IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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今回はほのぼの回です


第38話

どうも~布仏本音だよ~

この前はくろぽんとしろぽんのためにお買い物に行こうとしたんだけどお姉ちゃんに呼び出されて行けなかったの~

そこで大変な目にあったらしいけど~大丈夫だったみたいだね~

 

白と黒を除くいつものメンバーは無人となった教室に集まっていた

 

「みんな、明日はいつもお世話になっている黒と白の誕生日だ」

 

「ほえ?そうなの~?」

 

「本音は・・・この前のお買い物に・・・来てなかったね」

 

「あたしたちもあの時に初めて聞いたわよ」

 

「それでだ、今日はあいつらに料理を振る舞おうと思うんだがどうだ?」

 

「いいんじゃないかな」

 

「その前にキチンと料理ができる奴はどれくらいいるのだ?」

 

一夏、クロエ、箒、鈴、シャルロットが手を挙げる

 

「5人か・・・少し厳しいか」

 

「あたしたちならできるわよ!!」

 

「鈴さんはどんな料理ができるのでしょうか?」

 

「中華だけよ」

 

「・・・中華なら私もできますよ」

 

「ならクロエは何ができるのよ」

 

「和食、洋食、中華、それとお茶菓子程度であればできますよ」

 

「・・・クロエさんは大抵できるのですね」

 

セシリアは顔を暗くし俯いた

 

「黒様直伝ですので」

 

「黒様様だね」

 

「和洋折衷ならず和洋折中だな」

 

「・・・わ、わかりにくいよ一夏」

 

「それでどんな料理を兄貴達に振る舞うのだ?」

 

「そこなんだよな~、パーティ料理もいいだろうけど他には何かないか?」

 

「そうだね~そこは自由でいいんじゃないかな~?」

 

「それぞれ・・・得意な料理を・・・振る舞う?」

 

「そうだよ~そうすればいい感じにばらけるんじゃないかな~?」

 

「「「「「「「「「採用!!」」」」」」」」」

 

「ほえ!?適当に言ったのにいいの~?」

 

「満場一致の賛成なんだからいいのよ」

 

「ではどの料理を担当するのか?」

 

「僕はパスタとか作ろうかな」

 

「それじゃあたしは回鍋肉でも作ろうかしら」

 

「俺は海鮮サラダにするか」

 

「私はケーキでも作りましょう」

 

「クーはケーキ作れるんだ~」

 

「クー?・・・わ、私ですか?」

 

「クロエだからクーだよ~」

 

「そうなのですか・・・一応は作れますよ」

 

「よし、これで料理は大丈夫だろ」

 

突然教室の扉が開くとそこには楯無と虚がいた

 

「ちょっと待ってもらえるかしら」

 

「お姉ちゃんに虚さん!?」

 

「あ、おねえちゃんだ~」

 

「一夏さん、私たちも参加させていただけないでしょうか?」

 

「楯無さんは分かるけど、あなたは誰ですか?」

 

「私は本音の姉、布仏虚と申します。黒さんには生徒会でご一緒になっております」

 

「黒が生徒会ですか!?」

 

「知らなかったのですか?」

 

「「「「「「知りませんでした」」」」」」

 

「・・・これはまずい事を話したかもしれませんね」

 

「虚ちゃん、やっちゃったわね」

 

「黒様は面倒ごとを隠す傾向がありましたので」

 

「僕は知ってたよ」

 

「なんで教えてくださいませんでしたの?」

 

「黒には誰にも言うなって言われてたからね」

 

「その内全校生徒の前で話すようになるからそれまで隠しておきたかったのかもね」

 

「・・・後で謝っておきましょう」

 

「それで私達も参加していいのかしら?」

 

「いいと思いますよ。それに黒と白も喜ぶと思いますし」

 

「ありがとうね。それで何か用意するものとかある?」

 

「・・・どこで開くか迷っているんですが」

 

「なら生徒会の部屋の隣が空いてるわよ」

 

「楯無さん、勝手に空き教室を使っていいのですか?」

 

「大丈夫よ、許可なら私が何とかするから」

 

「ありがとうございます」

 

「それじゃまた明日ね」

 

楯無は教室を去っていく

 

「待ってください!!・・・それではまた明日」

 

「じゃあね~おねえちゃ~ん」

 

虚も教室から出ていく

 

「さてこれで全て揃ったな。明日に向けて準備に入るぞ!!」

 

「「「「「「「「おお!!」」」」」」」」

 

一夏達は教室を出ていった

 

 

 

翌日の夕方である。この頃黒と白は寮の離れの喫煙室にいた

 

「狭い空間だけど涼しいし臭いも気にしなくていいとか最高なんすっけど」

 

「そうですね。今日は束さんに会いにいかなくていいのですか?」

 

「いや行くぜ。だけどその前にこっちに行くことを事前に伝えてるから大丈夫だ」

 

「仲睦まじいですね」

 

「そういう兄貴はどうなんだよ」

 

「クロエがいつも私の布団の中に潜りこんできますしで大変ですね」

 

「セシリアはどうよ」

 

「セシリア嬢は料理を作るのですがやたら甘かったり辛かったりですね。サンドイッチなのに」

 

「おおん・・・」

 

「ですが徐々に上達はしていると思いますよ」

 

「サンドイッチはな」

 

「・・・あえて言いませんでしたのに」

 

「さてそろそろ出るか」

 

「そうですね」

 

黒と白が喫煙室から出ると一夏や鈴が誰かを探しているように動き回っていた

 

『おーい黒ー、白ーどこにいるんだー』

 

『さっさと出てきなさーい』

 

「・・・面白いことを思いついたんだが」

 

「同感ですね」

 

「「逃げ回る」」

 

黒と白は寮の陰に向かいISの個人秘匿通信回線で一夏に繋げる

 

「やあやあ一夏」

 

『白か、探したんだぞ』

 

「いやぁ、どこで開くか聞いてなかったもんでな」

 

『それなら生徒会室の隣の空き教室だぞ』

 

「ふむふむ、ではそのまま探してくれよ」

 

白は通信を切った

 

「さて遊ばせてもらうぜ」

 

「困惑するでしょうね」

 

「知らんな。でもヒントは教えといたからな」

 

「そのまま空き教室に向かうだけでいいですしね」

 

「それじゃあ行きますか」

 

「ええ」

 

黒と白は寮の壁を足蹴にして屋上に向かい学校の方に思いっきりジャンプした

 

「ひぃぃやっほぉぉぉ!!」

 

「この感覚久しぶりですね!!」

 

2人は学校の屋上に着地し今日の目的地へと向かった

 

 

 

この頃一夏と鈴は2人を探していた

 

「どこにいるのかぐらいは教えろよな」

 

「なにかあったの一夏?」

 

「さっきな白から通信が来てな」

 

「ちょ、どこにいるのよ!!」

 

「それを聞く前に切られて、その後も繋がらないんだよ」

 

「はぁ!?」

 

「それで、そのまま探してくれよだってさ」

 

「面倒極まりないわね。それで一夏、白に何か教えた?」

 

「今日のパーティのやる場所を教えたが」

 

「なら戻りましょ」

 

「探さなくていいのか?」

 

「あの2人よ?場所が割れてるならそこに向かうわよ」

 

「それもそうか」

 

一夏と鈴は校舎の方に戻っていった

 

 

 

黒達は空き教室の前まで行くと楯無が扉の前で待ち構えていた

 

「あら、お2人さん一夏君達はどうしたのかしら?」

 

「置いてけぼりにしてきたっす」

 

「酷いわね」

 

「鈴さんならすぐにわかると思いますので直接こちらに来ましたよ」

 

「そう、だけどまだ準備中なのよね」

 

「そうですか」

 

「そうなのよ」

 

「それじゃ戻るか」

 

「どこに行くのかしら?」

 

「喫煙所っす」

 

「遠くない?」

 

「大丈夫ですよ」

 

「なら私も行こうかしら」

 

「やめといたほうがいいっすよ」

 

「いいじゃない」

 

「では途中での拒否は無しで行かせてもらいますよ」

 

白と黒は楯無の腕を掴み屋上へと向かった

 

「・・・なんで屋上なのかしら」

 

「こっから寮に向かって大ジャンプっすよ」

 

「聞いてないわよ!!」

 

「弟がやめといたらと言いましたよね」

 

「・・・そういうことだったのね」

 

「それに屋上側の階段から来たのは見て不自然じゃなかったっすか?」

 

「あ」

 

「つまりそういうことです」

 

「いぃぃやぁぁぁ!!」

 

屋上についた3人

 

「さて行きますので楯無さんは絶対離さないでくださいね」

 

「離さないわよ!!」

 

「それでは失礼します」

 

黒は楯無をお姫様抱っこする

 

「ひう!!」

 

「それでは行きますよ!!」

 

白と黒は再び大ジャンプで寮の喫煙所に手前に向かった

 

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「そろそろ着地しますので喋らないでください!!」

 

楯無は首を縦に振ると同時に着地した

 

「とうちゃこ」

 

「着きましたよ・・・気絶してますね」

 

黒の腕の中で気絶していた楯無を見て白は水性のペンを取り出す

 

「弟よ、やめなさい」

 

「いいじゃねえかよぉ」

 

「私は知りませんよ?」

 

「はいはい」

 

白は気絶した楯無の顔に悪戯書きをして写メを取った

 

「額に肉、瞼には仮の目・・・定番ですね」

 

「いいじゃんかよ」

 

「一旦起こしますよ・・・起きてください、起きてください会長さん!!」

 

「んん・・・は!!」

 

楯無が起きて目を見開く

 

「ここは?」

 

「大ジャンプの着地点です」

 

「そ、そう・・・気絶してたのね」

 

「降ろしますよ」

 

黒はお姫様抱っこをしていたのを降ろした

 

「ありがとう・・・なのかしら?」

 

「1kmを一っ跳びで来れたんだぜ」

 

「・・・怖すぎる体験だったわ」

 

「帰りもあれですよ」

 

「今から帰らせてもらうわ」

 

楯無はそそくさと校舎に向かう

 

「さて一本吸うか」

 

「そうでしたね」

 

2人はタバコを吸った後またしても校舎に大ジャンプして向かい教室の前に来ると一夏と鈴がいた

 

「あんたたちね!!」

 

「やはりこちらにいましたね」

 

「どういうことだ?」

 

「要するに一夏は馬鹿ってことだ」

 

「え、酷くね!?」

 

「聡明な鈴さんなら分かってくれると思いましたので安心してこちらに向かわせてもらいました」

 

「あたしは頭がいいからそのくらいは当然よ、なんたって天才なんだからね!!」

 

((ちょろい))

 

「もう準備が終わったから入っていいぜ」

 

「ありがとうございます」

 

黒が会場に入るとクラッカーが響き渡る

 

「「「「「「「「「黒と白、お誕生日おめでと~」」」」」」」」」

 

「おっす、みんなありがとな」

 

「わざわざありがとうございます」

 

「別にいいさ、いつも世話になってるしな」

 

「そうですわね。これからもよろしくお願いしますわ」

 

「黒様、白様これをどうぞ」

 

クロエが2つのグラスを持ってくる

 

「クロエ、サンキューな」

 

「ありがとうございますね」

 

黒はグラスを受け取り頭を撫でる

 

「えへへ~///」

 

「黒兄貴、ずるいぞ!!」

 

「後でしてあげますよ」

 

「わたくしもして欲しいですわ!!」

 

「いいですよ」

 

「それにしてもお嬢様はどこにいったのでしょう?」

 

「こっちに向かってるぜ」

 

「しろぽん~なんで知ってるの~?」

 

「知ってるも何も俺らに着いてきた後にそそくさとここに向かってったからな」

 

部屋の扉が開くと楯無がいた

 

「待たせたわね」

 

「お嬢様!?」

 

「お姉ちゃん!?・・・プフッ」

 

「あらみんなどうしたのよ?」

 

入ってきた楯無を見るなり全員が口を抑えて笑いをこらえていた

 

「お、お嬢様・・・こ、これを」

 

虚は楯無に手鏡を渡す

 

「どうし・・・なによこれ!!」

 

「もうだめだ・・・あははははは!!」

 

一夏が笑い出すとそれをきっかけにみんなも笑い出す

 

「黒君!!」

 

「弟ですよ」

 

「ちょ!!兄貴!?」

 

「なにしてくれてるのよ!!おかげで赤っ恥かいたじゃない!!」

 

「もしかして一般生徒にも見られちゃった感じっすか?」

 

「そうよ!!」

 

「・・・どんまい」

 

「うわぁぁぁん!!」

 

白の悪戯で泣き出す楯無

 

「悪かったって会長さん」

 

「ひっぐ・・・ゆ、ゆるさないもん」

 

「弟よ、だから言ったでしょうに」

 

「いやぁ、ここまでなるとは思わなかったわ」

 

「酷い・・・うわぁぁぁん!!」

 

「すまんかったって!!」

 

楯無が泣き止むまでずっと土下座する白であった

 

 

 

「白君に苛められた・・・」

 

「だからすまなかったよ」

 

「ふん」

 

「お嬢様、とりあえず顔を洗ってきてはどうでしょうか」

 

「そうね。あとお嬢様はやめてちょうだい虚ちゃん」

 

楯無は部屋から出ていく

 

「・・・疲れた」

 

「自業自得ですよ」

 

「・・・黒さん少し話があるのですがいいでしょうか」

 

「虚さんどうしましたか?」

 

「ここの皆さんに黒さんが生徒会に入っていることを話してしまいました」

 

「そうですか」

 

「すみませんでした」

 

虚は深く頭を下げる

 

「別にかまいませんよ、少しばかり驚かしてやろうとしたのを楽しみにしていましたが」

 

「そ、そうなのですか?」

 

「それに悪気があって話したのではないのでしょう?」

 

「はい、もう話された後かと思いました」

 

「なら仕方ないですよ」

 

「くろぽん、やさし~」

 

「いつだって怒りたくないのですよ」

 

「ではなぜあの時、黒兄貴は怒ったのだ?」

 

「あの時ですか?」

 

「ラウラさんが黒さんにそ、その・・・口づけを・・・///」

 

「・・・あの時はラウラさんが本来とは違う行為を植え付けられたのに腹が立ちましてね。正直、その副官とやらをどうしてやろうかと考えていますよ」

 

黒はとてもいい笑顔を見せるがハイライトが無い目を見開いている

 

「とてもいい笑顔だけど・・・」

 

「あ、兄貴落ち着けって」

 

「落ち着いてますよ」

 

「そんなことはないぞ。私は黒兄貴のことが好きだからしたのだぞ///」

 

「わたくしもですわ///」

 

「私もです///」

 

クロエ、セシリア、ラウラは黒に近づき抱き着いてくる

 

「知ってますよ」

 

「なんか急にのろけ始めたわね」

 

「なにこれ・・・うらやま・・・けしからん」

 

「黒、不純だぞ」

 

「私は自由国籍故に、この国の法律には犯罪以外では適応されないのですよ。なのでこれは許されるのです」

 

「屁理屈だね」

 

「屁理屈も理屈だろうに」

 

楯無が部屋に入ってくる

 

「それじゃパーティを・・・なにこれ」

 

「黒大好きっ娘が黒に抱き着いている図」

 

「うらやま、いやけしからんわね!!」

 

「会長、簪お嬢様と同じ反応してますよ」

 

「さすがなのかしら」

 

「さすが姉妹・・・なのかな?」

 

「そろそろパーティを始めませんか?」

 

「そうね、一夏君音頭取ってちょうだい」

 

「俺ですか!?」

 

「言い出しっぺだしな、頼んだぞ一夏」

 

「分かったよ、ここまでいろいろあったけど黒と白のおかげでここまでくることができた。その感謝とお祝いの気持ちを込めて、乾杯!!」

 

「「「「「「「「「「「乾杯!!」」」」」」」」」」」

 

全員がグラスを持ち音頭と共にジュースを飲む

 

「皆さん、今日はありがとうございます」

 

「いいのよ黒、今日は楽しみましょう」

 

「ええ」

 

「そうですわ」

 

「兄貴なにかやるか?」

 

「そうですね。せっかくのお祝い事ですので後で披露しましょうか」

 

「さすがアイドルね」

 

「まだ企画も何も決まってないっすけどね」

 

「弟よ、その話ですけどこの前決まりましたよ」

 

「早いな!!どんな感じなんだ?」

 

「コンセプトは騎士だそうですよ」

 

「黒様と白様にピッタリですね」

 

「かっこいいな」

 

「2人とも頑張ってね」

 

「おうよ」

 

この後、みんなで料理を食べてたり馬鹿騒ぎしていたら織斑先生と山田先生がやってきた

 

「貴様らここでなにやってる」

 

「黒君と白君の誕生日会ですよ」

 

「そうなのか?」

 

「ええ、今日をもって21ですよ」

 

「私とあまり変わらないですね」

 

「さいですか、どうっすか先生方も一緒に」

 

「祝うのには賛成だな。日頃いろいろと手伝ってもらってるしな」

 

「そうですね。ではお邪魔します」

 

「千冬姉に山田先生、適当につまんでください」

 

「教官これを」

 

ラウラが千冬にグラスを渡す

 

「ありがとう」

 

「いえいえ」

 

「・・・私の分は無いのですか?」

 

「・・・紙コップであればあります」

 

「ならそれでいいので下さい」

 

「かしこまりました」

 

クロエは山田先生にコップを渡す

 

「誕生日おめでとう、双葉兄弟」

 

「おめでとうございます」

 

「ありがとうございます」

 

「さて兄貴そろそろやるか」

 

「そうですね」

 

「なにかするんですか?」

 

「ええ、催し物を少々」

 

「さすがアイドルといったところか」

 

「・・・へ?」

 

「346プロのものでしたら何かリクエストは無いですか?」

 

「これでも踊りは完璧だからな」

 

「それならLippsのTulipがいいです!!」

 

元気よくリクエストする山田先生

 

「山田先生はそういった雰囲気が好きなのですか?」

 

「・・・そうです///」

 

「どういう雰囲気なの?」

 

「扇情的なダンスに・・・サビは『kiss』が多い」

 

「本家には敵いませんがね」

 

「見せてもらおうか、双葉兄弟の実力をな」

 

「千冬姉、そのセリフ悪役っぽいぞ」

 

「音源は歌付きのものにしますね」

 

「黒君、歌わないの~?」

 

「歌詞の方はまだ覚えていませんので」

 

「そいじゃ、やるんで先生達は窓側の方に行ってくださいな」

 

全員が窓側に行くと扉側に黒と白がスタンバイする

 

「それでは」

 

「見てくれよな」

 

「「Tulip」」

 

曲が掛かると2人は踊りだし、Aメロの中盤までくると感想が挙がる

 

「始まりましたね」

 

「黒と白は凄いな~」

 

「アイドルには興味が無いがこれは凄いな」

 

「もしかしたらこれが双葉兄弟の天職なのかもしれんな」

 

「さすが兄貴達だな」

 

「ここから・・・サビ」

 

「本当に扇情的ですわね」

 

「!?・・・///」

 

「クロエどうした?」

 

「い、いえなんでもありません・・・///」

 

「はう!!・・・///」

 

「セシリアどうしたのだ?」

 

「ラウラさん、黒さんをきちんと見ててくださいまし///」

 

「わかったぞ」

 

ラスサビに入ると黒はラウラに向けてウインクと投げキッスをしていた

 

「んな!?///」

 

「あれは・・・破壊力高い」

 

「黒君と白君、凄いですよ///」

 

「すげぇな」

 

「完璧じゃない」

 

曲が終了すると織斑先生と虚以外が駆け寄ってきて、その中のクロエ、セシリア、ラウラは抱き着いてきた

 

「おっと、危ないですよ」

 

「人気者だな兄貴」

 

「白君、凄いじゃない」

 

「そうっすかね」

 

「凄く・・・扇情的だった」

 

「さすがアイドルだね」

 

「駆け出しだがな」

 

「これで駆け出しって・・・」

 

「やっぱりチートじゃない」

 

「知らんな」

 

「それにしても黒の方も凄いな」

 

全員が黒の方を見ると抱き着いてる3人が黒に顔を見せないようにしている

 

「奏さんの技がここまで凄いものだとは」

 

「速水奏ですか!?」

 

「ええ・・・山田先生、速水さんのファンですか?」

 

「そうです!!」

 

「そうですか」

 

「すまんが俺はここでおさらばだ」

 

白は教室を出ていこうとする

 

「双葉弟、どこに行くのだ?」

 

「俺のウサギさんに会いに行くんっすよ」

 

白は部屋から出ていく

 

「姉さんに会いに行くのか」

 

「束さんか」

 

「黒の・・・師匠」

 

「ねぇ黒君、相談してもいいかしら」

 

「なんでしょうか楯無さん」

 

「学園祭の時にアイドルとして出演してもらえるように交渉してもらえない?」

 

「そうですか・・・まず許可を取ってから書類を作って私にください」

 

「いいわよ」

 

「更識姉、勝手に交渉するな」

 

「いいじゃないですか~」

 

「それはいいですけど、寮の門限が近くなってますよ?」

 

「「「「「「「「あ!?」」」」」」」」

 

「料理はほとんど残ってないから大丈夫だけど」

 

「黒がね、どうしよっか」

 

「クロエにラウラさんは一旦離れてください」

 

「「嫌です(だ)!!」」

 

「セシリア嬢、一旦離れてください」

 

「嫌ですわ!!」

 

「・・・はぁ、なら力ずくでいきます」

 

黒は3人を思いっきり離し、クロエとラウラを両腕で俵のように持ちセシリアを背中におぶった

 

「これで大丈夫です」

 

「いや大丈夫じゃないだろ!?」

 

「いいから行きますよ、みなさん」

 

「おう!!」

 

片づけを終わらせ部屋を出ていく生徒達を眺める山田先生と織斑先生

 

「・・・行きましたね」

 

「そうだな」

 

「それにしても黒君と白君、凄かったですね」

 

「ああ、皮肉だが双葉兄弟はアイドルが天職なのだろうな」

 

「・・・見惚れました?」

 

「わからんな」

 

「そうですか」

 

「からかっているのか?」

 

「そんなことはないですよ」

 

「そういうことにしといてやる。私たちも帰るぞ」

 

「はい」

 

織斑先生と山田先生も教室を出ていく

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

今回で第4章-日常編終了です

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