IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

13 / 107
今回も日常編です?


第13話

 

どうも初めまして?クロエ・クロニクルです

整備実習を終えて放課後に私と友人(恋敵)のセシリア・オルコットさんと訓練をする事となりました

 

「一夏、少しよろしいですか?」

 

「なんだ黒」

 

「今日の放課後にISの訓練をするのですが、あなたもご一緒にどうですか?」

 

「おぉ、いk「一夏!!」・・・どうした箒?」

 

「今日は私との訓練の日だろう」

 

「でも箒は剣道のことだけでISの訓練は一切してくれないだろ?」

 

「そうだが」

 

「そうだがって・・・」

 

「貴様の兵装は剣しかないのであろう?」

 

「そうだが・・・」

 

(これは面倒だな。箒が一夏に好意を抱いてるにしても強制はまずいな)

 

「ならあなたも訓練を受けますか?」

 

「私もか?」

 

「そうすればあなたも一夏と一緒に訓練ができますよ?」

 

「わかったが誰が教えるのだ?」

 

「わたしですが?」

 

「黒が?貴様ではできんだろう」

 

「箒様」

 

「なんだクロエ」

 

「それはどういう意味でしょうか」

 

「そのままの意味だ」

 

「ふざけているのですか」

 

「ふざけてなどおらん、こいつは剣を使わずふざけた武器で戦うではないか」

 

「そこまでです箒さん」

 

「なぜだ黒」

 

「要するにあなたは実力を示して欲しいと、そうですね?」

 

「簡潔に言えばそうだ」

 

「わかりました。ならば示しましょう」

 

「わかった」

 

「なら何で示しましょうか?」

 

「なら剣道だ」

 

「いいですよ、では放課後終了後に剣道場で」

 

「ああ、こっちが勝てば金輪際一夏との訓練を申し込むな」

 

「いいですよ、ではこちらが勝ちましたら一夏との訓練を勝手に申し込ませていただきます」

 

「ふん、勝手にほざいてろ」

 

「お前ら勝手に話を進めるなよ!!」

 

「「黙っていろ(いなさい)一夏!!」」

 

「・・・・・・」

 

こうして謎の一夏争奪戦が開始していくのであった

 

 

 

箒は剣道場に向かう途中であった

 

(ふん、この私に剣道で勝てるものか。所詮付け焼刃か素人そのものだろう)

 

と勝手に高をくくっていた

 

 

 

同じく剣道場に向かう黒は、クロエとセシリアと一夏と共に向かっていた

 

「なぁ黒」

 

「なんでしょうか」

 

「箒に勝てるのか?」

 

「そうですね、勝てる勝てないではなく勝つのですよ」

 

「箒はな、中学の全国大会を優勝してるんだぞ!!」

 

「たかだかその程度としか言えないですね」

 

「な!?」

 

「どうしてそこまで言えるんだよ」

 

「そこは経験の差ですよ」

 

「なんでだ?」

 

「確かにあなたから見たら強いでしょうね」

 

「なら「あなたからですよ?」・・・はい?」

 

「わたしから見たら只の子供が木の棒を振り回すのと同じですよ」

 

「・・・ねえクロエさん」

 

「なんでしょうか、セシリアさん」

 

「黒さんってどれだけ規格外ですの」

 

「そうですね。JISやISOが匙を投げだすくらいですね」

 

「クロエ?」

 

「な、なんでしょうか黒様」

 

「おふざけが過ぎるとお仕置きしますよ?」

 

「・・・・・・」

 

「セシリア嬢、よく規格外と言いましたね」

 

「・・・・・・」

 

「ま、まぁ黒行こうぜ!!」

 

「そうですね、行きますよお2人とも」

 

「「・・・はい」」

 

こうして地獄の特訓(おしおき)が決定したクロエとセシリアと共に剣道場に向かうのである

 

 

 

剣道場にて

 

「遅いぞ貴様ら!!」

 

「遅いも何もSHRが終わって5分しか経過してないのですが」

 

「さっさと試合をするぞ!!」

 

「話を聞きませんね、まぁいいですよ」

 

「なら防具を着てこい」

 

「あのような重装備いりませんよ」

 

「黒、そんな装備で大丈夫か?」

 

「大丈夫です、問題ありませんよ一夏」

 

「貴様、私をバカにしているのか!?」

 

「先にバカにしたのはそちらですよ?」

 

「ふざけよって!!」

 

突撃し竹刀で面を放ってくるも簡単に避けられてしまう

 

「そんな攻撃当たりませんよ」

 

「くそ!!」

 

何度も突撃し面や胴を放つも回避されていき、やがて箒の体力が尽きてしまう

 

「ど、どうした黒。攻撃して来ないじゃないか」

 

「攻撃していいですか、まだ試合開始の宣言がされていないですけれども」

 

「そ、そんなことを気にしていたのか貴様!!」

 

「あとで変な言い草を言われても面倒ですので」

 

「・・・・・・ちっ」

 

「ヤハリソウダッタノデスネー」

 

「卑怯ですわ!!」

 

「それでも武に身を置く者のやり方なのですか箒様」

 

「お2人とも、それはもういいですよ。一夏、試合開始の合図を」

 

「いいが黒、お前竹刀は?」

 

「手刀足刀で十分です」

 

「なら試合開始!!」

 

試合開始の合図が出るが黒は一向に動かない

 

「どうした黒、怖いのか?」

 

「あなた程度に恐怖感はありませんよ」

 

「貴様、私に対して『あなた程度』といったか?」

 

「ええ、言いましたよ」

 

「やはりバカにするではないか!!」

 

「知りませんよ」

 

「貴様ぁ!!」

 

黒に突撃するも回避される

 

「弟なら今のあなたをこう言うでしょうね」

 

「なんだ?」

 

「某狩猟ゲームの猪みたいだな箒」

 

「「「「ブフォ!!」」」」

 

剣道部員及び一夏が盛大に吹き出し笑い転げた

 

「ど、どうした一夏!?」

 

「白なら言いそうだなって思ったら・・・アハハッ!!」

 

「貴様ぁ!!」

 

「もういいですよね」

 

黒に面を打とうとすると白刃取りされる

 

「やはり織斑先生の出席簿の方が早いですね」

 

「「なんだって!?」」

 

「どうしました、一夏に箒さん」

 

「なんでもない!!それよりも放せ!!」

 

「嫌ですよ」

 

「くそ!!」

 

「さてそろそろ終いです」

 

箒の持つ竹刀を膝で破壊し箒の首元に手刀を添える

 

「私の勝ちでいいですよね」

 

「・・・・・・」

 

「一夏、宣言を」

 

「勝者くr「まだだ!!」」

 

箒の手にはどこから持ち出したかわからない刀があった

 

「貴様はここで潰す」

 

「真剣ですね」

 

「黒様、のんびり解説しないでください」

 

「そうですわ、危険ですわ!!」

 

「箒!!それを捨てるんだ!!」

 

「うるさい!!私にはこれしかないんだ!!」

 

「そうですか、ならその刀も破壊しますね」

 

「できるならしてみろ」

 

「いいでしょう、ですがその前に少し問答を」

 

「なんだ」

 

「あなたは私を殺したい、そうですね?」

 

「ああ、私のすべてを奪おうとするからな」

 

「なら私を殺すなら、あなたは私に殺される覚悟がおありで?」

 

「知らん、貴様を殺して終わりだ」

 

(こいつは生粋の馬鹿だ、殺したらそれこそ全ての終わりだろうに)

 

「もういいか?」

 

「そうですね、それではあなたには私の力をお見せいたしましょう」

 

「行くぞぉ!!」

 

「・・・・・・」

 

箒は兜割をしてくるが

 

「縦方向なら横または前方の左右に回避してお終いですよ」

 

「んな!?」

 

「おらぁ!!」

 

胴に右ストレートをかます

 

「ぐはぁ!!」

 

「胴抜きの威力はいかがですか?」

 

「ま・・・だだ・・・」

 

「しつこいですね、お次は」

 

刀を蹴り飛ばし足払いをして箒を転倒させる

 

「本当の終いです」

 

「がは・・・」

 

「大蛇武鎌殲」

 

連続で箒の背中を踏みつけ気絶させた

 

「はぁ、これだから()()()()()()は嫌いなんです」

 

「黒!!やりすぎだろ!!」

 

「相手が殺しに来たのにやりすぎもなにもないでしょう」

 

「黒様、箒様を医務室に運びますか?」

 

「運ばなくていいよ、クロエ」

 

「なぜですの黒さん」

 

「そろそろ教師の誰かが来ますよ」

 

「そうですの?」

 

「そうですよ、ですのであの刀は破壊させていただきます」

 

「でもどうやって破壊しますの?」

 

「こうして背中を使って、てこの原理でぇ!!」

 

ボキンという音と共に刀が折れた

 

「「・・・・・・」」

 

「どうしました?」

 

「「やっぱり規格外ですね(わね)」」

 

「クロエにセシリア」

 

「「は、はい」」

 

「今日の夕飯抜きですね」

 

2人とも地面で四つん這いになった、とほぼ同時に教師が扉を開け現れた

 

「貴様ら、なにをしている!!」

 

「私は自己防衛ですよ」

 

「双葉兄か、この状況の説明してもらおうか」

 

「了解です」

 

先ほどの騒動を説明した

 

「なるほどな」

 

「それとこの刀を破壊しました」

 

「どうしてそこまでした」

 

「覚悟もなくこんな物を使うのが許せないためです」

 

「わかった、後はこちらで処分する」

 

「ありがとうございます」

 

「こいつは一週間特別指導室(懲罰室)行きとする」

 

「了解です、もう帰ってよろしいですか?」

 

「ああいいぞ」

 

「帰りますよ。一夏にクロエ、セシリア嬢」

 

「「「あ、はい」」」

 

「今日の訓練は無しとさせていただきます」

 

「わ、わかった」

 

「いいですわ・・・」

 

「かしこまりました」

 

こうして剣道場を後にし、一日が終わるのであった

 

 

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

そして箒ファンのみなさま申し訳ありません

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。