本作の総合UAがなんと、この短期間で1500を突破しました!この場を借りて報告させていただきます、ありがとうございます!
それでは本編です!
なんとも特徴が記憶に残らない緑松校長の話が終わり、ある程度粛々と入学式が進んでいた。『見える透明人間』の名は伊達じゃないな、もうどんな人だったかわっかんねぇ…。
「そういえばお前ら何組だよ?」
式中に思い出したかのようにヒソヒソ声でキンジが聞いてきたがお前ヒソヒソ声する配慮あるなら入学式のあとでいいだろ…?
「Bだな、お前らはどうなんだよ?」興味はあったので乗ってやると不知火もキンジもA組らしい。ついてないな、俺…
入学式が終わり各クラスでのHRの始まるのを待っていると、どうやら仲良しグループで固まっているらしく、自由席のようになっていた。
まぁ、神奈中の知り合いもいないし、ぼっちなんだよね。
などと独りごちて一番後ろを取っていると、黒髪ロングのザ・大和撫子っていった感じの子が入ってきた、てかあれ白雪じゃん。俺と白雪はキンジ経由でまぁ知り合いなんだが、なんというか白雪のキンジラブがすごい。気づいたら俺は白雪の(対キンジ)恋愛相談相手になっていたのだ。ちくせう、こんな良妻賢母の卵がいるとはキンジ許すまじ
「おーい白雪さんや、お前もB組?」
「あ、明智君。明智君もB組なんだ、よろしくね」
声を掛けてやると白雪はホッとした顔を見せつつも丁寧な対応。日本人の鏡みたいな対応だなキンジめ羨ましい…
「てか白雪は実家がよく
白雪の実家である星伽は封建的というか昔ながらというかの巫女の家で簡単には外出することが許されていないんだよな。
「うん、ちょっと揉めたけど許してくれたんだ。ところでキンちゃ「A組だって、残念だったな。相談には乗るからさ?」あ、そっか…私はSSRに所属しているよ、よろしくね」
なるほど、白雪はSSRなのか。というか四六時中キンジのことを思ってるのに気づかないのは罪だぜ、キンジよ?
〜〜
「クシュッ」
「あれ、遠山君入学早々風邪かい?」
「いや、ないな。多分誰かが俺の噂をしたんじゃないか」
〜〜
相変わらず白雪以外に知り合いが居ないからのんびりしてたんだが…さっきからなんでか知らんがチラチラ見られてるんだよな、そんなに入学試験のあの情報出回ってるのか、これだがら
とかなんとか思っていると入ってきたのはなんと、例の美少女だった。美少女は辺りをきょろきょろその無機質な鳶色の目で辺りを見回すと、たまたま空いていた俺の隣の席に座ってボーっとし始めた。
「よっす、入学試験の時あったよな。俺は明智零司で探偵科だ。よろしくな」
「レキです。狙撃科です。よろしくお願いします。」
レキは簡潔に返してまたボーっとし始めた。
なんというかもしかしてレキって電波系なの?声かけた時以外ヘッドフォン掛けっぱだし。てかチラ見してる奴がレキの着席と同時に増えたし。それにしてもこの子が隣に座ったのか…訂正しよう、ついてるかも、俺。
この視線の量の増加から元々考えていたレキが3人目のSランクなのかという疑惑がさらに高まったので、そのことを聞くと平然と返してきた。
「はい。入学試験の時にそう評価されました。」
なるほどな、学年に4人もSランクがいるだけでもびっくりなのにそのうちの2人がこのクラスってことで皆驚いてるわけだ。
案の定おどおどとした感じで女子が聞いてきたよ。
「あの…探偵科ランクSの明智さんですか…?それでその隣は狙撃科のランクSのレキさんですよね?」
「あぁ、一応そんな感じだな。1年間よろしくな」
珍しい見世物でもないだろうにと思いつつ返すと影で女子が「ヤバい…かっこいい」とか言ってる…後の方なんて言ったのか分からんけど警戒のような雰囲気はないな…よかった。
そんなこんなで俺の高校最初の日は始まった。
諸事情により不知火とりこりん、キンジ(あと武藤)は別クラスにしました。
まぁどうせ
まだ零司君の中では、レキはかわいいけど変な子程度の認識です。多分。