IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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第64話

 

どうもシャルロット・デュノアです

今日から黒とクロエがフランスにやってくるみたいだけどまだ来ないのかな?

・・・恋する乙女みたいだけど黒は親友だと思ってるから大丈夫だからね

 

特急列車がフランスがパリの少し外れに到着する

 

「クロエ起きなさい」

 

「・・・ん?黒様着きましたか?」

 

黒は寝ていたクロエを起こすと列車から出ていき構内に出るとシャルロットがいた

 

「ようやく来たね黒とクロエ」

 

「待たせしましたか?」

 

「いや大丈夫だよ、それじゃあ行こうか」

 

3人は駅を出てタクシー乗り場に向かう

 

「まずはデュノア社でしたね」

 

「デュノア社ですか?」

 

「説明してなかったの?」

 

「忘れてました」

 

「うっかりさんだね」

 

「流石に疲れが溜まってきましたし。それに・・・」

 

黒は何か言い淀んだように口が止まる

 

「それに?」

 

「・・・本業の方がどうなってるか心配でね」

 

「そういえばアイドルだったね」

 

「黒様だったら大丈夫ですよ」

 

「どうなんでしょうね?」

 

3人の前にタクシーが止まると乗り込む

 

「デュノア社まで」

 

「分かりました」

 

この後3人はタクシーに揺られてデュノア社に向かった

 

 

 

3人がデュノア社に到着すると中に入って行き入館証を手に入れる

 

「さて行くよ」

 

「そういえばお名前を聞いていませんでしたね」

 

「知らなかったの?」

 

「興味が無かったもので」

 

「黒は相変わらず適当だね」

 

「普通ですよ」

 

「なにをいってるのかさっぱりだー」

 

シャルロットは棒読みで黒に返答する

 

「どうせチートだとか思ってるのでしょう?」

 

「正解だよ」

 

「・・・学園に戻ったら覚えておいてくださいね」

 

「多分忘れてるよ」

 

「悲しいですねぇ」

 

「黒様も大概ですよ」

 

「知らんな」

 

「さあ乗って乗って」

 

3人がエレベーターに乗ると上昇していく

 

「・・・エレベーターですか、妹と見たアニメを思い出しますね」

 

「どんなアニメ?」

 

「電話をしながらエレベーターに乗るとワイヤーが切れて最上階から落ちて死ぬようなアニメです」

 

「ホラーはやめて!?」

 

「そんなアニメがあるんですか?」

 

「An○therというアニメです。人がどんどん死んでいきますよ」

 

「え」

 

「黒はどんなの見てるの?」

 

「あの頃で面白かったのは最後に銀河クラスのロボットで戦うものだったり。魔術と科学が交錯するアニメ、無刀の剣士が刀集めした後に幕府に攻撃を仕掛けるアニメ、元吸血鬼がいろんな人と怪異を通して人間模様を繰り広げるアニメ、男子中学生が女の幽霊と学園生活するアニメ、日常という名のギャグアニメといろいろ見ましたよ」

 

「スケールが凄いのからそうでないものを見てるんだね」

 

「怖くないなら見てみたいです」

 

「簪さんなら知ってるのではないですか?」

 

「今度聞いてみます」

 

エレベーターからチンとなると止まり扉が開くとシャルロットは出て大き目の両開きのドアの前に立つとノックをする

 

「シャルロットです、2人を連れてきました」

 

『そうか、では入ってくれ』

 

「失礼します」

 

シャルロットはドアを開けるとそこには金髪の少し髭を生やした男性が1人座っていてもう1人は座ってる黒髪の男性の1歩後ろで立っていた

 

「よく来てくれたね双葉黒君」

 

「初めまして」

 

3人が部屋に入りドアを閉めるとソファーに座るように指示されると黒を挟むようにシャルロットとクロエと一緒に座る

 

「レスト、彼らの荷物を」

 

「かしこまりました」

 

社長と思われる男性の命令で近づいてくる男性に荷物を渡し部屋の外に出ていく

 

「よく来てくれたね双葉黒君」

 

「その前にお名前を聞いてもよろしいですか?」

 

「そうだね、知ってるかもしれないがシャルロットの父のジーニ・デュノアだ」

 

「ではデュノアさん」

 

「何かな黒?」

 

黒はジーニに話かけるが代わりにシャルロットが答える

 

「・・・シャルロットさんではないのですが」

 

「僕だってデュノアだよ?」

 

「シャルロットやめなさい」

 

「はーい」

 

「それでは改めてデュノアさん」

 

「なにk、んぐ!!」

 

黒はまた同じやり取りをするつもりは無くシャルロットの口を右手で塞ぐ

 

「・・・すまないね」

 

「んんー!!」

 

シャルロットは黒の手を剥がそうとするが一向にはがれる気配がない

 

「すこし黙っててもらえますかシャルロットさん」

 

「ん!!」

 

シャルロットは首を縦に振ると黒は手を放す

 

「ぷは!!苦しかったよ!!」

 

「自業自得だと思いますよ」

 

「そうだな」

 

「ちぇー」

 

「それでデュノアさん」

 

「なにかね?」

 

「どうして私を呼んだのですか?」

 

「それは君にお礼をしようと思って呼ばせてもらったよ」

 

「お礼ですか」

 

「君にはシャルロットとこの会社を救ってくれたいわば英雄なんだ」

 

「それは私ではありません。会長ですよ」

 

「いや君だ、君の行動が無ければ今頃私とシャルロットはどうなっていたことやら」

 

「私が解決したわけじゃありません、あなた方が勝手に助かっただけです」

 

「どういうことだ?」

 

「大丈夫だよ父さん、黒はこういう人なんだ」

 

「すまんが全く意味が分からないのだが」

 

「黒はお人よしなんだよ」

 

「はははっ!!、そうなのか」

 

「さてどうなんでしょうかね?」

 

「十分に黒様はお人よしですよ」

 

「知らんな」

 

「さて黒君、君はしばらくこっちにいるのだろう?」

 

「2泊3日程度ですが」

 

「その間なのだがデュノア社で生活してくれないだろうか?」

 

「父さん何言ってるの!?」

 

「構いませんよ」

 

「大丈夫なの黒にクロエ?」

 

「黒様がよろしいのであれば私は構いません」

 

「君には申し訳ないとは思ってる。しかし今はそんなことを言ってられる余裕がないのだよ。イグニッション・プランまでには完成させなければ我が社はおしまいなのだ」

 

「そうですか。私には知ったことではありませんね」

 

「黒様、ここでそんなことを言わないでください!!」

 

「そうだろうな」

 

「ですが親友がまた苦労する羽目になるのは勘弁なので手伝いましょう」

 

「それでは黒君には今日の午後からシャルロットと一緒に研究所で働いてもらうがかまわないね?」

 

「了解です」

 

「父さん大丈夫なの?」

 

「うむ、それでは昼食を食べたのちに働いてもらう、報酬も用意している」

 

「分かりましたがクロエはどういたしましょうか?」

 

「黒君と一緒に働いてもらうよ」

 

「かしこまりました」

 

「君にはまた助けてもらうことになりそうだ」

 

「助けませんよ、あなた方が勝手に助かるだけですよ」

 

「またそう言うんだね」

 

「これが双葉黒ですよ」

 

「それでは話はこれまでだ、2人ともよろしく頼むよ」

 

「「はい」」

 

「シャルロット2人の案内を頼んだよ」

 

「はいはい、それじゃ行くよ2人とも」

 

3人は立ち上がり部屋を出ていく

 

「・・・そういえばどれほどの実力があるのだろうか?」

 

 

 

3人は昼食を取り終え研究所に入っていきシャルロットは慣れた手つきでパソコンを操作し始める

 

「何をするんですか?」

 

「ここではISの武装開発だよ」

 

「武装開発ですか?」

 

「うん、僕のIS<ラファール・リヴァイブ・カスタムⅡ>に搭載する武器の開発だね」

 

「ちなみに今どんなものがあるんですか?」

 

「今はアサルトカノン『ガルム』、連装ショットガン『レイン・オブ・サタデイ』、近接ブレード『ブレッド・スライサー』、重機関銃『デザート・フォックス』、パイルバンカー『灰色の鱗殻』最後に武器じゃないけど防御パッケージ『ガーデン・カーテン』だね」

 

「5つも入ってるんですか!?」

 

「元がラファールだからね。大容量の拡張領域(パススロット)があるんだからこれくらいはしなきゃね」

 

「近接が少ないですね。ブレードのリーチはあるのですか?」

 

「それほどないかな」

 

「では近接ブレードの代替案でも考えましょうか」

 

「分かったよ」

 

パソコンでCADを立ち上げるのと同時にメモを立ち上げるシャルロット

 

「まずどういうものにしたいですか?」

 

「うーん、リーチを長くしたいけど長くしたところであんまり変わらないよね?」

 

「黒様それではブレードを射出できるようにしてみたらどうですか?」

 

「「それ採用!!」」

 

黒とシャルロットはクロエの方を見た後にすぐさま作業を開始する

 

「こんな案でいいのですか?」

 

「意外と安直な方がいいんだよ」

 

「そうなのですか?」

 

「そうです、さて構想はどうしますか?」

 

「この際リボルバーとブレードを一体化させたようなのはどう?」

 

「ガンブレードですか」

 

「そうそう」

 

「それだけだと味気ないですので何か追加できませんかね?」

 

「特殊すぎてもダメじゃないかな?」

 

「スイッチさせるようにリボルバーの部分の薬莢で効果を変えてみるのはどうでしょうか黒様」

 

「クロエ、この手の事得意なの?」

 

「なにがですか?」

 

「かなりいい案が出てくるのは束さんの助手だったからでしょうかね」

 

「?」

 

クロエ自身としてはパッと思いついた案をただ単に言っただけなのだがそれが次々と採用されていったのである

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

最近は少しずつ書き溜めが増えてきたのでだいぶ楽になってきました

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