Muv-Luv MUSHAの名を持つガンダム 作:アドベンチャー
次回からは戦闘になるのでしばらくお待ちください!
ー数十分前 ブリーフィングルーム内ー
そこには厳谷を始めとした大和と唯依、護衛の1個小隊の衛士達がいた。
「諸君、もう聞いているとは思うが先程、本州の名古屋基地から緊急通信が入り、BETAが再び侵攻を開始したそうだ」
『!!!』
「そして、コレが今の状況だ」
そうすると、部屋の真正面にあるモニターに地図、BETAと日本帝国軍・国連軍・米軍の相対グラフが映し出される。
「現在、侵攻して来たBETAと第1次防衛線の京都にいる戦術機と交戦中。だが、突破されるのも時間の問題だろうな」
京都の地図に映っていたのは絶望的で、7割がBETAを示す赤のマーカーで埋め尽くされており、残りの3割の青いマーカーである日本帝国軍・国連軍・米軍が必死になって抵抗していた。
「そこで我々は、第2防衛線である名古屋に帰還ならびに防衛線へ参戦してもらう。以上が今後の作戦行動だ。誰か質問などはないか?」
普通ならば質問などをする衛士はいなく、直ちに作戦行動に移るのだが、それは
「中佐、作戦内容の変更と意見具申をします」
「や、大和君?!」
ところが大和は真っ直ぐに手を上げ、その隣に座っている唯依が声を上げ、1個小隊の衛士達が「な、何を……」と言いたそうな感じで見ていた。それを見た厳谷が面白そうな眼差しで大和に言う。
「許可しよう、中尉。貴官の意見を聞かせてくれ」
「はい」
今後は厳谷に変わり大和が唯依達の前に立ち、モニターに大和が考えた
「まず、外にある物資をガルダに収容後、当格納庫を破棄。そして、MSによる奇襲作戦と
『!!!』
作戦内容を聞き、此処にいる全員が驚愕する。そして、厳谷が大和に問う。
「しかし、中尉。良いのか?この格納庫に捨てても?」
「構いません。元々は隠れ家のようなモノだったのですが、この有り様ではもう無理だと思うので」
そうキッパリと言って、作戦内容の説明を再開する。
「まず、作戦を3段階に分けます。
ガルダで京都にいるBETA後方の上空に向かい、戦闘中域上空付近でMS隊を出撃
MS隊は降下後、直ちにBETAの殲滅と
MS隊による
作戦内容を説明し終わると、大和は厳谷の方へと顔を向ける。
「確かに、中尉の立案した作戦の方がより効果的だろう。しかし、その作戦を実行するには……」
「はい。この作戦を実行する為には爆撃の許可と
そう。この作戦を実行するには戦術機よりも数倍の性能を持つMSを衛士達はぶっつけ本番で自由自在に操らなければならないのだ。
「私はこの作戦に賛成です」
その一言で沈黙を破ったのは今まで1番、真剣な眼差しをした唯依だった。
「煌月中尉、MSと戦術機の相対グラフを映して貰えませんか?」
「え?あ、はい」
いきなりのことで唯依に驚いた大和は素直に指示を聞く。そして、そこに映し出されたのは全てのガンダムの原点である機体と瑞鶴の設計データがモニターに出された。
RX-78
GUNDAM
F-4J
ZUIKAKU
「……スゴイ」
その相対グラフを見て誰かが呟くと、皆は同意するかのように頭を縦に振る。
「見ての通り、
「私も同意見ですわ」
その時、唯依の意見を後押しするかの様に意外な人物がブリーフィングルームに入って来る。
「あ、上総!どうして此処に?!」
「あら、私も一応煌月君の
「あ……」
どうやら上総も唯依と同じく大和と関わりがある人物として招集されたらしい。そして、今までのことを見ていた厳谷が動きだす。
「さて、あまりブリーフィングに時間を掛けるのも終わりとして、中尉の立案した作戦に反対する者はいるか?」
そう問いかけると、誰も意を唱える人はいなかった。
「よし、物資の搬入が終わり次第これより作戦を開始する!」
『了解!』
この瞬間、1人の異世界人によって世界が変わろうとしていた。
ー宇宙基地 格納庫エリアー
そのエリアには連邦軍の量産MS ジムスナイパーⅡやジェガンA2型、ジオン軍のMS イフリートシュナイドやゾゴッグが数多く収納されており、中にはエース機であるスタークジェガンなどがあった。
その先には先程の格納庫区画とは違い、そこに
『??ガンダム、此処に乗り手を待つ』
ヘルエリオンさんのガンダムとyockさんのジェガン(エコーズ仕様)、かいざーおーさんのスタークジェガンを最後の方ですが登場さしてみました。
ご意見、ありがとうございます!