IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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第75話

 

どもども双葉白っす

兄貴の様子がおかしいのはすぐに感じ取ったが何隠してんだか?

でも俺らを裏切ることはしねぇから大丈夫っしょ

 

黒達はいつも通りに授業をこなしていき昼休みになり教室から出ていこうとする

 

「黒君に白君、一夏君ちょっといいかな?」

 

「なんでしょうか?」

 

3人は教室を出ようとしたところを止められる

 

「今日の放課後時間空いてる?」

 

「今日ですか?」

 

「うん、執事服できたから試着してくれないかな?」

 

「もうできたんだ」

 

「みんな頑張ったからね」

 

「お疲れさん、今日は大丈夫でっせ」

 

「それじゃ放課後によろしくね!!」

 

「わかりました」

 

3人は教室から出ていき昼食を取るために屋上に向かうのであった。3人が屋上に到着するといつものメンバーが既に日陰のところを陣取っていた

 

「一夏遅かったな、何かあったのか?」

 

「ああどうやら服ができたみたいで今日の放課後に試着することになったんだよ」

 

「ちな俺ら3人分な」

 

「本当ですの!?」

 

「はい」

 

「黒兄貴に白兄貴のいつもとは違う姿か早く見てみたいぞ!!」

 

「ラウラったら興奮しちゃってそんなに待ち遠しいの?」

 

「当たり前だ!!」

 

「黒に白・・・ラウラに・・・懐かれ過ぎ?」

 

「そりゃ嬉しいな」

 

「3人ともさっさと座んなさいよ」

 

「これはすみませんでした鈴さん」

 

3人が座ると昼食を食べ始める

 

「そういや一夏、夏休みは何してたのよ?」

 

「弾と数馬と遊んでたぜ」

 

「ズルいわよ!!」

 

「白は何してたの?」

 

「346とここを往復したな、それと久しぶりにゲームしたわ」

 

「モ○ハンXとか・・・やってたね」

 

「あんたやってたの?」

 

「夏休みに初めてソロ金銀は余裕っすよ」

 

「簪に白、今度するわよ」

 

「私も・・・やる」

 

「おけおけ」

 

「白兄貴は何の話をしてるのだ?」

 

「ゲームの話かな」

 

「そうなのか」

 

「簪さんは何をしてましたか?」

 

「私は・・・実家にお姉ちゃんと一緒に帰ったり・・・白と遊んでたりした」

 

「せやな」

 

「箒は部活か?」

 

「そうだぞ、なぜわかった?」

 

「んーなんとなくかな?」

 

「あんたはわかりやす過ぎよ」

 

「他の事にあまり興味が持てなかったのだから仕方ないだろう」

 

「箒は・・・まぁ仕方ないな」

 

「シャルロットさんは自社で働いていましたしラウラさんは軍に戻って部隊の方にいましたね」

 

「黒兄貴は凄かったぞ、なにせ我がシュヴァルェア・ハーゼの隊員でも敵わなかったのだからな」

 

「それって・・マズイよね?」

 

「そうですね、やった私が言うのは皮肉ですが非常にマズいですよ」

 

「卒業したら我が隊に配属されれば問題は無いぞ」

 

「私には問題しかないのですが」

 

「黒だったらIS関連の会社に就職してもいいんじゃない?」

 

「兄貴はなんでもできるしな」

 

「弟もやればできるではありませんか。いつもしないだけですが」

 

「あんなの見ればわかるだろ?」

 

「「「「「「「「その理屈はおかしい」」」」」」」」

 

黒を除く8人は声をそろえ白にツッコミを入れる

 

「お前ら兄弟はつくづくおかしいよな。なんでもできるんじゃないのか?」

 

「なんでもはできんよ」

 

「できることをやってるだけですよ」

 

「その範囲がおかしいのではないだろうか?」

 

「「知らんな」」

 

「白も大概だったわね」

 

「おーう鈴、明日の訓練覚えとけよ?フルボッコにしてやんよ」

 

白は鈴に挑発され挑発し返すが軽くあしらわれてしまった

 

「それはそれは怖いわね」

 

「では鈴さん私と弟のペアとどこまでできますでしょうかね?」

 

「なんであんたまで出てくるのよ!?」

 

「さりげなく私も馬鹿にされた気がしましたので八つ当たりです」

 

「理不尽ね!!」

 

「この場合鈴がわるいんじゃないかな?」

 

「ぐぬぬ・・・」

 

雑談交じりの昼食をしていると予鈴がなる

 

「やっべ次の時間千冬姉じゃん!!」

 

「急いで戻りますわよ!!」

 

全員が片付けに入り急いで教室へと戻っていったのである

 

 

 

授業も終わり放課後になった。黒、白、一夏の3人は更衣室で着替えていた

 

「兄貴そっちはどうだ?」

 

「ピッタリです。一夏はそうですか?」

 

「うーん、ピッタリなんだけど違和感しか感じないんだよな」

 

「違和感か?」

 

「こう・・・キッチリし過ぎっていうかなんていうか・・・」

 

「この服はこういうものですよ」

 

「黒は慣れすぎだろ」

 

「慣れって怖えよな」

 

「そうだな」

 

「さてお披露目しに行きましょうか」

 

3人は更衣室を出ていき教室に向かった。道中に何名かの女生徒に写メを取られそうになるが阻止したのであった。教室に到着し入ると歓声があがった

 

「皆さまお待たせしました」

 

「「「「「きゃぁぁぁぁ!!」」」」」

 

「サイズもピッタリだったぜ~」

 

「写メ取っていい?」

 

「このクラス以外には配布しないでくださいよ」

 

「「「「「はーい!!」」」」」

 

クラスの全員が3人を被写体とし写メを取り始める

 

「恥ずかしいなこれ」

 

「仕方ないんじゃね?」

 

「このクラス限定にしたらいいではありませんか。無論写真部も例外ではありませんが」

 

「くろぽん~かいちょーに見せていい?」

 

「見せるだけならいいですよ」

 

「は~い」

 

「はー君目線!!目線こっちに頂戴!!」

 

「へいへい・・・てかなんでいんだよ」

 

白は声をかけられ目線をそっちに向けるとどこからともなく現れた束がいた

 

「姉さん!?」

 

「ヤッホー箒ちゃん!!」

 

「し、篠ノ之博士!?」

 

「束さんどうしてここに?」

 

「いっ君にはー君、くー君の写真を取りにだよ~ぶいぶい!!」

 

「ラウラさん」

 

「なんだ黒兄貴?」

 

「織斑先生を呼んできていただけないですか?」

 

「ちょ、やめてよね!?」

 

「分かったぞ、では行ってくる!!」

 

「逃げねば!!」

 

ラウラが教室から出ていくと束が窓から逃げようとするが黒に阻まれてしまう

 

「残念、私からは逃げられませんよ?」

 

「くー君は魔王だった!?はー君ヘルプ!!」

 

「南無南無・・・」

 

束は白に助けを求めるが白は無理だと思い束に合掌していた

 

「箒ちゃん!!」

 

「一夏、私も写メ取っていいか?」

 

「いいけど束さんはいいのか?」

 

「・・・知らん」

 

箒はここに束がいないことにして一夏のソロ写真を撮っていた

 

「無視しないでよぅ・・・クーちゃん!!」

 

「どうしましたか束様?」

 

「助けて!!」

 

「いいですが・・・黒様ダメですか?」

 

「そうですね・・・いいですよ」

 

「いいの?」

 

「ええ思う存分逃げてください。いいですよね()()()()

 

「そんないるわけ・・・」

 

「束、既に詰みだぞ」

 

「え!?」

 

束は恐る恐る後ろに振り返ると千冬がアイアンクローをし束の頭を掴み持ち上げる

 

「いっだぁぁ!!」

 

「束、面倒だから自分の部屋に引きこもってろ」

 

「します、しますからぁ!!頭パァンしちゃう!!」

 

「せんせーそこまでにしたくだせー」

 

「白、受け取れ」

 

千冬はそのまま束を白に投げつけると白は抱きしめるように束を受け止める

 

「痛いよちーちゃん!!」

 

「面倒ごとを増やすからだ」

 

「大丈夫かえ?」

 

白は束の頭を撫でると束は顔を綻ばせる

 

「わふ~///」

 

「・・・随分と手懐けてるな」

 

「まぁ恋人なんで」

 

「「「「「えぇぇぇ!!」」」」」

 

クラスの女生徒は誰も知らなかったようで驚いていた

 

「はー君ばらしてもよかったの?」

 

「いいんじゃね?」

 

「そういや白と篠ノ之博士は付き合ってたね」

 

「私としては複雑なんだがな」

 

「箒ちゃんジェラシ~?」

 

「そんなことはない」

 

「ところでさ、もう着替えていいかな?」

 

「いいよ~」

 

「それでは行きますか」

 

3人は教室から出ていき更衣室で着替え教室に戻ってくると今度はメイド服の試着が行われていた

 

「戻ったぜ」

 

「い、一夏!?」

 

戻るとそこにはいつものメンバーがゴシック調のメイド服を着ていたのである

 

「どうよ一夏」

 

「似合ってると思うぜ」

 

「そうありがと」

 

「黒様どうでしょうか?」

 

「似合っていますよクロエ」

 

「黒さんわたくしもどうでしょう?」

 

「セシリア嬢もよくお似合いで」

 

「黒兄貴に白兄貴、どうだ私の姿は!!」

 

ラウラは黒と白の目の前に立つと腰に手を当て胸を張る

 

「かわええなぁ」

 

「さすが兎・・・ですかね?」

 

「くー君、兎は束さんだよ?」

 

束はまだ帰っておらず教室に残っていて黒の発言に対し疑問を持ったようだった

 

「束さんは白兎でラウラさんは黒兎ですかね」

 

「似たようなものなのは許せないな~」

 

「大人なんですから割り振ってください」

 

「ちぇ~」

 

「私が黒兎か?」

 

「部隊の名前にあやかりました」

 

「なるほどな」

 

「白・・・どうかな?」

 

「簪は個人的に割烹着の方が似合いそうだがこれはこれでいいな」

 

「割烹着・・・メカ・・・琥珀・・・」

 

「おっとそれ以上はいけない」

 

「注射器・・・持ってこなきゃ」

 

「だからやめーや」

 

「ねぇ一夏どうかな?僕似合ってる?」

 

「シャルロットも似合ってるぜ」

 

「「一夏!!」」

 

シャルロットに感想を言った一夏は理不尽にも箒と鈴に両頬を抓られるのであった

 

「いひゃいいひゃい(痛い痛い)!!」

 

「「知るか!!」」

 

「まあまあ2人ともやめてあげなよ。一夏がかわいそうだよ」

 

「そふぉほうぃはふぉ(その通りだぞ)!!」

 

「し、仕方ないな、シャルロットに感謝するんだぞ」

 

2人は一夏の頬から手を放すと一夏は抓られた頬を抑える

 

「2人とも理不尽過ぎないか?」

 

「あんたが悪いのよ!!」

 

「まあまあ2人とも・・・」

 

シャルロットは2人に近寄り一夏には聞こえないくらいの声で喋る

 

「そんなことばっかしてると僕が一夏を貰っちゃうよ?」

 

「「はぁ!?」」

 

2人がシャルロットの方に向き直ると意地悪な表情を浮かべたシャルロットがいた

 

「嘘だよ~」

 

「あんたね、喧嘩売ってるの?」

 

「やだな~そんな乱暴なことはしないよ。ただ一夏のことも考えてあげなきゃね」

 

「シャルロットなにか言ったか?」

 

一夏は聞こえていなかったようで首を傾げる

 

「・・・一夏も大概だったね。一夏も行動と言動は考えた方がいいよ」

 

「は、はぁ」

 

「うん、わかってないようだね」

 

「シャルも人の事言えんだろうに」

 

「それもそっか」

 

「だからなんのことだよ?」

 

一夏はさらに訳が分からなくなり思案顔になる

 

「簡単に言いますと一夏=天然馬鹿という式になります」

 

「そうか俺は天然馬鹿なのか・・・っておい!!」

 

「ノリ・・・いいね」

 

「よくねぇよ!!」

 

「黒兄貴、一夏は馬鹿なのか?」

 

「ラウラまで!?」

 

「そうですねでは実験しましょうか。一夏今友人に連絡取れますか?」

 

「弾なら出来ると思うぜ」

 

「では弾さんに連絡してください」

 

「お、おう」

 

一夏はスマホを取り出し弾に連絡を入れるとすぐに繋がった

 

「久しぶりだな弾」

 

『どうした一夏?』

 

「いや実験って言われて電話を掛けたんだよ」

 

『はぁ?』

 

「一夏貸してくれませんか?」

 

「ああ、弾今から黒に変わるから」

 

一夏は黒にスマホを渡すと黒はスピーカーモードにし声が聞こえるようにした

 

「お久しぶりです弾さん」

 

『お、お久しぶりです黒さん』

 

「私の事は呼び捨てでいいですよ、それにいつもの口調でいいです」

 

『いいんですか?』

 

「私がそう言ってるんです」

 

『分かりました。それで黒は俺に何か用が?』 

 

「一夏の事なんですが」

 

『ああ、あの朴念神っすか?』

 

「一夏ってかなり天然で馬鹿だと思いませんか?」

 

『それはもう』

 

一夏はそれを聞いた瞬間に膝から崩れ落ち四つん這いになった

 

「そうですよね。そういえば話が変わりますが弾さんはIS学園の学園祭に来ますか?」

 

『チケット無いんで行けない』

 

「今回のお詫びとして1枚あげましょう」

 

『まじで!?』

 

「ええ」

 

『ありがとうございます!!』

 

「それでは頽れてる一夏に代わりますね」

 

黒は四つん這いになってる一夏にスピーカーモードを切ってから返す

 

「・・・そんなに酷いのか俺?」

 

『当たり前だろ。何人泣かせたと思ってんだよ』

 

「その・・・すまん」

 

『だったらもう泣かせんな』

 

「・・・おう」

 

『わりぃけど家の手伝いあるから切るわ』

 

「ああ、黒の分は蘭ちゃんと一緒に送るから」

 

『サンキュー』

 

弾は電話を切ると一夏はスマホをポケットにしまい立ち上がると黒は一夏に話しかける

 

「ね」

 

「ね、じゃねぇよ!!」

 

「一夏、弾にも言われたんだから認めなさいよ」

 

「それも・・・そうか」

 

「一夏に弟よ一旦教室を出ましょうか」

 

「せやな」

 

3人は教室から出ると今度は白の携帯が鳴る

 

「もしもし双葉白っす」

 

『水野です。白さん今大丈夫かな?』

 

「大丈夫っすよ」

 

『それはよかった、白さんの学校の学園祭は来週だよね?』

 

「そうっすよ。誰か来たいんすか?」

 

『自分と光それと飛鳥がね行ってみたいそうなんだよ』

 

「飛鳥っすか?」

 

『なにやら適性が見つかったらしく見学したいそうで』

 

「ちょっと待っててくださいっす」

 

白は電話を遠ざけると黒の方に顔を向ける

 

「兄貴、水野Pと光に飛鳥が学園祭に来たいそうなんだが」

 

「私と弟のチケットは3枚あるからいいのでは?」

 

「おけおけ」

 

白は再び耳に電話を近づけると会話を再開する

 

「いいっすよ水野さん」

 

『そうかありがとう。2人にも伝えておくよ』

 

「あいあい、んで話はこれだけっすか?」

 

『しばらくはまだレッスン漬けになるから黒さんにも伝えておいてね』

 

「ういっす」

 

『それじゃまた今度』

 

「はーい」

 

白が電話を切りポケットにスマホをしまうと先ほどまで女性服を着ていたみんなが教室から出てくる

 

「3人とも入っていいよ」

 

「わかりました」

 

3人が教室に入ると既に着替えたいつものメンバーがいた

 

「みなさんお疲れ様です」

 

「黒兄貴、私は疲れてないぞ?」

 

「口癖みたいなものですよ」

 

「そうなのか黒兄貴もお疲れだぞ」

 

「ありがとうございます」

 

「服はできたし後は料理だね」

 

「黒とクロエがどうにかするでしょ?」

 

「私は生徒会の仕事がありますのであまり期待はしないでくださいね」

 

「んじゃ俺が頑張っか」

 

「俺も頑張るぜ」

 

「一夏は接客な」

 

「はぁ!?」

 

「私も接客はいたしますので安心してください」

 

「分かったよ。黒がいるんだったら安心だな」

 

「・・・なんで私がいると安心するのでしょうかねぇ?」

 

「チートだから?」

 

一夏がそういうとクラス全員が頷く

 

「学園祭中は生徒会の仕事に専念してもいいですか?」

 

「やめてください死んでしまいます」

 

一夏は黒に縋るように近寄ってくる

 

「知らんな」

 

「兄貴そこまでにしてやんな」

 

「はいはい」

 

「黒様レシピとかは作るのですか?」

 

「もう作り終えてますよ」

 

「「「「「え!?」」」」」

 

クラスの女子は黒がもうレシピを作り終えていることに驚いた

 

「以前に遊びで作ったものがありますのでその流用ですがね」

 

「やっぱり・・・黒は・・・チート?」

 

「簪さんまでそう言うんですか。明日は地獄を見せてあげましょうか?」

 

「・・・ごめん」

 

「わかっていただけて嬉しいですよ」

 

「兄貴意地悪やな、なら見せなきゃいいのによ」

 

「してもいいですが弟がその分苦労するだけですよ?」

 

「その苦労は投げ捨てよう」

 

「次は一夏達が苦労する羽目になりますよ?」

 

「・・・面倒だなー」

 

「投げ捨てんなよ!!」

 

「面倒ですしおすし」

 

「白様ぶっちゃけすぎです」

 

「今のとこ被害ないんだからいいじゃないですかやだー」

 

「白さん言い過ぎですわよ?」

 

「たまには楽させてくれや」

 

「ここに来た時点で無理よ」

 

「そんなぁ殺生なぁ・・・」

 

白は頭を抱えながらしゃがみ込む

 

「白もそのうちいいことあるよ」

 

「それもそうか」

 

「立ち直り早くね?」

 

「一々悩んでも仕方ないっしょ」

 

「それにしてももう少し悩んだらどうなのだ?」

 

「そこは・・・束参照?」

 

「嫌な手本だな」

 

「箒ちゃんひどいよ~」

 

「さて私は帰るぞ」

 

「無視はやめて箒ちゃん泣いちゃうよ!!」

 

「いい年の大人が簡単に泣くな」

 

「うわぁぁぁん!!箒ちゃんがいじめるよ~!!」

 

束は泣いたふりで白に飛び掛かり抱きつく

 

「今回は俺も悪いが束も悪いだろうに」

 

「はー君痛み分けだよ」

 

「痛み分けとかしたくないんで1人でどうぞ」

 

「はー君までひどい!!」

 

「はいはい、一旦出ていこうな」

 

白は束を抱きかかえながら教室を出ていく

 

「すまない白、これも私の為なんだ」

 

「箒さんたまには束さんに普通に接してみたらどうですか?」

 

「・・・今はまだできない。だが卒業するまでには改善するつもりだ」

 

「だそうですよ束さん」

 

黒が教室の扉を勢いよく開けるとそこには先ほど教室の外に出た束と白がいた

 

「わかったのだ!!」

 

「聞いていたのか!?」

 

「うん、私はいつでも待ってるからね~」

 

今度こそ束と白は教室から遠ざかっていく

 

「黒、貴様知ってて言ったのか?」

 

「さてね」

 

黒はとぼけるように首を振りながら教室を出ていく

 

「待て!!」

 

箒も黒を追いかけ教室から走って出ていく

 

「慌ただしいわね」

 

「わたくしもお先しますわ」

 

「私もいきます!!」

 

「待つんだ2人とも!!」

 

クロエ、セシリア、ラウラの3人も教室を飛び出していく

 

「俺らも帰るか」

 

「そうだね」

 

残った一夏に鈴、シャルロット、簪も黒を追うように教室を出ていくのであった

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

ここ最近はどうも難産続きで制作スピードがかなり落ちてます

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