IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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第72話

 

どうも織斑一夏です

昨日は実戦方式の訓練を開始したけど大変そうだったな

でもこれからも大変かもしれないけどこれもみんなを守るために頑張るぞ!!

 

黒が登校すると下駄箱に1枚の手紙が入っていた

 

「これは手紙ですかね」

 

「ラブレターでしょうか?」

 

「知らない人のラブレターは興味ないですがね」

 

黒は手紙を開き中身を開くと今日の放課後に第1アリーナで待っていると書かれていた

 

「黒様分かっていますよね?」

 

クロエの顔はにこやかであるものの本心でそうしてはいなかった

 

「知りませんよ、ですが呼ばれたからには行ってみましょうか」

 

「・・・黒様はいけずです」

 

「告白でしたら断わるのでいいではありませんか」

 

「わかりました」

 

クロエは黒の手を引き教室に向かい入るとクロエは黒を席に座らせる

 

「黒様は適当過ぎるんですよ」

 

「ですから私はどうしようが勝手ではありませんか?」

 

「そうですが私達のことも考えてください」

 

「・・・そうですね、すみませんでした」

 

黒は観念したようでクロエに謝るのであった

 

「わかっていただければいいのですよ」

 

「クロエには敵わないですねぇ」

 

「ぼかそうとしても無駄ですよ」

 

「ぼかそうとしてませんよ」

 

「怪しいですよ?」

 

「さてどうなんでしょうね?」

 

黒は机に突っ伏して寝てしまう。朝のSHRが始まる時にはクロエに起こされたのであった

 

 

 

時間は過ぎ放課後となり黒は1人で第1アリーナで待っている

 

「・・・もう面倒なので帰っていいですかね?」

 

黒が立ち上がり立ち去ろうとすると1人の小柄な女生徒が走ってくる。1年が付けている赤のリボンではなく青のリボンをつけているため上級生であるのがわかる

 

「待った?」

 

「もう少ししたら帰ってしまうところでしたよ」

 

「ごめんね?」

 

「それで話とは?」

 

「えっとね・・・」

 

女生徒は背伸びして両手を挙げて体を伸ばす

 

「緊張でもしてるのですか?」

 

「う、うん」

 

「それでは目を瞑って深呼吸でもしてみては?」

 

「ありがと」

 

今度は女生徒は目を瞑り深呼吸を始めると黒は周囲の気配を探ると3名の殺気だった気配を感じ取る

 

(3名ですか・・・これはブラフと考える方がいいでしょうね)

 

「さて黒さん、いいかな?」

 

「ん?なにがですか?」

 

「私の話」

 

「いいですよ」

 

「私はね、あなたのことが・・・」

 

女生徒が何か言い終わる直前で制服に手を突っ込む

 

「気に食わないのよ!!」

 

女生徒が制服の中からナイフを取り出し黒に斬りかかるが黒は半身でずらして回避する

 

「そんな物騒な物振り回してると危ないですよ」

 

「あんたを倒して副会長に成り上がるのよ!!」

 

「・・・あなたは私の言った言葉覚えていますか?」

 

「覚えているわ」

 

「でしたらまとめてかかってきなさいな」

 

「私だけよ?」

 

「後3人いますよね?」

 

「ちっ・・・出てきなさい!!」

 

女生徒が呼びかけると死角にいた弓、薙刀、木刀をもった女生徒が寄って黒を包囲する

 

「女性を殴るのは気が引けますね」

 

「だったらくたばりなさい!!」

 

弓を持った女生徒は黒に矢を放つも黒は矢を掴み接近し蹴り飛ばす

 

「ぐはぁ!!」

 

「まず1人」

 

「チェストォ!!」

 

「遅すぎますよ」

 

次は木刀を持った女生徒が黒に上段の構えから殴りかかるが回避し木刀を蹴り破壊する

 

「はぁ!?」

 

「終いです、轟牙双天刃」

 

黒は左足で蹴り上げさらに次は右足の踵でより高く蹴り上げ気絶させる

 

「あと2人ですよ?」

 

「い、行くわよ!!」

 

ナイフと薙刀を持った2人の女生徒は黒に斬りかかるが黒は片手づつに刃が当たらないように受け止める

 

「甘すぎですよ。この程度で私に挑んだのですか?」

 

「ば、化け物!!」

 

「あ、あんたなんか消えればいいのに!!」

 

2人の女生徒は黒に容赦なく暴言を吐くと黒はにこやかに笑う

 

「な、何よ笑って!!」

 

「あなた方の意思は尊重して本気を出すとしましょう。蛇翼崩天刃!!」

 

黒は2人を空高く蹴り上げると薙刀を持った女生徒はそのまま地面に落下していく

 

「蛇咬、蛇顎、牙鎌撃」

 

ナイフを持った女生徒を叩き落し殴り踏みつけると白目を向いて気絶してしまう

 

「はぁ、これだから弱いものいじめは嫌いなんですよねぇ」

 

黒は踏みつけたままその女生徒に見てそう言い残し全員が気絶してるのを確認し立ち去る

 

 

 

黒は生徒会室に向かい入ると楯無がいた

 

「黒君どうしたのかしら?」

 

「すこし遊んでいました」

 

黒は自分の席に座り楯無と話を続ける

 

「遊んでた?嘘でしょ」

 

「私は遊んでましたよ。副会長という地位を得るために無謀なことをした方とね」

 

「それにしてもえげつない戦い方だったわね」

 

「殺さないだけ温情ですよ」

 

「物騒な言い方ね」

 

「楯無さんのことですしどこかで見てたのでしょう?」

 

「そうね見てたわ」

 

「正直殺したくて仕方ありませんでしたけど」

 

「どうしてかしら?」

 

「私のことを化け物と呼んだ、それだけで動機は十分ですよ」

 

「この学園で殺しはダメよ?」

 

「知ってます、ですので気絶で済ませました」

 

「黒君は化け物じゃないのに」

 

「私だって好きでこんな体になったわけではないのに」

 

「黒君は大変ね」

 

「楯無さんがそれを言ったらおしまいですよ」

 

「それもそうね」

 

しばらく無言が続くと黒は話し始める

 

「・・・楯無さん今ここに誰も来ませんよね?」

 

「来ないわよ。もしかして襲っちゃうのかしら?」

 

楯無は悪戯をするように黒に向かって意地悪な表情を向ける

 

「してもいいんですか?」

 

「やっぱりやめてちょうだい」

 

「わかりましたよ」

 

「それで重要な話かしら?」

 

先ほどとは打って変わって今度は真面目な表情になる

 

「もし私が突然この学園からいなくなったらどうしますか?」

 

「何を言ってるのかしら?」

 

「ですので私が「そういうことじゃないわ」・・・でしたらどうしますか?」

 

「そうね私の持てる全てを使って学園と一緒に血眼になって捜索するでしょうね」

 

「どうしてそこまでするのですか?」

 

「黒君あなたは今この学園の重要人物なのよ?分かってるの」

 

「知ったことじゃないですね」

 

「それで黒君は何をしようとしてるのかしら?」

 

「私は楽しく生きていきたいだけです。それを邪魔する奴は容赦しないだけです」

 

「・・・必要になったら教えてもらうわよ?」

 

「その時が永遠に来ないことを祈りましょう」

 

「それもそうね」

 

「・・・楯無さん、簪さんとはうまくやってますか?」

 

黒は暗い話題を切り替え楯無に話題を振る

 

「簪ちゃんとはうまくやってるわよ。あなたのおかげよ」

 

「私は何もしてませんよ。あなた方が勝手に助かっただけですよ」

 

「もうそんなこと言わないの。私と簪ちゃんも感謝してるのよ」

 

「私は助言をしただけで解決したのはお2人です。感謝はいりませんよ」

 

「相変わらず感謝されるのが苦手なのね」

 

「苦手ではありませんよ。本当の事を言ってるだけです」

 

「強情ね」

 

「知らんな」

 

「さてそろそろ閉めるわよ」

 

楯無は立ち上がり帰る準備を始める

 

「もうそんな時間でしたか。では私たちも帰りましょうか」

 

「そうね」

 

2人は立ち上がり生徒会室を出て鍵を閉めていくのであった

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

しばらくは日常を過ごすことになりそうです

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