IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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第65話

 

 

3人はシャルロットの武器の開発をしているのに夢中になっていると既に夜の8時になっていた

 

「こんなものでしょう」

 

「ガンブレードに炎を纏わせるとか発想できなかったよ」

 

「それ以外にも爆風を起こすのだったり一時的にエネルギーを纏わせて零落白夜みたいにするのも面白い発想でしたね」

 

「「クロエは凄い、これに限る」」

 

「最後は適当に言っただけなんですが・・・」

 

「天災は言った、楽しんだもの勝ちと」

 

「束様ならいいそうですね」

 

「これで近接の火力不足はどうにかできそうだよ」

 

「後はどうするのですか?」

 

「後は明日でいいよ」

 

「明日は午前中に私はIS委員会に行きますので」

 

「うん分かってるよ。午後はお買い物でも行く?」

 

「たまにはいいでしょう」

 

「クロエはどうするの?」

 

「私は黒様についていきますので午前中から出かけます」

 

「分かったよ。終わった頃にはそっちに僕も行くから」

 

「かしこまりました」

 

「んー久しぶりに疲れたよ、そういえば夕食がまだだったね」

 

「そういえばそうでしたね」

 

「それじゃ2人とも行こう」

 

3人はデュノア社にある食堂に向かい夕食を取りに行った

 

 

 

3人は夕食を取り終えると社員専用の寮に向かうとレストが玄関前に立っていた

 

「お待ちしておりました」

 

「レストさんどうしたんですか?」

 

「黒様とクロエ様が今日お泊りになる場所へご案内いたします」

 

レストは寮の中に入っていき奥まで行き他の離れた部屋の前に止まる

 

「こちらとなっております」

 

「ここって僕の部屋ですよ?」

 

「こちらに泊まるようにご命令されております」

 

「・・・何考えてるんだろ父さんは」

 

「明日は私が送迎いたしますので9時に本社の前までお越しください」

 

「ありがとうございます」

 

「それでは私はここで」

 

レストが離れていく

 

「取り敢えず上がって」

 

シャルロットは部屋の中に入っていくとテーブルが1つに椅子が3つに大き目のベットが2つシャワールームがある部屋だった

 

「質素な部屋だけどごめんね」

 

「大丈夫ですよ」

 

「先にシャワー浴びる?」

 

「ではクロエからどうぞ」

 

「はい」

 

クロエは着替えを持ってシャワールームに入っていく

 

「黒座ってて、紅茶でも淹れるから」

 

「それでは失礼します」

 

黒は椅子に座るとシャルロットは紅茶を淹れて黒の正面に座る

 

「どうぞ」

 

「いただきます」

 

2人は紅茶を飲んでいく

 

「美味しいですね」

 

「ありがと」

 

「シャルロットさん少し話をしてもいいでしょうか?」

 

「何かな?」

 

黒はシャルロットに対して真剣な眼差しを送る

 

「最近、安全と謳われていたIS学園に危険が多くなっていますよね」

 

「そうだね」

 

「誰がやってるかが判明しつつあります」

 

「それ本当なの!?」

 

「情報元からすると本当でしょう」

 

「それでどこなの?」

 

「過激派組織に女性権利団体それとIS委員会みたいです」

 

「IS委員会!?」

 

「多分ですが上層部でしょうね」

 

「それってまずいんじゃない?」

 

「さぁ?」

 

「さぁって曖昧だね」

 

「未来の事は知り得ませんので」

 

「そうだね」

 

「もし私に何かあった場合3人に元気付けしてやっていただけませんか?」

 

「はぁ、何が悲しくてそんなことしなくちゃいけないのかな?まぁでも黒には恩があるから仕方ないね」

 

シャルロットは黒に呆れたような顔をして首を振る

 

「シャルロットさんはツンデレですか」

 

「うるさいよ」

 

「はいはい」

 

「・・・この話は秘密にした方がよさそうだね」

 

「そうしてくれるとありがたいです」

 

「それほどの事をするみたいだし僕は黒を信じてるよ」

 

「・・・ホントは普通の事をしてたいのですがね」

 

黒は天井を見上げる

 

「そんな調子で大丈夫なの魔人さん?」

 

「分かりませんよ」

 

「黒には珍しいね」

 

「私だって不安になることぐらいありますよ」

 

「ふーん」

 

「シャルロットさんはどうですか?今は幸せですか?」

 

先ほど打って変わっておどけた態度に変わった

 

「急に何を言い出すのかな?」

 

「最初に会ったその時は不幸そうでしたし」

 

「そうだね、あの時に比べればだいぶ幸せな方だよ」

 

「それならよかったです」

 

「でもまだ本当の幸せはゲットしてないからね」

 

「頑張ってくださいね」

 

「手伝ってくれてもいいんだよ?」

 

「それはシャルロットさん次第ですよ」

 

「それもそっか」

 

「上がりました」

 

クロエは着替えて花柄のパジャマに着替え出てくる

 

「次は黒が入ってきたら?」

 

「それは暗に入ってこいと?」

 

「そういうこと」

 

「はいはい、それでは長く入ってきますよ」

 

黒は着替えを取り出しシャワールームに入っていく

 

「さてクロエそこに座ってちょうだい」

 

「は、はい」

 

クロエは先ほどまで黒が座っていた椅子に座るとシャルロットはクロエに紅茶を渡す

 

「どうぞ」

 

「ありがとうございます」

 

クロエは2つしかないカップで紅茶を飲んでいく

 

「ねぇクロエ」

 

「なんでしょうか?」

 

「そのカップね、さっき黒が紅茶を飲むのに使ってたんだよ」

 

「はい!?」

 

クロエはシャルロットの言葉に驚きを隠せなかった

 

「間接キスしちゃったね」

 

「はう///」

 

「そんなに恥ずかしがることなの?」

 

「はい///」

 

「初々しいねぇ」

 

シャルロットはクロエの恥ずかしがる顔をにこやかに見ながら楽しんでいた

 

「そういえば黒とどこまでいったの?」

 

「どこまでとは?」

 

「そりゃデートだとかキスだとか」

 

「そんな恐れ多いですよ!!」

 

「・・・彼女だったら普通じゃないの?」

 

「そうなんですか?」

 

「決心がついたらやってみたら?」

 

「・・・はい///」

 

「クロエ、女は度胸だよ」

 

「度胸ですか?」

 

「そうだよ女にもやらなきゃいけない時があるんだよ!!」

 

シャルロットは机を強く叩きクロエに豪語する

 

「分かりました頑張ってみます!!」

 

「うんその意気だよ」

 

「シャルロットさん話が変わりますが先ほど黒様と何を話してたのですか?」

 

「クロエがシャワーを浴びてた時?」

 

「はい」

 

「そうだねぇクロエがどれだけ可愛いかの談義をしてたよ」

 

「ふぁ!?」

 

「嘘だよ」

 

「驚かせないでください質悪いですよ!!」

 

「ごめんごめん」

 

「もう許しません」

 

「悪かったってばー」

 

「ふん!!」

 

クロエはそっぽ向いてしまう

 

「クーローエーごめんってばー」

 

「知りません!!」

 

「クロエー」

 

「なんですか」

 

「この部屋にアイスがあります」

 

「・・・いりません」

 

「しかもハーゲン○ッツ」

 

「・・・許しましょう」

 

「持ってくるね」

 

シャルロットは備え付けの冷蔵庫からアイスを1つ取り出しスプーンを持ってクロエの前に持ってくる

 

「どうぞ召し上がれ、ストロベリー味だよ」

 

「わーい!!」

 

クロエはアイスに夢中になって食べ始める

 

「美味いです」

 

「知ってた。世界に4つしかアイスを作る工場がないんだよねー」

 

「少なくないですかね?」

 

「その分生産量が多いんだろうね」

 

「上がりましたよ」

 

黒はジャージ姿でシャワールームから出てくる

 

「黒、アイス食べる?」

 

「いただきます」

 

「分かったよ」

 

シャルロットは黒にアイスとスプーンを用意すると着替えを持ってシャワールームに入っていく

 

「黒様は何味ですか?」

 

「バニラです」

 

「一口いいですか?」

 

「いいですよ」

 

黒は1口分スプーンで掬いクロエに差し出す

 

「あーん」

 

「え!?・・・あ、あーん///」

 

差し出されたスプーンを口に含む

 

「お味はどうですか?」

 

「美味しいです///」

 

「ではクロエのもいただいてもよろしいですか?」

 

「は、はい」

 

クロエは1口分スプーンで掬うと黒に差し出す

 

「あ、あーん///」

 

「いただきます、あーん」

 

黒は差し出されたアイスを食べる

 

「こっちも美味しいですね」

 

「そ、そうですね///」

 

「たまにはこういうのもいいものですね」

 

「そうですね」

 

「ご馳走様でした、片づけておきますね」

 

クロエはカップ2つと自分の食べていたアイスのカップを片づける

 

「黒様私は先に寝ますね」

 

「後で私も同じベットで寝ますね」

 

「分かりました、おやすみなさいクロエ」

 

「おやすみさない黒様」

 

クロエはベットに潜りこみ眠りについた

 

「・・・ふぅ」

 

「上がったよ・・・ってクロエ寝ちゃった?」

 

クロエが眠りについてしばらくするとシャワールームからオレンジ色のパジャマを着たシャルロットが出てくる

 

「先ほど寝てしまいましたよ」

 

「そうなんだ」

 

「私も寝ますね」

 

黒はクロエの寝ているベットに潜りこみクロエに背中を見せるように寝る

 

「・・・甘いなー」

 

そう呟くとシャルロットもベットに潜りこみ眠りについた

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

これを書いた日に停電が起きて1から作り直したのは内緒の話です

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