IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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第14話

どうも、千冬だ

剣道場で馬鹿なこと(第12話)をした篠ノ之を特別指導室(懲罰房)に一週間入れることにした

 

「さて着いたか」

 

箒を房の中に捨てて房の扉を閉めた

 

「さて起きるまで待つか」

 

 

 

「・・・・・・ん」

 

「ようやく目が覚めたか馬鹿者」

 

箒は目が覚めると房の中にいることにきずく

 

「ここはどこですか!?」

 

「ここは重大な違反を犯した生徒が入る所だ」

 

「なぜ私がこんな所に!!」

 

「貴様は殺人未遂をしたのだぞ」

 

「・・・・・・」

 

記憶を遡り自分のしてきたことを思い返して

 

「貴様はここに一週間いることになる」

 

「んな!?」

 

「仕方ないだろう、それ位の事をしたんだ」

 

「・・・くっ」

 

「それではな。あと飯は適当に持ってくる」

 

千冬は足早に特別指導室(懲罰房)を後にした

 

「くそっ!!」

 

この原因を黒と決めつけイラついていた

 

「これも全て黒のせいかっ!!」

 

「お門違いだよ箒」

 

「だれだ!!」

 

「黒の弟、白だ」

 

「・・・こんなところにどうした」

 

「箒が連れていかれるのを見て尾行してきた」

 

「そ、そうか」

 

「何があったか説明してみ?」

 

事の全てを白に説明する

 

「さいですか」

 

「どう思う、白」

 

「これはあんたが悪いだろ」

 

「なぜだ!!」

 

「なぜも何も殺そうとしてるしな」

 

「・・・」

 

「黙るなよ、あんたは自分の行動に対して責任を取れない人間なのか?」

 

「違う!!」

 

「ならこれで済んでよかったな。本来なら警察沙汰だからな」

 

「・・・ああ」

 

「さてと解放してほしいか?」

 

「ああ、してくれ!!」

 

「なら契約だ」

 

「は?」

 

「タダで何かを得ることはできない。常に等価を要求される」

 

「・・・それで何を要求するんだ」

 

身体を隠すようにして白を睨む

 

「怖いね~、そんなに睨むなって身体的要求はしねーよ」

 

「そうか」

 

「内容としては優しいから安心しな」

 

「どんな内容だ」

 

「まず兄貴達にしたことへの謝罪」

 

「な!?」

 

「異論は認めんからな」

 

「・・・ああ」

 

「兄貴はお前も訓練に参加させようとしたんだからな」

 

「は?」

 

「だって箒と一夏が訓練してんのは知ってたんだから、誘うのが道理だろうに」

 

「ホントか?」

 

「こんな場面で嘘はつかんさ」

 

「そうか・・・そういえばそうだったな」

 

膝を抱え自己嫌悪に陥る箒

 

「落ち込むのはいいが話を進めるぞ」

 

「・・・ああ」

 

「2つ目は暴力を振るうな」

 

「ん?」

 

「竹刀や木刀を無闇に振り回すな」

 

「あれは説教だ!!」

 

「こちらからの見ると暴力を振るっている様にしか見えないからな。これじゃあ一夏が離れていくぞ?」

 

急に箒は顔を赤くした

 

「な、なんでそうなる!?一夏にそんな気持ちを抱いてなんていない!!」

 

「嘘つけ、ならそんなに顔が赤いんだよ」

 

「んな!?///」

 

「まあ暴力禁止な、もししたらここ(懲罰房)で済んだらいいな」

 

「!?」

 

「兄貴は優しいからな、本来だったら殺されてるぞ」

 

「なんだと!?」

 

「もしこの契約を結んでから兄貴に暴力を振ってみ、殺してあげるから」

 

「・・・・・・」

 

「ちなみに俺は単純な力比べだったら兄貴にも勝てる自信はあるからな」

 

「そ、そうか」

 

「3つ目は可能ならしてくれ」

 

「なぜだ?」

 

「一夏とくっつけ」

 

「はぁ!?」

 

「好きなんだろ?」

 

「・・・あぁ///」

 

先ほどよりも顔を赤くした

 

「協力してやるからライバルのいない内にさっさとくっつけよ」

 

「あぁ、ありがとう契約する」

 

「さて出してやるか、これをこうしてこうやって~」

 

ガチャリという音がして扉が開く

 

「さて解放したからには契約成立な」

 

「これからも頼む」

 

「へいよ、これからパーチーなんで行くか」

 

「なんのだ?」

 

「一夏のクラス代表就任パーティーだそうだ」

 

「行くぞ白!!」

 

「はいはい」

 

脱走した箒と脱走の手助けをした白が特別指導室(懲罰房)を出ると

 

「おい」

 

「「ゲェ!!織斑先生!!」」

 

「どうして貴様らがここにいる」

 

「「・・・」」

 

「まぁいいさっさと行け」

 

「「え!?」」

 

「双葉兄に説教されてな」

 

「「うわぁ・・・」」

 

「正論を延々と言われ何故か矢が刺さる感覚と効果音がするとは」

 

「「・・・・・・」」

 

「貴様らも経験済みのようだな」

 

「「は、はい」」

 

「とりあえず、ここから出て行っていいぞ」

 

「ういっす」

 

「はい」

 

箒と白はパーティ会場の食堂に向かう

 

 

 

「「「「「一夏君、就任おめでとー」」」」」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「さて今回の料理長の黒様からのお言葉です、よろしくね」

 

「一夏」

 

「なんだ黒」

 

「これから地獄の始まりです、頑張りなさい」

 

「・・・おう」

 

「今日は今日で楽しみなさい」

 

「ああ、助かる」

 

「皆さん、お残しは許しませんよ」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

「それではこれで料理長の言葉を終了します」

 

「「「「「いえ~い」」」」」

 

こうしてパーティが開始された

 

「箒どこいったんだろう」

 

「さぁ、ですが白がなんとかしますよ」

 

「そうか?」

 

食堂の扉が開き白と箒が現れる

 

「まだ飯はあるか兄貴!!」

 

「ありますよ自由によそいなさい」

 

「サンキュー」

 

「あ、あの黒少しいいか?」

 

「なんでしょう」

 

「今日はすまなかった」

 

「・・・気にしてませんよ」

 

「いや、すまなかった」

 

「・・・こちらもすみませんでした」

 

「は?」

 

「あの時の刀は破壊してしまいました」

 

「そうか、別にかまわない」

 

「そうですか」

 

「あと私も訓練に参加したい」

 

「私の師事でよければ」

 

「ああ」

 

「わかりました、ようこそ地獄の一丁目へ」

 

「は?」

 

「さて夕飯が待っていますよ」

 

「・・・ああ、ありがとう」

 

箒と白は黒の作った料理を取りに行く

 

「黒様」

 

「なんですかクロエ」

 

「優しいですね」

 

「飴と鞭は使いようですよ」

 

「黒さん、恐ろしいですね」

 

「何を言っているのですか、あなたたちもですよ?」

 

「「ふぁ!?」」

 

「さて食べますよ」

 

「「は、はい」」

 

みんなが黒の作った料理を食べると

 

「なにこれ超うまいんですけど」

 

「美味すぎるっ!!」

 

「黒様~どうやって作ってるの?」

 

「今度レシピが欲しい人はあげますよ」

 

「「「欲しいです」」」

 

「黒さん、美味しいですわ」

 

「ありがたいです」

 

「やっぱり黒様の料理が一番ですね」

 

「そうだよなクロエ」

 

「白は一応できるでしょうに」

 

「まあね~」

 

「そうなのですか黒さん?」

 

「面倒みたいで押し付けられましたが弟もそれなりにできますよ」

 

「しろぽん~今度つくって~」

 

「え~」

 

「一夏はできるのか?」

 

「まぁここまでとは言えないけどできるぞ」

 

「「「男子3人とも料理できるなんて・・・」」」

 

クラスの女子が数名絶望している

 

「黒さん、わたくしも今度作って差し上げますわ」

 

「ありがとうございます」

 

「すまんが一旦外に出るわ」

 

「少し空気を吸いたいですし私も行きます」

 

「「なら私(わたくし)も」」

 

「「たばこですので(っすよ)」」

 

「「・・・どうぞ」」

 

「「行ってきます(くる)」」

 

黒と白が食堂から出ていく

 

「一夏」

 

「どうした箒」

 

「今日はみっともない姿を見せた」

 

「・・・」

 

「失望させたてすまなかった」

 

「そうだな」

 

「もうあんなことはしないと誓わせてもらう」

 

「わかった、もうすんなよ?」

 

「ああ!!」

 

黒と白が出て行った直後再び食堂の扉が開かれる

 

「どうも~新聞部でーす。男性IS操縦者とクラス代表にインタビューしに来ましたー」

 

「今は一夏君しかいないですよ~」

 

「らしいわよ、たっちゃん」

 

「屋上かしら、そっちに行ってくるね」

 

「いってらっしゃい」

 

そういい水色の髪をした少女が食堂から出ていく

 

「さてインタビューさせてもらうわよ」

 

「は、はい」

 

 

 

一夏がインタビューを受けているとも知らずにたばこを吸っている

 

「なあ兄貴」

 

「どうしました弟よ」

 

「どうして箒に力を見せたんだ?」

 

「覚悟が足りなかったからですよ」

 

「そうか」

 

「そっちはそっちで楽しそうですね」

 

「まあな」

 

「・・・誰か来ますね」

 

屋上の扉が開くと水色の髪をした少女が来た

 

「こんばんわ、噂の双子さん」

 

「あんた誰だ?」

 

「この学園の生徒会長の更識楯無さんですよ」

 

「よく覚えてるね黒君」

 

「この愚弟が馬鹿なだけですよ」

 

「案外容赦ないね、君」

 

「自由人ですので」

 

「なぁ会長さん」

 

「楯無でいいわ」

 

「なら楯無」

 

「なにかな白君」

 

「煙臭くなるぞ」

 

「あら、消してくれないの?」

 

「「休憩してるところに急に来られたので(んで)知りません(知らんよ)」」

 

「そ、そうね」

 

「それでどうして来たのですか?」

 

「食堂に一夏がいただろうに」

 

「あなたたちの方が面白そうだから来たのよ」

 

「さいで」

 

「どうしてですか?」

 

「ん?」

 

「どうして面白いと思ったのですか?」

 

「あの戦いを見てね」

 

「クラス代表決定戦か?」

 

「そうよ」

 

「あんなのは戦いじゃないぞ」

 

「なんで?」

 

「「あれはお遊びだと思ってやりました(やった)」」

 

「あれでお遊びなのね」

 

楯無が扇子を開くと『嘘だっ!!』と書かれてあった

 

「本気はまだ誰にも見せてませんし」

 

「本気になったら誰も勝てないっすよ」

 

「「たとえあなた(あんた)でも」」

 

「いってくれるわね」

 

黒がたばこを消し楯無に向き合う

 

「ならこれはどうです」

 

「これとは?」

 

ゆっくりと黒が楯無に近づいていく

 

「私に一発入れてみてください」

 

「いいわよ」

 

楯無は腰を少し降ろし拳を構える

 

「いくわよ」

 

「いつでもどうぞ」

 

「せいやぁ!!」

 

楯無が正拳突きをするも空を切る

 

「え?」

 

「終いです」

 

「ひゃぁ!!」

 

後ろから首を触られ声をあげる楯無

 

「え!?どうやったの今の!?」

 

「教えませんよ」

 

「ちぇ~」

 

「兄貴そろそろ戻るか?」

 

「そうですね」

 

「私も行く」

 

「ご自由に」

 

3人で食堂に向かう

 

 

 

食堂に着くとカメラを持った少女がいた

 

「お、噂の双子の男性IS操縦者が来たね」

 

「どちらでしょうか」

 

「黛薫子、新聞部の者よ」

 

「さいですか」

 

「早速インタビューさせてもらうわ」

 

「いいですよ」

 

「クラス代表になった一夏君に何か一言おねがいね」

 

「一夏、あなたはまだまだ実力と経験が足りません」

 

「なんで歯ぁ食いしばって兄貴の訓練に食らいつけよ」

 

「ん~少しインパクトが少ないから捏造するわね」

 

「そんで訓練を受ける奴らに言うわ」

 

「「ようこそ地獄の1丁目へ」」

 

「・・・うわぁ」

 

「それで後はありますか?」

 

「あとは写真が欲しいから取らせてもらえる?」

 

「それはお断りさせていただきます」

 

「そうですか・・・」

 

「すみません」

 

「いいわよ」

 

「残っているなら、少し料理を食べていきますか?」

 

「「いいの?」」

 

「作った本人が言っているんですから大丈夫ですよ」

 

「黒君が作ったのね」

 

「ほうほう、黒君は料理が得意と」

 

「クロエ手伝っていただけないかな?」

 

「は、はい!!」

 

「適当にお掛けになってください、楯無さん、黛さん」

 

黒とクロエが料理を取りに行く

 

「さて何が出てくると思う?」

 

「さあ、ピザとか?」

 

「兄貴の飯は美味いっすよ」

 

「そうなの?」

 

「美味いよな、みんな」

 

「「「「「美味いでーす」」」」」

 

「満場一致でこれですか」

 

「黒君の料理、期待しちゃうわね♪」

 

「お持ちいたしました。パエリア風パスタでございます」

 

「「おお~」」

 

「どうぞ召し上がれ」

 

「「いただきます」」

 

2人が同時に食べ始めると手が止まる

 

「どうかなさいましたか?」

 

「なんかね・・・」

 

「いろいろとね・・・」

 

「お下げ致しますか?」

 

「「美味いので大丈夫です・・・」」

 

その後、2人は泣きながらパスタを食べていた

 

「クロエにセシリアどうして2人は泣きながら食べるのですか?」

 

「「黒様(さん)の料理スキルが高すぎて驚愕しているだけです(わ)」」

 

「そうですか、ならよかったです」

 

「少女よ、これが絶望だ」

 

女生徒が膝をついて絶望していた

 

「白」

 

「なんだ兄貴」

 

「この後のデザート抜きですね」

 

「・・・・・・」

 

絶望していた女生徒が立ち上がり、白が絶望した

 

「「「「「デザートもあるの!?」」」」」

 

「ありますよ、楯無さんと黛さんも食べます?」

 

「「食べる!!」」

 

「それでは取ってきます。クロエ、セシリア、一夏手伝っていただけないですか?」

 

「いいですわ」

 

「かしこまりました」

 

「いいぜ」

 

黒はクロエ、セシリア、一夏を連れ厨房の冷蔵庫に向かいプリンを取り、キッチンに置いていたカラメルを持ち皆がいるスペースに戻ってくる

 

「今日のデザートはプリンです」

 

「「「「「おお~」」」」」

 

「カラメルはご自由にかけてください」

 

「「「「「は~い」」」」」

 

各自プリンを食べ始めると歓声があがる

 

「黒君」

 

「なんですか楯無さん」

 

「あなたパティシエでも目指してるの?」

 

「いいえ?」

 

「ならなんでこんなに上手いのよ!?」

 

「慣れですね」

 

「・・・はぁ」

 

「本体は甘すぎず、カラメルは程よい苦味がありますわね」

 

「こちらもレシピの配布しますか?」

 

「「「「「「欲しい!!」」」」」」

 

「いいな~クロエさんは」

 

「なにがですか?」

 

「こんなおいしい料理毎日食べてるのでしょう?」

 

「一緒に作ってますので私もできますがデザートはまだですね」

 

「この子、出来る!!」

 

「さてそろそろ終いですよ皆さん」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

黒は片付けに取り掛かる

 

「黒様、私も手伝います」

 

「ありがとうございます」

 

「ねぇ、あの2人」

 

「「「いい夫婦になりそうね」」」

 

「「んな!?」」

 

クロエは食器を落とし、セシリアはこちらを睨んでくる

 

「大丈夫ですか、クロエ」

 

「だ、大丈夫です///」

 

「黒さん」

 

「なんでしょうかセシリア嬢」

 

「クロエさんとイチャつかないでくださいまし!!」

 

(知らんよ)

 

「は、はあ」

 

「とりあえずここに食器を置いときますわ」

 

「ありがとうございます」

 

「いえ当然のことをしているだけですわ」

 

「そうですね」

 

黒は片付けながら辺りを見回していた

 

(こんな平和でいいんだよ、それ以上の幸福は高望みかな)

 

「・・・様、黒様!!」

 

「ん?どうしましたクロエ」

 

「なんだか今、黒様がここにあらずでしたので」

 

「すみません少し考え事をしていたもので」

 

「そうですか」

 

「そうですよ」

 

こんな会話をしているうちに片づけが終了していた

 

「それでは皆さん解散ですよ」

 

「「「「「はーい」」」」」

 

こうしてパーティが終了し、1日も終了した

 

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

今回は5000字を超えましたwww
次回はあのキャラが登場いたします

次回の投稿が遅れるかもしれません、申し訳ありません

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