ヤン「秋だ!ヤンです!」
ルーク「秋だねー。もう秋ですねー。最後に投稿したのいつかなー(汗)」
ルーク「どうしたの?こんなに遅れて・・・一週間に一話は出すって約束したじゃない。お兄さんと。罪だから罰としてち○こをもぐ。」
ヤン「死ねよ」ドガッ(殴る音)
ルーク「グヘッ!」バキッ「殴られる音」
ヤン「事情ってのがあるんだよ、犬の糞!!」ドガッバキッガッガッ(さらに殴る音)
ルーク「ギャッグエッひでぶ!?」グシャッグチャッボキッ(さらに殴られる音)
ヤン「俺らだって今まで散々ふざけてたじゃねぇか。お前が罰とか言うなよ」
ルーク「すみませんでした。殺さないでください」
ヤン「分かりました。殺しません。で、何で遅れたの?」
ルーク「何となく?って?カンジ?じゃね?」
ヤン「やっぱ死ね」バキューン(撃つ音)
ルーク「」ビシッ(撃たれる音)
ルーク「というわけでまぁ、なんだかんだありましたが、とにかく約三ヶ月も投稿が遅れて皆さん申し訳ありませんでした。それでは44話、お楽しみください」
亜宇酒美津鎮守府、作戦会議室。
国家社会主義ドイツ労働者党副総統ルドルフ・ヘスと親衛隊長官ハインリヒ・ヒムラー、そして国家元帥ヘルマン・ゲーリングらの姿があった。
ヒムラーはもちろん、ヘスもまともな服を着てしっかりとした様子であったが、問題はゲーリングであった。
白い豪奢な制服に力士のような巨体。そして死んだ魚のようなうつろな目。
とてもじゃないが、国家元帥としての威厳はどこにも感じられなかった。
「シンナー・・・モルヒネ・・・スツーカ・・・うぇひひひ・・・」
そう呻くゲーリングの姿はどう見てもまともじゃない。
ヘスは不安になった。
「・・・なあ、こいつ本当に大丈夫なのか?」
ヒムラーは悲しそうに首を振った。
「残念ながら、大丈夫とは言えないな。もうこの通りシンナーに毒されている。モルヒネ中毒を克服したからもう大丈夫だと思っていたのだが・・・だが、安心したまえ、科学というのは実に便利なものでな、今、夕張に高速修復剤を持ってこさせている。これさえ摂取すればまた元の中毒になる前の状態に戻る」
ヒムラーがそう言っていると失礼します、と銀髪にポニーテール、黒いへそを出した制服を着た少女が入ってきた。手にはバケツを三つ抱えている。
「おお、もうとってきたのか夕張君、早いとこ三人に配ってくれ。このとおり、中毒がひどくなってそれ以外に頼るものがないのだ」
「いいですけど・・・これがあるからいつでも治ると思ってるからますますシンナーにのめり込むんじゃないんですか、提督?」
「私もそうは思ってるんだが、何しろ何度禁止にしてもうまいこと有機溶剤とシンナーの隠し場所を見つけ出すからね・・・もうあきらめてるよ」
そんなことを話しながら夕張と呼ばれた少女はバケツを一つずつゲーリングたちの前に置いていく。ゲーリングに渡されたバケツには『ゲーリング専用』と書かれていた。
「ほら、さっさと飲んでシンナーなんかやめてくださいよ・・・もうロクなことにならないんですし、修復材の費用だってバカにならないんですから」
「分かってるよ~でも止められねぇんだなこれが~ぐびっぐびっ」
そう言いながらゲーリング、千歳、千代田の三人はバケツに入った緑色の高速修材を飲み干していった。
げっぷをした後、ゲーリングの目は生き生きとしだし、さっきまでの退廃的なオーラはどこかに消えていた。
「・・・あれ?俺はいったい・・・」
「まったく、覚えてないのか?さっきまでお前ら、シンナー中毒になってたんだぞ?」
ヒムラーがやれやれというように首を振る。
「まったく、高速修復材で完全に治せるからと言ってシンナーやっていいわけじゃないんだ。修復材の値段だってバカにならないんだから・・・ほら、我が鎮守府の新入りのヘス、時雨、夕立の三人だ。挨拶ぐらいしろ」
しばらくぽかんとした様子のゲーリングであったが、すぐに目の前に座っているヘスに気付くと、「おお、ヘス、お前じゃないか!お前も来ていたのか!」と頭を下げた。
その様子はさっきまでの堕落しきった中毒者の雰囲気とは違い活き活きとした軍人らしさを感じさせた。本来、高速修復材は艦娘専用のものだが、どうやら人間にも効果はあるようだ。
どうやらまともに話ができそうだ。
そう思い、ヘスはゲーリングに聞いた。
「元帥はいつからそこに?」
「つい三か月前だ。ニュルンベルクの裁判の後、青酸カリを飲んで俺は死んだはずだったんだが、気付いたらヒムラーと一緒にこの鎮守府に辿り着いていたんだ。任官の命令書と一緒にな。それで、俺はここの工廠で戦闘機とか新兵器の開発をやっていたんだがな、それで千歳と千代田と意気投合してな・・・一緒に開発しているうちに組み立てや塗装にに使用する接着剤や有機溶剤のにおいにハマってしまってな・・・それで今に至るというわけだ。まったく、とんでもない醜態を見せてしまったよ・・・自分でもなんとかしないといけないと思っているんだが・・・」
「・・・そうか。私も似たようなところさ。気付いたらこの世界にいて、色々あってこの子たちと一緒にこの鎮守府で働くことになったんだ。今日からな」
「そうか、そうなのか・・・まぁ、とにかく一緒に頑張ろうじゃあないか孤独なのは皆一緒なんだからな。良かったら、ここの鎮守府の見学でもしないか?まだ挨拶していない艦娘がいるだろう?」
ヘスはヒムラーに聞いた。
「まだ『艦娘』がいるのか?」
ヒムラーは頷いた。
「ああ、まだあと二人いる、この鎮守府に」
そしてにやりと笑ってからこう付け加えた。
「しかも、驚くなかれなんと我が祖国ドイツ出身の艦娘なのだよ。我が鎮守府念願の。まったく、ドイツにまで遠征して大枚をはたいた甲斐があったというものだ」
ドイツ出身の艦娘。
自分の祖国の軍艦の艦娘の存在にヘスは内心興奮を覚えた。
その頃、鎮守府から少し離れた丘の上。
そこで、頬に傷のある戦闘服を着た一人の男が双眼鏡片手に、イヤホンを身に着けていた。
イヤホンは鎮守府の会議室に仕掛けられた盗聴器につながっている。
「・・・ドイツ艦がいるという情報は本当だったが・・・まさかヒムラーにゲーリングまでいるとはな・・・確認しだい襲撃せよということだったが、さて、総統閣下にどう報告するか・・・」
オットー・スコルツェニー。
「ヨーロッパでもっとも危険な男」と呼ばれた親衛隊中佐は双眼鏡で鎮守府の様子をのぞき続けるのであった。
番外編でグデーリアンとロンメルが戦車道で暴れまくる話書いていきたいと思う。