何というか、もう、お話しできて光栄でした(((;°Д°)))
改めてありがとうございます。
おかげで頑張れそうです・・・・!
書いてくださった方も含め、閲覧、評価、お気に入り登録してくださっている皆さま。
大変ありがとうございます。
やる気の素でございます・・・・!
夜天の空を、虹霓が衝く。
突如として顕現した七色を見上げ、人々は不安や困惑、動揺を露にしていた。
しかし、それは何も知らぬ者達の反応。
現場に駆けつけた友里を始めとした訳知り達は、固唾を呑んで見守っていた。
「――――響」
もちろん、未来もその一人。
自然と口をついて出た名前に、我に返る。
ああ、多分気づいているからだ。
この場違いな虹を解き放ったのが、愛しくてたまらない人だということに。
いつも扱う魔法のように、鼻歌交じりにやっているのではない。
己の内で荒れ狂う衝動に抗いながら、苦しみに耐えながら体を動かしていることだろう。
根拠は無い、確証もない。
ただそうであろうというのは、何故だが容易に想像できた。
「・・・・ッ」
これで終わる気がしない。
響はこれから、新しい戦いに身を投じるのだろう。
そうなればまた、春先のように大怪我を負う可能性が出てくる。
いや、響の強さを信じているし、信じたい。
それに、翼やクリスにくわえ、最近は遥やティアナといった頼れる大人達も居てくれるのだ。
自分の考えすぎだと思いたい。
なのに、胸に湧き出た不安を上手く拭うことができない。
「・・・・響」
指を組んで、目を閉じる。
溢れそうな涙を抑えるように、顔を伏せる。
そうして分かったのは、自分に出来ることの少なさだけだった。
◆ ◆ ◆
P月L日
疲れた。
もろもろの隠し事がが多分に含まれるから明言できないけど。
めっちゃ疲れた。
何か、こう。
頑張って作った料理がこげた挙句、同時進行で作っていた鍋料理が吹き零れたみたいな感じで、クライマックスが百連発過ぎて・・・・。
ぬわぁー、つかれたよー、みくー。
P.S.
未来に顔を埋めてみたら意外とフローラルな香りがした。
いいなぁと思うと同時に、自分の変態っぷりに戦慄。
わたしはもうダメかもしれない。
P月U日
昨日のゴタゴタを受けて、早速ミーティング。
その中で翼さんが気になることを言っていた。
曰く、『マリアさんの動きが、師匠、ないしわたしにそっくりだった』。
何か戦い方が良く似ていたらしい。
それって師匠がマリアさんも教えていたってことだろうか。
マリアさんわたしより年上だし、子どものころに会っていたって言うなら十分納得できる。
というか、否定する材料が少なすぎて困る(泣
本当にやってないだろうな、師匠・・・・。
P月R日
一昨日の騒ぎは管理局の耳にも届いたらしい。
早速助っ人を送ってくれると通達が来た。
師匠は来れないけど、代わりにティア姉が来るとか。
今回は人間メインに相手しそうだし、ティア姉スキーニングとか結構得意だから。
わたし達がノイズを引き受ければ意外といけるかも・・・・?
あー、ダメダメ。
師匠を始めとして『舐めプ』で痛い目にあった体験談はちょくちょく聞くし、油断大敵!
一見笑い話のように見えて、結構笑えない内容なのが多々あったからなぁ。
頭にドリルが直撃して一月昏睡とか、割りと笑えないっすよ師匠・・・・。
P.S.
とか思っていたけど、わたしもわたしで笑えないことを笑い話にしていて戦慄。
師匠達の規格外が感染している・・・・!
P月Y日
ゴタゴタが起ころうと起こるまいと、時間は進むものなのですよ・・・・。
気づけば『秋桜祭』まで一週間を切っていた。
モザイクアートもほぼほぼ完成しているし、あとは教室を飾り立てるだけ!
うちのクラスは余裕が出来そうなので、もろもろの準備が終わり次第他のクラスを手伝いに行く予定だ。
うーむむ、経験的に二度目の文化祭なのだし、大いに楽しみたいところだけど。
なんだかなぁ、ひと悶着ありそうな予感がビシバシするんだよなぁ・・・・。
◆ ◆ ◆
時空管理局本局、第07執務隊執務室。
地球にて新たな
とはいっても行くのはティアナ一人だが、彼女はいわゆる『先遣隊』。
他のメンバーも手が開き次第、随時向こうに渡る予定である。
「・・・・ふぅむ」
デスクワークの中、遥は二課から送られてきた資料を見ていた。
曰く、『主犯達の戦い方が遥に似ている、覚えは無いか』。
映像の中、翼と衝突するマリアを見ていた遥は、一人納得する。
確かに、似ていると。
遥自身は、マリアはもちろんのこと、後から合流してきた少女達にも覚えは無い。
覚えは無いが、心当たりならあった。
「『連れ』、ねぇ・・・・なるほど、あいつが肩入れするわけだ」
雄叫びを上げ、マントと従手だけで翼と拮抗してみせるマリア。
「・・・・本当に、
感慨深く呟いた言葉には、不思議と色々な意味が込められているように聞こえた。
なんにせよ別件が重なってしまった遥は、今回参加出来ない。
何も思わないといえば嘘になるが、他はともかく弟子達の実力は信じている。
精々どっしり構えて、吉報を待つことにしようと結論付けた。
「んんー・・・・!」
伸びを一つ。
一心地ついたところで、そういえばと思い出す。
向こうに派遣することに決めた人員の一人に、実は地球出身者がいた。
現在はこれまた別件を捜査しているため、この場にはいないが。
よくよく考えると、彼女もまた『似ている』気がする。
どうなることやらと案じる反面、面白くなりそうだとほくそ笑んだ。
なお、この数日後。
件の彼女が、第07執務隊名物の『やらかし』をやらかし。
後始末に追われることになるのだが。
ここでは語るまい。
遥「だから地雷を踏むなとあれほど・・・・」
容疑者「反省してるっす」ガタガタ