原作知らないけど私に係わらないで!!   作:白だるま

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やっと更新できました

この先グダグダにならないよう努力したいと思います

近い内(時間があれば)に主人公の設定を出しますのでお願いします

違和感があったら指摘お願いします

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誤字報告を適用しました

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文章少し追加(場面1の最後)

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次回エピソードを変更




エピソード2「私の選択はあっているのかな?」

ヒルデを起動させてバリアジャケットを纏い、探知されないように出力を調整した探査魔法を使い、響ちゃんの居ると思われる工場区へ急ぐが、そこで見たのは装者となった響ちゃんが、女の子を守りながらノイズと戦っている場面だった。

 

〔マスター、これはあの槍の装者のシンフォギアと似ている。何かしらの原因で彼女はシンフォギア装者として適合者となった可能性が高いぞ〕

 

ジークは冷静に私に情報を言ってくれるけど、私の思考は響ちゃんの事しか考えていなかった。

どう見ても女の子を守っているせいかピンチにしか見えない

私が今すぐに行こうとした時、バイクに乗った髪の長い人がノイズに特攻していった。聖詠するのが判ったので、あの刀を持った装者の正体ってやっぱり……あのツヴァイウィングのもう一人の方の風鳴 翼だ

 

私が行くまでもなくノイズは殲滅されたけど、響ちゃんの事が心配だった。

 

取りあえず酷い扱いはされていないけど、車でどこかへ移動するみたいなので幻影魔法を改良したステルス色彩で追跡しようとした。その時、あり得ないことが起きた。

 

スーツの若い男の人と目があったのだ。

 

気のせいだと思っていたけど、念のため早急にそこから立ち去った。

どうやら私の勘は当たっていたらしく、数分後に黒服の集団がそこに現れたとヒルデから逃走中に聞いたけど……あの人何者?

 

響ちゃんの事は心配だが一応寮に戻ろう。

 

私が人気のない所でバリアジャケットを解除して寮へと帰ろうとした時、響ちゃんがリディアンに居る事が分かったとヒルデが伝えてくれた。けど、なんでここに?と思ったが、前にジークがこの地下に何かしらの施設がある事を教えてくれたけどそれが何か関係しているのかな?

私は念のために寮の自分の部屋へ戻った後、地下の謎の施設について調べてみようと思った。

 

「ジーク、ヒルデ、此処の地下に何があるのか調べたいのだけど、どうにかできないかな?」

 

〔難しいと言いたいところです。前にマスター関連の資料を隠滅するためにハッキングした際にある程度の情報を入手しましたが、今ノイズの対策をしているのは、『特異災害対策機動部』別名『特機部二(とっきぶつ)』と言われている日本政府の機密組織です。わかりやすく言えば『ノイズ対策と聖遺物関連の事件の特殊部隊』ですね……。部隊と言っても主に情報操作のプロが主に配属されているらしく、その事が主な原因ですが、前よりもガードが固くなっていますので正体がわかってしまう可能性があります〕

 

「わかりやすい説明どうも……。つまり、出来ないって事ね……でもここに響ちゃんが連れてこられたって事は、最低でも何かしら関係があると見て良いわね?」

 

〔それは間違いないかもしれないな……俺たちがどうにか調べてみるが、あまり期待しないでくれ〕

 

とジークはインターネットに接続して情報を探し始めた。

 

〔本来であればマスターの安全を最優先したいのですが『お願い』であれば仕方がありません。最善を尽くしましょう〕

 

ヒルデも情報収集を開始した。私も手伝おうとしたのだが

 

〔マスターは寝てください。後は任せてください〕

 

ヒルデに止められてしまう。それは私の事を思ってくれての意見だった。二人とも私の事を信頼してくれているのが嬉しくて「ありがとう」とお礼を言って先に休むことにした。

 

響ちゃん平気かな?

 

何故かその時、響ちゃんの声が聞こえた気がしたのは気のせいかな?

____________________________________________

 

次の日、私は授業中に二人の調査結果を聞いたけど、ここまで大事になっているなんて思わなかった。

 

まず此処の地下の事だが、やはりそこに特異災害対策機動部二課の司令部が存在しているそうだ。

なぜ分かったのかというと、どうやら米国政府にも同じような機関が存在した為、そこのメインコンピュータにハッキングして分かったらしい。

それとあのライブで起こった事件の真相も知ってしまった。

響ちゃんは貴重なシンフォギア装者だから、おそらく酷い目には合わないと思うけど、問題は私の方だ。

私も装者だけど、特典で魔法少女もやっているから(まあ、バリアジャケットは甲冑騎士と背中に羽の生えた騎士をモチーフにしたものだから魔法少女には見えないよね……)この世界では規格外の存在だ。

ジークの話だと、私が昨日工場区に向かっていた事と見えないように追跡しようとしていたのがやはりばれていたらしい。

私が言うのもアレだが、あの男の人何者なの?

 

私は響ちゃんに直接会う事に決めたけど、やはりあんなこと言っておいてなんて言えばいいのかがわからずに迷っている内に、放課後になってしまった。

 

私は覚悟を決めて響ちゃんに会う為に教室に行く途中で、その響ちゃんとすれ違った。けど、なんで風鳴さんと一緒にいるの?

私は気になったので後を付ける事にしたけど、どうやらバレていたらしく途中で撒かれてしまった。

だけど一つ分かったのは、この学院の何所かに地下に行くエレベーターもしくは階段があることだ。

 

これ以上深追いするとばれてしまうので、寮に帰って今後の対策をしよう。

 

寮の自分の部屋に戻って対策を練ろうとした時、誰か来たみたいなので確認してみると未来ちゃんだった。

私は響ちゃん関連の事だと思い、未来ちゃんを部屋の中に入れ話を聞くことにした。

私の部屋には私しかいないけど、何で私に会いに来たのかと理由を聞いてみたが、やはり響ちゃんの事だった、私の所に来なかったかという事だったが、私は会わなかったと伝えると、未来ちゃんは真剣に言った。

 

「昨日、響の帰りが遅かったの……。何か事情があったみたいだけど話してくれなかったの……今日も『用事があるから』って早く帰宅したからつい、月華に会いに行ったと思ったからここに来たのに……」

 

全く……。事情は分かるけど、響ちゃん……もうちょっと未来ちゃんを安心させてほしい。

 

私は「絶対的に話せない理由があるからで、いつか話してくれるんじゃないか?」と言ったけど、あまり納得してもらえなかった。仕方がないので私は前の事を思い出しながら言った。

 

「未来ちゃんが私の事をまだ『友達』と思っているなら、響ちゃんの事を信じた方がいいよ。私よりも付き合い長いんだから……。それに未来ちゃんの所に帰ってくるのは当たり前なんだから」

 

未来ちゃんは少し不思議そうな顔をしてる。「なんでわかるの?」と言いたいみたいだけど

 

「だってさっき話してくれたじゃない……。響ちゃんは、未来ちゃんのことを『陽だまり』で安心できるって言ったのよね……。だったら簡単よ?だって太陽(響ちゃん)がいなくちゃ陽だまりは出来ないわ……。だから安心して帰れるのよ」

 

私は、あの前世での友達の事を思い出していた。

 

幼い頃からずっと、誰ともつながりを持とうとしない私の味方になってくれた幼馴染の事を……

 

「月華さんとはもう友達だと僕は思ってるし、あの二人も同じで、困った時は助けてくれると思うよ。」

 

全く……この二人はよく似ている。自分の事より相手を優先してしまうお人好しの幼馴染と、無茶をしないように見守ってくれる優しさを持つ一番の親友と……。

 

未来ちゃんも納得してくれたのか、「そうね……私、響が話してくれる時を待ってみる」と笑顔で答えてくれた。

 

響ちゃん……ホントに未来ちゃんに心配かけないでよ……。

 

結構時間が経ってしまい、未来ちゃんも自分の部屋に戻る時に、私に言ってくれた言葉は本当にうれしかった。

 

「響が太陽で私が陽だまり……だったら月華も同じじゃないかな?」

 

その言葉は、あの一番の親友の言葉と同じものだった。

 

「だって、『月は太陽がないと輝けないんだよ』。月華も早く響と話せるようになってね」

 

その親友のことを少し思い出してしまい、涙目になってしまうが顔を見られないようにして「努力はするわ」と少しぶっきらぼうに対応してしまう。未来ちゃんは苦笑しながらも「また明日ね」と言って自分の部屋に戻っていった。

 

私は自分の部屋に戻り、机の引き出しから写真の入ったパスケースを取り出す

 

その写真には私と友達の4人が集合して写っていて、私はやはりぶすっとした顔になっていた。

 

こんな私でも友達と言ってくれる人がいる。

 

そんな二人だから私は…

 

その時、ノイズが出たという警報がなった。

 

そこに、響ちゃんも行くのだろう。私は決意した。

 

「ヒルデ!ノイズが出た所まで案内して!!念のためステルス迷彩の幻影魔法を展開して!」

 

いつもならば即急に応えているはずなのだが、ヒルデは沈黙したままだ。もう一度言ったけど反応がない。

ジークも黙ったままだ。「なんで答えてくれないの?」と私が言った時、ヒルデが理由を言ってくれた。

 

〔マスター……戦闘に参加するつもりですか?私は賛成できません。私はマスターの安全を優先します〕

 

〔マスター……すまないが今回はあきらめてくれ。俺も危険な事は避けて欲しいからな〕

 

二人とも転生してからずっとそばにいたからこそ、私に危険な目に遭ってほしくないと思ってくれるのは分かるけど

 

「ヒルデ……お願い……私はやっぱり友達を救いたい!それと未来ちゃんに借りもあるし……。ジークも心配してくれてありがとう……。だけどね、戦える力があって何もしないで後悔するのは嫌なの……お願い!!」

 

二人が考えていた時間は少しなのだろうけど、私にはその時間が長く感じられた……。けど、その沈黙を破るようにジークが笑い始めたのだ。

 

〔すまない、マスター……やっと素直になってくれたな!俺はいつでも使えるぜ!ヒルデも観念したらどうだ?〕

 

ジークは待っていたのだ、友達を助けに行こうとする私の意志を。

 

〔私は賛成は出来ません……。ですが、『お願い』と言われてしまうと仕方がありませんね〕

 

そういえばヒルデも私の『お願い』には弱かった気がするけど、私を試したのね……。

 

「二人ともありがとう!!ノイズが出た所まで案内して!!」

 

私はノイズが出た所まで来てみたけど……もう戦闘は終わってるみたい。しかし二人の様子が少し変だ。

 

何で風鳴さんは響ちゃんに刀を向けているの?

 

まさか!!装者同士で戦うつもりなの?

 

ヒルデが二人の会話を伝えてくれるけど……響ちゃん、奏さんの代わりに戦うですって?それは言ってはいけない事だと思うんだけど……。風鳴さんも何か深い理由があるとは思うけど、只「気に食わない」と感じたことが理由で争うわけではないことは確かなようだ。

 

「二人ともサポートお願い!バルムンクを使うわ!!」

 

喧嘩するなら私が介入しよう。

 

〔了解!!マスター、派手にやり過ぎるなよ!!〕

 

〔逃走手段は私が何とかしますので、安心して戦ってください〕

 

私は二人に「ありがとう」と言った後に聖詠を始め、久しぶりにシンフォギアを纏った。

そして二人の間に割って入り、風鳴さんに大剣を向けていた。

 

この時あまり考えていなかったけど……私の選択はあっているのかな?

 

 

 

____________________________________________

 

特異災害対策機動部二課では、二人の争いを止めるために弦十郎がさっき指令室から現場に向かっていた頃だった。

 

「青春ねえ…」とその光景を見ていた了子が呟いていた時に警告アラームが鳴り、担当オペレーターから告げられたのは意外なことだった。

 

「この反応は……照合できました!!『バルムンクの少女』です!!」

 

映像からは二人の間に割って入り、大剣を翼に向けている少女の姿が確認された。

顔はバイザーがつけてあって見えないが、翼と響に近い年齢だろうと予測できた。

少女が止めようとする響を大剣でふっ飛ばした後に光のリングのようなもので拘束したことから、彼女が異端技術を知っていることがうかがえる。

 

どうやらバルムンクの少女の目的は[天羽々斬]の奏者の翼だったらしく、戦闘が始まった。

 




次回 エピソード3「上手くいかないわね人間関係って」

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