少女達は戦う覚悟を。
睡蓮はこの先の災厄に抗う覚悟を。
その想いを胸に呼び起こす。
先の戦闘後、アークエンジェルに拾われた私達は無事にトリントン基地に戻る事が出来た。
しかし、それと同時にある事を告げられた。
無茶振りはここまで響く事になると言う事を…
******
トリントン基地内、通路にて。
「はぁ。」
「ハスミ。」
「予想以上のダメージが蓄積していてガーリオンCが修理行きなんて、誰が予想出来た?」
「う~ん、無限力?」
「これはアレなのか、アレなのか…」
確かに先程の戦闘で無茶振りの上で大将首に手傷を負わせましたよ?
その結果がこれですか?
良くある展開と思いましたが…
まさかここでそれが起きるなんて思いもしませんよ。
本当にどうしよう。
やっぱりガーリオン無双は無茶があり過ぎたかしら?
次は大将首の城攻め対策ですよ?
しかも変異で色々と事象まで変わってきているのに…
腹を括るしかないと言うのはこう言う事かもしれない。
「兎に角、呼び出しも受けているしお小言込みで今後の対策をしないとね。」
「そうだね。」
私とロサは元ノードゥスのメンバーが集合しているブリーフィングルームへと足を運んだ。
「ハスミ・クジョウ少尉並びにロサ・ニュムパ両名、出頭命令により参じました。」
「ハスミちゃん、無事でよかったわ。」
ブリーフィングルームに入るのと同時にエクセレン少尉に抱き付かれる事となった。
相変わらず胸クッションが凄まじいです。
「エクセレン少尉、どうしてここに?」
「それがね、話すと長くなるんだけど…ハスミちゃんが梁山泊へ向かった後によくわかんない敵の奇襲攻撃でシロガネが航行不能になっちゃってね。」
「シロガネが…キョウスケ中尉達は?」
「私もキョウスケ達と一緒にハガネに移動する事になったんだけど、例の大地震のせいでバラバラになっちゃったの。」
「そうでしたか。」
「ね、ラミアちゃん、アクセル中尉?」
「散々な目に遭ったでございますです。」
「まったく一体何がどうなっているのか、これがな。」
「で、地震の後に砂漠に落とされるわ~キョウスケとクスハちゃん達に連絡が取れなくて…ハスミちゃんと同じくここに拾われたって訳。」
「あの地震からどの位経ってます?」
「二週間ちょいね、解放された日本と赤道直下の諸島群は宇宙との連絡が取れたけど…他はまだよ。」
「に、二週間!?(まあ恒例のリアクションとしておいてと。」
「ちょ、どうしたのよ?」
「いえ、また異世界に飛ばされていたので時差が…」
「あらら…今度は何処に飛ばされたの?」
「未確認の世界で名はエンドレスフロンティアです。」
「!?(エンドレスフロンティアだと!?」
「その話は詳しく説明しますので抱き付きは終了でいいですか?」
「あら、ごめんなさいね。」
ブリーフィングルームに入ると元ノードゥスのメンバーの一部が集結していた。
L5戦役時に共に戦ったアルビオン隊に例の不死身の三人小父さんも追加されてます。
で、ドラグナーチームの三馬鹿トリオにマイヨさんら例の三人組。
新規参戦組はアークエンジェルのメンバーと近くのレジスタンスから出て来た更生前のカガリ姫とキサカさん。
キラがコーディネーターである事はこの紹介の時に説明を受けた。
箱舟を拠点とする勇者チーム、ほとんどが子供である事には知っていても驚いて置いた。
建前上その傘下となっているGGG、VARS、勇者特急隊ら地球防衛軍。
そしてヒイラギ兄妹、マジックナイトの三人娘、道中で仲間になったAT乗りのキリコ一行である。
三人娘達との再会は案の定予想はしていましたが、この後に一波乱あった事は後に。
残念な事はエルドランチームは例の地震の余波で行方不明のままらしい。
電童の二人組はデータウェポンが彼らの元に全員集結しているのが原因だろうかガルファの襲撃は微々らしい。
話に寄ると敵側の電童である凰牙を難なく退けたらしいが確保寸前の所で敵陣に奪還されたとの事だ。
元ノードゥスのスーパーロボット組は日本防衛の為に残留中。
そこにハワイ基地へ出向中だったSRXチームと戦技教導隊が合流。
そして外部協力者&協力体制となったランド一行、ミスリル、ラストガーディアン、そして大地震の余波で現れたTERRAが合流している。
残留した理由は九州エリアに現れた邪魔大王国と北海道エリアに現れたドラゴ帝国と呼ばれる地下組織、行動を開始した鉄甲龍が原因である。
ん、百鬼帝国?何か知りませんが何処かの地獄がフルボッコにしていた様な?
ドラゴ帝国の出現によってエルドランチームやおそらくアーガマの子孫達もNEOの関係で多分アースティアに飛ばされたのだろう。
DG細胞は例の一件で消失しているのでデビルウルタリアの件はないだろうと思いたい…
ここまで来てインスペクター事件、ベルターヌ事件、Zの予兆、MXとNEOの介入。
ややこしいのはいつもの事だからノー○ンプリーズである。
互いの自己紹介を終えた後、私はエンドレスフロンティアに転移した件と同時にアインストの新たな情報、そして接触したガープの件を説明。
接触したアインストの新規情報に他者に対し精神干渉の末、洗脳、同化、擬態する事を伝えた。
それによって向こう側での大規模戦争『10年戦争』が引き起こされた事を…
こちら側でも起こる可能性を視野に入れるべきと申告した。
その件でラミアさんとアクセルさんは何かを思い詰めていたが、恐らくは生まれ故郷についての事だろう。
ガープに関しては乗機AM全損覚悟で顔面に傷を負わせた事を話した。
理由とすれば奴の攻撃にAMの装甲が耐えきれるのかの検証。
ソニック・ブレイカー発動時の集束フィールドと念動フィールドの重ね掛けであっても機体をギリギリ維持するので精一杯であった事は報告書で提出済みである。
通常時ならば間違いなくバラバラにされていただろう。
「ハスミちゃん、また無茶振りをしちゃったのね。」
「ロサを逃がす事と現状で助けを呼べる状況ではなかった事もあります、まさかガープがこのエリアの敵司令だったとは思いも因らなかったので…」
「命があっただけでも奇跡と思いますでございますわ。」
「無茶の遺伝は奴の賭け癖か?」
「キョウスケの居ない所でそれ言っちゃう?」
「事実である事は確かだろう、これがな。」
「説明した通り、私が敵の総大将に手傷を負わせた事は事実に変わりはありません。」
「何らかの報復があってもおかしくないか…」
エクセレン、ラミア、アクセルの呆れ顔と共にお小言を言われ、敵の総大将に手傷を負わせた事で何かしらの報復がある事は大人組が肯定していた。
「それはそうだけど敵の本拠地は見つかっても入る方法がないんじゃどうしようもないわよ。」
「どういう事ですか?」
「ハスミちゃんはまだ知らなかったわよね、実は敵の本拠地は既に発見されているのよ。」
「問題はそこへ侵入する手段がないって事だ。」
「侵入不能ってバリアか何かの類ですか?」
「まあ、御伽噺っぽく言うと魔法のバリアって感じかしら?」
「はぁ…」
エクセレンのツッコミ満載な説明では埒が明かないので事情を知る勇者チームが事情説明にスライドした。
彼らの話に寄ると現在の地球をベルターヌと言う太古の地球の姿に戻した存在がバルドーと呼ばれる魔族の集団である事。
その魔族の集団からアフェタと呼ばれる力が奪われた事によって地球が断裂したような形になったとの事だ。
だが、奪われたアフェタは六つの内の四つで取り戻した炎のアフェタを合わせて奪われなかった光と闇のアフェタはこちら側にあるとの事だ。
敵に奪われたアフェタは風、土、水。
それ以外は本領を発揮出来るが奪われているアフェタと同じ属性の関係者は力が激減したり今までと同じ様な力を発揮出来ないとの事だ。
念の為、アフェタの関係上で属性効果と言うモノが発生しており炎の属性は水の属性に弱いなどのRPG要素が盛り込まれていた。
炎は風に風は土に土は水に水は炎にと言う形である。
ちなみに光と闇は互いに強く弱い。
こんな属性の関係上を利用して活動している、ちなみに属性の無い一般のMSやPTは無属性と位置付けられ特に変化はないが属性攻撃に対しての攻撃に相乗効果はないとの事だ。
で、アクセルさんの声をオネエ風にした声を持つ例のオカマことガープは妙なヒントを残していた。
「つまり、ガープの話では『残念だけど光と闇が交差する時なんて先ず来ないわよ?』とバリアのヒントを話していたと?」
どうやらガープが居城に帰還する時に発生した障壁は光と闇が交わる事で開かれるらしい。
一度は問いかけに関係性がある光属性と闇属性の攻撃を持つ者同士の合わせ技や夜明けと夕暮れに奇襲を仕掛けたがバリア解除に当てはまらず、その謎かけに誰もが悩んでいたのだが…
「もしかして、この光と闇が交わると言うのは…日食と月蝕の事でしょうか?」
「ちょっとまち、日食と月蝕なんて早々起こる筈ないでしょ?」
「それが可能なら?」
「ハスミ少尉、どういう事で御座いますですか?」
「レイカー司令とギリアム少佐から口止めはされていますが、この状況下では致し方ありません。」
「…(成程、キョウスケやヘリオスが危険視していたのはこの事だったか。」
「この件の開示の許可を伊豆基地のレイカー司令に連絡を取る事は出来ないでしょうか?」
「時間は掛かると思うが許可を取ってみよう。」
話に参加していた基地司令のコーウェン准将からもお墨付きを頂けた。
「お手数をお掛けします。」
「所でハスミちゃん、その件なのだけど…」
「エクセレン少尉、この件はレイカー司令からの緘口令が解かれるまでは話す事できません。」
「相変わらずそう言う所は律儀なんだから。」
「情報漏洩の末の銃殺刑になられたいのなら遠慮なくお話しますけど?」
「うっ!」
その話を傍で聞いていたコウ達はと言うと…
「実際あり得る事だから余り笑えない。」
「冗談にもキツイ発言だよね。」
実際に軍の機密若しくは重要な情報の漏洩は軍の行動に支障そして敵に有力な情報を与えてしまう結果となるのだ。
その為、他言無用の緘口令などを敷く事が多い。
ちなみに危うくその件を言いかけたマジックナイトの三人娘には威圧込みできつく話しておいたので青ざめていた。
暫く時間が経過すると通信にて緘口令の解除が言い渡されたので話を進める事になった。
「緘口令解除となりましたので先の件についてお話します、それにはまずセフィーロでの一件を話さなければなりません。」
私はセフィーロでの件を先に説明、その後にガープの居城のバリアを破壊する手立てである『念神』の事を説明した。
『念神』とはセフィーロで光達が纏う『魔神』と同様にセフィーロで生まれた存在。
魔法の力を糧とする『魔神』とは違い『念神』は念の力を糧とする。
それ故に念の力をフルに発揮する必要があるのだ。
理由とすれば念を満たす器がない機体と言えばいいだろうか?
例えとすればSRXを念を満たす機械の器とすれば『念神』は念の塊そのものだ。
念の塊を戦える姿に形成の末に維持する。
それだけでもかなりの負担になる。
これにより念の力をフルに発揮すると言う事は命の危険性もあるし…
今は秘密裏協定を結んでいるビッグファイアやバラルを通して動きを見せないナシム・ガンエデンにも悪い意味で感づかれると言う事だ。
それを意味する事は何なのかは今は語る事は出来ない。
それでも今回は危険を伴う一戦である事に変わりはない。
「念神ねぇ、どういう姿なの?」
「イメージとすれば戦国の武将の様な姿になりますね。」
「あら、じゃあ法螺貝とか持ってたりして?」
「それは有りません。」
エクセレン少尉のツッコミを避けて話の続きを再開。
それらを考慮して作戦の話し合いへ転じた。
内容は私の機体で敵陣のバリアを破壊、バリア破壊後は一軍による強行突破からの敵大将の討伐と言うシンプルな作戦となった。
しかし、その間にこの基地をもぬけの殻に出来ないので半分はこちらで待機と言う形を取っている。
ザフトの地上降下部隊が動きを見せていない以上は何かしらの行動を起こす事は目に見えていた。
若しくは物資欲しさにウドの街の荒くれ者達がこれを期に襲撃を起こす可能性も否定できない。
「では、ハスミ少尉の機体で敵陣のバリアを突破…地球防衛軍の主力部隊を中心とした部隊が先行し敵陣営を掌握しその後は敵陣営の司令官ガープへの攻撃に移行する。」
振り分けはこのような形となった。
ガープ居城へは地球防衛軍とATXチーム。
基地防衛にはアルビオン隊、AT乗り、ドラグナーチーム、アークエンジェル隊。
基地防衛の件は記憶を持つコウさん達の他にキリコさん、キラも居るので見張る必要はないだろう。
「では各自、作戦決行時刻まで所定の位置で待機を任ずる。」
作戦決行まで僅かながら時間を頂き、それまでは各自の再会を喜んだ。
******
同基地内休憩エリアにて。
「ハスミさん。」
「光、海、風、さっきはごめんなさいね。」
「いえ、先程の事は私達を守る為に仰ってくれたのでしょう?」
「そうです、気にしてませんし。」
「ありがとう。」
「これで魔法騎士が全員揃ったね。」
「ぷぷぅ。」
「はい、光さん、海さん、モコナさん、私に、ハスミさんとロサさん。」
「こっちで顔を合わせるのは初めてよね。」
「貴方達も無事に戻れてよかったわ。」
「はいです。」
「風…私達が去った後のセフィーロの経緯を知りたいのだけど、いいかしら?」
「判りました、お話出来る範囲までご説明させて頂きますわ。」
「色々あったものね。」
私とロサがセフィーロを去った後、光達は出来得る限りの復興の手伝いを行っていた。
光と風に恋バナも芽生えた事も内心wktkしつつ話を聞き続けた。
やはり柱制度が無くなった事で新たな戦いも訪れてしまった。
最初は機械化惑星オートザム、アラビア風惑星チゼータ、中華風惑星ファーレンの三国が来国。
しかし彼らは侵攻してきたのではなく協定を望んできたのだ。
警戒していた事の一つであるペンタゴナワールドの件である。
支配者であるポセイダルが決起し各惑星へ侵攻を開始したとの事だ。
各惑星のレジスタンスと共に攻防を続けてきたが、惑星アーストのマーダル軍、アースティアの邪竜一族やドン・ハルマゲの侵攻やエルンスト機関も何かしらの動きを見せる様になり…
最近では一つ目の妙なMSまでも見かける様になったらしい。
「その一つ目MSってどんな姿だったの?」
「色は黄色で何度倒してもまた再生してしまい…」
「やっぱりデスアーミか。」
「ハスミさん、知っているのですか?」
「知っています、私に関係のある事です。」
「ロサちゃん?」
「話しても平気なの?」
「うん、ずっと隠せない事だって思ってた。」
「ぷぷぅ…」
私はロサと共に光達が接触したデスアーミの件を期に前回のL5戦役で戦う事となったDG事件を語った。
そしてロサとの出逢いとその正体も。
「でも、これだけは勘違いしないで…ロサは理由のない戦いで誰かを傷つけたりしない、自分の罪を向き合うと決めているから。」
「はい、気にしないでください。」
「ロサちゃん。」
「お辛かったのに…ごめんなさい。」
「まるでカゲロウやブラックガインの時の様だったわ。」
ロサの話を切っ掛けに光達は地球防衛軍で接触した勇者特急隊のブラッグガインとブレイブポリスのカゲロウの事を思い出した。
二機もまた生まれた経緯上敵として戦う事になってしまったが最後は仲間になってくれたとの事だ。
「誰もが生まれた経緯を変える事は出来ない、それでも生きた経緯は変えられる。」
「ハスミさん。」
「それは誰にでも言える事よ、私もロサもそして貴方達も…(そして私達を待ち受ける困難も強大な敵との戦いもまた運命なのかもしれない。」
「ハスミ。」
「互いに所属は違うけれど、共同作戦頑張りましょ?」
「はい、お願いします。」
所持していた端末から集合命令が下った。
「時間ね、そろそろ行きましょ?」
「「「はい。」」」
「…(ケイロン、どうか再会の日まで見守っていて。」
光達が先に向かったのを確認した後、足元に残っていたモコナを抱き上げ、その大きな耳に囁いた。
「ぷぷ?」
「今はあの子達を静かに見守っていてください。」
「ぷ!」
モコナは肯定した様子で胸?の部分に手を置いて合図した。
それを確認した後、私も集合場所へと向かった。
♱ ♱ ♱ ♱ ♱ ♱
地球防衛軍所属艦『箱舟』に乗艦後、ガープ居城へ侵攻。
太陽を受けて熱気を上げる灼熱の砂漠を抜け、緑に彩られた巨木へと到着した。
「…(ガープの居城、前に視たのと同じ様子だけど」
「ハスミ少尉、そろそろ時間ですが宜しいですか?」
「了解です、芹沢艦長。」
「光ちゃん達はハスミ少尉の援護をお願いするわ!」
「「「はい。」」」
「私達の出番だね。」
「新宿では怪我で動けなかったけど…」
「私達も力になれる事を。」
「大丈夫、皆さんになら出来ます。」
箱舟の甲板にて待機の4人と1機。
鎧を纏い掲げるのは己の剣。
それぞれが契約した『魔神』、『念神』、『機神』の名を叫ぶ。
「レイアース!」
「セレス!」
「ウィンダム!」
「エクリプス!」
「エザフォス!」
炎を巻き上げ現れる火の獅子。
水流と共に現れる水の竜。
嵐を噴き上げる風の鳳凰。
太陽と月が交差する日食と月蝕の武神。
輝く晶石と花々を守護する大地の女神。
美しきセフィーロを救った伝説の魔法騎士が並び立ったのだ。
「これより作戦名『月蝕』を発動する!」
号令と共に作戦が開始された。
「光、海、風、ロサ、今から奴らの居城に張られている結界を破壊する…周囲の警戒をお願い。」
「判ったよ。」
「ハスミさん、気を付けて。」
「守りは私達にお任せください。」
「出来る事をする。」
結界を視念で確認するとうっすらとだがその範囲を確認した。
「断ち切れ……紫陽架斬!!」
まずは条件を満たす為の太陽を象徴をする攻撃。
「続けて、切り裂け……月歌薇陣!!」
そして二つ目の条件である月を象徴とする攻撃。
「交わりの時、界蝕の陣!」
光と闇の攻撃を重ね合わせ、疑似的な日食と月蝕の現象を起こさせる。
そしてガラスが割れるような音と共に敵居城の障壁は破られた。
「敵拠点のフィールドを破壊、侵攻可能です!」
「了解、各機侵入後…盛大にボッコボコにぶっ壊しちゃいなさい!!」
あの問いの答えはその存在が光と闇の属性を二つ持ち合わせている者だけが開く事が出来ると言うものだ。
まさかと思ったがこれも無限力の介入か?
この件は後にしよう、まずはガープを倒してからだ。
反逆の城攻めの時は来た。
無様な醜態を晒してやるわ!!
=続=
砕かれる悪しき魔の障壁。
立ちふさがるは復讐に燃える風の魔王。
そして襲撃する純粋な者達。
次回、幻影のエトランゼ・第二十話『月蝕《エクリプス》後編』。
赤き鬼神は何を求める。