OVER LORD Gun Fist & Gun Head 作:丸藤ケモニング
後、彼女が主役級を張る二次創作がないためやってみた。
むしゃくしゃしてやった訳じゃない、ムラムラしてやった。
女に求めるもの?唐突な話だな。
顔は別にどうでもいいだろ。
性格か。性格は大事だな。やはり、気が合う奴がいいからな。
……いや、お前の性癖なんざ、聞いても嬉しくない上に、ドン引きだわ。
ああまぁ、言われてみれば、そうかもしれないな。
ああ、分かってる分かってる。約束は忘れてねぇって。
大丈夫だ、俺は約束を破るつもりはない。ゲームでもリアルでもだ。
中二じゃねぇよ、ボケ。
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この宿のベッドでも、俺が動くとギシギシと音を立てるんだなぁ。
ふと、行為の最中だと言うのに、そんなことが頭をよぎった。とと、いけねぇいけねぇ。まずは、組み敷いてる可愛い子ちゃんを気持ち良くしてやんねぇとなぁ。
確か、こいつは冒険者成り立てだったっけか?濃厚ないい匂いに誘われて拐うようにして宿に連れ込んだんだっけか?線の細い、美少年と言っても過言じゃなかろう。しかし、線が細い割りには、童貞とは思えない中々の剛直だぜ。へへっ、暫くぶりにたぎって来たなぁ、おい。
下腹部に力を入れて然るべき所を絞めると、少年の声が一段高くなり、俺も興奮が押さえられなくなりそうだ。まぁ、実際興奮してるから腰の動きが早くなるってもんだ。
暫くは、荒い息づかいと粘膜と粘膜が擦れる音、聞くものに興奮を覚えさせるだろう肉と肉が打ち合う音が響く中、下の少年が悲鳴のような声をあげて俺の中ではぜる。ビクビクと痙攣する剛直。腹の中が暖まる感じ。たまらねぇぜ。
荒く息をつく少年の耳元に顔を持っていき、俺は囁く。その際に、震えが止まった剛直を俺の中から引き抜いて、優しくしごいてやるのを忘れちゃいけねぇ。何せ、俺はまだ満足してねぇんだから。
「なぁ、もう一回やっとくか?」
少年が逡巡する前で、俺はベッドの上で四つん這いになり、尻を高く突き上げると、女の部分を自分で広げて少年を挑発する。
「さぁさぁ、二発と言わず三発でも四発でもいいぜ、男だったら気合いを入れてかかってきな」
息荒く、少年が俺に覆い被さり、雄々しい剛直を俺の牝の部分に突き立て、激しく腰を振り始めた。
結局その後、八回ほど繋がった。ごちそうさんでした。
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予定の時間から三十分ほど遅れて酒場につくと、全員が飲み物を飲みながら待っていた。ああ、不味いなぁ、リーダーちょっと怒ってねぇかなぁ。ティアとティナは相変わらずよく分からねぇし、イビルアイも仮面つけてて表情だけはよくわからねぇ。まぁ、苛ついてるのは傍目から見ても丸分かりだろうが。
しかし、こう言うときこそ努めて明るく輪に入るのが一番さ。
「おー、待たせたな皆の衆」
「待たせたなじゃなかろうが、ガガーラン」
「遅すぎワロタ」
「待たせすぎオワタ」
「……何をしてたのか、教えてもらえます?ガガーランさん」
やっべぇ!思った以上に激オコだった!しかし、嘘をつく理由もない。堂々と宣言してやろうじゃねぇか。
「ちょいと活きのいい童貞に、美味しい思いをさせてやっただけさ」
……なんで皆、白けた目で俺を見るんだよ。おい、ティアティナ、なんでため息ついた。イビルアイも深々と溜め息つくなよ、軽く傷つくじゃねぇか。
「……あのね、ガガーラン。あなたの趣味にケチをつけるつもりはないけど、もうちょっと自重したら?」
「まぁ、考えなくもねぇけどよ。けどよ、あいつは駆け出しだぜ?もしかしたら次の仕事で命を落とすことだってあるんだ。なら、一回くらいいい思いをさせてやってもいいじゃねぇか」
初心者冒険者は命を落としやすい。そんなのは、この商売をやって来て、何度も目にしてきたから、俺はよく分かってる。戦場でも同じだった。帰ってきたら抱いてやるっつった若い奴が死んでいくのを何度も見た。なら、死ぬ前にちょっとでもいい思いをさせてやれれば、それでいいじゃねぇか。もし、その思い出で帰ってきたなら、それはそれで良いことさ。
「ま、まぁ、言わんとしてることは分かるわよ?けど、王女殿下直々の仕事の時くらい、その、お、穏便に?出来ないの?」
「鬼リーダー、赤鬼リーダーになりながら言っても説得力無い」
「しかし鬼リーダーには経験がない、赤くなるのも鬼ゆえ致し方ない」
「お前らは黙ってなよ。まぁ、ラキュースの言いたいこともわかった。次回からは自重しよう。で、だ。一体、今回の仕事の内容はなんだい?」
双子があんまりからかうもんだから、ラキュースの顔色が面白いことになりすぎて、脳の血管が切れるかもしれん。軽く嗜めて話の方向を変えると、ラキュースは咳払いして誤魔化した後、顔を引き締めて依頼の内容を俺たちに語る。
「依頼内容はここから四日ほど行った辺りにある村の近くに出没するようになった魔神の討伐。魔神の種類は不明だけど討伐に行って生き残った金級冒険者が絵を描いてくれて、一応イビルアイや皆と意見を交換してから出発することにするわ」
そういって懐から取り出した羊皮紙に書かれている絵を見て、それこそ、あのイビルアイまでもが首を捻っていた。無論、ティナティアの両名や俺だって首を捻る。
なんと言ったらいいのか。L字型の奇妙で大きめの兜を被って、四つ足で、腕が四本。それぞれの腕の先にゃ、鋭そうな鉤爪が四本備わってる。とは言ったものの、完全に特定するには不完全と言うか不明瞭な絵だ。ぶっちゃけ、子供の落書きの方がもっとしっかりした絵を書くんじゃないかってもんだな。
「うーむ、俺はまったく見覚えがない。ティアティナはどうだ?」
「ぶっちゃけあり得ない生き物」
「ぶっちゃけ、いたらキモい」
「だよな。イビルアイはどうだ?」
「ふぅむ、見たことも聞いたこともないな……そもそもこれを生き物の範疇に入れていいのか?ああ、なるほどだから魔神か」
「そう言うことよ。難度的には80を見てるけど、実際のところは分からないわ。ついでに、これが二体いるらしいのよ」
「難度80が二体とかバルス」
「マジうける」
「それならそれでいいが、魔神だとするならどんな能力を持っているか分からないからな、準備は万端にしておくに越したことはないな。ラキュース、いつ出発する?」
「予定としては二時間後出発。四日かかるところを三日で踏破、四日かけて近辺を探索後、魔神を討伐するにせよ討伐しないにせよ、王都に帰還する方向で」
全員が声を揃えて了解の意を示すと、ラキュースはやっと満足そうに頷いたのだった。
そこからの俺たちは早い。普段から準備している、霊薬に寝袋、応急処置用の各種薬剤、武具を手入れするための道具各種、鎧の補修材に加えて、今回は各種状態異常、まぁ、俺にはほぼ必要ないんだが、毒系で防ぎきれないものもあるため、念のためにそれを防御するための魔道具を持ち、さらに一週間分の食料と水、ワイン等をバックパックに詰め込んで準備完了だ。まぁ、重いっちゃぁ重いが、俺はそこらの男顔負けなほど鍛えてあるからさほど苦にもならない。
予定よりも早く準備を終え、集合場所へやって来ると、我らが団長が幌つきの馬車で到着した。なんだ、これなら食料とか詰め込まなくても良かったぜ。
「リーダー、馬車を持ってくるならそう言ってくれよ」
「あ、あら?言ってなかったかしら?」
完璧なようでどっか抜けてる、愛すべきリーダー、ラキュースであった。
さて、ここからは早かった。どんくらい早かったかってぇと、特に語るようなこともなく、二日目の夜には村が見える位置に到着、そこで一泊して村に入り、情報を集める。
すると、この村の猟師や森で様々なものを採取している薬剤師が、この絵とよく似た奴を見たと言う。早速地図で、どの辺りで見たかと聞けば、どうもここから一日ほど歩いた所にある川の近くの藪のなかにいたらしい。
何を考えてそんなところにいたか知らないが、早い内に発見できそうだとラキュースは言ってる。
とにかく、二人一組、イビルアイだけは単独行動で森の中に入る。こういうところではティアの存在がありがたい。もちろん、人並み以上に俺だって森の中の戦いは経験があるが、そこは野伏でもあるティアやティナに軍パイが上がるだろう。ティアの先導、イビルアイからの伝言、一日の終わりにラキュースと合流し、俺たちは次の日まで休み、そして、次の日に、ティアとティナの先行偵察で目標を発見することに成功することとなった。
俺が奇襲するために茂みに隠れ、ティナが岩陰、ティアが木の陰に隠れ、ラキュースが遠く離れたところから、わざと鎧の音をたてながら接近、その音に気をとられた瞬間、ティアとティナが攻撃を仕掛ける手はずになっていた。ちなみにイビルアイは、もう一匹がいると言うことなので、周囲を警戒、もう一匹見かけたら足止めをしてくれる予定だ。
息を殺して待っていると、岩陰に隠れたティナが手信号を出してくる。意味は、標的接近、注意せよ、だった。そのまま息を殺して茂みで待機していると、川の方から、確かに、頭の形はあの絵よりも複雑ながら、書かれた通りの形状の恐らく男、いや、魔神とするなら性別はないはずだが、一応肉体的特徴から男と断定しよう。ボロボロのコートを羽織り、口には煙草をくわえた魔神は、なんか白くて丸いものをモグモグと、その虎挟みのような口でかじりながら歩いてきて、ちょっと開けた所で止まった。そのまま、そのどこを見ているかも分からないような顔で周囲を見回した後、白い塊の残りを口の中に放り込み飲み込んだ。ティナから手信号、今より作戦を開始す。
作戦通り、ラキュースが思いっきり鎧を鳴らしながら走り込み始めると、件の魔神はそれが聞こえてくる方向へ首を向ける。つまり、ティナからの死角へ。その隙を見逃さず、ティナが苦無を投てきしつつ岩陰から飛び出す。絶好の機会のティナの苦無だったが、しかし、魔神の反応は思った以上に早かった。向かい来る高速度の苦無を、無造作に左腕を打ち払うことで叩き落とし、ティナの方向に向いたことで隙を見いだしたティアが横合いから苦無を飛ばすものの、それは軽く上半身をそらすことで、魔神はいとも簡単に避けてしまった。
「やれやれ、何が目的だ?金ならねぇぞ?」
なんか気だるげにそういわれて、ティナとティアが一瞬固まる。しかし、魔神の拳が握りしめられているのを見て、油断なく構えをとる。俺も出ていくかどうか悩んだが、俺の視界に我がリーダーが写ったのを見て、待ちの体勢を継続する。ラキュースが失敗したら、俺の出番だからな。
背後からリーダーが切りかかろうとすると同時に、魔神が軽くステップをしながら恐ろしい速度で振り返り、振り下ろされる魔剣キリネライムを白刃取りしやがった。馬鹿な。かなりの武技と強化魔法が乗った一撃を容易く白刃取りするとは、あの魔神、ただものじゃねぇ。……と言うか、あいつ本当に魔神なのか?なんか人間くせぇような?
「なにもんだてめぇ……!」
さすがに怒ってるらしい。そりゃぁ、そうだな。
ラキュースは剣を無理矢理奴の手から引き離し、後ろへ跳躍、そのままの動作で剣の切っ先を相手に突きつけた。まさか、やめろバカ。
「私はアダマンタイト級冒険者『蒼の薔薇』ラキュース·アルベイン·デイル·アインドラ!!魔神よ、おとなしく魔界へ帰れ!!!」
なんと言うか、その場に奇妙な空気が流れたのは、言うまでもない。
いやぁ、本当にエロって難しいもんですね!
書いてから言うのもなんだが、エロいんだろうか、不明。
後、誰得なんだろうと思った。