。観客向けの屋台や戦車道グッズ販売店、関連企業のブースなどだ。
そこから更に奥に進むと、今までの試合の数倍の観客数を迎えるに足りる客席が広がる。中央に位置するのは3方向に向けられた大型プロジェクター。どのアングルからでも試合状況が確認できるようになっている。
決勝戦は今までの試合と異なり、戦車道専門チャンネルながら全国放送される。それだけに注目度は今までの試合の比ではない。戦車道連盟の積極的なPRもあり、早朝からの試合開始にも関わらず大勢の観客が押し寄せている。
無論、注目しているのは一般客だけではない。戦車道界隈の重鎮も、未来の戦車道を背負う女性の誕生を目の当たりにしようと少なからず観戦に訪れるのだ。
「いやあ、しかし今日は良い試合日和になりましたなあ」
まだ涼しい朝の気温ながら額に噴き出る汗を拭きつつ、戦車道連盟理事長・児玉七郎は自分の右に座る島田流家元・島田千代に声をかけた。
「ええ、全く」
しかし千代は理事長の振ってきた話題を広げようともせず、一言だけ返して沈黙した。
「……あー、西住さん。娘さんのご様子を見に行ってはいかがです?」
沈黙に耐え兼ね、理事長は今度は左に座る西住流家元・西住しほに声をかけた。
「必要ありません」
気遣う言葉に対し切り捨てるようにしほは言い、やはり沈黙した。
「そ、そうかね。いや、それならいいんだが……はは」
西住流と島田流。この二流派の不仲は戦車道に多少詳しい者であれば必ず耳にする話である。何とか隣り合わせにする事だけは阻止できたが、結果として理事長が針の筵に身を置く事になった格好だ。
「しかしこの試合、どうなりますかな? 一方的な展開になるか、ジャイアントキリングが起きるのか……」
「………」
しほの視線だけが理事長に向けられる。
「い、いや! 西住さんの娘さんが負けるとは思わないが、勝負と言うのは分からないものだからね……」
「………」
「……はは、ははは」
今までの仮設ガレージとは異なる、しっかりした造りのガレージが並ぶ。そこに並ぶのは大洗の戦車たちだ。ここで最終整備を行ったのち、各車両はスタート地点に移動する事になる。
「M3は完了、Ⅲ突も完了……と。ポルシェティーガーはどうだ?」
「ちょっと待ってて、エンジンの機嫌を今直すからー!」
バインダーを手に整備状況を確認するアンチョビにガレージから顔を出したナカジマが返す。再び顔を引っ込め、ポルシェティーガーのエンジン部に手を伸ばす。
「よーしよし、いい子でちゅね~」
自動車部の腕ならば十分に間に合うだろう。アンチョビはそう思い別の車両の点検に行こうとした。その時である。
「アンチョビ隊長」
背後からの落ち着いた声。振り向くとそこには見知った顔があった。
「おお、来てくれたか! おーい、エリカー!」
整備中のⅣ号戦車に声を向ける。呼ばれたエリカも彼女らに気付き、見上げつつ言った。
「来てくれたとは光栄ね、プラウダの隊長さん」
「私たちに勝ったチームが、ちゃんと優勝する所を見届けないといけませんからね」
「アンタ達、絶対に勝ちなさいよ!」
副隊長であるカチューシャを肩車しつつ、プラウダ高校隊長のノンナは穏やかに言った。上のカチューシャも見下ろしながら強気に言ってくる。
「貴女方なら、西住姉妹を超える戦いができるかもしれません。それを期待します」
「ありがとう……お前、優しい顔も出来たんだな」
「……怖い思いをさせましたね」
第一試合の試合前、アンチョビを威圧していた時の事を思い出しノンナは笑みを浮かべた。
「では、観客席から見守らせていただきます。до свидания」
「じゃあね、ピロシキ~」
そう言い残し、ノンナ達は客席へと向かっていった。
「アンチョビ姐さーん!」
プラウダの二人が去るまで待っていたのだろうか、間を置かず次の声が飛んできた。今度は大人数だ。
そちらの方を向くと、そこに居たのはアンツィオの制服を着た女生徒たちだった。それに気付いたのか、ペパロニ、カルパッチョも駆け寄ってくる。
「おー、お前ら!」
「ごめんね、アンツィオの方を任せきりにして……」
「ペパロニ姐さん、カルパッチョ姐さんもお疲れ様です! 留守の間は任せといてくださいよ!」
「でもホント、こうやってアンチョビ姐さんとペパロニ姐さんが一緒に組んで戦ってるところをまた見れるとは思わなかったですよ! 感激ッス!」
威勢よく口々に答えるアンツィオ生徒、その内の一人が思い出したように言った。
「そうそう、忘れる所だったッス! 朝食用意したんで、大洗のメンバーでたっぷり食ってください!」
「アンツィオ食堂シェフのお手製モーニングです!」
そう言うと、その後ろにいたメンバーが保温バッグを次々に差し出してきた。どれにも料理がぎっしり詰まっているのだろう。
「助かる、ガレージの中に運んでおいてくれ!」
「勝ってください、姐さん!」
「アタシらにとって、何処に居ようとアンチョビ姐さんはアンチョビ姐さんッスから!」
そう言う少女たちの瞳は一様に輝いている。アンチョビはその気持ちに感謝し、腕を振り上げて答えた。
「おう、任せておけ!」
その返事に満足したのだろう。アンツィオの生徒は料理を置くと何度も手を振りながらガレージから離れていった。あまり時間を取らせまいとする気持ちもあったのだろう。
「………」
ふと、M3の砲弾を点検していた紗希がぴくりと顔を上げた。ある一点に視線をおくり、耳を澄ます。
やがて弦楽器の音がアンチョビの耳にも届いてきた。音の方向を向くと、歩きながら弦楽器・カンテレを弾きならす長身の少女と、それに続く二人の少女。
「失礼するよ。試合前にお邪魔するのはどうかと思ったのだけど、アキ達が聞かなくてね」
「ちょっとミカ、勝手に歩き出したのはミカの方じゃない!」
「ごめんね。ウチの隊長、プラウダの副隊長より素直じゃないからさ」
継続高校隊長のミカの言葉に、後ろの同砲手のアキと操縦手のミッコはそれぞれ訂正とフォローを入れた。
「……先日は感謝する。急な申し出によく付き合ってくれた」
「構わないさ。黒森峰に勝ってほしいという気持ちは私にもあるからね」
頭を下げるアンチョビに、ミカはカンテレを鳴らしつつ答えた。その声に少しの陰りが混じる。
「それに……お役に立ったとは言い難いからね」
「そんな事は無いさ」
「あの戦法が黒森峰に通用するとは思えない。出来るなら組み込むべきでないと思うよ」
「……それでもだ」
「え、ミカ?」
何事も曖昧に返すミカとしては、珍しい程に明確な否定の言葉。しかしアンチョビは首を横に振った。怪訝な顔をするアキ。
「……だろうね。それでいい」
だが、その返答はミカにとっても予想の範疇のようだった。再び薄い微笑みに表情を戻すと、カンテレをひとつ鳴らして礼をする。
「君たちは今まで相手の予測を乗り越えてきた。私の予想をまた超えてくれるよう、楽しみにしているよ」
「ああ。期待してくれ」
「……御機嫌よう」
頭を上げると、ミカは来た時と同様に唐突に歩き去った。しかしその間もカンテレの上で踊る指は止まらず、澄んだカンテレの音を響かせる。
「あ、ちょっと、ミカ! 私たちまだ……」
「ととっ……んじゃ、頑張ってね」
慌ててそれを追うアキとミッコ。
彼女らの背中を見送りつつ、エリカはアンチョビに言った。
「今の話、例の継続に行って試したアレの事?」
「まあな。ミカの言う通りなんだが……保険の、更に保険って所だ」
「それって……」
エリカが言葉を続けようとした時、接地されたスピーカーから大会運営からの放送が流れた。
『大洗女子学園、黒森峰女学園の両校選手にご連絡します。30分後に両校挨拶を行いますので、10分後までに選手は指定の場所に集合をお願いします。集合困難な選手がいる場合……』
「それにどの道、まずはその戦法が使える所まで行かないとな」
「……そうね」
アンチョビの言葉にエリカが頷く。
様々な要素を含めて戦術を練り合わせた結果、二人は一つの結論に達していた。
”この試合は開始30分で勝つも負けるも決まる”と。
観客席の大型プロジェクターに両校の戦力が映し出される。
黒森峰女学園
ティーガーⅠ×2 ティーガーⅡ×2 パンターG型×6 Ⅳ号駆逐戦車×6
ヤークトティーガー×1 ヤークトパンター×1 エレファント×1 Ⅲ号戦車J型×1
フラッグ車・ティーガーⅠ(西住みほ搭乗)
大洗女子学園
Ⅳ号戦車D型×1 P40×1 Ⅲ号突撃砲F型×1 八九式中戦車×1 M3Lee×1
38(t)改ヘッツァー仕様×1 B1bis×1 三式中戦車×1 ポルシェティーガー×1
シークレット枠×1
フラッグ車・Ⅳ号戦車D型(逸見エリカ搭乗)
「……今更だけど、酷い戦力差ね」
画面を見つつ客席のカチューシャが呟く。数でさえ倍違う上に、戦車単体ごとの戦力にしても黒森峰の方が格上ときている。
「一戦目、二戦目と大洗は奇襲戦法で先制を取り勝ちました。戦力で相手が上回る以上、からめ手から攻めるしか無いでしょうね」
彼女を背負ったままノンナが言う。そう、そしてそれは当然黒森峰も予想してくるだろう。では逆に、西住まほはどう動くか。
ノンナがそう考える間にプロジェクターの画面は切り替わった。草原で東西に分かれて並ぶ、少女たちの姿に。
「両チーム、隊長、副隊長、前へ!」
審判長であるショートカットの女性自衛官の声が響く。
向かって右の大洗と、左の黒森峰。40人弱の大洗側に対し黒森峰側は100人近くが並んでおり、既に相手を威圧しているかのように見える。
アンチョビは頷くと一歩踏み出した。それにエリカも続く。
対して黒森峰からも二人。西住まほと、西住みほ。
両者は互いに数メートルの距離まで近づき、その歩みを止めた。
「本日の審判長を務める、蝶野亜美です。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
審判長に一礼し、再び視線を交わす。
アンチョビはまほを見た。
余りに重い伝統を背負い、それでもなお最強を誇る少女を。
エリカはみほを見た。
ひたすらに勝利だけを追い求め、何の為に戦車に乗るかすら見失った少女を。
「両校、挨拶!」
両校合わせ百余名の生徒が一斉に礼を行う。
声が響く。戦いの始まりを告げる声が。
『よろしくお願いします!』
カタクチイワシは虎と踊る 第三十五話 終わり
次回「逃げるイワシと河馬の射手」に続く