ラブライブ!サンシャイン!! Another 輝きの縁 作:伊崎ハヤテ
作者は3DSのゲームしかヴァンガードに触れたことがありません。よってガバガバなとこがあるかもしれませんが、どうぞ温かく見守って下さいませ。
本編はめっちゃ進んでいますが、時系列はかなり前、一章が終わった辺りになります。
俺「これがホントのヴァン外編、なんてな」
ダイヤ「……」
俺「今のは番外編の番とヴァンガードのヴァンをかけたーー」
ダイヤ「説明して頂かなくて結構ですわ」
「櫂ちゃん、ヴァンガやろー!」
おれと曜、桜内さんで千歌の部屋にいると、突然千歌がカードを持ち出してきた。
「お、いいぜ。相手してやる」
「ヴァンガード?」
桜内さんが興味を持ったのか、視線をこちらに向けてきた。
「おぉ、梨子ちゃんも興味あるの?」
千歌が嬉しそうに桜内さんに詰め寄る。
「うん、東京じゃあんまりそういうのやったことなくて・・・ 曜ちゃんもやってるの?」
「うん。千歌ちゃんに勧められてね。そしたら私に合うデッキがあってねー!」
えへへ、と笑う曜。
「わたしも、やってみようかな・・・」
「あ、梨子ちゃんもやってみる!?」
「あ、でもわたし、デッキ持ってないし・・・」
「それには及びませんっ」
千歌がふっふっふ、と笑いながらデッキを差し出した。
「はい、布教用の構築済みのデッキだよ! これを貸してあげるからやってみよーよ!」
デッキを受け取った桜内さんは興味津々な表情でデッキのカードたちを見つめている。
「それじゃ、チュートリアルも含めて、おれが相手になろう」
「いいの?」
「ああ。対戦相手が増えてくれるのは嬉しいからな」
こうしておれと桜内さんのチュートリアルを含めたファイトが始まった。
櫂「じゃあデッキをシャッフルする前にFVを決めるんだ」
梨子「FV?」
櫂「ファーストヴァンガード。デッキの左上端にカードの0から3の数字があるだろ? それの数値が0の奴を選ぶ」
梨子「えーと、この子かな?」
櫂「それを中心に伏せて。デッキをシャッフルしてカードを五枚引く。手札には基本グレードが1から3全部揃っていることが好ましい。いらないカードをデッキに戻して一回だけ引き直しが出来るぞ」
梨子「えーと、それじゃあ・・・」
梨子は手札を二枚戻し、その枚数分だけ引き直した。櫂も同じく引き直し、互いに向き合った。
櫂「これで準備は完了だ。イメージしろ」
梨子「イメージ?」
櫂「このカードゲームはイメージが全ての源だ。イメージ出来ない者に勝利は訪れない(個人差があります)」
櫂の台詞に違和感を覚えた梨子は二人の友人に視線を送った。
梨子「あの、紫堂くんの様子がおかしいんだけど?」
曜「あー、櫂はファイトになると少し性格が変わるんだよー」
梨子「そんなカードゲームアニメみたいな!」
千歌「忘れたの梨子ちゃん、今回は番外編なんだよ?」
梨子「そんなメタメタな!?」
梨子のツッコミも空しく、櫂のチュートリアルは続く。
櫂「ここは惑星クレイ。そしておれ達は霊体だ。霊体であるおれ達には二つ能力がある。一つはユニットに憑依するライド、もう一つはユニットを味方として呼び出すコールだ。まあこれから説明していくぞ」
櫂が中心にあるカードに手を伏せた。梨子もそれに倣い手を伏せる。
「「スタンドアップ・The・ヴァンガード!!」」
櫂「スパークキッド・ドラグーン!(P4000)」
梨子「えっと、ういんがる・解放者!(P5000)」
梨子「え、これ犬!?」
千歌「あ、ごめん梨子ちゃん! 犬苦手だったよね・・・」
梨子「ううん、カードだから平気だけどぉ・・・」
曜「千歌ちゃん、もしかしてこのデッキのトリガーって・・・」
千歌「あっ、犬が入ってた・・・」
梨子「千歌ちゃーん・・・」
櫂「ファイトを続けるぞ。本来先攻後攻はじゃんけんで決めるんだが、チュートリアル故おれが先攻させてもらうぞ。ドロー。ドローの後、グレードの一つ高いユニットにライドすることが出来る。おれは抹消者デモリッション・ドラゴンにライド!」
梨子「ヴァンガードが変身しちゃった!」
櫂「驚くのはまだ早いぞ。スパークキッドの先駆スキルにより、リアガードにコールする。デモリッションの後方へコール!」
デモリッション P7000
R デモリッション R
R スパークキッド R
櫂「ではヴァンガードにアタックーー」
梨子「っ!!」
櫂「と、言いたいが先攻に攻撃は許されない。これでターン終了だ」
梨子「わ。わたしのターン! ドロー。うーんと、小さな解放者 マロンにライド! 先駆スキルによりういんがるは後方へ移動! 更にマロンをもう一体コール!」
マロン P7000
マロン マロン R
R ういんがる R
櫂「ユニットに攻撃するときはカードを横向きに、「レスト」してやることで攻撃になる。さらに後方のユニットの、グレード0、1のユニットは前衛のユニットにそのパワーを加算することが出来る」
梨子「よし、それじゃあまずはういんがるの支援、マロンでアタック!」
マロン(P7000)+ういんがる(P5000)=12000
櫂「対して攻撃を受けるおれは手札を使って防御出来る。が、これは受けよう。ノーガードだ。さてドライブチェックだな」
梨子「ドライブチェック?」
櫂「ヴァンガードがアタックした時、山札を一枚確認し、手札に加えることが出来る」
梨子「ドライブチェック・・・。これ、「引」って書いてあるけど?」
櫂「ドロートリガーだな。カードを一枚引いて、さらにユニット一体にパワーを5000足せるぞ。ここはリアのマロンにするのがいいかもな」
マロンの一撃が櫂のヴァンガードに叩き込まれ、さらにリアのマロンへと力が流れていく。リア マロン現在パワー12000
櫂「ヴァンガードがダメージを受けた時、こちらもドライブチェック同様にダメージチェックを行う。チェック・・・、ゲット。こっちもドロートリガーだな。カードを一枚引き、パワーをヴァンガードへ」
デモリッション パワー+5000 P12000
ダメージチェックで確認されたカードが櫂のダメージゾーンへ送られる。
櫂「これでおれのダメージは1点。これが6点になったらおれの負けだ。まだリアのマロンの攻撃が残ってるな。攻撃してみろ」
梨子「え、でもパワーが同点だけど・・・」
千歌「大丈夫だよ梨子ちゃん。パワーが同点なら攻撃はちゃんと通るよ!」
梨子「よーし、リアのマロンでアタック! マロンのスキル。ヴァンガードが解放者の場合パワープラス3000!(合計P15000)」
櫂「それは通さない。ブルージェム・カーバンクルでガード!」
櫂のヴァンガードの前に小動物が立ちふさがり、マロンの攻撃を防いだ。
梨子「え? ヴァンガードを守った?」
櫂「これがガードだ。グレード3を除く全てのユニットにはシールドの数値が書かれている。それを中心にあるガーディアンサークルに手札から出すことで一時的にヴァンガードのパワーに加算することが出来るのさ。このブルージェムのシールド値は5000。P12000のデモリッションにパワーが加算されて17000。マロンの攻撃は届かなかったってわけだ」
梨子「な、なるほど。もう攻撃するユニットがいないからターンエンドだね」
櫂「おれのターン。スタンドフェイズ、これはレストしたユニットを元に戻すフェイズだが先攻だったおれにはレストするユニットがいない。これはスキップだな。そしてドロー。抹消者 サンダブーム・ドラゴンにライド! 更に抹消者 スパークレイン・ドラゴンをコール!」
サンダーブーム P10000
スパークレイン P9000
櫂「おれはスパークキッドのスキルを発動。ダメージゾーンのカードを一枚裏返し、このカードをヴァンガードの下に置くことで、デッキトップ5枚を確認し、その中からグレード3のなるかみのユニットをサーチする。おれは抹消者 ガントレッドバスター・ドラゴンを手札に加える。そして後方に真火の抹消者 コウガイジをコール!」
コウガイジ P6000
スパークレイン サンダーブーム R
R コウガイジ R
櫂「バトルだ。コウガイジのブースト、サンダーブームのアタック!」
梨子「えっと、ノーガード!」
櫂「チェックTheドライブトリガー・・・、ゲット。クリティカルトリガー(電離の抹消者 カブーニス)」
梨子「クリティカルトリガー?」
櫂「このトリガーはユニットのダメージ量を増やすことが出来る。おれはヴァンガードにクリティカルプラス1、パワーをスパークレインに与える!」
スパークレイン P14000
梨子「うわっ、一気にダメージ2?! えっとダメージチェック・・・」
1:希望の解放者 エポナ 2:解放者 バグパイプ・エンジェル 梨子:ダメージ2
梨子「こっちにもクリティカルトリガーが出た! 防御側でのダメージ増加って意味ないよね?」
櫂「確かにそうだ。だがパワーは加算されるので防御にはなる」
梨子「そっか。それじゃあ効果は全部ヴァンガードへ!」
マロン P12000
櫂「スパークレインでヴァンガードへアタック! スパークレインのスキル、ヴァンガードが抹消者の場合、パワーを3000増加させる!」
スパークレイン P17000
梨子「5000のカード一枚じゃダメージが通っちゃう・・・。エポナでガード!」
マロン P22000
櫂「凌がれたか。ターンエンドだな」
梨子「わたしのターン、スタンド、ドロー。よし、ブラスター・ブレード・解放者にライド! そのスキルにより、カウンターブラスト二枚をコストに、スパークレインを退却させます!」
千歌「梨子ちゃんすごい! いきなりカウンターブラストを使うなんて!」
梨子「紫堂くんの見てたら覚えちゃって・・・」
櫂「効果によりスパークレインは退却。いきなり使ってくるとは思わなかったぞ」
梨子「マロンを後退、そこに横笛の解放者 エスクラドをコール!」
エスクラド P9000
エスクラド ブラスター R
マロン ういんがる R
梨子「それじゃあバトル! マロンでブーストしたエスクラドでアタック!」
エスクラド 総P16000
櫂「カブーニスでガード!」
サンダーブーム P20000
梨子「ういんがるのブースト、ブラスター・ブレードでアタック!」
櫂「ノーガード」
梨子「ドライブチェック・・・」
円卓の解放者 アルフレッド
櫂「ダメージチェック・・・」
抹消者 サンダーブームドラゴン 櫂:ダメージ2
梨子「ターンエンドかな」
櫂「おれのターン、スタンド&ドロー。抹消者 イグニッションドラゴンにライド! 更にサンダーブーム・ドラゴンをコール!」
イグニッション・ドラゴンP11000
サンダーブーム イグニッション R
R コウガイジ R
櫂「バトル。サンダーブームでエスクラドにアタック!」
梨子「リアガードを攻めてきた!?」
櫂「守るかどうかはファイター自身が決めるんだな」
梨子「うーんと、ノーガード!」
櫂「エスクラドは退却。コウガイジのブースト、イグニッションでアタック!」
イグニッション総P17000
梨子「これもノーガード!」
櫂「チェックTheドライブトリガー・・・、それと、グレード3からはドライブチェックを二枚行うことが出来る」
梨子「嘘!?」
一枚目:抹消者 ローレンツフォース・ドラゴン 二枚目:必殺の抹消者 オウエイ
梨子「ダメージチェックっ!」
小さな解放者 マロン 梨子:ダメージ3
櫂「ターンエンド」
梨子「わたしのターン、スタンド&ドロー。よし、孤高の解放者 ガンスロッドにライド! 後方に五月雨の解放者 ブルーノ、エスクラドをコール!」
ブルーノP7000
エスクラド ガンスロッド R
マロン ういんがる ブルーノ
梨子「バトル! マロンのブースト、エスクラドでヴァンガードにアタック!」
エスクラド総P:16000
櫂「コウガイジでガード。更にサンダーブームでインターセプト!」
梨子「リアガードがヴァンガードを守った?!」
櫂「グレード2のユニットはそのままガーディアンサークルへコールすることが出来る。これがインターセプトだ」
イグニッション総P:21000
梨子「ならういんがるのブースト、ガンスロッドでヴァンガードにアタック! ガンスロッドのスキル、ヴァンガードにアタックした時、Pを2000増加!」
ガンスロッド総P:17000
櫂「ノーガード」
梨子「よし、ドライブチェック・・・」
一枚目:光輪の解放者 マルク 二枚目:希望の解放者 エポナ
梨子「やった!クリティカル! パワーはブルーノに、ダメージはガンスロッドに!」
ブルーノ総P12000
櫂「ダメージチェック」
一枚目:抹消者 イエロージェム・カーバンクル 二枚目:〃
櫂:ダメージ4
櫂「ゲット。ダブルクリティカル。効果は全てヴァンガードへ」
イグニッション総P:21000
梨子「ういんがるのスキル発動! この子がブーストしたアタックがヒットした場合、ソウルインすることでソウルからブラスター・ブレードをコールする! そしてブルーノの更なるスキル! デッキからゴールドパラディンがコールされた時、Pを3000追加! ブルーノのブースト、ヴァンガードへアタック!」
ブラスター総P:24000
櫂「スパークレインでガード!」
イグニッション総:P26000
梨子「ターンエンド」
櫂「おれのターン、スタンド&ドロー。両刀の抹消者 コエンシャク、電離の抹消者 カブーニス、必殺の抹消者 オウエイ、抹消者 ローレンツフォースドラゴンをコール!」
ローレンツ イグニッション コエンシャク
カブーニス コウガイジ オウエイ
櫂「バトル。カブーニスのブースト、ローレンツでアタック!」
ローレンツ総P:13000
梨子「それじゃあ、エスクラドでインターセプト!」
ガンスロッド総P:16000
櫂「コウガイジのブースト、イグニッションでアタック! イグニッションのスキル、相手よりRの数が多い場合、P+2000。コウガイジのスキル発動。相手のダメージが3枚以上の場合、ブーストされたヴァンガードのP+4000!」
イグニッション総P:21000
梨子「うーん、ノーガード!」
櫂「ドライブチェック!」
一枚目:抹消者 ワイバーンガード ガルド 二枚目:抹消者 イグニッション・ドラゴン
梨子「ダメージチェック!」
一枚目:小さな解放者 マロン
櫂「ターンエンド」
梨子「わたしのターン! ドロー! 円卓の解放者 アルフレッドにライド!」
千歌「おぉ、梨子ちゃんがブレイクライドした!」
梨子「ブレイクライド?」
曜「ダメージが4枚以上の時にライドした時にガンスロッドが発動するスキルだよ。自身のPを10000、他の解放者3体のP5000追加する!」
梨子「わぁ、すごい! じゃあブラスター、ブルーノ、マロンのPを+5000! アルフレッドのスキル発動! カウンターブラスト二枚使ってデッキの一番上を確認してゴールドパラディンならコールする! 解放者 バグパイプエンジェルをコール! 更に手札から未来の解放者 リューをコール!」
バグパイプ アルフレッド ブラスター
マロン リュー ブルーノ
梨子「ブルーノのスキルで自身のPを3000追加、そしてバグパイプのスキル、このユニットがデッキからコールされた時に他のゴールドパラディン2体のPを+2000! 対象はリューとブルーノ!」
千歌「うわぁ、えげつないパワー上昇だよぉ・・・」
曜「って作ったの千歌ちゃんじゃん」
千歌「あはは、そうだった・・・」
梨子「バトル! マロンのブーストで バグパイプ・エンジェルでアタック!」
バグパイプ総P:21000
櫂「コウガイジとポルックスでガード!」
イグニッション総P:26000
梨子「リューのブーストでアルフレッドでアタック! リューのスキル、VをブーストしたときにRの解放者が3枚以上の時にブーストされたユニットのPを4000追加!」
ガンスロット総P:33000
櫂「っ、ワイバーンガード ガルドでガード!」
梨子「あれ、このユニットのシールド値0だけど?」
千歌「あれは守護者って特殊な防御カードだよ。手札一枚を捨てれば相手の攻撃を無効に出来るんだよ」
梨子「これじゃあガンスロットの攻撃は通らない。でもっ! ドライブチェック!」
一枚目:大願の解放者 エーサス 二枚目:〃
梨子「やったぁ、ダブルクリティカル! 効果は全部ブラスター・ブレードに! ブルーノのブーストでアタック!」
ブラスター総P:38000 ダメージ3
櫂「ノーガード。ダメージチェック」
一枚目:蟲毒の抹消者 セイオウポ 二枚目:〃 三枚目:ローレンツ
梨子「ヒールトリガー?」
櫂「相手とのダメージが同じかそれ以上の時に発動出来る。ダメージを回復する」
梨子「じゃあそれが二枚来たってことは・・・」
曜「うん、櫂はダメージ5で踏みとどまったね」
梨子「う、ターンエンド・・・」
櫂「おれのターン、スタンド&ドロー・・・。ファイナルターン!」
梨子「ファイナルターン?」
千歌「このターンで終わらせる宣言だよ!」
梨子「えぇっ!?」
曜「反面、決まらなかったらかっこわるいんだけどね」
櫂「おれは、抹消者 ガントレッドバスター・ドラゴンにライド! そしてオウエイのスキル発動! G3にライドした時、こいつをソウルに移動させて相手の前列のRを一体選んで退却させる! ブラスター・ブレードを選択!」
梨子「ああっ、ブラスター・ブレードが・・・」
櫂「コエンシャクのスキル発動。おれのカードの効果で相手のRがドロップゾーンに置かれた時、互いのファイターは自分のRを選んで退却させる! おれはカブーニスを選択!」
梨子「うぅ、ごめんねマロン・・・」
櫂「退却したカブーニスのスキル! 自分のカードの効果でこいつがRからドロップゾーンへ行った時、デッキトップ3枚を確認してその中から抹消者カードを1枚手札に加える! おれはワイバーンガードを選択! 更にローレンツのスキル!」
梨子「ま、まだあるのーっ!?」
櫂「抹消者のG3のカードがライドした時、カウンターブラスト。相手はRを選択して退却させる。だめ押しにイグニッションのブレイクライドスキル! 同じくカウンターブラストして、相手のRを2体選ばせて退却させる! そしてVのPを10000追加!」
梨子「わ、わたしのRが全滅しちゃった・・・」
櫂「これで終わりと思わないことだ。ガントレッドのリミットブレイク! ダメージ4以上で相手のRが退却した時にこのユニットのPを3000追加、更にダメージを1追加する!」
梨子「わたしの退却したRは5枚・・・」
櫂「そう、このスキルを5回使用する! バトルだ! コウガイジのブースト、ガントレッドバスターでアタック!」
ガントレッド総P:46000 ダメージ6
梨子「わたしの手札に紫堂くんみたいな守護者はいない・・・。う、ノーガード・・・」
櫂「ドライブチェック!」
一枚目:ガントレッド 二枚目 イグニッション
梨子ダメージ:10
「櫂ちゃんの勝ちーっ!」
部屋に千歌の声が響く。おれは息を吐いて緊張を解いた。そして二人の幼なじみからの非難の視線を受ける。
「な、なんだよ?」
「櫂、大人げ無さ過ぎ・・・」
「これは梨子ちゃんにヴァンガの楽しさを知ってもらう為のファイトなんだよ? ぼろぼろに負かしてどーすんのさ?」
「し、仕方ないだろ。おれだってあそこでダブルヒール来るとは思わなかったんだし。桜内さん、ごめんな?」
「ううん、いいの。楽しめたから。でもちょっと悔しいなぁ」
「櫂ちゃんー?」
「櫂ー?」
再び向けられる幼馴染の視線。何だかいたたまれない気持ちになる。
「わ、悪かったって。そだ、桜内さんが良ければだけどさ。ヴァンガード初めてみないか?」
「え、わたしも? でもデッキないし……」
「問題ないよ。今日のお詫びも込めて、おれがデッキ作ってあげるから」
「紫堂くんが作ってくれるの?! でも、勿体無いよ……」
「遠慮することはないよ梨子ちゃん! チュートリアルでコテンパンにするよーな櫂ちゃんに、これでもかってくらいの高額なデッキを要求しちゃいなよー!」
意地悪な笑顔を桜内さんに向ける千歌。お前が負けた訳じゃないだろうに。
「おれらもさ、こうやって一緒にファイト出来る相手が増えるのは嬉しいから。桜内さんが興味ないって言うなら別にいいんだけど……」
「ううん、すっごく嬉しいよ。 わたしも紫堂くんたちと一緒に遊べるのは嬉しいから」
柔らかな笑顔を向けられて、ドキッとした。
「あ、櫂ってば照れてるー。すけべー」
「すけべー!」
「みかん大好き二人組、少し黙ってろー。それで桜内さん、クランは何がいい?」
「クラン?」
「桜内さんが今使った『ゴールドパラディン』やおれの『なるかみ』、他にも色々あるぞ。どんなファイトがしたいとか、ある?」
「んー、まだわたしよく解らないから、良ければ紫堂くんと同じのがいい、かなぁ?」
「おれの? じゃあ『なるかみ』で新しく作ってやるよ」
「ありがとう、紫堂くん♪」
「よーし、梨子ちゃんの仇をうっちゃうのだ! 櫂ちゃんファイトしよ!」
「次は私も!」
「わかったよ、相手をしてやろう!」
こうしておれ達のファイト仲間に桜内さんが加わったのであった。
如何だったでしょうか。僕は元決闘者のなんちゃってファイターなので色々と間違ってるかもしれません。
架空ファイトを書くので大変なのは、手札やPの管理ですね。何を引いたか、ユニットのパワーがどれくらい上がったのかを色々と計算しないといけないですね。毎回書いてる人が凄いや。
さて次の対戦カードは決まっています。善子VS花丸です。ただその前に花丸用のデッキを作って回してみないとな。次はいつになるかわかりません。ですがこんなんでもいいよと言って頂けるのなら、書いてみたいと思います。
ご意見、ご感想、お待ちしてます。