総統が鎮守府に着任しました!   作:ジョニー一等陸佐

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33話 合流~救出艦隊到着~

 山城達救出艦隊に加え、ルーデルと菅野が出撃してから数時間後。

 ニチヤンネル島上空、近海から敵はきれいさっぱり消えていた。

 「なんだったんだろう、あの爆撃機は・・・」

 山城はぽつりとつぶやいた。

 「我々を攻撃するどころか敵の殲滅に力を貸してくれたということは少なくとも敵ではないと考えてもいいかと」

 と不知火が言った。

 「にしたっていまどき生の紫電改とスツーカが飛んでるなんてな・・・」

 「・・・そんなことよりも早く加賀さんたちを迎えにいかないと」

 山城達は加賀達を一刻でも早く収容するために島の湾内へと突入していった。

 

 そのころ、摩耶たちは敵の攻撃が終わるのを確認するともにトーチカから這い出ていった。

 目の前には燃料切れで不時着した例のスツーカと紫電改が不時着していた。スツーカはともかく、紫電改のほうは操縦席の窓ガラスがほとんど我、翼の一部が吹っ飛んで機体に万遍なく弾痕や穴が開いていた。これではどうやってももう二度と飛べまい。

 だが操縦士のほうは五体万足のようで三人の男が笑い合って握手やハグをしていた。

 「おお、ドイツ人おめぇ生きてたか!来るのが遅かったじゃねぇかコノヤロウ」

 「はは、すまないすまないしかし間に合ったようで良かったよ。それにしてもイワンどもが吹っ飛んで慌てふためくさまは実に滑稽だったなぁ!!」

 「俺もだ、ほんとスカッとしたぜバカヤロウ!!」

 「「うわはははははははは!!」」

 笑いあう男たちに摩耶は話しかけるタイミングを失っていた。

 「え、え~と・・・」

 「ん?この少女は誰なんだカンノ?」

 「ああ、重巡洋艦の摩耶だってさ。山口提督が言っていた『艦娘』だよ。ったく、本と信じられないぜコノヤロウバカヤロウ」

 「ほう、彼女も・・・初めまして御嬢さん、私はドイツ空軍大佐、ハンス・ウルリッヒ・ルーデル。隣にいるのが部下のガーデルマンだ」

 「よろしく」

 「お、おう」

 戸惑いながらも礼を返す摩耶。

 ルーデルは摩耶の後ろにムッソリーニなどほかにも人がいるのを見ると言った。

 「・・・御嬢さん、どうやらいろいろと事情は複雑のようだな・・・とりあえず情報交換をしないか?」

 こうしてルーデルたちと摩耶たちは二個二個童画島やニチヤンネル島、遭難のこと、救出部隊のことなどお互いの事情を話した。

 

 「・・・ふむ。敵の攻撃を受けていったんこの島に避難、救出部隊を待っていたというか・・・では私がさっき見たのは救出艦隊の連中か・・・?」

 「たぶんそうだ。敵艦隊もいなくなったし、そのうち湾内に突入してくるだろうな・・・これもあんたのおかげだよ。ありがとな」

 「いや、大したことはしていないさ。イワンどもをぶっ潰せれば私はそれでいい。それよりも摩耶、脱出する際には護衛は彼女たちだけなのか?」

 「まぁ、そうかもしれないな・・・あたしらも満身創痍だしできることはするけど」

 「ふむ・・・では二個二個童画島に残っている仲間も呼ぼう。戦力は多いに越したことはないし、我々も救助を待っていた身だからな」

 「どうやって呼ぶんだ?無線は使えないぞ?」

 そういう摩耶に対してルーデルは大丈夫、という顔をして答えた。

 後ろのスツーカを指さす。

 「スツーカに無線を搭載してある。向こうの島までは届くはずだ」

 「おお、そりゃ良かった、んじゃあ早速・・・」

 摩耶が無線を使おうと言いかけたその時、後ろでムッソリーニの声がした。

 「おい!!救出艦隊が来たようだぞ!!」

 ムッソリーニの指差す先には湾内を航行する六つの人影が見えた。

 摩耶がじっと目を凝らして水ともすぐに分かった。鎮守府の仲間たちだ。

 彼女たちも仲間が無事だったのを確認したようで顔には笑顔と安堵が浮かんでいた。

 「おーい!ここだここだ!早く来てくれ!!」

 「やったぜ!!ジークハイル!!いやっほう!!」

 摩耶達が歓声を上げた。

 

 こうして摩耶達と救出艦隊は予定通りニチヤンネル島で合流することに成功した。

 だが『眠りの森の美女』作戦はまだ終わったわけではない。作戦の第一段階が終わったに過ぎない。これから苦難の脱出作戦が始まることも彼女たちは忘れていなかった。

 




 後書き
ヒトラー「・・・ふう。どうやら作戦はひと段落ついたようだな。あとはこのまま無事に帰ってくれればいいのだが・・・」
ゲッベルス「ですが総統、作者によるとどうやら救出作戦編はまだまだ続く模様です」
ヨードル「早いとこ終わらせないと読者も飽きてくるんじゃないか?それに仲間の心配をするのはもう嫌だぞ俺は・・・」
ヒトラー「作者の事情だ、どうしようもなかろう。我々はただ見守り彼女たちに愛の参観をするしかできることがないのだからな。いずれにせよ早く無事に帰ってくることを祈るのみだ・・・私も早く加賀さんの胸部装甲をおっぱいぷるんぷるんしたいからな」
フェーゲライン「そんな変態に心配されてもうれしくないと思うぜWW」
青葉「青葉、提督のセクハラ発言聞いちゃいました!!」
ヒトラー「KO☆RO☆SU」
フェーゲライン「はい死んだ!」ズダダダダダダピロリーン♪
青葉「なんで青葉もおおおおおおおお!?」ズダダダダダダダピロリーン♪
モーンケ「それはそうと、総統閣下、また読者から質問とリクエストが来ております」
ヒトラー「ほお、なんだそれは?」
モーンケ「読者からです『武装親衛隊第422ATT』から。内容は以下の通りです」

『質問~♪(^ω^)鳳仙さんみたいな愉快な人物(歴史的)は出しますか?後、愉快なドイツ幹部達を静(沈)めるユンゲさんは出しますか?(^ω^)』 

ヒトラー「ふむ・・・現時点で新たに出そうと思っている人物は次の通りだ」

 ラインハルト・ハイドリヒ
 ハインリヒ・ヒムラー
 エルンスト・レーム
 山本五十六
 東条英機
 昭和天皇

ゲッベルス「どれも大物人物ですね・・・ハイドリヒあたりがヤバそうな気が・・・」
ヨードル「あだ名が金髪の野獣だからな。女癖も悪いから鎮守府に来ても大丈夫か心配だな・・・」
リッベントロップ「いや、総統!一番ヤバいのはレームでしょう!!奴をここに読んではいけません総統!!鎮守府がただのハッテン場になってしまいます!!」
阿部高和「やらない」ズダダダダダダピロリーン♪
クレープス「昭和天皇もどうかと思いますよ、表現次第では不経済に問われて処刑されてしまうかもしれません・・・」
ヒトラー「そこは作者の腕次第だな二つ目の質問だが、もちろん、ユンゲやその他の有名人も出すつもりだ。期待してくれそれでは今日はこの辺で・・・畜生めぇ!!」


 質問、リクエストがある場合は作者の活動報告『総統閣下の質問箱』に投稿してください。お待ちしています。
 

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