そうなった場合はごめんなさい
あと駄文で申し訳ない
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誤字・脱字の修正
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誤字報告を活用しました
私はホントに困っていた。
二人の友人の1人である未来ちゃんに、「ツヴァイウィング」のライブに行けなくなったから代わりに行ってほしいと言われたのだ。私は自宅で過ごしたかったから断るつもりだったが、強制的にチケットを渡され行くことになった。
面倒くさいが早く響ちゃんと合流しないといけない。だが、一つ気になる事があった。
それは私の特典であるインテリジェンスデバイスの一つのブリュンヒルデ(愛称はヒルデ)が、おかしな反応がライブ会場にあると警告してきたのだ。
私は原作絡みの事なのかな?と思ったけど、私はこの原作のことを知らないし、何かあればどうにかなる特典もあったので、あまり気にしなかった。
しかし念のため、私のシンフォギアであるバルムンクを持っていくことにした。
もう入場ギリギリで私はライブ会場に入る事が出来たが、ブリュンヒルデが警告していたおかしな反応がやはりここからしたと言うので簡易的に探査魔法を使ってみた。何かしらの大掛かりな反応がする非公開の区画があるみたいだが、そこに行くには大掛かりなガードセキュリティとガードマンの攻略が必要だった。この先、普通の生活が送れなくなるリスクを冒してまで行くことはないと思い響ちゃんと合流しようと思ったが、なれない魔力使用(魔力ランクはC)で疲れてしまったので近くに椅子があったので休んでから行くことにした。
まあさっきの探査魔法で響ちゃんがどこにいるかわかったしね……
あ……ライブ始まっちゃった……。けど、ここからでもいい歌だとわかるけど……何か聞いたことがある声なのはやはり転生者ならではの悲しいサガなのだろうと私は楽観的に考えていた。
私はこの選択を後で後悔することになる
なぜなら、
なぜ此処に?と思ったが今は響ちゃんの心配だ
私は人に見られないようにトイレの個室に入り、インテリジェンスデバイスの一つで地上戦と火力特化のジークフリート(愛称はジーク)を起動させる
〔マスター!バルムンクはいつでも使用出来るようにしておくぜ!〕
〔私はサポートに回ります!響さんの現在地まで最短ルートで案内します!撤退時は私に切り替えてください〕
私は漆黒のフルプレートのバリアジャケットを纏い邪魔な避難者がいないことを確認してながら壁を壊しながら進んでいく。避難者はその道を使って一目散に逃げていくが気にしないことにする
あくまで響ちゃんの救出が目的だ
幸いだが神様はこの魔法での攻撃でもノイズに対抗できるようにしてくれたのだ
ただし条件はあった
それはバルムンクを手元になければ効果が弱くなる
しかし聖詠しシンフォギアで戦うのは切り札としてとっておきたかった
私はやっとライブがあったステージまでたどり着くことが出来たが、響ちゃんがどこに居るかがわからない……。
しかしそこで私が見たのは、それぞれ槍と刀を持った、私以外の二人の装者だった。
装者たちは二手に分かれていて、なれているのか次々にノイズを倒しているが私は二人の戦いを観に来たわけではない。
私は必死に響ちゃんを探すが見つからない……。
周りで炭素化している人間だったものを見た時、私は間に合わなかったと思いかけた。が、まさにその時だった。
〔マスター!響さんを発見しましたが襲われています!!急いでください!!!〕
というヒルデの声に反応した私が見たのは、槍のシンフォギア装者がノイズの攻撃から響ちゃんを守ってくれているところだった。けど、ノイズの攻撃で徐々に装者の槍と防護服が壊れ、その破片が……後ろにいる響ちゃんの胸に当たり、響ちゃんはまるで花が散るように赤い飛沫を胸から出しながら倒れていった……。
倒れた響ちゃんに、助けてくれた槍のシンフォギア装者が何か言っていた。
「生きるのを諦めるな!」と
遠くから見ても瀕死の重傷だったが、響ちゃんが持ち直したのはわかった。
しかし、槍を持ち、シンフォギアを纏った少女がノイズの方へゆっくりと歩いて行く。
満身創痍で戦う力などもう……ってまさか!
刀のシンフォギア装者が待つように言っているが、〈絶唱〉を発動させる気なの!
私は急ぐ!原作知識がなくともわかる
あの人はここで死ぬ気だ!
私はジークに魔力武装の一つである長剣を装備させてもらい、少女の元へ急ぐ。
「性格いい奴は早く死ぬって本当だな……でもこんなのってねえよ!!なんでだよ!!あいつなんでこんな事になってるんだよ!!!××とやっと付き合えてうれしそうだったのにこんな結末なのかよ!!!!」
急に前世の友人との一番の悲しい記憶と、そして私が親友をこの後失う結果となった出来事を思い出す。
あんな思いはもう嫌だ!!
だから私が死なせない!!
友達を救ってくれた恩人を死なせない!!
私は槍の装者の前に立ちその行く手を阻むと、大剣を彼女に振るった。
一瞬の出来事に槍の装者は驚愕した顔になったが、無論考えての行動だ。
非殺傷設定にしているので、物理的ダメージは与えずに槍の装者を刀を持った装者の元まで飛ばしたのだ。
ここからが本番だ。
〈マスター、使うんですね?バルムンクを〉
「ええ、出し惜しみをしたら全滅するわ……。あの人に変わって私が〈絶唱〉を発動させる!!」
〈いいのですね?死ぬことはないと思いますが逃走が困難になります〉
私は響ちゃんを見た。
そして何が起こったか分からず狼狽えている二人の装者
「ヒルデ……逃げる事よりも三人を守る方が先決よ……。それに
〈わかりました……。最悪ここで気絶した場合はバリアジャケットで正体がばれないように細工しますので安心して使用してください〉
私はヒルデのサポートに感謝すると聖詠を始める。
私はこの時、初めてシンフォギア装者となったが違和感はなかった。
手にあるのは大型の幅広の大剣
私は目を閉じて、その剣の力をさらに解放させる為〈絶唱〉を発動させる。
歌い終わり、周りで何か崩れる音が聞こえたので目を開ける。
そこにはノイズの姿はなく、
助かったことを確認し、その場で膝を落とし胃からこみ上げるものを吐き出す。どうやら吐血したらしい
それでも何とか体は動きそうだった
「びるで・・・とう・・そうするわっ・・・・」
吐血していたので、私は何を言ってるのかがわからないような声で言ったが、ヒルデになけなしの魔力でシンフォギアを解除させ、空中戦と接近戦特化のヒルデを装着後その場を後にした。
私に関しての追跡が無かったのは運が良かったのだろう。
目もあまり見えていなかったが、うっすらと槍の装者と響ちゃんが救護隊に助けられるのを確認できた。
この後ジークとヒルデのおかげで途中までは逃走出来たが、やはり限界が来てしまい知らない内に意識を失った。
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あの後、私は緊急入院となった。
運よく人気のない公園の茂みで動けなくなった私を散歩していた老人が発見してくれて、救急車で搬送されたのだ。
私もかなり……いや、生死をさまよう重症だったのだが、良く生きていたものだ
ヒルデに自分の体の事を聞くと良く逃走出来たと思うような状態だったのだ。
まず内臓器官がボロボロだった事
そしてリンカーコアに深刻なダメージがあった事
医者によれば「どうすればこんな体になるのかかがわからない」らしく、なんでこうなったのか警察に事情聴取されたが、記憶喪失を演じてなんとか騙した。
取りあえず数週間の入院が必要という事で、両親には迷惑をかけてしまうし未来ちゃんには大泣きされるし申し訳なく思った。
響ちゃんも私と同様に瀕死の状態だったけど運よく助かったみたいだし、暇つぶしにニュースを見た時もこの時までわからなかったけどあの時の装者がツヴァイウィングの二人だとは思わなかった。
どうやら槍の装者の天羽 奏さんは生きてはいるみたいだけど人の前には出られない状態みたい……。
取りあえず今は情報を集めながら響ちゃんのリハビリに付き合う事にした。
運が良かったと思うべきなのだろうけど、私は重大なミスをした。
分かっての通り原作に介入してしまった事だ
入院中にジークとヒルデにハッキングして調べてもらっていたのだが、どうやら政府機関が私を最重要機密扱いにして身元調査もしているらしい。
まだ私だという事はばれてはいないけど、その為の裏工作はしておいた。
まず、私があのライブに行った痕跡を全て消した。
これなら、私は原因不明の事故に巻き込まれたことになる。
しかし、それよりも深刻な事態があった。
それは、あのライブでの
それによって、リハビリしていた響ちゃんが心無い人に悪口を言われたりされていた。響ちゃんは気にしていないようにふるまっていたけど元気がないように見えた。
私は一足先に退院し学校にも行ってみたけど何かおかしい……。
私が教室に入った時に、クラスメイトの私を見る目が変わったのだ。
その日は何も無かったが、後で未来ちゃんに聞いてみると、理由は簡単なことだった。
それは『原因不明の入院』と『入院していた時に響ちゃんのリハビリを手伝っていた』からだ
その事が原因で私はよく絡まれるようになった。大体の人が言うのは「なんで人殺しのリハビリを手伝っていた」や「あんな奴の味方になってるんだ」などの悪口が多かったが、私は徹底的に無視をした。
響ちゃんが学校へ登校してから、その悪意は爆発的に増えていった。
私が無視していた人たちが男子生徒を連れてきて脅してきた。「生意気だ」という事で制裁に来たらしいけど返り討ちにしてあげた。徹底的に。前世で嫌々で覚えたバイト先の店長の護身術が役に立った。
その後私は孤立したが二人がいればいいと思っていた
しかしその反動のせいか響ちゃんの方のいじめが酷くなり始めた。
私もどうするか迷っていた時に両親から転校することが告げられた
理由は仕事の関係と言っていたが、真実は違っており、響ちゃんのとばっちりを受けたくないからだった。
父は恐れたんだと思う。だって響ちゃんのお父さんは耐えきれなくなっていなくなってしまうほどの酷さだったのだから。
私はどうしようと考えたが、ある一つの方法を思いついた。
しかしその方法はある意味逆効果になる可能性が高い
しかし私がそれ以上の事をすればいいだけなのだ
明日決行しよう
次の日私はあえて目立つように教室で転校することを告げた
響ちゃんは明らかに狼狽えていた……なぜならその原因を話したからだ。あえてここにいるクラスメイトに聞こえるように
「あなたのせいで私はここを離れる事になったわ……あのライブに行っていないに!私は違うのにあなたと同類になった!!」
と私は恨みを持ったように言った
響ちゃんはもう顔面蒼白だった……私もこんな事はやりたくはなかった。
その後私は涙を流しこう言った
「だからもう話しかけないで……もうあなたは私の友達じゃない」
その日から私は本当に1人になった。
その後未来ちゃんにも猛抗議されたが「だったらもう話しかけないで」と言ってその後無視した
そして、最後のお礼参りもしておこう。
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私が転校した後、響ちゃんへのいじめはなくなったと聞いた。
話によればいじめの主犯格である集団が全員病院送りになったらしい
そしてあえて見逃していた教師たちもだ
どうやらあの後、実際に
〈マスター……これでよかったのか?俺は納得いかないが〉
「いいのよ……間に合ってよかった」
ジークは納得いかないみたいだったが、どうしても早めに実行しなければいけない理由があった
決行を決意した前日に、あのバカ共が響ちゃんを標的にするのをやめ未来ちゃんを見せしめで虐めようとしたのだ。
なら私が裏切られたように喧嘩別れすれば、あのバカ共にとって面白い話はないと思ったからだ。
その後安心したバカ共をボコって終了だ。
因みに変身魔法を使ってやったので足はつかないし、ある意味後であの生徒たちと教師はいじめの事できつい処分が待っているだろう。
新たな街での暮らしが始まったが、私は友達を作ろうと思っていなかった。
やはり一人でいる方が楽なのだ
だが数日後、ある事件が起きる
それは両親が
私は本当の独りぼっちになってしまった
次回 エピソード1「再会」