IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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訓練開始かつ超展開です


第16話

 

とりあえず自己紹介をしたらいいのだな?

どうも篠ノ之箒だ

今私を含めた6人で特訓をするためにアリーナに向かっている

 

「なぁ黒」

 

「なんでしょうか一夏」

 

「今日はどんな訓練をするんだ?」

 

「そうですね説明しましょう。まず一夏とセシリア嬢は回避及び瞬時加速(イグニッション・ブースト)の訓練です」

 

「ホントですの!?」

 

「どうしたセシリア?」

 

「瞬時加速は高度な技ですのよ一夏さん」

 

「感覚的には『カー○ィのエアライド』のロケットスターだぜ」

 

「白、わかりやすいなそれ」

 

「なんですの?」

 

「セシリア嬢には分かりやすく説明しますと瞬時加速は・・・」

 

黒はセシリアに懇切丁寧に説明した

 

「そうでしたのね」

 

「理解できたようで何よりです」

 

「黒様、私は何をするのでしょうか?」

 

「クロエと箒は回避訓練です」

 

「なぜだ」

 

「これは戦いにおいて基本ですよ」

 

「そう!!物事の基本法則は速さだ!!早ければ早いほど別のことに時間を割けるのだ!!年間より月間、月間より日刊、日刊より時刊、時刊より分刊、分刊より秒刊!!早ければ早いほど偉いのだ!!」

 

「「「「「・・・・・・」」」」」

 

白の謎の熱い説明を聞き、黒が口を開く

 

「・・・まぁ、あながち間違いではないですけれども白」

 

「ふぅ、すぅっとしたぜ」

 

「今日のデザート抜きにされたいですか」

 

「あぁぁんまぁぁりぃぃだぁぁぁぁ!!」

 

今度は泣き崩れる

 

「この訓練の重要性はいかに相手にSEを減らされず、相手にダメージを与えるかです」

 

「なるほどな」

 

「いい例がクラス代表決定戦の私たち兄弟の試合ですね」

 

「クリーンヒット1発で終了のあれか」

 

「そうですね、セシリア嬢ならあれがどれほどかわかりますよね」

 

「ええ、そうですわね」

 

「どれほどなんだセシリア」

 

「一概に比較しづらいですわね・・・」

 

「それほどなのか」

 

「生半可なものでしたら簡単ですけれど、あの試合はそうではないのですよ」

 

「すげーな白に黒」

 

「あれはエンターテイメントにしたものですよ」

 

「あんなのは本気じゃないしな」

 

「「「「・・・・・・」」」」

 

「それはさておき、そろそろ着きますね」

 

「私はどうすればいい」

 

「そうですね打鉄とラファールの申請はしてあるので借りてきてください」

 

「わかった」

 

「行ってまいります黒様」

 

「いってらっしゃいクロエ、箒さん」

 

「早くいこうぜ」

 

「そうですね」

 

クロエ、箒を除いた4人がアリーナへと向かう

 

 

 

「さーて今日こそ、からかってやるわよ~」

 

楯無が6人の後ろを尾行していた

 

「楽しそうなことしていると思ったら訓練だったのか~。まあどれくらいできるのか確認しておかなくちゃね」

 

楯無が移動を開始すると不審な動きをしている生徒達を見かける

 

「ん?あれは・・・」

 

物陰に隠れて不審な生徒達に聞き耳をたてる

 

「そろそ・・・るわ・・」

 

「そ・・」

 

「まだ・・・な・・しら」

 

「・・・・か・し・・からね」

 

(なんの会話かしら?まぁ観客席に向かいますか)

 

 

 

「さて訓練をはじめます。簡単なルールとしてあなた達のISのSEが半分まで減ったら終了とします」

 

「だれからやりますの?」

 

「まずはクロエからしましょう」

 

「は、はい」

 

「こちらの兵装はRGで近接はリベリオンとネヴァン、遠距離にエボニー&アイボリーとカリーナです」

 

「教えて大丈夫なのですか?」

 

「これは訓練です、試合ではありませんので」

 

クロエはラファールを纏う

 

「ラファールですか、いいでしょう来なさい」

 

「いきます!!」

 

銃を構えクロエが発砲する

 

「危ないですね」

 

黒は回避しつつガードしゲージを溜めていく

 

「そろそろ動きますか」

 

リベリオンを展開しクロエに接近する

 

「スティンガー!!」

 

黒はリベリオンの先端をクロエに向けて突進していく

 

「え、はや、キャァ!!」

 

「吹き飛ばしてドライブです」

 

リベリオンを振りその剣風で生じた衝撃波で追撃した

 

「SEが半分までいきましたね、終了です」

 

「容赦ないな黒は」

 

「当たり前です。訓練は容赦なくいってこそですよ」

 

「普通だな」

 

「大丈夫ですかクロエ」

 

「はい大丈夫です黒様」

 

「ならSEを回復させに行きなさい」

 

「?」

 

「時間が許す限り皆さんとやりますよ」

 

「「「「え」」」」

 

「今日だけですよ」

 

「「「「よかった・・・」」」」

 

「とでも言うとお思いで」

 

「兄貴、そこまでだ」

 

「そうですね次のぎ・・・訓練は一夏です」

 

「今"ぎ"っていったよな!?」

 

「知りませんよ」

 

「はぁ・・・んで何からやるんだ?」

 

「まず瞬時加速からです」

 

「はいよ、ロケットスターの感覚だったな」

 

「みたいですね、こんな感じでね!!」

 

一夏の目の前まで瞬時加速で接近した

 

「うおあぁ!!怖えーよ黒!!」

 

「今の見てましたか?」

 

「ああ、かなり速かったな」

 

「あれが瞬時加速です」

 

「もう驚きませんわ・・・」

 

「黒だから、で済ませようとするなセシリア」

 

「そうですよ。私は訓練を積んでできるようになったのですから」

 

「そうですよセシリアさん」

 

「気を悪くさせたならすみません」

 

「さっきのか、やってみるか」

 

「そっちは!!」

 

バゴンという音と共に一夏が壁とぶつかる

 

「大丈夫か一夏!!」

 

「大丈夫だ箒」

 

「説明しきる前に勝手にしないでいただけませんかね」

 

「わりぃ黒」

 

「でもこれで瞬時加速のやり方は覚えたでしょう?」

 

「一応は」

 

「それでは・・・」

 

黒は3機のISが出てくるのが見えた

 

「はぁ・・・あなた達、今は私たちに貸し切りですよ」

 

「そんなの知らないわよ」

 

「そうですか」

 

「ところであんたたち出てってくんないかしら」

 

「アリーナからですか?」

 

「この学園からよ」

 

「なんでだよ!!」

 

「ここに必要ないからよ」

 

「弟よ」

 

「なんだ兄貴」

 

「面倒だな」

 

「そうだな」

 

「なんですって!!」

 

女生徒がは対物ライフルを展開し構えた

 

「これでも食らいなさい!!」

 

「そんな攻撃食らいませんよ」

 

黒は攻撃に対してジャストガードした

 

「んな!?どうなってんのよ!?」

 

「教える義理はありません」

 

「そう、これでも?」

 

無防備に見えた白に構える

 

「そうですか、あなた達はそういう人間ですか」

 

「撃たれるのが嫌ならISを解除しなさい」

 

「・・・わかりました」

 

黒はISを解除した

 

「これでいいですか?」

 

「そのブレスレットをよこしなさい」

 

「いいですよ」

 

「黒さん!!」

 

「どうしました、セシリア嬢」

 

「どうしてそこまでするんですの!!」

 

「"今は"たった1人の家族を人質にされてるんでね」

 

「さっさとよこしなさい」

 

「はいよっと」

 

黒はISの待機状態であるブレスレットを上空に放り投げた

 

「兄貴」

 

「いいか?」

 

「いいそうだ」

 

「ならやりますか」

 

白は部分展開をし修羅刃を展開する

 

「あんた達、自分のしていることの重大さがわかってる?」

 

「知らないわよ」

 

「俺ら相手にはあんたらじゃ勝てないぜ」

 

「あ、そう」

 

「忠告はした、殺すなら殺してみろよ」

 

「そうしてあげるわ!!」

 

白に対物ライフルを構えていた女生徒が発砲した

 

「遅い、遅すぎてつまらんよ」

 

「んな!?」

 

「切らせてもらったよ」

 

「あんた何者よ!!」

 

「しがない自由人だ、あとお仲間は一人つぶされてるぞ」

 

地べたには1機のISが倒れており黒に足蹴にされてた

 

「そんな・・・あ、ありえないわ」

 

「それじゃあ、くたばりな」

 

白はISに接近して修羅刃を振り下ろした

 

「キャァ!!」

 

「こんなんで終わると思うな!!」

 

「ひぃ!!」

 

「あんたのしたことは未遂だがれっきとした殺人行為だ。それがわかってんのか?」

 

「わ、わかったわ」

 

「なら兄貴のISを返せ」

 

「こ、これよ」

 

黒のブレスレットを渡してきた

 

「はいよ、さっさと帰りな」

 

白は背を見せて立ち去ろうとしていた

 

「背中ががら空きよ!!」

 

女生徒は立ち上がり対物ライフルを構え発砲した

 

「これで目障りなのが消えたわ!!ハハハッ!!」

 

「死ね」

 

「え?」

 

B・H・S(ブラック・ホーク・スティンガー)!!」

 

女生徒は後ろから急に声が聞こえ振り向くが白の容赦ない地獄突きがISを襲う

 

「キャァァァァァァ!!」

 

「死なない程度に『殺してやる』」

 

「そこまでだ双葉兄弟!!」

 

白が宣言をしたとたん織斑先生と山田先生が現れた

 

 

 

同時刻、その頃一夏達(部外者)は驚愕していた

 

「どういうことだよ・・・」

 

「一夏さん、これって嘘ですわよね」

 

「そんなことはないぞセシリア」

 

「生身の人間がISに勝つなんて」

 

「白に黒、おまえたちは一体・・・」

 

「只今戻りました、なにやら騒がしいですね」

 

「なぁクロエ」

 

「どうしましたか一夏様」

 

「黒と白は何者だ?」

 

「何者って少し特殊なただの人間ですよ」

 

「おい貴様ら」

 

「なんでしょうか織斑先生」

 

「この出来事の目撃者だ、一緒に来てもらうぞ」

 

「「「は、はい」」」

 

 

 

観客席でみていた楯無はというと

 

「あの時の会話はこういうことだったのね・・・」

 

(しかし、あの動き本当に人間かしら?情報で得た結果もドイツから来た帰国子女で養子に取られた家庭も普通だったし・・・もう少し調べる必要があるわね)

 

こうして再び黒達を尾行するのであった

 

 


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