総統が鎮守府に着任しました!   作:ジョニー一等陸佐

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25話 MAD参謀~辻の作戦~

 二個二個童画島。

 かつて旧日本軍が前線基地として駐屯していたその島に現在は菅野やルーデルを始めとするWWⅡ時の将兵たちが集まり、暮らしていることは前の話で読者もご存じだろう。

 そして今彼らはある問題に直面していた。

 

 「燃料がない・・・」

 ドイツ空軍大佐、ハンス・ウルリッヒ・ルーデルは愛機であるスツーカを目の前にして言った。

 傍らに立っていた大日本帝国海軍少将の山口多聞が頷いた。

 「うむ。私がこの島に来たときには前線基地として使われていただけにまだそれなりに残っていると思っていたがこの島にあるものすべてをかき集めてももうあと数回ほどの出撃の分しかない」

 ガーデルマンが腕を組んだ。

 「参りましたね。資源がなければ出撃も偵察もできないし、助けを呼ぶこともできない。ましてあんな怪物が海にウヨウヨいるようではなおさらです」

 そう、現在彼らは資源不足に悩まされていた。

 手分けして、島内を隈なく探しまわったが残されている燃料、弾薬等は三日分、どれだけ節約しても一週間が限界という僅かな量ででこれでは満足に戦うことも助けを呼ぶことも出来ない。

 「通信設備はないのか?」

 ルーデルが山口に聞いた。菅野が答える。

 「いや、さっきパスタ野郎と通信設備を調べたがみんなぶっ壊れていたしイカれやがってた。俺が触ったとたんにドカン。通信設備は全滅だろうな」

 傍らにいたムッソリーニがちょっと待て、と菅野に反論した。

 「正確には菅野が壊した。私があれほど触るなといったのに変にいじくって『バカヤロウ、コノヤロウ』と機械を殴るから・・・」

 「あん?」

 「あっ、はい、サーセン」

 菅野に睨まれ黙るムッソリーニ。初対面からぼこぼこに殴られたためか、立場が逆転している。

 いずれにせよ、通信設備が全滅し資源がろくにない現在彼らはこの島にとどまるしかないということだ。

 「一応、島内は森林で溢れているし川やスコールといった水源も豊富。食料も木の実が豊富だしやろうと思えば魚を取ることもできる。少なくともこの島で『生きる』ことは可能だ」

 山口はそう言いながら飛行場から離れたところにある砂浜で昼食をとっているデーニッツや辻達を見た。

 「ああ、畜生。あんな化け物さえいなけりゃすぐにでも筏作って出発できるのによ」

 菅野が毒づく。

 ルーデルも頷いた。

 「確かにこのままでは救助も、脱出も、出撃もできない。資源をどうにか調達できれば良いのだが・・・・」

 「お困りのようだね」

 「うおっ!?」

 突然背後から声がして驚き振り返るとそこには大日本帝国陸軍大佐の辻政信の姿があった。

 「資源のことで困っているようなら私に任せない」

 「中佐、いつからここに?というよりあんなに遠くにいたのになぜ資源のことで話していると分かったんです?」

 ガーデルマンの問いに辻ははっはっと笑いながら

 「いや、まあそういうことはいいじゃないか。山口少将資源のことですが」

 と言って山口に向き直った。 

 「少将はニチヤンネル島という島をご存じでありますか?」

 山口は首を振った。

 「なんだ、その島は?」

 「・・・やはり海軍の方はご存じなかったか。大東亜戦争の緒戦における進撃で我々がフィリピンやマレー、サイパンといった諸島を占領、防衛するための前線基地として陸軍が使用していた島です。ただその存在を秘匿するために徹底した情報統制が敷かれましたが・・・まあ、この際構わんでしょう。その島には航空機をはじめ燃料、弾薬、高射砲やトーチカといった設備や備蓄が豊富でした」

 「それで?」

 ルーデルが話を促す。

 「敗戦により我々が撤退するとき機密書類やだいたいの兵器は焼却・破棄したが・・・資源に関してはそのまま、地下壕に保存されたままにしてあったと思います」

 「・・・つまりニチヤンネル島に行けば資源が確保できると言いたいのか?」

 山口が言った。辻はうなずいた。

 「そのとおりです」

 「しかしどうやって行くのだ?我々はその島がどこにあるのか・・・」

 分からないのだぞ、と言いかけて山口は気づいた。秘密の島の存在をこの男が知っているということは・・・

 辻がかすかに笑った。

 「場所なら分かっています。私もその島での作戦に関わりましたからな。場所はこの島から西に約200キロ。この島にある紫電改やスツーカに燃料があれば十分にたどり着ける場所です」

 辻は改めて山口を見た。

 「少将、ここにある航空機、燃料を使ってニチヤンネル島に進出し資源確保を行うことを進言します。少将、恐らく地図があるまずですからそれで場所を詳しく説明します」

 こうして、辻の提案で近くにあるニチヤンネル島での補給作戦が決定した。数日後に菅野とムッソリーニに戦艦ローマが出撃することが決まった。

 

 それから数日後、太平洋上空。

 「てめえ、ふざけてんのかコノヤロウ、勝手にぶっ壊れるんじゃねぇバカヤロウ!!」

 大日本帝国海軍大尉菅野直はいざ、ニチヤンネル島に向けて飛んでいた愛機の紫電改が目的の島まであと十数キロというところでぶっ壊れ毒づいていた。

 燃料は島につく分までは十分にあるはずなのだがどうやらエンジンのほうに問題があったらしく、時折プロペラが止まったり、バスンバスンと異常な音を立てており、それに合わせるかのように紫電改の高度が徐々に下がっていく。

 「誰が止まれつった、動きゃがれい、バカヤロウコノヤロウ!!」

 菅野はそう言ってコンソールをガツン!ドガッ!バキッ!!と思いきり殴った。

 だが、昭和のテレビならともかく当然のそんなことでエンジンの不調が治るわけもなく逆にどんどんエンジンはおかしくなっていき、ついにぷしゅうううううう、と音を立てて止まってしまった。

 「てめぇ、コノヤロウ、設計者め、覚えてやがれあとでしばいてやるぞコノヤロウバカヤロウ!!」

 菅野は設計者に恨みを抱いたが、しかしもちろんこれは菅野の乱暴な操縦のせいであって設計者に責任はない。

 菅野は眼下に移る島までの距離を目測した。

 「あと6,7キロってとこか・・・どうにかもたせてやる」

 菅野は操縦桿を握りなおすとゆっくりと、巧みな操縦で機体を島の滑走路(正確には滑走路跡地といったほうが正しく、草木が乱雑に生えておりまず素人には着陸は不可能である)に向ける。

 「あと4キロ・・・って、くそ!!」

 滑走路まであと少し、というところで今度は右尾翼がバキッという音を立ててそのままはがれてどっかへと飛んで行った。

 機体ががくんと揺れる。

 機体を精一杯持ち直しながら菅野は叫んだ。

 「てんめぇ、ふざけんなコノヤロウバカヤロウーーーーーーーッ!!」

 でかい叫び語をまき散らしながら菅野の機体は滑走路跡地へと向かっていった。

 

 同じころ太平洋上

 「いやぁぁぁぁぁ!?なんなのこれぇぇぇぇぇ!?もういやだぁぁぁぁぁぁぁ!ローマ帰りたああい!お風呂入りたああい!!」

 ムッソリーニの悲鳴が響いていた。

 あと少しで目的の島というところでローマに引っ張られる形で進んでいたムッソリーニたちは深海棲艦の群れに襲われていた。

 まわりに深海棲艦による攻撃で水柱が立ちまくる。

 「ドゥーチェは殺させない!!必ず守って見せます!!」

 「い、いや、ローマ!!君は女なんだから私なんかほっといて・・・って、玉金に攻撃しようとすんなぁぁぁ!!!!」

 という調子でローマたちも命からがら島へと向かうのであった。




ドリフターズ&廃棄物候補
 
 ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
 ・はは、見ろ、人がごみのようだ!!
 ・バルス!!
 ・目が、目がぁぁぁ
 ・諸君、こうなる前に眼下に行きたまえ!!
 
 モンティナ・マックス少佐
 ・諸君、私は戦争が好きだ。
 ・一食抜くと餓死する。
 ・世界一かっこいいデブ

 T-1000(ターミネーター)
 ・特技触手プレイ
 ・ゲイ専門
 ・ゲイ専?
 ・ぜったいホモだ、こいつ
 ・て、うわぁ、なにをするやめr
 ・アーーッ///

以上、ドリフ&エンズ候補でした。

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