IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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今回から学年別トーナメントです


第29話

どうも織斑一夏です

今回の学年別トーナメントはルールが変更されてタッグ戦になったんだが急に女子が大群で押し寄せてきた時は戦慄した・・・

その時は近くにいたシャルルと組むことで事なきを得たが鈴と箒に睨まれた

俺がなにしたってんだよ・・・

鈴とセシリアはISの損傷が酷いみたいで出場できないみたいだ

 

黒と白は外でタバコを吹かしていた

 

「なぁ兄貴、今回のやばそうなのはどこかね?」

 

「そうだな、筆頭はボーデヴィッヒさんで次点は簪さんかな」

 

「簪?」

 

「4組のクラス代表で日本の代表候補生だ」

 

「なんでよ危ないんだ?」

 

「私が開発に加わったからな」

 

「まじかよ」

 

「まあ兵装は割れてるからある程度は対処可能だ」

 

「なに積んでんだ?」

 

「連射型荷電粒子砲が二門に超振動薙刀が一振り、マルチロックオン・システム搭載の6機×8門の48発の独立稼動型誘導ミサイル。それに加えて高耐久だ」

 

「マジか俺らの唯一弱点である面攻撃搭載か」

 

「弟の単一仕様能力『ウィッチタイム』や私のRGでもどうしようもないですからね」

 

「まぁ俺の場合は包囲されなければ何とかできるがな」

 

「そうかい?」

 

「今回は2対2だからわからんがな」

 

「そこなんですよね」

 

「基本的には1対1でするようにするか」

 

「互いの状況を見て援護もしますよ」

 

「了解だ兄貴」

 

2人はタバコを消しアリーナへと向かう

 

 

 

2人がアリーナに戻ると組み合わせが発表されていた

 

Aブロックには簪&本音ペアと黒&白ペア

 

Bブロックには一夏&シャルルペア

 

Cブロックは特筆無し

 

Dブロックにはラウラ&箒ペア

 

となっていた

 

「2回戦目から苦手な方と対戦することになりそうですね」

 

「せやな。てか箒はラウラと組んでんだか」

 

「多分余り物ペアでしょうね」

 

「余り物で悪かったな黒」

 

黒は振り向くと箒がいた

 

「聞かれてしまいましたね。申し訳ありません」

 

「怪我すんなよ箒」

 

「なぜだ?」

 

「なんとなくのお祈りだよ」

 

「そうかありがとう」

 

「それではそろそろ移動しますよ」

 

「おう、またな箒」

 

「ああ」

 

黒と白は箒と別れピットに移動し1回戦の準備に取り掛かった

 

 

 

黒と白の1回戦は完全勝利で終わった

 

「悪いことしちまったかね?」

 

「知らんよ。これは戦いなんですから」

 

「せやな」

 

「さて次は簪&本音ペアですよ」

 

「どう攻略したもんかね」

 

「簪さんは任せてください」

 

「秘策でもあるのか?」

 

「ええまだ誰にも見せたことのない秘策がね」

 

「なら任せたぜ兄貴」

 

一度アリーナを出てタバコを吸いにいく2人であった

 

 

 

この頃、簪と本音は作戦会議をしていた

 

「次は・・・優勝候補の黒と白だよ」

 

「当たりたくなかったな~」

 

「こればかりは・・・仕方ない?」

 

「なんで疑問形なの?かんちゃん」

 

「なんとなく?」

 

「ほえ~」

 

「でも対策は・・・ある」

 

「なに~?」

 

「山嵐の飽和攻撃なら・・・行けると思う」

 

「そんなのもあるんだ~」

 

「黒に手伝ってもらった」

 

「あの時?」

 

「うん」

 

「さすが異次元コンビだね~」

 

「そうだね・・・本音は白をお願いね」

 

「ほえ!?」

 

「私は黒をやるから」

 

「うん。ねぇ、かんちゃん」

 

「何?」

 

「話が変わるけど、かんちゃんは黒のこと好きなの~?」

 

「好きだけど・・・あくまでも親友としての好きかな」

 

「そーなのかー」

 

「そうゆう本音はどうなの?」

 

「ん~私もかな?」

 

「そろそろ2回戦が始まるね」

 

「がんばろ~」

 

本音と簪はピットに向かう

 

 

 

白と黒はすでにアリーナに出て待機していた

 

「SMでケルベロスにアグニ&ルドラ、カリーナ=アンとショットガンか」

 

「ええこれなら対処可能ですね」

 

「こっちはヴリドラにオニキス・ローゼス、スレイドとカーレン」

 

兵装について会話しているとラファールを纏った本音と打鉄弐型を纏った簪が現れる

 

「待たせたね」

 

「やっほ~」

 

「簪さんに本音さん今日は本気で行かせてもらいますね」

 

「うげぇ~」

 

「こっちも・・・本気で行くから」

 

「さいで」

 

黒はアグニ&ルドラ、白はヴリドラを構える

 

「鞭に双剣・・・見たことないね」

 

「こっちは扱いが難しいかんな」

 

「いくよ本音!!」

 

「うん!!」

 

簪は薙刀の夢現を構え、本音はアサルトライフルを構え試合が開始される

 

「いきますよ簪さん!!」

 

「うん!!」

 

簪と黒は両者が接近し鍔迫り合いをする

 

「リーチが長いですね」

 

「そっちはまだまだ本気じゃないね」

 

「では・・・こうです!!」

 

黒の持つ双剣から片方は炎、もう片方からは風を纏っていた

 

「なにそれ!!」

 

「アグニ&ルドラの真の姿ですよ」

 

「そう、ならこうするまで!!」

 

簪は後退しミサイルを発射してきた

 

「12・・・テムペスト!!」

 

黒は双剣で炎と風で竜巻を起こしミサイルを破壊していく

 

「まだまだ!!」

 

「数が多いですね!!ではケルベロスで!!」

 

アグニ&ルドラを量子化しケルベロスを展開するが数発ミサイルが被弾し煙が上がる

 

「やった!!」

 

「いや、やってない。してやられたんだ」

 

煙が上がるとSEは減っているも巨大な氷塊で自身を包み込んだ黒がいた

 

「なに・・・それ」

 

「この武器限定での防御手段ですよ」

 

「そ、そんな・・・」

 

「やはり面攻撃はどうしようもないですね」

 

「でも初ダメージだね」

 

「悔しいですがそうですね。私と白を除けばこの学年で最強でしょうね」

 

「なんだろう・・・嬉しくない」

 

「さてそろそろ終いにしますよ」

 

黒は氷塊からでてアグニ&ルドラを展開し瞬時加速で簪に接近してくる

 

「くっ!!夢現で!!」

 

「遅いですよ、ワールウィンド!!」

 

双剣を繋げ振り上げ炎風と共に簪を打ち上げる

 

「くっぁ!!でも!!」

 

簪はとっさに夢現を振り上げ黒にダメージを与える

 

「やりますね!!でも終いです」

 

再びケルベロスを展開し簪を地面に叩き付ける

 

「きゃぁぁ!!」

 

「まだです!!クリスタルからのミリオンカラット!!」

 

黒はケルベロスを地面に突き刺し簪にめがけ氷柱を連続で発生させる

 

「きゃぁぁ!!」

 

-更識簪SE0、試合続行不可能。アリーナから退場してください-

 

「黒・・・やっぱり強いね」

 

「あなたも強かったですよ。白にもダメージを食らっていませんでしたので」

 

黒は本音のいる方向に振り向く

 

「さて後は本音さんですね」

 

「かんちゃん、負けちゃったの!?なら降参だね~」

 

-布仏本音、降参しました。勝者黒&白ペア-

 

大歓声と拍手の中4人はアリーナを退場していく

 

「簪やるな~」

 

「くろぽんに初めてダメージを与えたんでしょ~」

 

「うん」

 

「先越されたか~」

 

「白、悔しいでしょうね」

 

簪はにっこりと笑う

 

「簪さん、どうして面攻撃が弱点だと思いましたか?」

 

「映像での考察しかないけど・・・どれも点または線攻撃でしかなかったから面には弱いのかなって」

 

「ご明察ですね」

 

「簪もすげーな」

 

「いや、2人も凄いよ」

 

「個人的には本音さんも凄かったですよ」

 

「ほえ?」

 

「俺の攻撃、躱すか銃で捌いてたじゃあねえかよ~」

 

「そうかな~?」

 

「本音は・・・やればできる子」

 

「かんちゃん、酷いよ~」

 

「正直このペア同士が最高だった説」

 

「「激しく同意」」

 

「そうだね~」

 

「黒、白・・・次も頑張って」

 

「あなたたちの分まで頑張らせていただきます」

 

「負けたら承知しないよ~」

 

「慢心、ダメ絶対ってか?」

 

「そうですね。ではまた後程」

 

黒と白は簪と本音と別れ次の試合に向けピットに向かった

 

 

 

次は準決勝である

 

「対戦相手は一夏とシャルか」

 

「あの2人にはTS、ネヴァン、リベリオンで後は先ほどと同じでいいでしょう」

 

「こっちは細鳳、修羅刃、カーリー、オニキス・ローゼスかね」

 

「では行きますよシュヴァルツ」

 

「おっしゃあ!!やぁってやるぜええぇぇっ!!ヴァイス!!」

 

2人はアリーナに出ていき同時に一夏、シャルロットペアも出てきた

 

「よう白に黒」

 

「今日はあなたたちの力を全て見させていただきいます」

 

黒はネヴァンを展開する

 

「さっき兄貴は初めてダメージを食らったぜ」

 

「「本当(か)!?」」

 

「しかも半分以上もな」

 

「凄いなそいつ」

 

「4組のクラス代表、更識簪さんですよ。あの時は久しぶりに熱が入ってしまいましたね」

 

「俺らもやってやるぜ!!」

 

一夏は雪片弐型を展開する

 

「ならこっちも行くよ!!」

 

シャルロットはアサルトライフルを展開する

 

「覚悟完了、当方に迎撃ありってか?」

 

白はヴリトラを展開する

 

「それでは来なさい!!」

 

「ああ行くぜ!!」

 

一夏が突撃をかけてくる

 

「見え見えですよ」

 

「それでいいんだよ!!」

 

「こっちもいるんだから!!」

 

一夏の背後にはシャルロットがいた

 

「これでも「シャルは俺に付き合ってもらうぜ!!」え?」

 

白はシャルロットにヴリドラを巻き付け投げ飛ばし壁にぶつける

 

「痛いなぁ白!!」

 

「奇襲失敗だなシャル」

 

「ならこうだよ!!」

 

シャルロットは立ち上がりアサルトライフルを量子化しショットガンを展開する

 

「ならこっちもオニキスでいきますか」

 

白はヴリドラを量子化しオニキス・ローゼスを展開し発砲する

 

「くっ!!」

 

「来いよシャル。撃ち合おうぜ」

 

「いいよ」

 

「「これでも食らえ(いな)!!」」

 

白とシャルロットは同時に発砲するが一方的にシャルロットが被弾する

 

「な!?なんでなの!!」

 

「さてな。まだまだこれからだぜ!!」

 

白は細鳳を展開しシャルロットに瞬時加速で突撃する

 

「このまま終わらせるか!!」

 

「おらぁ!!上からだぜ!!」

 

シャルはとっさに左腕のシールドでガードするが謎の発砲によりダメージを受ける

 

「ショットガン!?」

 

「いんや、ヌンチャクだぜ」

 

「でもこの距離なら!!」

 

シャルロットは右腕で白の左腕を掴みシールドをパージする

 

灰色の鱗殻(グレー・スケール)でも食らえ!!」

 

「くそっ!!」

 

白は回避できず直撃を免れなかったが掴まれた腕は解かれた

 

「がぁぁ!!」

 

「もう一発!!」

 

「・・・ショウタイムだ!!」

 

白は灰色の鱗殻をギリギリで避ける

 

「発動せよ!!単一仕様能力『ウィッチタイム』!!」

 

白以外のものが全て動きが鈍足になり、センサーの隅に時計が出現した

 

「カーリー展開!!雷球後方設置!!行くぜ!!オラオラオラオラオラオラオラオラぁ!!」

 

白は時計が一周するまでカーリーで殴り続けた

 

「そして時は動き出す・・・」

 

「・・・きゃぁぁぁ!!」

 

シャルロットは引き飛ばされるも後方の雷球に被弾しお手玉のように白に戻っていき、頭を掴まれる

 

「これにてしゅうry「させるか!!」くそ!!」

 

後方から一夏が切り付けてくる

 

「零落白夜!!」

 

「がぁぁ!!」

 

-双葉白SE0、戦闘続行不可能、アリーナから退出してください-

 

「ありま、後は兄貴に任せますか」

 

白はアリーナから出ていく

 

「後は黒、お前だけだぜ」

 

「勘違いしないで欲しいですね」

 

「なに?」

 

黒はネヴァンを鳴らし落雷をシャルロットに当てる

 

「きゃぁぁ!!」

 

-シャルル・デュノアSE0、戦闘続行不可能、アリーナから退出してください-

 

「僕も負けちゃったね。後はよろしくね一夏」

 

シャルロットもアリーナから出ていく

 

「これで1対1ですね」

 

「そうだな。本気で行かせてもらう!!」

 

「来なさい」

 

黒はリベリオンを展開する

 

「おらぁ!!」

 

「見え見えですよ」

 

「くそ!!」

 

一夏は後退し距離を取った

 

「では終いにしますか」

 

黒は瞬時加速で一夏に接近した

 

「来ると思ってたぜ!!」

 

一夏は別方向に瞬時加速で逃げるが黒も瞬時加速で追ってきた

 

「TSかよ!?」

 

「そうですよ、スティンガー!!」

 

更に刺突でスピードを上げ一夏に攻撃を当てる

 

「まだだ!!」

 

「ミリオンスタブ!!」

 

黒は刺突をした後に無数の突きを繰り出し吹き飛ばして壁に叩き付けた

 

「だぁぁぁ!!」

 

-織斑一夏SE0、戦闘続行不可能、勝者黒&白ペア-

 

大歓声と拍手が上がる

 

「だぁぁ!!まだ勝てねえのかよ」

 

「まぁ師匠ですので簡単に負けるわけにはいきませんよ」

 

「そうか・・・でもいい勝負だったぜ」

 

「ええ」

 

壁にもたれ掛かっている一夏を引き上げアリーナを出ていくと白とシャルロットが待っていた

 

「お疲れ兄貴」

 

「負けちゃったね一夏」

 

「そうだな」

 

「今回も勝たせていただきましたよ」

 

「さすがだね白と黒のペアは」

 

「さてどうですかね」

 

「今回は俺が落ちたからな」

 

「そういえばオニキスだっけ?あれどういう構造なの?」

 

「1回の発砲で2発発射できるぜ」

 

「通りでこっちの攻撃が通らないわけだよ」

 

「それに細鳳は打撃成功でショットガンが使えるぜ」

 

「おかしくないかなソレ!?」

 

「ああ、おかしいぜ」

 

「次は決勝ですね」

 

「俺たちの分まで頑張れよ」

 

「ああ頑張ってくるぜ」

 

「応援してるね」

 

「ありがとうございます」

 

一夏とシャルロットが出ていく

 

「さてこれで最後ですね」

 

「せやな兄貴」

 

「さてどうしてやりましょうかね?」

 

「ボコる」

 

「それでいいですよ」

 

「あり?止めると思ったのに」

 

「この戦いでボーデヴィッヒさんにも教えてあげしょう」

 

「なら俺がやるぜ?」

 

「任せましたよ弟よ」

 

「ああ任されたよ兄貴」

 

2人はピットに向かうのであった

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

次回でトーナメント終了となります

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