IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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今回から第4章です

追記:お気に入り50件突破いたしました
  うぷ主はものすごく驚いております
  気まぐれで始めたSSがここまで来るとは思っておりませんでした


第4章 -学年別トーナメント戦-
第24話


・・・どうも更識簪です

昨日の夜(第23話)に黒のおかげでお姉ちゃんと仲直りできました

感謝しきれない程感謝してます。それにIS製作の協力もしてくれる

本当に黒って何者なんだろ

 

黒は教室に向かう前に職員室に寄った

 

「失礼します。織斑先生はいらっしゃいますか?」

 

「なんだ双葉兄」

 

「反省文の提出に来ました」

 

「随分と早いな」

 

「残しててもあれですので」

 

「そうか」

 

「それとあちらの2人は?」

 

職員室にいた見たことのない眼帯をした少女と金髪の男子生徒がいた

 

「一足先に紹介しとくか、そこの2人こっちに来い」

 

「はい教官」

 

「は、はい」

 

2人がこっちに来る

 

「紹介しよう、シャルル・デュノアとラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「初めましてシャルル・デュノアです。4人目の男性IS操縦者です」

 

黒はデュノアに差し出された手を握り握手をする

 

(この肌の感触に肉のつき方は女性?)

 

「こちらこそよろしくお願いします。なんとお呼びすればいいでしょうか?」

 

「自由でいい」

 

「それではデュノアさんとお呼びいたしますね」

 

デュノアの手を放すともう一人の方に向き直る

 

「それであなたは?」

 

「・・・」

 

黙り続ける眼帯少女

 

「ラウラ、自己紹介ぐらいしろ」

 

「はい教官。ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

「よろしくお願い致しますね」

 

黒は手を差し出し握手を求めるもしてこない

 

「はぁ、こんなんだがよろしくやってくれ」

 

「わかりました。それではまたあとで」

 

「それと昨日はありがとう。美味かったぞ」

 

「そうですか。では」

 

黒は職員室を出て教室に向かう

 

「さて面倒事が増えそうですね、楯無さん」

 

「なんでバレるのよ」

 

「存在してるだけで誰が何処にいるかわかるので」

 

「やっぱりチーターね、あなた」

 

「なんとでも言っていいですよ」

 

「そう?てっきり怒るとおもったのだけれど」

 

「怒りはしませんよ、説教はしますけど」

 

「怒ってるじゃない!!」

 

「さてこれくらいにしておきますか」

 

「もう行くの?」

 

「ええ弟と作戦会議です」

 

「そう、それじゃあね」

 

「楯無さんは今週の土曜の午後空いてます?」

 

「空いてるわよ。なんで?」

 

「昨日の件の料理を振る舞おうと」

 

「行くわ」

 

「了解です、それでは」

 

黒は今度こそ教室へと向かう

 

 

 

黒は教室に着き入ると

 

「おはようさん兄貴」

 

「おはよう黒」

 

「おはようございますわ黒さん」

 

「おはよう。遅かったな黒」

 

白、一夏、セシリア、箒の順であいさつをされる

 

「おはようございます皆さん。弟よ、話があるから来なさい」

 

「へいよ」

 

白は黒に連れられ教室を出ていく

 

 

 

無人の屋上に着いた黒と白

 

「なんだ話って」

 

「今日、転校生が2人来ます」

 

「マジか」

 

「ええ」

 

「それがどうしたんだよ」

 

「その片方が()()で来ます」

 

「はぁ!?」

 

「まだこのことは誰にも言わないように」

 

「了解」

 

「あともう1つあります」

 

「ん?」

 

「もう1人の転校生は、直感ですが力に織斑先生に依存していると思われます」

 

「そうか」

 

「まだ確定情報ではないので2,3日の動きを観察しましょう」

 

「へいよ。これで終わりか?」

 

「終わりです。戻りましょうか」

 

黒と白は教室へと戻る

 

 

 

2人が教室に戻ってきて席に座ると同時に鐘が鳴り千冬と真耶が入ってくる

 

「諸君おはよう」

 

「「「おはようございます」」」

 

「今日からは本格的な実戦訓練が開始される。実機を用いた訓練だから、気を引き締めて臨むように。個人のISスーツが届くまでは学園指定のISスーツを使うこととなる。忘れた奴は学園指定の水着だ。それすらも忘れるようならば、下着で出てもらうからそのつもりでいるように」

 

「「「・・・・・・」」」

 

((絶句だよ))

 

「そ、それと今日は転校生を紹介します!!しかも2人います!!」

 

「「「「な、なんだってー!!」」」」

 

「本当か木林!!」

 

(ネタ古いっすよ)

 

「2人とも入ってきてくださーい」

 

「失礼します」

 

「・・・・・・」

 

2人の転校生が入ってきた

 

「どうも初めましてシャルル・デュノアです。4人目の男性IS操縦者ということでフランスからやってきました。不慣れな事も多いとは思いますが、皆さんよろしくお願いします」

 

「クロエ」

 

「準備万端です」

 

黒と白、一夏、クロエは耳を塞ぐ

 

「「「「きゃぁぁぁぁぁ!!」」」」

 

「4人目の男子だわ!!」

 

「守りたくなるような感じの!!」

 

「ウ=ス異本が捗りますわぁ」

 

「静かにせんか!!」

 

千冬の喝が入る

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

「えっと、次お願いしますねボーデヴィッヒさん」

 

「・・・・・・」

 

「挨拶しろ、ラウラ」

 

「はい教官」

 

「ここでは教官は無しだ、織斑先生と呼べ」

 

「はい、ラウラ・ボーデヴィッヒだ」

 

沈黙が教室を襲う

 

「い、以上ですか?」

 

「以上だ」

 

「は、はあ」

 

ラウラが一夏に近づく

 

「貴様が織斑一夏か」

 

「そうだが」

 

「貴様が!!」

 

ラウラが手を振りあげる動作を見せると黒と白がラウラに接近する

 

「おいたはいけませんよ」

 

黒は振り上げた右腕と後頭部を掴む

 

「来て早々問題っすか?」

 

白は左腕を掴み足払いをしラウラをうつ伏せに倒す

 

「ガァッ!?」

 

「あなたは常識知らずのようですね。ラウラさん」

 

「誰彼かまわず暴力はいかんよ~」

 

「放せ!!」

 

「「知らんな」」

 

「そこまでだ双葉兄弟」

 

黒と白は拘束を解く

 

「やれやれだぜ・・・」

 

「双葉兄弟と織斑はデュノアの面倒を見るように」

 

「わかりました」

 

「今日は二組と合同でIS模擬戦闘を行う。着替えて第二グランドに集合しろ!山田先生SHRを締めてくれ」

 

「は、はい」

 

こうして波乱のSHRが終わった

 

「さっさと移動しますよ」

 

「おう!!」

 

「え?なんで」

 

「シャルルとりあえず走るぞ!!」

 

「あ、うん」

 

教室からでてすぐに女子生徒に追いかけられる4人

 

「待ってぇぇ!!」

 

「デュノアさんいきますよ!!」

 

デュノアをお姫様だっこすると後ろから黄色い声が上がる

 

「お先に兄貴!!」

 

「待てよ!!」

 

「知らんがな!!」

 

「デュノアさんしっかり捕まっててください」

 

「え?」

 

黒は窓を開けて飛び立つ

 

「いやぁぁぁぁ!!」

 

2階から飛び降りよろめきながら着地する

 

「あらよっと、もう近いのでこのままいきます」

 

「降ろしてぇぇぇ!!」

 

 

 

更衣室に一番乗りの黒とデュノアは着替えていた

 

「ここってこんなに怖いところだったとは・・・」

 

「ここでは毎日が戦いですよ」

 

「はぁ・・・」

 

白が更衣室に入ってくる

 

「早いな兄貴」

 

「後は一夏だけですか」

 

「せやな」

 

「白は大丈夫なのか?」

 

「大丈夫だ、問題ない」

 

「それは死亡フラグですよ。弟よ」

 

「そうだったなさて着替えるか」

 

白がそういうとデュノアが後ろを向く

 

「そうか、そうだったな」

 

「そうですよ」

 

「どうした?」

 

「なんでもないさ。シャルは着替え早いな」

 

「ああ。・・・シャル?」

 

「渾名みたいなもんだ」

 

「そうなの?」

 

黒と白は着替え終わると更衣室を出ようとする

 

「先にいってますので」

 

「ああ、少し休んだら行くから」

 

「そうか、なら先に行ってるな」

 

「「()()()()さん」」

 

「!?」

 

黒と白はデュノアを残して更衣室を出ていった

 

「なんでバレてるの?・・・いやそんなことは無いはずだよね」

 

 

 

実習が始まるが一夏が遅れてくる

 

「遅いぞ織斑!!」

 

「すみません・・・」

 

一夏は黒と白を睨んでくる

 

「さっさと並べ。今日は、まず戦闘の実演をしてもらう。凰、オルコット前に出ろ」

 

「黒さんと白さんでなくていいのですか?」

 

「あいつらはだめだ」

 

「は、はあ」

 

「せめて組むなら・・・」

 

「凰、異論は認めんからな」

 

「はい」

 

「わたくしのお相手は鈴さんでよろしいのですか?」

 

「望むところよ!!」

 

「待て、相手はあれだ」

 

上空からISが降ってくる

 

「兄貴」

 

「ああ」

 

黒と白はISを纏い、落ちてきたISを止めた

 

「あ、ありがとうございます黒君に白君」

 

「しっかりしてくださいよ、せんせー」

 

「うう・・・」

 

「大丈夫ですか?」

 

「はい・・・」

 

「凰、オルコット。お前らは山田先生と試合をしてもらう」

 

「2対1ですがよろしいのですか?」

 

「かまわん、今のお前達では軽くあしらわれて終わりだろう」

 

「なら、やってやろうじゃない!!」

 

黒と白は地上に降り、ISを解除する

 

「セシリア嬢、訓練通りに」

 

「変則射撃の時ですわね」

 

「そうです。健闘を祈っております」

 

「ありがとうございますわ」

 

セシリアは中央に向かい試合が開始される

 

「ほうやるな、オルコットは」

 

「訓練の成果が出ていますね」

 

黒に近づいてくるデュノア

 

「黒は何かしてたの?」

 

「ええ、回避・防御訓練を」

 

「僕も参加していい?」

 

「いいですよデュノアさん」

 

「頑張れよシャルル・・・」

 

「一夏、遠い目をしてどうしました?」

 

「そりゃしたくもなるさ・・・」

 

「鈴が落ちましたね」

 

「んでセシリアが降参と」

 

「鈴が突っ込みすぎだったな」

 

「一夏も冷静でなくなるとああなりますよね」

 

「うぐ・・・すまん」

 

真耶とセシリア、鈴が降りてくる

 

「鈴さんは突っ込みすぎですわ!!」

 

「あんた、格闘武器積んでるんだから一緒に仕掛けなさいよ!!」

 

「黒、今回の2人の敗因はなんだ」

 

「そうですね、鈴さんは突撃のし過ぎでセシリアの射線を塞いだこと。対してセシリア嬢は回避のし過ぎで手数が少なかったことと山田先生に隙を作れなかったことですね」

 

「大体そうだな。あとは山田先生を数的優位と侮っていただろうな」

 

「「はい・・・」」

 

「これで連携の重要さと、IS学園所属教師の強さが分かったな?以後、教師には敬意を払うように!」

 

「「「はい!!」」」

 

「セシリア嬢」

 

「なんでしょう黒さん」

 

「今日はフルコースで」

 

「・・・・・・」

 

「なにやってんのよ黒」

 

「鈴さんも受けてみます?」

 

「なにをよ」

 

「訓練ですよ。一夏も受けてますよ」

 

「参加するわ!!」

 

(地獄へご案内ですけれど)

 

「わかりました」

 

「午前中は歩行や飛行を行って操作の感覚を掴んでください」

 

各班それぞれISを借りて専用機持ちの所に集まる

 

「これから---」

 

 

 

訓練が終了し休憩している黒に千冬が話かけてくる

 

「双葉兄もう終わったのか」

 

「ええ、みなさん覚えが早かったので」

 

「そうか」

 

「もう休憩に入っていいぞ」

 

「わかりました。織斑先生」

 

「なんだ」

 

「織斑先生とラウラさんはどういう関係なのですか?」

 

「・・・そうだな。ラウラは3年前に私がドイツ軍にいた時の教え子だ」

 

「そうなのですか」

 

「その頃はラウラは落ちこぼれと呼ばれていた。しかし私が教官を務めてからというものあいつは力をつけ、軍隊で1,2を争うほどとなっていった。その後、私は日本に帰国しIS学園の講師となった。だからその最中は何も知らん」

 

「そうですか」

 

「ラウラも貴様と同じ遺伝子強化試験体だ」

 

「また面倒な情報ですね。とりあえずありがとうございました。いい話が聞けました」

 

「そうか」

 

「彼女が抱える問題と解決策がわかったので対処しやすくなりました」

 

「問題だと?」

 

「ええ。彼女は織斑先生に、それよりも千冬という存在に依存していますね」

 

「どういうことだ」

 

「答えは教えませんよ、そもそも合っているかどうかわかりませんので」

 

「いいから答えろ!!」

 

「声を張り上げないでください。他の生徒がこちらを見ていますよ」

 

「すまなかった。それでどういうことだ?」

 

「これはあなたの問題ですので答えれません」

 

「私の問題?」

 

「そうです。ヒントはあなたがドイツで何をして、()()()()()()()かです」

 

「わけがわからんぞ双葉兄」

 

「これは8割の答えですので後はあなた次第です」

 

「・・・そうか」

 

「ですが手助けはしましょう」

 

「お人よしか貴様は」

 

「よく言われます。それではまた午後で」

 

「ああ、ありがとう」

 

黒はアリーナを出ていくと白が待っていた

 

「よ、兄貴」

 

「どうした弟よ」

 

「またお人よしか~?」

 

「そうですね」

 

「なんかやることあるか?」

 

「今は無いですね。ただ」

 

「ただ?」

 

「弟には力についての講義を開いてもらうかもしれないので」

 

「・・・誰だ」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒです」

 

「はぁ・・・」

 

「面倒かと思うがすまない」

 

「いいさ。兄貴にできないことを俺がやって」

 

「弟にできないことがあれば私がやるでしたっけ?」

 

「そそ、そゆことそゆこと」

 

「どうせ裏でかき回すのでしょうに」

 

「わかってんじゃん」

 

「はいはい、私は私はらしくしますので」

 

「そいじゃまた」

 

「弟よ、今週の土曜の夜は時間を空けておきなさい」

 

「なして?」

 

「私が夕飯を作るので」

 

「よっしゃ!!サンキューな」

 

白は颯爽と駆けていく

 

「私も行きますか」

 

「お~い黒」

 

黒は後ろから声を掛けられ振り返る

 

「一夏」

 

「これから一緒に飯どうだ?」

 

「いいですね。どこでですか?」

 

「アリーナ付近の日陰でどうだ」

 

「わかりました。クロエを呼んで参りますので」

 

「ああ先に行ってるからな」

 

黒はクロエを呼びにいつもの場所へ向かった

 

 

 


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