IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子-   作:ark.knight

10 / 107
第10話

 

どうも、黒です

昨日は(第7話)でやりすぎたみたいでクラスの女子からいろいろと詰め寄られてます

2日目の1試合目である一夏とセシリアはもう対戦したので観戦しようとクロエと一緒にアリーナへと足を運んでいます

 

その道中で布仏本音と出会う

 

「昨日の試合すごかったね~」

 

「何がでしょうか?」

 

「いっちーとの試合もだけど~、せっしーとの試合がすごかったよ~」

 

「・・・あれは褒められたものじゃないよ」

 

「なんで~」

 

「相手の本気に対してこちらは本気ではなかったですから」

 

「あれで本気じゃーないんだ!!」

 

「より正確にいうならば、本気になるまでに終わってしまったですけど」

 

「ほえ~」

 

なんと間の抜けた返答だこと、さてと・・・

 

「本音さん、先にアリーナに向かっててくれないかな」

 

「なんで~?」

 

「昨日の疲れが少し残ってるみたいですので休んでから行きます」

 

「りょうか~い、せんせーにもそう伝えとくね~」

 

「ありがとうございます、クロエも一緒に来てくれないか?」

 

「了解しました、黒様」

 

「くろぽんにクー、じゃ~ね~」

 

俺らもあだなですか・・・アリーナの近くにある休憩所に向かう

 

「どうかなさいましたか、黒様」

 

「どうとは?」

 

「体調が優れないのでは?」

 

「あれは半分嘘ですよ、今日は束さんに少し呼ばれてな」

 

「は、はあ」

 

「さてと着いたか、すまんが煙臭くなるから」

 

懐から愛用のたばことライターを取り出し、たばこを1本取り口に咥え火をつける

 

「はぁ~」

 

「どうして私が呼ばれたのですか?」

 

「あぁ言ってなかったね、呼ばれたのはクロエで俺は護衛だよ」

 

「そうなのですか」

 

「やっほ~クーちゃん、くー君」

 

「こんにちは束さん」

 

「昨日は凄かったね、完全勝利しちゃって~」

 

「一夏には苦手そうな武器でいきましたし、セシリア嬢にはRGの火力を測らせていただきました」

 

「どうだった、RGの火力は」

 

「強すぎます」

 

「そうかーでも、その後偏向制御射撃(フレキシブル)してたよね?」

 

「しましたね、たぶんGSの特性ですよ」

 

「やっぱりすごいねー、はー君とくー君」

 

「そうですね束様」

 

「そういえばどうして束さんは俺とクロエを呼びだしたんですか?」

 

「気分だよ~」

 

「なんとなくわかっていましたが・・・」

 

「そうですね、黒様」

 

「「今日の夕飯抜きにしますよ」」

 

「ひゃー!!ごめんなさい謝るからそれだけはご勘弁を!!」

 

こうして一夏とセシリアの試合が終わるまでこんな感じであった

 

 

 

 

「・・・SE0、勝者、セシリア・オルコット!!」

 

観客のみんなが唖然としていた。なぜなら試合中に一夏のIS<白式>が一次移行(ファースト・シフト)を発動し、単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)をこれまた発動しセシリアに迫るが一夏のSEが0になる・・・・・・所謂、自爆である

 

「・・・危なかったですわね」

 

「あれ?なんでSEが0になったんだ?」

 

「先ほどの単一仕様能力が原因では?」

 

「そうかもな、まぁ負けちまったけど楽しかったぜ」

 

「そ、そうですわね、これからもよろしくお願いいたしますわ」

 

「そうだな、これからもよろしくな」

 

こうしていまいち締まらない試合を終え別々のピットに戻っていく2人

 

「お疲れさんセシリア」

 

「あら、白さん」

 

「いまいち締まらん試合だったな」

 

「かなり危ないところまで追い詰められました、けれども・・・」

 

「そこまでだセシリア、勝ちは勝ちだ」

 

「・・・そうですわね」

 

「さてと次はあいつか、頑張りますか」

 

「わたくしは観戦させていただきますわ」

 

「さいで」

 

 

 

ピットに戻って一夏は休憩していた

 

「なんか情けない戦いだったな」

 

「そうだな織斑」

 

「ち・・・織斑先生」

 

「さっきの試合情けなかったな、自爆するとはな」

 

「うぐっ」

 

「あれはSEを消費することで発動する単一仕様能力だろう」

 

「なんでわかったんだよ、織斑先生」

 

「あれは私の使っていたISと同じ単一仕様能力だ」

 

「織斑先生と同じ・・・」

 

「SEを消費するかわり相手のシールドを貫通する攻撃を出せる」

 

「・・・アドバイスありがとう千冬姉、そろそろ行ってくる!!」

 

「織斑先生だ、馬鹿者」

 

姉弟との会話を終えまたピットから出ていく一夏

 

 

 

一夏がピットから出ていくのが見えそれに合わせて白も出撃する

 

「よう一夏」

 

「なんだよ白」

 

「今度は自爆してくれるなよ?」

 

「うるせぇ!!」

 

「まぁ、落ち着けや」

 

「お前が煽ったんだろ!!」

 

「少しはリラックスできたか?」

 

「・・・一応はな、サンキュー」

 

「緊張で力が出なかったはこれで無しな?」

 

「そうだな」

 

一夏は『雪片弐型』を白は『修羅刃』を展開する

 

「お互い刀での勝負だな」

 

「そうだな白、行かせてもらうぜ!!」

 

「おうよ!!」

 

両者が思いっきり振りかぶって突撃し刀を振るい鍔迫り合いが起きる

 

「やっぱり力強いなぁ白!!」

 

「そうかよ!!だがこれだけじゃあないんでなぁ!!」

 

一夏の頭上から巨大な刃が降ってくる

 

「がぁぁ!!」

 

「それもう1丁!!」

 

「食らうかよ!!」

 

白の刀を避けるとそれと同じ挙動で巨大な刀が通過する

 

(白の刀は降った挙動に合わせて巨大な刀が来る!!)

 

「よく避けたな」

 

「こっちも慣れてきたんでな」

 

「そうかこっちもギアを上げるか」

 

「そうこなくっちゃなぁ!!」

 

白は納刀して腰を少し降ろした

 

「来いよ一夏」

 

「言われなくっても行くさ!!」

 

突撃をしてきた一夏が金色に光り、斬撃を食らうも白は居合を一夏に食らわしお互いに地面に墜落する

 

「どうだ白!!」

 

「なにいまのかなりSE減ったんだけど」

 

「このISの単一仕様能力だ」

 

「さいで、そんなに面倒なのがあるならギアを最大にするか」

 

「いくぞ!!」

 

白がまた納刀し一夏が突撃すると『シャリン』という音とともに吹き飛ぶ

 

「んな!?なにしやがった!!」

 

「なにといわれたら居合?」

 

「見えなかったぞ!?」

 

「知らんな、今度はこっちからだ!!」

 

「くそっ、また居合か!!」

 

「秘剣、零閃」

 

またもや『シャリン』という音とがし一夏のSEを0にした

 

「SE0、勝者、双葉白!!」

 

大歓声と共にISを解除する一夏と白

 

「すげぇなあの居合」

 

「ん?零閃のことか?」

 

「それそれISのセンサーでさえ視認できない速さってなんだよ」

 

「あれは最高速じゃあ無いからな」

 

「はぁ!?」

 

「最高速はあれの10連撃だ」

 

「すげぇな、今度見せてくれないか?」

 

「・・・機会があったらな」

 

「サンキュー」

 

(俺としては永遠にそんなことが来ないことを祈るよ、だってなぁ・・・)

 

「白、どうした?」

 

「少し考え事をな」

 

「そうか、とりあえずここから出ようぜ」

 

「そうだな」

 

こうして2人はアリーナを退場した

 

 

 

この頃、管制室では

 

「いまの居合、凄かったですね織斑先生」

 

「山田君、さっきの居合のところスローモーションで再生できるか?」

 

「わ、わかりました」

 

スローモーションで再生しても刀身が見えてこない

 

「スローモーションを最大にしてくれ」

 

「はい・・・・・・しましたよ」

 

「ありがとう・・・ん?」

 

「どうしました?」

 

「少し戻して停止してくれ」

 

「?・・・これでいいですか?」

 

「このシーンを見てくれ」

 

「はぁ・・・白君の居合が射程範囲に入った瞬間ですね」

 

「1コマ次にいってくれ」

 

「・・・はい、このシーンですね」

 

「この時別カメラだと僅かだが刀身が見える」

 

「ホントですね」

 

「それに加えて一夏のISが先ほどのシーンに比べ減っている」

 

「え!?」

 

「これらの観点からするとこのシーンは()()だと思われる」

 

「いくらなんでも早すぎではありませんか?」

 

「これは憶測だから確定ではない、しかしこの速度はいったい・・・」

 

(白に限ったことではない。これは黒にも言えることであるが、あの双子兄弟はいったい何者なんだ・・・)

 

管制室にいた山田先生は驚きを隠せずにいる。それに対して織斑先生は双葉兄弟に疑惑の念を放っていた・・・

 

 

 

 

 

 




今回もお読みいただきありがとうございます

次回でクラス代表決定戦が終了します
最後を飾る戦いは双子です!!


今回、白の使った技はプロローグにも使用した技で
うぷ主の好きな作品でございます

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。