IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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第76話

 

 

どうもラウラ・ボーデヴィッヒだぞ

昨日は黒兄貴と白兄貴のいつもとは違う姿が見れて私は満足だぞ

今日はそういえば訓練だったな

 

黒は両手に大量の冊子を持って教室に入ってきた

 

「おはようございます」

 

「おはようございますわ。その冊子はなんでして?」

 

「レシピ刷ってきましたので適当に取ってください」

 

黒は教壇の上にレシピを置くとクラスの生徒はそれぞれ1冊づつ持っていく

 

「このレシピはある程度私が厳選しましたがこの中の付箋が張られているのが学園祭で出すものです」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

「ちなみに料理ができる人は挙手してください」

 

黒がそういうとクラスの半数が手を挙げる

 

「では挙げなかった人は接客及び客寄せをしてもらいますね。話は以上です」

 

黒は教壇から立ち去り自分の席に座る

 

「黒様お疲れ様です」

 

「別にこれくらいは普通ですよ」

 

「心配し過ぎだとは思いますが過労で倒れたりしないでくださいね」

 

「倒れるほどはしてませんよ、ですが心配してくれてありがとうございます」

 

「いえいえ」

 

「はーいそれでは朝のSHRを始めますねー」

 

クロエと雑談してると真耶が教室に入ってきてSHRが開始されていく

 

 

 

授業も終わり放課後になるといつものメンバーは第1アリーナに揃っていた

 

「それでは2回目の訓練を開始します。来週からは学園祭の準備が入るので無しにします」

 

「んじゃ抽選するぜ~」

 

白は抽選箱から紙を引くとそこには一夏の名前が書かれていた

 

「俺か、それじゃ相手はシャルロットで」

 

「僕でいいの?」

 

「ああ、あのドレッド・スライサーが見てみたくてな」

 

「ふーんいいよ。ドレッド・スライサーの所以を思い知らせてあげる」

 

「んじゃ一夏は移動はよ」

 

「おう」

 

一夏はピットに向かっていく

 

「シャル紙引いて」

 

「うん」

 

シャルロットが紙を引くと1対1と書かれていた

 

「ちょうどいいね」

 

「んじゃ後は観戦して意見の言い合いな」

 

一夏以外のメンバーが一夏の向かったピットとは反対側に向かっていく。シャルロットはピットに入るとラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡを展開しアリーナに出ていくと既に一夏は白式・雪羅を纏って待っていた

 

「待たせた?」

 

「大丈夫だぜ」

 

「そっか・・・」

 

シャルロットは一夏が気を緩めてるのをいいことにアサルトカノン「ガルム」を展開し無防備な一夏に発砲し被弾させる

 

「ちょ!?卑怯だぞ!!」

 

「戦いに卑怯なんてないよ?」

 

「くそ!!」

 

一夏は雪片弐型を展開するとシャルロットに瞬時加速をしながら突撃していくとそのまま袈裟切りを放つが回避される

 

「一夏~こっちだよ~」

 

シャルロットは手を叩きながら挑発してた

 

「挑発するなよ」

 

「考えて攻撃しなきゃ当たらないよ?」

 

「うっせ!!」

 

「それじゃこっちも行くよ」

 

シャルロットはガルムを量子化しドレッド・スライサーを展開すると一夏に剣先を向ける

 

「突きの構えか?」

 

「さてね!!」

 

トリガーを引くとブレードを射出されると一夏は雪片弐型で弾き飛ばす

 

「危ねえな!!」

 

「これだけだと思わないでよ!!」

 

シャルロットはブレードの無い持ち手を大きく振ると先ほど一夏に弾かれたブレードを一夏の雪片弐型を弾き飛ばす

 

「はぁ!?」

 

「さて次はこれだよ!!」

 

ブレードを持ち手に引き寄せ接続しなおし接近するがそれに合わせ一夏は荷電粒子砲をばら撒きながら距離を取って雪片弐型を回収する

 

「これ以上近づけさせねぇよ!!」

 

「別にいいよ、こうするだけだし!!」

 

シャルロットは重機関銃「デザート・フォックス」を展開し一夏目掛けて弾幕を張るが多少被弾しながらシャルロットに突撃していく一夏

 

「やられる前にやればいいんだ!!」

 

「そんな無茶な!!」

 

一夏がシャルロットに袈裟切りを決める瞬間に白式・雪羅の単一使用能力「零落白夜」を発動させるがシャルロットは弾幕を張っていたにも関わらずいつの間にかドレッド・スライサーを展開していて一夏同様に袈裟切りを決める瞬間にトリガーを引きブレード部分にエネルギーを纏わせる

 

「ぐはっ!!」

 

「きゃぁぁぁ!!」

 

2人ともSEをごっそり減らされながらアリーナのシールドに叩きつけられ一夏のSEが0になる

 

「は?・・・何が起こったんだ?」

 

「えっとね2人とも切られてシールドに叩きつけられて一夏のSEが0になったおしまい」

 

「いやいやシャルロットのそれ、ドレッド・スライサーだよ」

 

一夏はシャルロットの持つドレッド・スライサーを指差す

 

「ああこれねピットで教えるよ、一夏立てる?」

 

「大丈夫だ」

 

2人は立ち上がるとピットに向かう。ピットに到着するとそのまま反省会に入った

 

「お2人ともお疲れ様です」

 

「うんお疲れさま」

 

「一夏、あんた全体的に隙あり過ぎよ」

 

「そうか?」

 

「最初の不意打ちは見事でしたねシャルロットさん」

 

「いやあれは無いだろ」

 

「別に不意打ちしてもいいんじゃないかなと」

 

「たしか戦いには公平不公平なんてないでしたわね」

 

「いいんじゃないでしょうか。不意打ちでしたらいい例としてスナイパーライフルがありますし」

 

「そんな・・・」

 

「強いて言うなら油断してた一夏が悪いと思うのだが」

 

「箒まで・・・」

 

一夏は膝から崩れ折れて四つん這いになる

 

「シャルロットさんドレッド・スライサーの威力はどうでした?」

 

「クロエあれ楽しいよ。ドレッド・スライサー1つでだいぶ戦い方変えられるし」

 

「そういやあれはなんだよ?」

 

一夏は立ち上がりシャルロットに質問を投げかける

 

「あれ・・・白式のSEをかなり削ったやつかな?」

 

「それそれ、零落白夜並みにSEを持って行ったよな?」

 

「そうだね」

 

「あれはいったいなんなのよ?」

 

「今から説明するから。ドレッド・スライサーの原案は僕と黒が出した武器なんだ」

 

「それは・・・前に聞いた」

 

「俺は初耳なんだけど」

 

「一夏もか、俺もっすわ」

 

「秘密にしてたからね。でもそこにクロエが改良案を出した結果が今のドレッド・スライサーなんだよね、さすがクロエだったね」

 

「私はただ思いつきで案を出しただけですが」

 

「クロエさんここは素直に褒められておいた方がよくてよ」

 

「はぁ」

 

「それで機能は3つ、剣の速度を速めるためのブーストなんだけどこの前みたく爆発させることもできるよ」

 

「それで私もやられましたしね」

 

「それと今日見せたブレード射出機能、特殊なワイヤーでブレード部分を繋いで射出して鞭みたく振り回すこともできるよ」

 

「スぺツナズナイフの改造版みたいなもんかえ?」

 

「そうなのかな?」

 

「これはそうですね。私の持っているナイフを参考にしました」

 

「黒兄貴あの時のナイフか?」

 

「ええ」

 

「兄貴ナイフなんて持ってたっけか?」

 

「貰いものですね。そのナイフを参考にして作られたのが原案のドレッド・スライサーです」

 

「そうなのかシャルロット」

 

「そうだよ箒、それで最後の機能なんだけどこれがドレッド・スライサーと名付けた所以なんだけどぶっちゃけると一時的に零落白夜がうてるよ」

 

「はぁ!?本当かよシャルロット!!」

 

一夏は驚きを隠せずシャルロットに近づく

 

「自身のSE消費もなくて安全だけどね」

 

「黒にクロエそれにシャルロットあんたたち面倒な物考えたわね」

 

「よかれと思って考えました」

 

「でも使えるのは1回限りだし持続時間も5秒と短いしまだまだデメリットが多いからこれからに期待するしかないかな」

 

「それでも・・・十分すぎる?」

 

「それ抜きでも十分に強いだろうな」

 

「でしょ?」

 

「なんかお株を奪われた気分だ」

 

「ねぇ一夏」

 

シャルロットは一夏に笑顔を向ける

 

「奪ってごめーんね♪」

 

「うぜぇぇぇぇぇ!!」

 

「一夏・・・ドンマイ」

 

「俺の味方はいないのかよ・・・」

 

落ち込む一夏に箒と鈴が近づき手を握る

 

「一夏、私はお前の味方だぞ!!」

 

「一応あたしも味方よ」

 

「2人ともありがとうな」

 

「さて一夏いじりも終わったことですし次の訓練に入りますよ」

 

この後も訓練を続けていった。次に試合では2対2でセシリアと簪が遠距離からミサイルやビット兵器、スターライトmkⅢでペアとなった箒と一夏を翻弄しながら撃墜していたのである。訓練をしていると日も陰りいい時間になっていた

 

「さて今日の訓練はここまでにします。みなさんお疲れ様でした」

 

「あー疲れたぜ」

 

「そろそろ夕食時ですね。私たちも帰りましょうか」

 

「そう・・・だね」

 

「んじゃ一夏、俺はお先に行ってるぜ」

 

白は走ってアリーナを出ていく

 

「おい待てよ白!!」

 

一夏もそれにつられるようにアリーナを出ていく

 

「待つんだ一夏!!」

 

「あーもう!!あんたたち待ちなさーい!!」

 

箒と鈴もアリーナを出ていく

 

「慌ただしいね」

 

「さて私たちも帰りましょうか」

 

「そうですわね」

 

残った6人もアリーナを出ていくのであった

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

次回は学園祭編です

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