IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

26 / 107
第26話

どーも・・・双葉白です

今日に昼(第26話)で昼食会に省かれたとですたい・・・

でもいいもん。束に慰めてもらったし・・・

 

黒は自室で待機していた

 

「クロエ、お願いがあるのですがいいかな?」

 

「なんでしょう黒様」

 

「白を呼んできてもらってもいいかな」

 

「かしこまりました黒様」

 

「ありがとねクロエ」

 

「行ってまいります」

 

クロエは部屋を出ていく

 

「さてどうしたものですかね。あんなにも薄くて脆いメッキで私たち兄弟を騙せるわけがありませんのに。もしスパイでしたらどうしてやりましょうかね」

 

コンコンとノックがなる

 

「どちら様でしょうか?」

 

「シャルル・デュノアだよ」

 

(来ましたね。それではボイスレコーダーを使いますか)

 

黒はボイスレコーダを起動し服に入れ録音を開始する

 

「鍵は開いていますのでどうぞお入りください」

 

「ありがとう」

 

デュノアが部屋に入ってくる

 

「夜分に時間を取らせてしまい申し訳ありません」

 

「別にかまわないよ」

 

「どうぞお掛けになってください」

 

デュノアは椅子に座る

 

「もう少々お待ちください。もう少しで弟が参りますので」

 

「・・・わかった」

 

部屋の扉が突然開き白がやってくる

 

「昼はよくも誘ってくれなかったなぁ兄貴!!」

 

「私は誘われた側ですよ。誘ったのは一夏です」

 

「おのれ!!ゆ”る”さ”ん”一夏!!」

 

「そこまでですよ弟よ」

 

「・・・とりあえずわかった」

 

「起伏が激しいね。白は」

 

「そうゆうあなたは嘘が苦手ですね。デュノアさん」

 

「な、なんのことかな?」

 

「とぼけない方がいいぜ。シャル」

 

「・・・なんでわかったの?」

 

「まず握手した感覚ですね」

 

「握手?」

 

「筋肉の付き方や肌の感触が女性のものでした」

 

「男性にもそういう人はいるけど?」

 

「わかってますよ。ですのでカマをかけさせてもらいました」

 

「男装女子さんとな」

 

「あ、あの時!?」

 

「あれで確信しましたね」

 

「・・・はぁ、転校初日でばれちゃったか」

 

「あんなにも薄くて脆いメッキで私たち兄弟を騙せるわけがありませんので」

 

「それであんたはどうするんだ?」

 

「どうもこうもないよ。国に帰るしかないじゃない」

 

「なんでだ?」

 

「なんでって・・・僕がしてきたことはスパイ行為なんだよ!?」

 

「そうですね」

 

「例え僕が望んでやってなくても違反は違反なんだから」

 

「ちょっと待て今なんつった」

 

「僕が望んでやっていなくとも?」

 

「どういうことですか?」

 

「僕はね、親に・・・というより母親に強制されてやってたんだよ」

 

「「・・・」」

 

「元よりあの母親は本当の母親じゃないけどね」

 

「そうなのか?」

 

「そうだよ。僕は父親の愛人の子なんだってさ」

 

「曖昧ですね」

 

「小さい頃からだったから分からなかったけど大きくなって父親に会ったんだ。その時にあの母親に会って初対面でぶたれたよ。その後も酷かったけど一番酷かったのは僕のIS適性が高いことが判明した時だよ。急に手の平を返して僕にスパイをするかこのままモルモットになるか迫られたよ」

 

「そうですか」

 

「それで嫌々スパイをすることになったんだよね」

 

「父親はどうしてたんだ?」

 

「父さんは昔から色々と支援をしてきたよ。だけどあの母親の傀儡状態でその時はどうしようもなかったらしいよ」

 

「ちなみにスパイ内容はなんだ」

 

「男性IS操縦者をフランスに亡命させること。または第3世代機のデータ収集だよ」

 

「てことは一夏もか」

 

「デュノアさん。いくつか質問しますがあなたには拒否権は無いのであしからず」

 

「なにかな黒」

 

「1つ、本当に嫌々スパイをしてたのですか?」

 

「本当だよ。あんなのに無理矢理ね」

 

「2つ、父親はどうしたいですか?」

 

「・・・父さんは助かって欲しいな。色々と助けてくれたし」

 

「3つ、あなたはどうしたいですか?」

 

「助けてほしい」

 

「そうですか」

 

「助けてくれるの?」

 

「助けません。もし助かってもあなたが1人で助かるだけですので」

 

「!!」

 

「ですが手伝いはしましょう」

 

黒は服の中からボイスレコーダーを取り出し録音を停止した

 

「それは!!」

 

「ばっちりと録音されています」

 

「えげつないな兄貴」

 

「知らんよ」

 

「それをどうするの?」

 

「会長に持っていきます」

 

「なんで!?」

 

「あの人はもう知っていますよ」

 

「そうなんだ」

 

「あとは会長達の方で何とかしてくれるでしょう」

 

「なんでそこまでするの?」

 

「「楽しく生きていきたいから」」

 

「まぁ、その前にデュノアさん」

 

「なに?」

 

「あなたは馬鹿ですか?」

 

「酷くない!?」

 

「ここにいる間はフランス側は何もできませんよね」

 

「あ」

 

「IS学園特記事項第21条だったっけ」

 

「そうですね」

 

「そういえばそうだったね・・・」

 

デュノアは顔を暗くした

 

「どこか抜けてますね。あなたは」

 

「そう?」

 

「わかりやすいのなんの」

 

「そこまでなの・・・」

 

「でもまだ私たち以外には知られてないですよ」

 

「そうだね。ありがとう2人とも」

 

「そういやさシャル」

 

「なにかな白?」

 

「お前の名前ってなにさ」

 

「言ってなかったね。僕はシャルロット・デュノアだよ」

 

「そうでしたか。それではシャルロットさん」

 

「なに?」

 

「あなたは今度の学年別トーナメント終了後にあなたが女性であることをばらしてください」

 

「・・・わかったそうするよ」

 

「さてこれで残る問題は1つだな」

 

「もしかしてラウラ?」

 

「ボーデヴィッヒさんに関しましては織斑先生にも頑張ってもらいますよ」

 

「なんで織斑先生?」

 

「あの人がキチンと教えていなかったからこうして問題になっているのですよ」

 

「何を教えなかったんだ兄貴」

 

「力の持つ意味とその振る舞い方です」

 

「面倒だなおい」

 

「白、なんでなの?」

 

「簡単に言うと『行き過ぎた力は身を滅ぼす』だな」

 

「へぇ2人もそうなの?」

 

「まぁな」

 

「そうですね」

 

「あれだけ強いもんね」

 

「さてもういい時間ですね。そろそろお開きです」

 

「そうだね2人ともありがとうね!!」

 

シャルロットは部屋を出ていく

 

「兄貴俺も行くわ」

 

白も部屋を出ていく

 

「そういえばクロエはどこにいってたんだろうか?」

 

部屋の扉が開く

 

「ただいま戻りました」

 

「おかえりクロエ。どこにいってたんだい?」

 

「白様の部屋で本音さんと遊んでました」

 

「そうですか。さて寝ますよ」

 

「はい」

 

 

 

時間が経ち、翌日となった

 

「一夏ぁ!!」

 

白は教室のドアをおもいっきり開ける

 

「てんめぇ!!昨日どうして昼食に誘わなかった!!」

 

「お、落ち着け白!!どうもこうも昨日誘おうとしたけど先に食ってただろ!!」

 

「あ」

 

「お前な!!」

 

「すまんすまん」

 

「さて今日も授業が始まりますよ」

 

「そうですわね」

 

「それと明日の訓練は少し遅れていくので白に攻撃訓練を任せます」

 

「わかったよ兄貴」

 

授業が始まる

 

 

 

時間が経ち(キング・クリムゾン)放課後である

 

黒は整備室に向かう。理由としては簪のISの製作を手伝うためである

 

コンコンと黒はノックする

 

「いないのですかね?では入りますか」

 

黒は整備室に入ると既に簪が製作を既に開始していた

 

「簪さん」

 

「・・・」

 

「簪さん!!」

 

「ひゃぁ!!」

 

簪は驚き尻餅をついてしまう

 

「驚かせて申し訳ありません」

 

「もう!!」

 

「手伝いに来ましたよ」

 

「ありがとう」

 

「さて何をしたらいいですか?」

 

「・・・マルチロックオンシステムできる?」

 

「できますよ」

 

「なら・・・お願い」

 

「さてこれを使いますか」

 

黒は空間投影型のキーボードを出現させる

 

「さてやりますか」

 

黒はありえない速度でタイピングを始める

 

「す、すごい・・・これが黒の技術」

 

「束さんはこれ以上でしたよ」

 

「凄いね」

 

「そういえば簪さん」

 

「ん、何?」

 

「私のクラスに転校生が来たのですが、今週の土曜の夕飯に歓迎会をするのですが来ますか?」

 

「いいの?」

 

「みんな専用機持ちですし交流があってもいいでしょう」

 

「それじゃ行く」

 

「わかりましたこれで10人ですね」

 

「10人!?」

 

「一夏、箒さん、鈴さん、セシリア嬢、デュノアさん、クロエ、白、楯無さんに簪さん、そして私です」

 

「濃いメンツだね」

 

「そうですね。っと、そろそろ終わりますよ」

 

「早いね」

 

「まぁ、シュヴァルツの整備も行いますので慣れました」

 

「凄い・・・」

 

「簪さんも凄いですよ」

 

「なんで?」

 

「1人で8、9割開発しているではありませんか」

 

「そうだけど・・・」

 

「普通できませんよ。そうですよね扉の前の楯無さん(ストーカーさん)

 

「え!?」

 

整備室の扉が開く

 

「酷い言われようね」

 

「お姉ちゃん!?」

 

「わたしもいるよ~かんちゃん」

 

「本音も」

 

「本音、間延びした会話をしない」

 

「虚さんも!?」

 

「どちら様でしょうか?」

 

「申し遅れました。私、布仏 虚(のほとけ うつほ)と申します」

 

「ご丁寧にありがとうございます。知っていると思いますが双葉黒です」

 

「くろぽん~かんちゃんのIS造るの手伝ってたんだ~」

 

「はい」

 

「それでどうだった簪ちゃん」

 

「なんか・・・異次元だった」

 

「い、異次元?」

 

「凄いスピードでタイピングを始めて・・・会話しながらOSを組んでたよ」

 

「慣れれば簪さんもできますよ」

 

「黒君、さすがチートね」

 

「怒りますよ楯無さん」

 

「おー怖いわ」

 

「それで生徒会長さんはどうしてここに?」

 

「そうね、1つは勧誘よ」

 

「拒否します」

 

「まだ何もいってないじゃない」

 

「どうせ生徒会に入ってとかいいますよね」

 

「そうね」

 

「即答ですか。相手を変えましょう。本音さんなぜですか?」

 

「楯無さんがくろぽんのこと気に入ったらしいよ~」

 

「本音ちゃん!?」

 

「そうですか、私情ですね。」

 

「悪い?」

 

「あなたの私情に私を巻き込まないでください」

 

「うぐ」

 

「かいちょー、くろぽんを怒らせない方がいいよ~」

 

「なんで本音ちゃん?」

 

「織斑先生でさえ恐怖感を感じてるからね~」

 

「「「え!?」」」

 

「正論を言ってるだけですよ」

 

「どれだけなのよ黒君」

 

「ただの二十歳の自由人ですよ」

 

「あと強化「楯無さん」・・・なに?」

 

黒はハイライトを消し楯無だけに殺気をぶつける

 

「ひぃ!!」

 

「あなたは人の秘密を簡単に他人に話す人間なのですか?それでしたら私は失望しますね。そんな人間がこの学園のトップだとは思いませんでしたよ」

 

グサッという効果音が整備室に響き渡る

 

「なに・・・今の音?」

 

「あ~あ、かいちょーくろぽんを怒らせた~」

 

「凄く物理的にも精神的にも痛いわ」

 

「それでもあなたは私の秘密をばらしますか?」

 

「・・・すみませんでした」

 

楯無は頭を下げた

 

「一応私は後輩ですけど年上なのですよ」

 

「そうでしたね。双葉さん」

 

「黒でお願いします。弟もいますので」

 

「では黒さん」

 

「何でしょう虚さん」

 

「私たちはあなたの実力を見て勧誘しているのです」

 

「なぜですか?」

 

「あなたは生身で「あなたも説教されたいですか?」・・・すみませんでした」

 

「なんとなく理由はわかりました」

 

「なら入ってくれる?」

 

「そうですね・・・」

 

「よしなら」

 

「でも断ります」

 

「ふぁ!?」

 

「理由は3つあります。1つ目は面倒なので。2つ目は入ろうとしている部活に加え訓練の師事をしているためです」

 

「3つ目はなにかしら」

 

「3つ目が重要で楯無さんが私で遊ぼうとするからです」

 

「・・・はい?」

 

「あなたの相手をするのが大変ですので辞退します」

 

「お嬢様」

 

虚は楯無に近づく

 

「な、何かしら。虚ちゃん」

 

「あなたのせいではありませんか」

 

虚が威圧するように楯無を見る

 

「く、黒君!!もうやめるから入ってくれないかしら!!」

 

黒は口角を上げる

 

「嫌です」

 

「なん・・・だと・・・!!」

 

「まぁ私の趣味もありますし」

 

「なんでしたっけ」

 

「武道とたばこですね」

 

「吸っていらっしゃるのですか!?」

 

「今は寝る前に1,2本程度ですが」

 

「でしたらこれはどうです?」

 

虚は黒に近づく

 

「あなたたち専用の喫煙所を作りましょうか?」

 

「面白いでしょうが場所と臭いが問題ですよね」

 

「場所はいつもクロニクルさんと昼食を食べる付近でどうでしょうか」

 

「あそこは人気が少ない場所なのでそれ以外でお願いします」

 

「では寮の離れでどうでしょう」

 

「ではそこで」

 

「臭いにつきましてはこちらで何とかします」

 

「ではいいですよ。生徒会に入りましょう」

 

「本当!?」

 

「ただし楯無さんが度を超す行動を起こしたらすぐやめます」

 

「・・・頑張るわ」

 

「話していたらこんな時間ですね」

 

「ホントだ。それじゃあね黒君」

 

「今度は邪魔しないでくださいね」

 

楯無たちが整備室を出ていく

 

「さてどうします簪さん」

 

「今日は終わりにしよう」

 

「わかりました。また今度手伝いますね」

 

「ありがとう」

 

黒と簪は整備室を後にする

 

「そういえば打鉄弐型は後どれくらいで完成ですか?」

 

「そうだね・・・黒のおかげで今週には完成できそう」

 

「そうですか頑張ってくださいね」

 

「うん・・・頑張る」

 

2人は寮へ戻るのであった

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

書き溜めできる内に大量にしておきたいですね
この話ができたときは7つ書き溜めしてました

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。