IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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今回から学園祭編です


第77話

 

どうも山田真耶です

今日から学園祭ですが私と織斑先生も奉仕することになりまして恥ずかしいのですが頑張りたいと思います!!

それと何やら黒君と白君が私たちに紹介したい人がいるらしいですが誰でしょう?

 

黒は執事服に着替え教室で調理の準備をしていた

 

「機材及び食材はOKですね。後はみなさんが来るのを待ちましょうか」

 

黒は教室で待機していると教室の扉が開き楯無が入ってくる

 

「やっほー黒君」

 

「おや楯無さんですか。どうしましたか?」

 

「学園祭は3日間だけど生徒会の方で見回りをするからね」

 

「そうですか。シフトはどうなんですか?」

 

「黒君は午後になってるわ」

 

「分かりました。それと楯無さん」

 

「なにかしら?」

 

「今日346の方から上司1人と来年入学する2人が来ますので紹介しますね」

 

「そうなの?」

 

「ええ、一応ですが織斑先生と山田先生にも紹介するつもりです」

 

「なにその地獄」

 

「ほう私たちの何が地獄なのだ?」

 

教室のドアが開くと額に青筋を浮かべた千冬とそれに怯えてる真耶がいた

 

「更識姉、教師にそんなことを言う貴様にはお仕置きが必要のようだな」

 

「まぁまぁ織斑先生そこまでにしておいてください。後ろの山田先生が怯えていますよ?」

 

「そうですよ織斑先生、面談相手が織斑先生なんですよ?黒君の上司も驚くことを言っただけです」

 

楯無は青筋を立てた千冬に少し震えながらそう伝えると怒気を抑える千冬

 

「そうか?」

 

「そんなことはありませんでしたよ。むしろ喜んで会いたいと言っていましたが」

 

「嘘でしょ!?」

 

「貴様失礼なことを言うな。人の見方なんてそれぞれなのだからいいだろう?」

 

「そ、それで黒君、その上司さんはいつ頃来るんですか?」

 

「今日の午前です。来年の入学者2名も一緒に来ますがその片方の話し方には怒らないでやってください」

 

「双葉兄にそう言わせるなんてな、それ相応に普通ではないのだろうな」

 

「敬意はあるみたいですが自分のスタイルは変えないそうですので」

 

「わかりました。ちなみにお名前はなんて言うんですか?」

 

「南条光に二宮飛鳥です」

 

「あー自分のスタイルを貫きそうな人ですね」

 

「山田先生はわかるのか?」

 

「はい南条光さんは特撮が好きな子で二宮飛鳥さんは・・・なんていえばいいんでしょうか?」

 

「実際に会えばわかりますよ。強いて言うなら背伸びしてる少女ですね」

 

「ほうほう今日会うのはその3人だな」

 

「ええ」

 

「それじゃ黒君またあとでね」

 

楯無は黒にイヤホン付きトランシーバーを投げ渡し教室から出ていく

 

「さて先生方お座りになってはいかがですか?お飲み物をご用意いたします」

 

「では失礼する」

 

「ありがとうございます」

 

千冬と真耶が適当に座ると黒はコーヒーを水出しで淹れ始める

 

「水出しか」

 

「まだ時間がありますしこれくらいはしてもいいでしょう」

 

「黒君はこういうのもできるんですね」

 

「弟もできますよ」

 

「つくづく貴様ら兄弟には関心する」

 

「恐悦至極にございます」

 

しばらくしてコーヒーを淹れ終わると黒は千冬と真耶にコーヒーを出すと黒も同席しコーヒーを飲み始める

 

「うむ久しぶりに水出しのコーヒーを飲んだな」

 

「そうなのでしたか?」

 

「中学の友人でこの手の事が好きな奴がいてな。ちなみに束が認識している数少ない人だ」

 

「束さんが認識してるとはその人やりますね」

 

「人を見る目が良くてな、人の能力や雰囲気に囚われずに等しく人として見る珍しい人間だ」

 

「その人とは連絡は取ってないんですか?」

 

「こちらが忙しくなってな中学以来音沙汰無しだ」

 

「その内会えるといいですね」

 

「そうだな」

 

「おはよーごぜーまーす」

 

教室のドアが開くとそこにはいつものメンバーが揃っていた

 

「おはよう」

 

「ちふ・・・織斑先生に山田先生来るの早くないか?」

 

「たまには交流を持つのもいいだろう」

 

「そうですよね。というわけで早めに来てみました」

 

「私は暇でしたのでコーヒーを出して先生方と雑談してました」

 

「兄貴揃ってたか?」

 

「全部有りましたよ。さすがスキマ商店ですかねいつの間に配達したことやら」

 

「黒兄貴はもう着替えたのか」

 

「どうせ私は行きませんし」

 

「この後は第1アリーナで開会式やるよね?」

 

「私は校門での警備ですし行きませんよ」

 

「そうなのですか?」

 

「そうですよ。話が変わりますが弟よ」

 

「なんだ?」

 

「今日から3日間料理の方を任せますよ」

 

「兄貴は何すんだよ?」

 

「私は午後に生徒会の方で見回りがありますので午前に仕事をします」

 

「はいよ」

 

「それと今日の午前も紹介がありますので今日はこっちに来れないかもしれません」

 

「まじかー」

 

「さて私はそろそろ校門の方に行かせてもらいます」

 

黒は教室を出ていくと入れ替わるようにクラスの生徒が教室に入ってくる

 

「そろそろ集まってきたな」

 

「後で掛け声を掛けとけよ織斑」

 

「おう!!」

 

この後第1アリーナに集合するように放送が鳴った

 

 

 

今回の学園祭ではモノレールしかなく生徒は学生証が無いとモノレールに乗れないのだが一般の人は学生証の代わりに特殊なチップが埋め込まれたチケットが無いと学園行きのモノレールには乗れないのだ。念には念を入れて黒が校門のところで警備してると水野Pに光、飛鳥が訪れる

 

「お三方おはようございます」

 

「おはよう黒さん」

 

「黒さんおはようございます!!」

 

「おはよう黒、その衣装はなんだい?」

 

「これは執事服ですよ。クラスの出し物でこれを着ることになりまして」

 

「2人とも後で黒さんと白さんのクラスに行こうか」

 

「「はーい」」

 

「今開会式やってますのでもう少し待っててくださいね」

 

「黒は出なくていいのかい?」

 

「面倒事は生徒会長に任せればいいんですよ。それに私達生徒会役員は見回りとかもしますし」

 

「そりゃ大変だね」

 

「それで黒さんの担任は織斑千冬で間違いないんだよね?」

 

「ええ」

 

「そうかそうか」

 

水野Pは少し表情を緩めるがすぐにいつもの凛とした表情に戻る

 

「飛鳥さんに光さんは来年からここに入学するんですよね?」

 

「そうだぞ」

 

「僕もそうだね。普通の学校でもよかったんだけどたまには刺激的なものもいいだろうね」

 

「飛鳥さんここに刺激は求めない方がいいですよ。面倒ごとしかありませんよ」

 

「そうなのか黒さん?」

 

「ISは危険なものです。ここはそのISを正しく使うための学校ですよ」

 

「そうだね黒さん。自分はISを安全とは一切思ってない怪我もするだろうし最悪の場合は死ぬかも知れないから」

 

「白さんにもそういうこと言われたっけ」

 

「そうなのかい光?」

 

「ああそれで白さんにはこの学園でサポートしてもらう約束を交わしたんだ」

 

「そうか、それじゃ僕は黒にお願いするとしよう」

 

「いいですよ」

 

「やけにあっさりと承諾したね」

 

「まぁ私にも考え事がありますのでね」

 

「黒さんお待たせしました」

 

第1アリーナの方から虚が黒の方に向かって歩いてくる

 

「虚さんお疲れ様です」

 

「はい、交代ですがそちらに3人はどちら様ですか?」

 

「私の上司及び同業者です」

 

「346プロのプロデューサーの水野晟です」

 

「アタシは南条光だ」

 

「僕は二宮飛鳥、黒と白の友人だ」

 

「そうでしたか今日は学園祭をお楽しみください」

 

「それでは虚さん私たちは行きますね」

 

4人は校舎の方へと向かって歩き出す

 

「それにしてもここは広いね」

 

「島1つ使ってますしこれくらいは当然ですかね?」

 

「それほどISが重要なものなのだろう?僕にはそうは思えないけどね」

 

「本来は宇宙での活動用の物でしたけれど軍事的利用されてしまった悲しい物ですがね」

 

「宇宙か・・・行ってみたいな」

 

「おや光さんは宇宙に行ってみたいんですか?」

 

「前に宇宙に行った仮面ライダーがあってそれ以来1度行ってみたくて」

 

「以外に光さんはロマン持ちなんですね」

 

「普通だと思うけどそうなのかな?」

 

「黒はそういう夢は持ってないのかい?」

 

「どうなんでしょうね?私は2,3回世界1周はしましたしやりたいことはしましたが強いて言うなら平穏な生活が欲しいですね」

 

「一周回って普通が恋しいのかい?」

 

「ええ」

 

「黒さんも随分と凄いことしてたんだな」

 

「何事も経験ですよ。知らないことも知ることができて綺麗な景色も見れるので楽しかったですよ」

 

「僕も非日常を経験してみたいものだね」

 

「アイドルの時点で非日常だと思いますが?」

 

「それは言えてるね」

 

「ん?黒君じゃない」

 

校内入り職員室に向かう途中で楯無と遭遇する

 

「お疲れ様です会長」

 

「会長呼びはやめてくれないかしら」

 

「黒さんこの人が生徒会長なのかい?」

 

「そうですよ」

 

「あなたたちが黒君と白君の上司と同業者かしら?」

 

「上司といえばそうなのかな、水野晟です」

 

水野Pは名刺を取り出し楯無に渡す

 

「これはご丁寧にありがとうございますね」

 

「一応礼儀ということで」

 

「アタシは南条光です!!」

 

「僕は飛鳥、二宮飛鳥だ」

 

「あなたたちが来年ここに入学する2人ね、私は更識楯無よこの学園の生徒会長で学園最強よ」

 

楯無は口元を隠すように扇を開くとそこには「最強!!」と書かれていた

 

「君が最強なのかい?僕は織斑千冬が最強だと思ったんだが違ったのか」

 

「・・・生徒最強よ」

 

「楯無さんそこは嘘でも貫いてくださいよ」

 

「後で後悔はしたくないのよ」

 

「まぁこんな感じに意外とヘタレな会長です」

 

「黒君後で覚えておきなさいよ?」

 

「忘れてなければ覚えておきますよ」

 

「もう黒君が生徒会長になったらいいんじゃないかしら?」

 

「嫌ですよ楯無さんが卒業する寸前まで挑みませんよ」

 

「嫌らしいことするわね」

 

「さて私たちは先生の方に行きますね」

 

「わかったわそれじゃあね」

 

楯無と別れ職員室に向かうことにした4人であった

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

そろそろ番外編も書かねば…

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