総統が鎮守府に着任しました!   作:ジョニー一等陸佐

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 まえがき
クレープス「そういえば思ったんですが」
ヒトラー「何だ?」
クレープス「巷では、エラー娘、エラー猫のコンビが諸提督のPCを荒らしまわり、作戦を妨害していますが、我がゲルマニア鎮守府では姿を見ませんね」
ブルクドルフ「たしかに。一体何故なんでしょう」
ヒトラー「理由はこれだ」
ブロンディ「ワン」(エラー猫を口にくわえている)
大尉「わんわんお」(エラー娘を吊し上げている)
エラー猫&エラー娘「」
クレープス&ブルクドルフ「」
ヒトラー「犬のブロンディと大尉のおかげでわが鎮守府は作戦を妨害されず、順調に進められているのだ。わかったかな?」


49話 地下室の研究~知らないほうが幸せなこと~

 ゲルマニア鎮守府の地下室。

 地下牢で囚われの身になっていたヒムラー、ヘス、ゲーリングの3人は親衛隊員のローフス・ミシュと共に同人漫画やフィギュアの制作に取り掛かっていた。ヒトラーのご機嫌をとって何とかこれからの待遇を良いものしようというわけである。

 「えっと・・・下書きはこんなもんでいいのかな?」

 「もう少し色を塗る必要があるな・・・ゲーリング?」

 「はぁ~この接着剤のにおいたまらねぇ~」

 「あの・・・なんかシンナー中毒になりかけていますが」

 「だめだこいつ・・・早く何とかしないと」

 4人が何だかんだで制作を進めていると、地下牢の前をガラガラという音を立てながらストレッチャーが白衣の男たちと親衛隊員らによって運ばれていった。

 ストレッチャーの上には人間の大きさほどのものが布にくるまれて載せられていた。

 何やらシミのようなものがついており、一瞬強い血臭がした。

 ヒムラーが顔をしかめた。

 「・・・今のはなんだ?血の臭いがしたが・・・まさか戦死者か?」

 答えたのはミシュだった。

 「いえ、戦死者じゃありません。ただ・・・地下室じゃよく見られる光景です」

 「じゃああれは何だ?」

 「さあ・・・私も詳しくは知らないんです。地下室で何か研究をやっている、ということぐらいしか・・・まあ、詮索はしないほうがいいと思いますよ。よく言うじゃないですか、知りたがり屋は嫌われる、長生きしないって」

 「「「・・・」」」

 三人はしばらくの間沈黙していたがまた作業を再開した。

 

 

 

 ゲルマニア鎮守府は表向きは普通の鎮守府だ。

 強いて他の鎮守府との違いを挙げるなら、戦力が非常に大きいこと、施設がより充実していることであろう。

 その豊富な施設をさらに拡張してゲルマニア鎮守府は裏で秘密の研究を行っていた。

 ゲルマニア鎮守府、秘密地下室。

 そこには様々な音が響いていた。

 機械や兵器を製造する音。

 研究員や将校達が議論を交わす音。

 装置の調整音。

 そして、深海棲艦や捕虜が実験に耐え切れず死の断末魔を上げる音。

 そんな哀れな彼らを親衛隊員たちが「処分」する音。

 表で働く艦娘たちが知らないおぞましい世界が地下室にはあった。

 そんなおぞましい施設の何人かの男たちが歩き回っていた。

 「・・・して、例の研究はどれほど進んでいるのかね、マックス少佐?」

 ゲルマニア鎮守府の司令官にして第三帝国の総統であるアドルフ・ヒトラーは様々な標本や実験装置を見ながら、傍らの小太りの男に聞いた。

 「実に順調、まったく順調であります総統閣下。最初はまあ、実験用の深海棲艦や捕虜を捕えるのにずいぶん苦労しましたが、最近はモルモットに困ることがなくなりました。おかげで研究もずいぶん進んでいます」

 眼鏡に小太りの男、親衛隊少佐モンティナ・マックスは笑いながら答えた。その顔はとても楽しげであった。

 ヒトラーは頷きながら言った。

 「うむ、最近は親衛隊が・・・君の『最後の大隊』が実験体の捕獲に慣れてきたからな。モルモットには困ることはないだろう。・・・ところで少佐、これは小耳にはさんだ話だが、近々大本営は深海棲艦に対し大攻勢をかけるつもりらしい」

 攻勢、という言葉に少佐はさらに楽しげな顔をした。まるでプレゼントを前にした少年のような顔であった。

 「ほう、攻勢!してそれはいつぐらいになりそうですか、総統?」

 「詳しい詳細はまだ分からないが・・・おそらく年内には。少佐、例の吸血鬼はいつぐらいに完成するかね?」

 ヒトラーの質問に代わりに答えたのは少佐の隣に立つ、血まみれの白衣を身に着けた男――ドクであった。

 「そうですな・・・このまま順調にいけば年内には前線で試験を行うぐらいにはなれるかと」

 「試験か・・・できるだけ急ぎたまえ。吸血鬼化の技術が完成すればわが鎮守府はさらなる戦力を手に入れられる」

 ドクは頷きながら言った。

 「善処いたしますが・・・やはりなかなか困難な研究でしてな。例の『石仮面』があればもっと楽になるのですが・・・」

 ヒトラーは人ひとりほどの大きさのガラス管を前で立ち止まった。

 「・・・少佐。楽しいかね」

 中が水で満たされたガラス管を見ながらヒトラーは少佐に問うた。

 少佐は笑いながら言った。

 「楽しいに決まっていますとも。もう一度戦争ができますからな。我々の大好物である戦争が」

 少佐もヒトラーと共にガラス管を見つめる。

 「・・・総統と初めてお会いするずいぶん前から、いや恐らく生まれる前から私は戦争が大好きだった。寝ても覚めても、どうやって戦い、そうすれば勝てるかそんなことばかり考えていた。我々は戦争しか能がないどうしようもない人でなしだった。ですが私は信じでいるのです。この世界にはそんなどうしようもない我々を養うに足るだけの戦場が存在し脅威と驚異に満ち溢れ、私たちを楽しませてくれると。総統は私にそのことを教えてくださり、与えてくれた。こうしてまた蘇った以上、とことん『戦争』をするつもりです」

 ヒトラーは少佐を見た。

 「・・・君には昔から随分期待してきた。そして今も。君ぐらいの狂気、、狂信さが我々の武器であり、強さなのだ。これからもよろしく頼む」

 「もちろんですとも」

 少佐は笑った。

 彼らはまた歩き出した。そのほかの研究についてまた議論を始める。

 「吸血鬼研究に関しては常に報告を受けているので現状は把握しているが・・・他方面の研究はどうなっているのかね?」

 「そのほかの研究も順調です。最新兵器の開発のほかに、エイルシュタットの『白き魔女』のクローン製造も着々と進んでおり・・・」

 本来、この鎮守府の裏の顔を知る者は艦娘ではまずいなかった。

 しかしこの時、ヒトラーたちの様子を隠れて見ていた艦娘が1人、いたのである。

 

 

 「・・・何、これ・・・」

 深海棲艦や捕虜を使った生体解剖、毒ガス実験、残虐な人体実験。

 軽巡洋艦夕張は目の前で繰り広げられているおぞましい光景にただ呆然とするしかなかった。

 本来、この地下施設は秘密の施設であり夕張のような艦娘たちはこのような施設や惨状の存在は知るところではないはずであった。

 しかし今回彼女は運が悪かった。

 夕張は装備の開発についてある急用で親衛隊中尉ヨーゼフ・メンゲレを探していたがどこにもおらず、工廠に存在する秘密の地下施設専用のドアが珍しく歩哨もおらず開いているのを見て、もしかするとあそこにいるのかも・・・と入っていったのだ。もちろん、地下施設に許可なく入ってはならないという規則を彼女は知っていたが急ぎの用事であったし、少しぐらいなら・・・と思いドアに向こうに足を踏み入れたのだ。結果として彼女の目の前にはお目当てのメンゲレではなく残虐な光景が広がっており、自らの行動を後悔する結果となった。

 目の前に広がる惨状にすぐ逃げようとしたが、しかし恐怖で足がすくみ、なかなか逃げ出せずにいたのだ。

 結局物陰に隠れ目の前の広がる惨状やヒトラーたちの会話を聞きながら様子を見ていた。

 「何なのよ、これ・・・敵だからって・・・許されることだと思っているの・・・?総統は何でこんなことを・・・」

 モルモットのように捌かれ、死の断末魔をあげ、ゴミのように焼却処分されたり、ガス室で殺されていく深海棲艦や捕虜に、夕張は敵とはいえ同情の念を持たざるを得なかった。

 充満する血臭や悲鳴に耐え切れなくなった夕張は何ともしてもここから逃げなくては、と思い、足を踏み出そうとした・・・しかし足がすくんで思うように動かない。

 思わず、間違って後ずさりしてしまった・・・と、その時、背中に何かが当たった。

 感触で人だとすぐに分かった。

 「え?」

 「Was(何だ)?」

 夕張が振り返ると、目の前にはおそらくここの警備であろう親衛隊員が夕張の目と鼻の先にいた。

 規格帽に戦闘服を身に着け手にはMP40短機関銃、手榴弾も身に着けている。どう見たって、侵入者――夕張のような人間に対処するための装備だった。

 「あ・・・あ・・・」

 「・・・」

 見つかった。見つかってしまった。

 そう夕張が認識した瞬間、親衛隊員は壁のスイッチを押しながら叫んだ。

 「Der Eindringling(侵入者だ)!」

 瞬間、地下室のランプが赤く染まり、サイレンが鳴る。

 次の瞬間、夕張は目の前で火花が散ったような気がした。そして気づけば先ほどの親衛隊員に床に組み伏せられていた。しっかりと関節を固められ、夕張は動けずにいた。

 そうしている間にもガチャガチャガチャ!と足音と装備の音を響かせながら武装した親衛隊員たちが夕張の周りを囲んでいった。

 「侵入者だ」 

 再度親衛隊員が言った。

 「艦娘だ。ここをうろついていた。ロープを」

 為す術なく、あっという間に拘束される夕張。

 いったいどうすれば・・・と夕張が考えていると「いったい何事だ?」と、聞き覚えのある声がした。

 声のしたほうを見ると、そこにはあのヒトラーに少佐やドク、大尉がいた。

 ヒトラーは拘束されている夕張を見て目を見開いた。

 「君は・・・なぜ此処に」

 「総統こそ・・・これは一体・・・どういうことなんですか?」

 「見ての通りさ御嬢さん」

 少佐が笑いながら答えた。

 「我々が戦争をするための準備をしている。ただそれだけに過ぎない」

 屈強な親衛隊員に拘束されながらも夕張は勇気を振り絞り言った。

 「こんな・・・敵だからってこんなことをして・・・許されるともっているんですか?深海棲艦だけじゃない、人間もいましたよ!?どういうつもりなんですか?」

 ヒトラーが首を振りながら言った。

 「夕張、これは確かに美しくないかもしれないが必要な行為なのだ。我々が勝利と栄光をつかみ取るために必要な行為なのだ」

 「こんな残虐な人体実験をすることが必要な行為?ふざけないで・・・っ」

 「正当な目的のためならば手段も正当化される。そうだろう?」

 ヒトラーの言葉に少佐も反応した。

 「総統の言うとおりだよ、御嬢さん。もっとも、私たちの場合は戦争という手段のためにやっている。手段のために目的や手段を選んでいるがね」

 「少佐殿、総統閣下、いかがいたしますか」

 ドクが言った。

 「ここの存在を知られた以上、解体するか処刑するか・・・この女は我々の探究心を、大隊指揮官殿と総統の邪魔をしようとしていますぞ」

 ドクの言葉にヒトラーは答えた。

 「いや・・・確かにそれが正しい選択かもしれんが・・・夕張は非常に優秀な艦娘だ。これまで武器装備の開発で数々の功績を出した。このまま解体するのには惜しい・・・」

 ヒトラーは夕張をじっと見つめた。

 「すぐに決定する必要もあるまい。しばらく牢に入れるように」 

 「Ja(はい)」

 ヒトラーは夕張を見つめて言った。

 「夕張、いずれ分かる時が来る・・・これが必要なことであると」

 「・・・」

 夕張はヒトラーを見つめ返した。

 はたしてこれから夕張にどのような運命が待ち受けているのか・・・それは彼女の運次第である

 

 

 

 




ルーク「ルークとー」
ヤン「ヤンのー」
ルーク&ヤン「人情紙芝居あとがき―」
ルーク「いやーついにばれちゃいましたよ、少佐のやってること」
ヤン「ほんと、世の中には知らないほうがいいこともあるんだねーところで兄ちゃん、なんか忘れてない?」
ルーク「何を?」
ヤン「あれだよあれーいつも毎回やるやつー」
ルーク「あーあれかー。そんならすぐやるぞー。おーい総統閣下ー」
ヒトラー「なんだ、いきなり人を呼び出して」
ヤン「総統、いつものあれやってくださいよ。俺たちいつもあれを楽しみしてるんすよ」
ヒトラー「いつものあれ?・・・ああ、あれのことか。いかんいかん、忘れるところだった。おい、フェーゲライン!」
フェーゲライン「?なんでしょうk」
ヒトラー「KO☆RO☆SU」
フェーゲライン「はい死んだ!」ズダダダダダダピロリーン♪
青葉「何で青葉もおおおおおおお!?」ズダダダダダダピロリーン♪
曙「ちょ、デイリーは二人の任務でってぎゃああ!?」ズダダダダダダピロリーン♪
霞「なによこのクz・・・ってぎゃああああ!?」ズダダダダダダピロリーン♪
ヒトラー「ふう・・・今日もデイリー終了っと」
ヨードル「・・・なんかいつもと違う気がするんですが」
ゲッベルス「ああ、私が総統に頼んでデイリー任務の担当に霞を加えたんだ」
ヒトラー「ああ、霞は日ごろの態度悪いからな。だって、総統の私に『このクズ!』て言うんだぞ?すこし教育的指導が必要だと思ってな」
霞「はぁ!?それで逆ギレ!!?だらしないったら!!」
フェーゲライン「あきらめろ、もうこの任務からは逃れられないんだ。運命なんだよ・・・」
ヒトラー「まだ懲りないようだな。ではもう一度」
霞「ふざけるんじゃないわよ!たかがその程度で処刑するなんt」
ヒトラー「KO☆RO☆SU」
フェーゲライン「はい死んだ!」ズダダダダダダピロリーン♪
青葉「何で青葉もおおおおおおお!?」ズダダダダダダピロリーン♪
曙「ちょ、デイリーは二人の任務でってぎゃああ!?」ズダダダダダダピロリーン♪
霞「なによこのクz・・・ってぎゃああああ!?」ズダダダダダダピロリーン♪
ルーク「初の連続デイリー!!」
ヤン「新しいデイリー任務要員に霞が加わっていいことだらけだね!!」
ヒトラー「それでは結構長くなったのでここで〆の言葉!!」
ヒトラー「一度でいいから揉みたいな!加賀さんの目に刺さるような!!おっぱいぷるーんぷるん!!」

ふざけてすんません

  

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