IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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第53話

 

どうもクロエ・クロニクルです

今日はIS委員会でデータ取りもとい実戦をする予定です

黒様はあの第3世代兵器レヴァテインをどう攻略するのでしょう?

 

黒、クロエ、セシリアはチェルシーの運転するリムジンでIS委員会に向かっていた

 

『俺がいればナビも完璧だったのによ』

 

「『D』チェルシーさんからのご厚意なのですよ。そう無下にできませんよ」

 

『へいへい』

 

「『D』と黒様って似たような雰囲気がありますね」

 

『俺と旦那は一心同体で旦那を元に俺が形成されたんだ、そりゃ似通るさ』

 

「ISって悉く不思議ですね」

 

『製作したのは人間だから不思議ではねぇだろ』

 

「そろそろ到着しますよ黒様」

 

「わかりました」

 

チェルシーがそう告げると建物付近で停車する

 

「皆さまいってらっしゃいませ。私は駐車してから行きますので」

 

「わかりましたわ」

 

3人がリムジンから降り建物の中に入ると1人の少女と昨日のパイロットがいた

 

「ようこそIS委員会イギリス支部へ」

 

「あなたが今日の対戦者ね」

 

「お久しぶりですわ、レミリア」

 

「あらセシリアじゃない元気にしてた?」

 

「ええ来年からあなたもIS学園に来るのでしょう?」

 

「そうね」

 

「どうも初めまして双葉黒と申します」

 

「あんたには用はないわよ。それでセシリアが今日の対戦者なんでしょ?」

 

「違いますわよ。黒さんですわ」

 

「どういうことよサクヤ」

 

「私は言いましたよ。セシリアお嬢様のお連れの男性と」

 

「そうだったかしら」

 

「・・・クロエもう帰ってもいいですかね?」

 

「ダメですよ黒様」

 

「ふんあなたごときが私のIS<フランドール>に勝てるかしら」

 

「レミリア慢心してはいけませんのよ。黒さんは現在1学年で最強なのですから」

 

「こんな奴が?笑わせてくれるわね、セシリアあんたも落ちるところまで落ちたわね」

 

「お嬢様そこまでにしておきましょう」

 

「それもそうね。あなたなんかすぐに撃墜してあげるわ」

 

「それは楽しみですね。もっとも名前も名乗らない人間には負けるつもりはありませんし」

 

「私の名前ぐらい知っておきなさいよ。私はレミリア・S・シャイニーよ」

 

「ではシャイニーさん1つだけ質問をしてもよろしいでしょうか?」

 

「レミリアでいいわ。あと何かしら?」

 

「レミリアさんは私の戦闘映像で研究しましたか?」

 

「したわよ。癖からなにもかも見抜いたわ」

 

「そうですか。これは非常にまずいですねぇ」

 

黒は微笑みながらそう答えるとレミリアは両手を腰に当て黒を威嚇するように見た

 

「あんたの勝利はないわ。私の勝利という運命で完結するわ」

 

「運命ですか」

 

「そうよ、私はあなたに必ずに絶対に勝つわ」

 

「その言葉覚えておきますよ」

 

「ふん」

 

レミリアが構内の奥に進んでいく

 

「それではまた後でセシリアお嬢様」

 

「ええ。黒さんも行きましょう」

 

「・・・ええ」

 

「黒様どうなさいましたか?」

 

「おかしくって腹が痛いですねぇ」

 

黒は手で顔を覆い隠すように少し笑った

 

「これは悪い癖が出てしまいそうですねぇ」

 

「悪い癖ですか?」

 

「ええ、それはともかく向かいましょう」

 

3人はレミリア達と同じく構内を進んでいく

 

 

 

3人はアリーナのピットで出撃の準備をしていた

 

「黒様ISの調子はどうですか?」

 

「何一つ問題ありません」

 

「黒さんあまりレミリアを苛めないでくださいまし」

 

「そこは分かりませんね」

 

「どうしてですの?」

 

「勝手に策に引っかかる方が悪いんですよ。まだ見せたことのないものが多いのに見た物が全てのように語っているのですから」

 

「二次移行した後は訓練は一切しませんでしたのはこのためでしょうか?」

 

「そんなことはありませんよ。伏せ札はいつ使うかは本人次第ですよ」

 

「伏せ札?」

 

「今回はTSですね」

 

「遅くなりました」

 

黒達のピットにチェルシーがやってきた

 

「遅かったですわね」

 

「道に迷っていまして」

 

「そうですか」

 

『両選手、アリーナに飛行開始してください』

 

ピット内に放送がなると黒は射出口に近づく

 

「行きますよ『D』」

 

『あいよ』

 

黒はトイフェル・シュヴァルツを展開する

 

「それでは行ってまいります」

 

「黒様勝ってきてくださいね」

 

「ええ」

 

黒はアリーナへと出撃していった

 

「わたくし達はここで観戦いたしましょう」

 

「黒様は勝てるのでしょうか?」

 

「勝ちますよ黒様は」

 

「見てればわかりますわよ」

 

「そうですね」

 

 

 

黒がアリーナに入場すると既にレミリアがいた

 

「遅かったわね」

 

「あなたが早すぎるのですよ」

 

「早くあなたをぼこぼこにしてやりたいのよ」

 

「怖いですねぇ、最近のお嬢様は血気盛んなのですか?」

 

「うっさいわね!!」

 

『それでは摸擬戦を開始します』

 

「この恨み晴らしてくれる!!」

 

レミリアは翼状のスラスターから無数の追尾ミサイルを発射する

 

「あはははは!!逃げるしかないわよね!!」

 

「そうですね!!」

 

黒は被弾しないように瞬時加速を連続して発動して回避してるとレミリアはレヴァテインを展開する

 

「これでも食らいなさい!!」

 

「この瞬間を待っていたのです!!」

 

レミリアはレヴァテインを投擲すると同時に黒はレミリアに接近した

 

「あんた馬鹿なの!?」

 

「残念だなトリックだよ」

 

黒は口角を上げながら接近するがレヴァテインが被弾する直前に忽然と姿が消えた

 

「なぁ!?どこにいったのよ?」

 

「チェック」

 

「後ろ!?くs「オラァ!!」きゃぁぁ!!」

 

黒はいつの間にかレミリアの後ろに回り込んでいてレミリアの背中を思いっきり蹴り飛ばすと先ほど放った追尾ミサイルの雨とレヴァテインがレミリアに迫る

 

「だったらこうするまでよ!!」

 

レミリアはもう2本のレヴァテインを展開し2本とも投擲し1本はレヴァテインにぶつけ相殺し粉々になる、もう1本は追尾ミサイルの全てを破壊したが爆風でSEを半分近く削られる

 

「あららレヴァテインは3本ありましたか」

 

「いつもは1本で事足りるけど3本を使ったのは今までで初めてよ」

 

「それほどあなたが強かったのか周りが弱すぎたのかは私には分かりませんけどどうですか本気を出してもまだ届かない相手と戦うのは」

 

「本気?何を言ってるのかしら、いつ私が本気を出したのかしら?」

 

「これはすみません、私が見たのはレヴァテインまででしたので」

 

「そう、私の武装も後レヴァテインしかないわ。でもね!!」

 

レミリアは空中に4本両手に2本のレヴァテインを展開する

 

「これが私の本気よ」

 

「では私も本気でいかせてもらいます」

 

黒はケルベロスを展開する

 

「全レヴァテイン射出用意、いっけぇぇぇ!!」

 

空中に浮遊していたレヴァテインを直線状に射出すると黒は空高く飛行し始める

 

「これが私のレヴァテイン対策です」

 

黒はケルベロスで縦回転しながらレミリアに突撃すると直線状に射出されたレヴァテインに攻撃を当てて落としていく

 

「これくらいの事してくれなくちゃ面白くないわよ!!戻ってきなさいレヴァテイン!!」

 

「無駄ですよ」

 

黒が接近しているとアリーナの地面には氷漬けになったレヴァテインが落ちてくる

 

「どうして!?」

 

「このケルベロスにはそういう機能があるんですよ!!」

 

「くっ、ならこれで!!」

 

手元に残った2本も投擲するとジグザグ軌道をしながら黒に迫る

 

「危ないですねぇ、エアトリック!!」

 

黒はまたしてもレヴァテインが被弾する直前で消え2本が衝突し壊れて落ちていくとレミリアの目の前に現れる

 

「どうしてここに!?」

 

「終いです、リボルバー!!」

 

驚いて動きが止まったレミリアにケルベロスで地面に叩き付けるとそれに合わせて黒も急降下しレミリアを踏みつける

 

「ごはぁ!!」

 

「大蛇武煉殲」

 

追撃をかけるように連続で踏みつけるとレミリアのISのSEが0になり気絶した

 

『レミリア・S・シャイニーSE0、勝者双葉黒』

 

「はぁ、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

黒はレミリアに足を乗せたまま口だけを動かすとそのままピットに戻っていく

 

「ふぅ、なかなかに強敵でしたね」

 

「お疲れ様です黒様」

 

「いつ見ても凄い戦い方ですわね」

 

「これが黒様の戦い方ですか」

 

ピットに戻ると3人が出迎えてくれる

 

「『D』お疲れ様です」に

 

『ぶっつけ本番でどうにかなったな』

 

「それにしても最初は危なかったですわね」

 

「狙ってやったので大丈夫ですよ」

 

「あれを狙っていたんですか!?」

 

「正直なことを言いますと簪さんの方が厄介ですよ。ミサイルは小さいわ、弾速は早いわで撃ち落としにくいですしその中動き回るわで攻撃も当てにくいですよ」

 

「さすが魔境日本の代表候補生ですね」

 

「クロエ、今の簪さんにお伝えしましょうか?」

 

「やめてください」

 

「わかりました、それにしても気絶するまでやらなくてよかったかもしれませんね」

 

「それはやりすぎでしょう」

 

「失礼します」

 

突然ピットにレミリアのお付きの人が入ってくる

 

「パイロットさんどうしました?」

 

「私はサクヤと申します。ついでにIS委員会の専務です」

 

「ついでで専務ですか、それでサクヤさんはどうしてこちらに?」

 

「先ほどの戦いお見事でした。そして今日のデータ取りは終了させていただきます」

 

「そうですか、レミリアさんは大丈夫でしょうか?」

 

「気絶しているだけですので大丈夫です。この後はどこに行かれる予定なんでしょうか?」

 

「特に予定はないですよ。明後日にはドイツに向かいますが」

 

「そうでしたか。ドイツにはこちらから連絡しておきます」

 

「ありがとうございます」

 

「それでは」

 

サクヤはピットから出ていくとセシリアとクロエが腕に抱き着いてくる

 

「さて黒さん、屋敷に行きますわよ」

 

「その前に着替えさせてくれませんか?」

 

「そうでしたね」

 

「どうぞ黒様」

 

チェルシーが黒に服を渡してくるがいつも着ている服ではなかった。しかも女性ものであった

 

「この服は女性服ですよね?」

 

「あ・・・間違えてしまいました。こちらです」

 

「いつものですね。ありがとうございます」

 

黒はISスーツの上に装飾のある黒いスーツを着て黒いハットを被る

 

「それでは戻りましょう」

 

「車を手配いたしますので」

 

そう言うとチェルシーはピットから出ていく

 

「行きましょうかクロエにセシリア」

 

「「はい」」

 

3人もピットから出ていきIS委員会の入り口まで向かう

 

 

 

3人が入り口で待っているとチェルシーの運転するリムジンが停車する

 

「お待たせいたしました」

 

「それでは乗りましょうクロエと黒さん」

 

3人が乗車し座ると発進する

 

「今日はお疲れ様です、この後はどうなさいますか?」

 

「疲れましたが昼食を食べたいですね」

 

「ただいまメイドの方で昼食を調理中ですのでそちらにいたします」

 

「黒様お疲れでしたら休んでていいんですよ?」

 

「そうですね、少し休ませていただきます」

 

「黒さんわたくしの膝使いますか?」

 

「今回は遠慮しておきます」

 

「そうですか・・・」

 

セシリアは落ち込むように俯いた

 

「ここでは体制的に無理なので後でしてもらってもいいでしょうか?」

 

「ええいいですわよ!!」

 

「黒様は本当に誑しですね」

 

「好きになった人には甘えてもいいではありませんか」

 

「黒さん///」

 

「黒様///」

 

「・・・私にはそういった経験がございませんので分かりませんが素直に羨ましいですね」

 

「見つかるといいですねチェルシーさん」

 

「そう言ってもらえるとありがたいです」

 

「それでは少し休みますね」

 

「到着したら起こしますわね」

 

「お願いします」

 

黒は眠りにつくとそれにつられクロエも黒の腕に寄り添う形で寝てしまった。到着するとクロエは顔を真っ赤にし手で顔を隠したまま移動していたのである

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

いつまでも戦闘描写は難しいですね
これからは精進していきます

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