数日後・・・・・
ある日の真夜中。
「フフフ、そろそろあの計画を発動しようかしら……」
この女性はサスミ。青色のロングヘアーの女性。リクのお姉さん。
サスミは何か、悪巧みをしていた。
「この村は平和ボケをしている……、だがそれは今日で終わり。私は機会を待っていた。ずっと、ずっと」
このサスミには訳があった。サスミは大きくて長い書物を読んでいた。
その内容とは鬼の真の宝、本当の鬼族の話が書かれていた。
鬼ヶ島にいた鬼の親分やガラハと呼ばれる鬼の少年はあくまでもそこまで恐ろしい鬼ではない。
それとは別に真の鬼が存在していた。
「この鬼姫サスミがナタネ村で得た情報を鬼の国に報告をしよう。そしてこのナタネ村は我ら同胞が支配してやろう……」
このサスミと言う女性は実は鬼の国にいる鬼の種族だった。もちろん弟のリクもその鬼族なのだが、自覚も無く、鬼だった記憶がない。
ずっとリクは人間として生きてきた。
次の日、ねりねはおきた。
すると、家の中には何もなかった。
そしてナタネ村にはリクもサスミもいなかった。
「ねりねさん、リクの事知りませんか?」
この鬼の女性はキララ。リクの彼女だ。
リクの事が心配になってねりねに話しかけたのだ。
「ううん、知らない。キララちゃんごめんねー!」
「いいよ。気にしてないよ」
こうして私はナタネ村でリクやサスミの情報を調べた。
数時間の聞き込みの結果。
シュテン山道幻の4つ目の山道を通って鬼の国と呼ばれる地に向かったらしいと言う情報を得られた。
私はむみゅううどん屋でうどんを食べ終わった八雲紫さん、その他メイちゃんとキララさんにお願いして同行してもらうことにした。
ちなみにキララちゃんのおっぱい吸って良いか聞いたら激しい炎を吐いて私は黒こげ、キララちゃんは怒った。
シュテン山幻の4つ目の山道は3つの山道よりも長く険しい道のり。恐ろしいモンスターもいくつか出現するらしい。
とはいえ、私たちなら楽勝なはずだと思ったのだが・・・・
全然楽勝じゃなかった。謎の2人組が現れたのである。
「私たちはサスミさんの命令により、ここを通ろうとしている者の足止めをしに来ました。どうしても通りたいなら私たちを倒しなさい」
「絶対に無理だと思います。私たちはあなた達の数倍強い。あなた達はここを通るのは絶対不可能です!」
そこに現れたのは2人の人間だった。一人は青髪のツーサイドアップの女の子。もう一人は全身に白いローブや白いフードなどを被っている。声も機械で弄って自分の声を出していない感じ。
「まだ、試合開始してないのにわからないじゃない」
「そうですぅ。メイは負けません!」
「そうそう、あなた達は即倒します!」
「早くサスミとリクに会いたいの。どいてよっ!」
こうして戦いは始まった。
「大賢者と言われた私の攻撃を受けてみよ!」
青髪の少女は魔法で作った塊を私たちに放ってきた。私がカオスウィドウを打って相殺する。
白い服の人はヤドリギを飛ばしてきた。メイは剣に炎の力を宿し、強力な剣の技を放った。
ヤドリギの威力が高く、メイの剣技もむなしく、ヤドリギが襲い掛かる。
八雲紫は強力なスペルカードを発動し、ヤドリギの効力を失わせた。
「ねりねさん、キララさん、メイさん、ここは私が食い止めます。先に行って下さい」
八雲紫は察した。この相手は4人で束になっても勝てる見込みがある相手ではない。
だが、八雲紫一人でも長時間の足止めは出来ると判断したのだった。
私たちは八雲紫の好意をありがたく受け取り、先へ進む。
「通しませんッ!」
青髪の少女は強力な魔法を詠唱した。短い詠唱時間で強力な魔法を発動できるようだ。
だが、紫はスペルカードを速攻で発動してその魔法を止めた。
白い服の人は大量の使いきった古い工具品を媒体にし、大量の工具品の雨を降らした。
八雲紫はスペルカードで3人を守る。
こうして、3人が先に進んだ。