IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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第49話

 

どうもお久しぶりですわね。セシリア・オルコットですわ

昨日から夏季休暇ですが1度祖国に戻ってやらなければならないことがありますわ

黒さんが来てくれるので嬉しいですわね

 

黒が目を覚まして時計を見ると8時であった

 

「・・・すこし寝すぎましたね」

 

「黒様、おはようございます」

 

クロエは花柄のエプロンを着て朝食の準備をしていた

 

「とりあえずお座りください」

 

「今日は私の番でしたのにすみません」

 

「私がしたくてやったんですからいいんですよ」

 

「そうですか、クロエありがとうございますね」

 

黒は椅子に座るとクロエが紅茶を淹れて持ってくる

 

「どうぞ」

 

「いい香りですね、これはなんでしょうか?」

 

「これはロンネフェルトでございます。束様からの贈り物だそうです」

 

「束さんからの贈り物ですか?」

 

「なにやら黒様にご迷惑をかけたと言ってたくさんの茶葉やお茶請けなんかも今日の朝方に送られてきました」

 

「そうですか、まぁ許せるものではないですが」

 

「なにがあったんですか?」

 

「私からはなにも言えません」

 

「詮索はしないでおきます。さてと朝食の準備ができましたよ」

 

クロエはテーブルにスクランブルエッグ、ホットサンド、紅茶を並べ終えていた

 

「それではいただきましょう」

 

「「いただきます」」

 

2人は朝食を食べていると黒の電話がなる

 

「すみませんね・・・もしもし双葉黒です」

 

『もすもすひねもす~束だよ~』

 

「いま朝食を食べてるのですが」

 

『そうだったの?それはごめんね』

 

「それとたくさんの茶葉をありがとうございます」

 

『うん、それはいいんだ。ホントにごめんね』

 

「私は許しませんよ、ですが同じことはしないでくださいね」

 

『うん、はー君にも同じことを言われたよ』

 

「でしょうね」

 

『今回の事件で信用を失ったと思うけどこれからもよろしくしてくれるかな?』

 

「いいですよ。ですが2度目はないですよ」

 

『わかったよ。じゃーねー』

 

束からの電話が切られるとまた電話がかかってくる

 

「もしもし双葉黒です」

 

『もしもし水野です』

 

「どうしましたか?」

 

『夏休みに入ったんですよね?』

 

「ええ、ですがIS関連で2週間ほど海外に行ってきます」

 

『そうなんですか?』

 

「ええ、こちらにもいろいろあるんですよ」

 

『どこにいくんですか?』

 

「最初はイギリスかフランスですね」

 

『それでしたら一緒に行きませんか?こちらもイギリスに行くんで』

 

「かまいませんが少し確認を取ってみますね」

 

『ああ』

 

黒は電話を放す

 

「クロエ、海外に行くのですがその時に私の上司と一緒になるのですがいいですか?」

 

「いいですよ。1度見てみたかったのでいい機会でしょう」

 

「ありがとうございます」

 

黒は電話を耳に近づける

 

「大丈夫だそうです」

 

『そうですか、では3日後に行きますのでそちらに迎えに行きますね』

 

「分かりました、そちらは誰か来るのでしょうか?」

 

『こっちは下見だからいないですよ』

 

「そうですか」

 

『うん、朝早くにごめんね。じゃあね』

 

電話が切られる

 

「ふぅ、これでようやく朝食が食べられます」

 

「ごちそうさまでした」

 

クロエは既に朝食を食べ終えていて片づけを始める

 

「早めに食べますか」

 

「急がなくていいんですよ」

 

「そういうわけにはいきませんよ」

 

黒は急いで朝食を食べ始める

 

 

 

黒が朝食をとり終え食器を片づけた後、部屋を出ていきセシリアの部屋の前まで行く

 

「セシリア嬢、いらっしゃいますか?」

 

『いますわ、少しお待ちくださいまし』

 

部屋の扉が開くとセシリアが出てくる

 

「黒さん、どうなさいましたか?」

 

「3日後にイギリスに向かうことになりましたのでそのご報告にと」

 

「まぁそうなのですか!!」

 

「それで一緒に行きませんか?」

 

「そうですわね。私もご一緒しますわ」

 

「その際にクロエと346プロの上司が1人が同行します」

 

「そのくらいかまいませんわ」

 

「では私はこれで」

 

「黒さん少し入っていきませんか?」

 

「一旦ラウラさんにシャルロットさんに話すことがあるので」

 

「そうですか。わかりましたわ」

 

「それと1時間後に私の部屋でお茶会を開くのですが来ますか?」

 

「いいですわね。行きますわ」

 

「分かりました、それでは」

 

黒はセシリアの部屋の前から立ち去ると次はラウラの部屋に向かう

 

「ラウラさんにシャルロットさんいますか?」

 

『黒~入っていいよ~』

 

『は、入ってくるな黒兄貴!!』

 

「どっちなんですか?」

 

『だーかーらー入っていいってば!!』

 

『んー!!』

 

「とりあえず入りますね」

 

黒が部屋に入ると猫の着ぐるみ型の寝間着を着ているラウラとシャルロットがいた

 

「おはよう黒」

 

「おはようございますシャルロットさんにラウラさん」

 

「み、見ないでくれ///」

 

「可愛いではありませんか」

 

「でしょ?」

 

「シャルロット、貴様のせいで恥を掻いたではないか!!」

 

「べつにいいじゃない」

 

「ラウラさん」

 

黒はラウラに近づくと頭を撫でる

 

「ひぅ!?」

 

「さて私の話をしますね」

 

「なにかあったの?」

 

「夏休み中にフランスとドイツに行こうと思うのですがお2人はどうなさいますか?」

 

「私もドイツに戻るぞ」

 

「私も父さんに会いに行こうかな」

 

「そうですか。私はイギリスに向かった後に行きますのですがどちらに行こうか迷っているんですよ」

 

「先に来てくれ!!」

 

「シャルロットさんはそれでいいですか?」

 

「うんいいよ」

 

「それでは先にドイツに向かいますね。向かう前日には連絡いたします」

 

「うむ、わかったぞ」

 

「僕の方にも来るならこっちも連絡ちょうだいね」

 

「はい分かりました」

 

「この後、黒兄貴の部屋にいっていいか?」

 

「僕もいきたいな」

 

「では後1時間後にお茶会でもしましょうか」

 

「ならお菓子とかは用意しとくね」

 

「ありがとうございます」

 

黒が部屋から出ると一夏と遭遇する

 

「黒じゃないか」

 

「おや一夏、この後は暇ですか?」

 

「ああ暇を持て余してるぜ」

 

「1時間後ぐらいに私の部屋でお茶会をするのですが来ますか?」

 

「行かせてもらうぜ」

 

「では箒さんにも伝えといてください」

 

「わかった」

 

「あとは適当な時間に来てください」

 

「サンキューな」

 

「私は鈴さんのところに行かせていただきます」

 

「おう」

 

一夏と別れ鈴の部屋まで向かうと丁度良く鈴が出てくる

 

「黒じゃない」

 

「どうも鈴さん、少し話いいでしょうか?」

 

「大丈夫よ、それよりもどうしたのよ?」

 

「来週の金曜日から中国に行くのですが案内を頼んでいいでしょうか?」

 

「なんでよ?」

 

「IS委員会の中国支部に行くことになりまして」

 

「二次移行したから?」

 

「そうですね」

 

「また急ね。まぁいいわ、その頃には私も向こうにいるから連絡しなさい」

 

「ありがとうございます」

 

「それにあの事件以来、訓練もなかったから今の黒がどれだけ強くなったか知りたかったしね」

 

「あまり変わりませんよ。ただスタイルが増えたおかげで切り札ができた程度ですよ」

 

「うげぇ」

 

「でもお見せしないでしょうね」

 

「そんなに手の内を見せないのね。普通だけど」

 

「そうでしょうね。一夏には見せましたが開始1秒で摸擬戦を終わらせる程でした」

 

「・・・絶対相手にはしたくはないわね」

 

「でしょう?」

 

「それで話ってそれだけ?」

 

「あともう1つ、1時間後にお茶会を開くのですが来ますか?」

 

「どうせいつものメンバーでしょ。もちろん行くわ」

 

「わかりました。それでは」

 

黒が鈴の元から離れ自分の部屋に戻ろうとすると簪と遭遇する

 

「あ・・・黒」

 

「今度は簪さんですか」

 

「この後・・・暇?」

 

「今は暇ですけどだいたい1時間後にいつものメンバーでまたお茶会を開きます」

 

「私と・・・お姉ちゃんも・・・行っていい?」

 

「かまいませんよ」

 

「ありがとう」

 

「ではまた後で」

 

「うん」

 

簪と別れ自分の部屋に戻るとクロエが出迎えに来た

 

「黒様、お疲れ様です」

 

「ありがとうございます。急ですがいつものメンバーでお茶会を開くので準備を始めます」

 

「かしこまりました」

 

黒とクロエはキッチンに向かうお茶菓子作りを開始する

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

しばらくは自由にやっていきます
こんなネタ回をやってほしいとかの提供がありましたらよろしくお願いいたします

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