IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

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今回から日常編です


第12話

どうも織斑一夏です

クラス代表戦で全敗したのにも関わらず代表に選ばれてしまいました

どうしてこうなった・・・

 

「---というわけで、織斑がクラス代表に選ばれた」

 

「「「「「いえーい!!」」」」」

 

クラスのみんなから声援をもらう一夏

 

「・・・織斑先生」

 

「なんだ織斑」

 

「提案があります」

 

「言ってみろ」

 

「補佐が欲しいです」

 

「なぜだ」

 

「まだISに乗って間もないためなのと荷が重いからです」

 

「そうだな・・・双葉兄、頼めるか?」

 

「かしこまりました」

 

「これでいいか」

 

「ありがとうございます、千冬姉」

 

「織斑先生だ馬鹿者、それはさておき、これでSHRを終える。このあとは2組との合同実習だ、第3アリーナに集合だ遅れるなよ」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

「さっさと行きますよ」

 

「へいよ、捕まると面倒だからな」

 

「ま、待ってくれよ黒、白!!」

 

『いたわよ!!』

 

『一夏君!!今日こそ逃がさないわよ!!』

 

『黒様~私を踏みつけて!!』

 

『白君、今から遊びましょ~』

 

「「今からは無理だろ!?」」

 

遊ぶために授業をサボろうというのかこの女子は・・・

 

「お先に失礼」

 

「ちょ、待てよ!!」

 

「先生にどやされんのは勘弁なんでな!!」

 

黒と白は窓から飛び降りた

 

「なにやってんだよお前ら!!」

 

「「あとは任せます(た!!)」骨は拾ってやんよ」

 

「てめーらぁ!!後で覚えてろよ!!」

 

こうして女子からの逃走劇を一夏に押し付けた黒と白

 

 

 

「遅いぞ織斑!!」

 

当然遅刻したのである

 

「す、すみません・・・」

 

「次は無いと思え」

 

「はい・・・」

 

「それではまず専用機持ちによる演習からだ」

 

「お前ら後で絶対恨むからな・・・」

 

「「怖いですね(ね~)」」

 

「貴様ら煩いぞ、とりあえず歩行、走行、飛行、急制動を行ってもらう」

 

それぞれが専用機を展開するが一夏だけできていなかった

 

「どう展開するんだ?」

 

「服を着る感覚でやってみたら?」

 

白がアドバイスすると展開することに成功した

 

「おぉ、サンキュー白」

 

「これで許してもらえる?」

 

「んなわけ無いだろ」

 

「ちくせう」

 

「お2人とも早くしてくださいまし?」

 

「はいよ」

 

「今から行く」

 

専用機持ち(4人)は歩行、走行をそつなくこなしていく

 

「次は飛行ですね」

 

セシリア、黒、白は安定した飛行をしているが一夏だけは不安定であった

 

「飛ぶのは慣れないな」

 

「こんなの感覚でいけるだろうに」

 

「それは白さんだけですわ」

 

「セシリア嬢、同意だ」

 

「そ、その呼び方恥ずかしいですわね///」

 

「そうですか・・・呼び方を変えましょうか?」

 

「い、いえそのままでよろしいですわ!!」

 

「かしこまりました」

 

「なぁ一夏」

 

「なんだ白」

 

「あれってどう見ても」

 

「そうだな」

 

((黒に惚れてるよな、セシリア・・・))

 

 

 

時間が遡ること一昨日(第7話)の夜のことである

 

(・・・いままでは男性はとても貧弱で脆弱なものだと思い込んでしまいってましたわ・・・)

 

白にはダメージを負わせたものの、異様なまでの速度で近寄られ敗北した

 

(なにより一番の驚きは黒さんですわ・・・)

 

黒に関しては避けられもせずただ前進しかせず2度の攻撃で沈められたのである

 

(あのように強い男性にお慕いを・・・///)

 

「はっ!!なぜこのようなことを・・・」

 

セシリアはなぜ、このようなことになってるのか分からなかった。ふと鏡を見ると、とても顔が赤くなっておりいつもより動悸が激しくなっている

 

(それに今、とてもドキドキしておりますわね・・・)

 

考えに考え抜いた結果として

 

(もしやこれが恋というやつなのですか!?)

 

こうしてセシリアは双葉黒に惚れたのである

 

 

 

「セシリア嬢、顔が赤いですよ?」

 

「だ、大丈夫ですわ!!」

 

「そろそろ急制動に移る。目標10cmだ、やってみろ」

 

「セシリア嬢、お先に失礼する」

 

「へ?わ、わかりましたわ」

 

黒は上空から急降下し停止した

 

「ふむ、ジャストだ黒」

 

「次、セシリア」

 

「わかりましたわ」

 

セシリアも降下し停止した

 

「セシリアもジャストだ」

 

「当然ですわ」

 

「セシリア嬢、あまり驕るものではありませんよ」

 

「・・・そうですわね」

 

「それでもキチンと達成できたのは誇るべきですね」

 

「そうですわ!!」

 

「次は白だ」

 

「はいよ」

 

白はかなりの速度を出し急降下して停止するが

 

「やっべぇ!!」

 

「この愚弟が」

 

とっさに黒が白を助けに入り地面すれすれで停止する

 

「サンキュー兄貴」

 

「慣れないことはするなと何度も言ってますよね」

 

「・・・はい」

 

「これはお仕置きが必要ですかね」

 

「こ、ここではやめないか兄貴!!」

 

「しりません、蛇翼崩天刃!!」

 

黒は白に真下から打ち上げるような蹴りをかまし空高く舞い上がった

 

「今回は5割ですよ」

 

「やめろぉ兄貴ぃ!!」

 

「蛇咬、そして蛇顎!!」

 

空中にいる白を蛇のような『鎖』で叩き落し、追撃し引き寄せ叩き落す

 

「ぐえぇ、がぁ!!」

 

「締めです、大蛇武鎌殲!!」

 

叩き落した白を連続で踏みつけ、最後に蹴り飛ばした

 

「・・・・・・」

 

「これからは私から注意されないようにしなさい、白」

 

「・・・・・・は・・・い」

 

「お見苦しいところを見せてしまいました、申し訳ありません。ですがこれは弟にしかしないのでご安心を」

 

「やりすぎだ馬鹿者!!」

 

織斑先生に怒られました、けれども後悔してない

 

「く、黒さん?」

 

「どうしましたか?」

 

「いまのは・・・」

 

「あれは本来の戦い方ですよ」

 

「そうですの・・・正直、怖かったですわ」

 

「申し訳ありませんでした、セシリア嬢」

 

「大丈夫ですわ」

 

「最後だ一夏」

 

「おうよ」

 

一夏もかなりの速度を出し停止できず地面と衝突した

 

「大丈夫か一夏!!」

 

「い、一応大丈夫だ・・・」

 

「そうか、黒なぜ助けなかった!!」

 

「他の生徒が受けてしまうであろう衝撃から守っていたからですので」

 

「それに、そうなったのは織斑にあるだろう」

 

「なぜですか!!」

 

「煩いぞ篠ノ之、先ほど白が墜落しかけただろう」

 

「そ、そうですが・・・」

 

「速度を上げすぎると(あれ)みたいになるという警告を無視してああなったのだからしかたないだろう」

 

「・・・くっ」

 

白(72?)

 

「それと篠ノ之、貴様は黒に突っかかりすぎだ」

 

「・・・関係ありません」

 

「そうか、一夏このクレーターを直しておけよ」

 

「は、はい」

 

「この後はISでの歩行訓練をしてもらう、それぞれ専用機持ちのところに整列しろ」

 

織斑先生の号令のあと、黒と白、一夏の所に女子が集まってきた

 

「しろぽ~ん、またね~」

 

「なんでしろぽん?」

 

「俺が何度も『はく』だって言ってるのに今のあだなで落ちついたわけよ」

 

「黒様」

 

「どうしたクロエ?」

 

「こ、怖かったです」

 

「すまなかったクロエ」

 

頭を撫でてやると

 

「あぁ!!クロエさんずるーい」

 

「またあとでなクロエ」

 

「はい///」

 

「さてやりますか」

 

こうして歩行訓練が開始される、だが

 

「くろぽん~、間違えてました~」

 

「何度目ですか?」

 

「えへへ~」

 

こうなったのは一夏の班で訓練機IS『打鉄』を立たせたまま降りて次の人をお姫様だっこでISに乗せたのだ。これを見て黒と白の班も同じことをし始めたのだ

 

「まぁいいです、午後の整備訓練をきつめにしますよ?」

 

「「「やめてください死んでしまいます」」」

 

本音でさえまともな口調になるほどであった

 

(さっきの恐怖感が残っているのでしょうか?)

 

「次はクロエですか」

 

「は、はい。お願いします///」

 

「・・・わかりました」

 

クロエをお姫様だっこをしISに乗せた

 

「それでは行ってきます///」

 

「いってらしゃいませ」

 

こうして午前の訓練は終了した

 

 

 

 

昼食時

今日は弁当をつくっていたので適当に外のベンチに座って食べていると

 

「あら黒さん、ここで食べるのですの?」

 

「弁当がありますので」

 

「ご一緒してよろしいでしょうか?」

 

「クロエいいですか?」

 

「はい、大丈夫です」

 

「ありがとうございますわ」

 

「それでは食べましょうか」

 

「「「いただきます」」」

 

セシリアはサンドイッチ、黒とクロエは同じ内容の弁当を食べていた

 

「黒さんとクロエさんのお弁当、一緒なのですね」

 

「一緒の部屋でご飯を作ってますので」

 

「黒様は料理が上手なのですよ」

 

「そうなのですか、食べてみたいですわね」

 

「なら今日の晩御飯食べに来ますか?」

 

「いいのですか!?」

 

「大丈夫ですよ」

 

「では、7時頃お伺いしますわ!!」

 

「わかりました、ご馳走様でしたっと」

 

懐からたばこを取り出しセシリアとクロエから離れてから火をつける

 

「あら、お吸いになるのですか?」

 

「そうですねこれでも二十歳ですので」

 

「でもお身体に悪いですわよ?」

 

「人はいつか必ず死ぬんです。だから自由に生きるのですよ」

 

「・・・そうですわね」

 

(なんか地雷を踏んでしまった気がする)

 

「セシリア嬢、あなたはいままでの生き方は自由でしたか?」

 

「慣れてしまっているのでどうも言い難いですわね・・・第三者から見たら決して自由とは言い難いですわ」

 

「ならこの学園にいる間だけでも自由気ままにしたらどうです?」

 

「え?」

 

「学園特記事項第21項」

 

「・・・ふふふ、そうですわね」

 

「ようやく笑いましたか」

 

「?」

 

「私と白が戦ってからどうも張りつめている気がしましてね」

 

「そうですわね。あなたが私の目標である偏向制御射撃をいとも容易く行なってしまうんですもの」

 

「あはは・・・申し訳ありません」

 

「謝らないでくださいませ、わたくしには、あなたという目標ができたのです」

 

「そうですか」

 

「そうですわ、もし黒さんがよろしければ訓練していただけませんか?」

 

「私に師事をして欲しいのですか?」

 

「そうですわ」

 

「わかりました」

 

「ありがとうございますわ」

 

「礼は強くなってからお受けとりします」

 

「・・・黒様」

 

「どうした、クロエ」

 

「わ、私も訓練したいです」

 

「別にかまいませんよ、いいですよねセシリア嬢」

 

「かまいませんわ」

 

「ありがとうございます」

 

「そろそろ時間ですね。クロエにセシリア嬢、先に整備室に向かっててくれ」

 

「・・・かしこまりました」

 

「どうしたのですか?」

 

「雇い主に連絡を入れるので」

 

「わかりましたわ」

 

電話する黒を置いてクロエとセシリアは整備室へと向かう

 

「クロエさん、少しよろしいですか?」

 

「なんでしょうか?」

 

「宣言させていただきますわ、わたくしは黒さんが好きですわ」

 

「な!?」

 

「クロエさんも好きなのでしょう?」

 

「は、はい、好きですよ///」

 

「なのであればこれは勝負ですわ」

 

「そうですね、セシリアさん」

 

「恋でも戦いでも負けませんわ!!」

 

「私もです!!」

 

「意気込むのはいいが煩いぞ」

 

「「織斑先生!?」」

 

「通りかかったら面白い話が聞こえてな」

 

「「///」」

 

「初々しいなお前ら」

 

「そこまでですよ織斑先生」

 

「どうした双葉兄」

 

「2人をからかうのはそこでお終いですよ」

 

「これからだったのだが、つまらん奴だ」

 

「そろそろ午後の整備実習が始まりますので、私はこれで」

 

「ま、待ってください黒様!!」

 

「そうですわ!!待ってください!!」

 

こうして午後の実習に向かっていく黒、クロエ、セシリアをこっそり見ていた生徒がいた

 

「ふむ・・・あれが噂の双子の男性操縦者の兄か・・・面白そうね」

 

水色の髪をした女生徒は扇子を取り出し、開くと『愉快』と書かれてある

 

「そろそろ接触をs「お嬢様」・・・」

 

ゆっくりと振り返ると三つ編みで眼鏡の女性が立っていた

 

「昼の仕事をサボってこんなところで何をしてるんですか?」

 

「ええっと、噂の双子をからかいに・・・」

 

「放課後サボったら明日は一人で缶詰にしますよ」

 

「すみませんでした虚ちゃん!!」

 

黒と白の知らないところで波乱が起きようとしているのであった

 

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

いつも以上に筆が乗ってしまいました
もしかしたらこの先とある作品とクロスオーバーさせるかもしれません

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