風来クロスワールド   作:八石マムミラー

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第4話

ナタネ村についたねりね。もののけ王国のモンスターが逃げ出した。

その逃げ出した原因の敵の存在、そして再びモンスターを捕まえるクエストが今、始まった。

 

「全員でパーティーを組んでモンスターを捕まえた方が確実だが、1秒でも時間が惜しいと思う。一人ずつで4人で分かれて行動の方がいいんじゃないかと思う」

 

ムチゴロウの判断はあんまり正しくないかもしれない。とはいえ、今回のムチゴロウの考えは一つの考えだろう。

大人数の方が確実性や安定性はあるが、人数を分けて捜索したほうがモンスターを捕まえる効率は高い。

その分一人一人が危険だったり、デメリットもあるが、このメンバーならそれぞれ一人でも十分だろうと、ムチゴロウは考えたのだ。

 

私ねりねはシュテン山道の中級の道を進んだ。その先に捕まえるべきモンスターがいるかもしれないと判断したのだった。

せせらぎ峡谷を進み、群青の洞窟へとたどり着いた。

 

眠っているちゅうチンタラを刺激しないように歩き、襲ってきたボウヤーはみね打ち。

 

そうしていると提灯をつけているアンコーと黒帯の男、そして小さなマンボーが私へ襲い掛かってきた。

 

「ブラックウィドウッ!」

 

ブラックウィドウ(Black Widow)とは黒い未亡人と言う意味を持つ言葉。クロゴケグモの事も指す。

闇属性低レベル魔法の一種で自分の魔法攻撃力に依存した魔法攻撃である。

ドルマ系とは違い、自分の実力次第で威力を発揮する魔法と言える。

 

小さなマンボーは闇の塊を喰らい、一撃で死に絶えた。

 

アンコウは電線を放った。私は盾で電線を防ぎ、短剣でひと斬り。

提灯アンコーは真っ二つになった。

 

「ドルクマッッ!!!」

 

小さな闇の雷が集まり、黒帯をしとめた。黒帯は力尽きた。

 

「この群青の洞窟にこのようなモンスターがいるなんて・・・もしかしたら逃げ出したモンスターもいるかもしれないなー」

 

私は先へと進む。すると、1匹のウルロイドがいた。

もののけ王国から逃げ出したモンスターだ。間違えない。

私はモンスターの壷を取り出し、投げようとした時、2体の魔物が現れた。

 

「フハハハハ、このゾンビ騎士(機械化)に勝てるかな!」

 

「ははははは、ホウジロサメの力、見せてやるっ!」

 

1体はゾンビ騎士(機械化)。名の通り体の大部分が機械化したゾンビ騎士。その戦闘能力は高い。

もう1体はホウジロサメ。鮫型モンスター。鮫のような姿なのに地上にいるのは少しおかしい感じだ。

 

ゾンビ騎士は私へと攻撃を放ってきた。私はその攻撃を回避する。

回避したところにホウジロサメの巨大な口が襲い掛かる。

 

「カオスウィドウッッ!」

 

とっさにカオスウィドウを発動してしまった。

カオスウィドウはブラックウィドウの強化版の魔法。素早く魔法攻撃を撃てるメリットがあるが、凄くコストが重く、使いにくい。

このような鮫に食われる寸前とかじゃ、出し惜しみも出来ないでしょう。

鮫は一撃を喰らって白目で泡を吹いて倒れた。

 

ゾンビ騎士は攻撃を放つ。私は盾で防いだ。

 

「クッククク、私の風魔の盾の前ではお前の攻撃は無力。そして私の短剣・ジブリールは何者も一撃で斬り裂くっ!」

 

私はジブリールでゾンビ騎士を貫いた。ゾンビ騎士(機械化)は私にとっては大して強くない相手だったようだ。

私はウルロイドを仲間にし、先へと進む。

 

オトト兵やオトト軍曹に道案内をしてもらい、シュテン村中腹へとたどり着いた。

町の人の情報によると、ポニーテールの幼女が後半初級の山道、金髪の白い帽子の人が中級の山道で先に進んでいった様子。

となれば、私は上級を進むほかない!

 

上級にはマゼルンという生物がいる。マゼルンに装備品を投げると合成してくれて、更に一部のアイテムと異色合成が出来るという魅力的なモンスターである。

 

竜巻の魔物、骸骨の魔物、電卓の魔物、破壊ロボット、ゾンビなど、数々の魔物が襲ってきた。

私は多量のモンスターとの連戦を行い続けた。

 

白銀の霊峰にて、ギガヘッドを見つけた。きっと逃げ出したギガヘッドなのだろう。

そのギガヘッドに近づこうとした際に色々なモンスターが襲ってきた。

 

グネグネハニーワ。グネグネっと踊り、相手の攻撃力を一定時間下げる能力を持つ埴輪型モンスター。

タイガーキング。虎の王でキャラクターをキャラクターに投げると言う恐ろしいモンスター。

乱れ馬将軍。とても早い上にかまいたちの矢を放ってくる。馬王よりも名前劣化したようにも思える。

ウルトラヘッド。飛び道具の射程ぐらいの射程で頭を飛ばしてくる恐ろしいモンスター。

奈落マムル。パコレプキンみたいに壁をすり抜けるがこの霊峰では意味が無いモンスター。

ヒツジ神。ヒツジの神様。想像を絶する恐ろしい魔法を使うモンスター。

 

「とはいえ、私にとってはこの程度の相手、雑魚も等しい・・・」

 

グネグネハニーワをジブリールで斬りつけ、タイガーキングにドルマドンを放つ、ヒツジ神と乱れ馬将軍をシャドウブラストで一緒に仕留め、奈落マムルを一刀両断、最後にウルトラヘッドにカオスウィドウでとどめをさす。

 

「ギガヘッド、ゲットぉ~!」

 

ギガヘッドにモンスターの壷を投げ、仲間に加え、シュテン山の頂上へとたどり着いた。


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