今回はここまでの軽い振り返りとちょっとした関係の補足がメインになるかな?
それではどうぞ!
試験が終わり、帰宅した俺は日課の一つである黙想を行いながら今日出会った人のことを考えていた。
黙想は自分の超能力、つまり水を操る能力を扱う上で理想の状態を常に引き出せるようにと始めたことがきっかけで夕食を作る前にほぼいつも行っている。ちなみに今日の実戦試験の前に能力を発動させたのは空気の中に含まれている水分や水蒸気の量と生物の呼気に含まれている水分の量が違うことを基として、他よりも水分の量が多いところを特定しどこに相手がいるのかを
それにしてもキンジの奴…思ったよりも元気そうだったな。
俺がキンジとATを組んで活動していたのは主に中学2年の時だった。中学3年になるとほぼ同時に俺は神奈川武偵中学からの依頼でロンドン、ローマなどと言った欧米諸国を軸に世界中を回っていたため、自然消滅に近い形でATは解散になった……などと思っていたが、周りはATを思ったよりも認識していたようだ。
キンジとはその間メールなどで定期的にやりとりしていたが、女子に良いようにこき使われているという内容が度々あった。おそらく
確かにあいつがあの力を使えば中学生程度の問題なら軽く片付けられるし女子たちもほぼ苦労することなく問題が解決するだろう。
しかしそこにキンジの意思はない。あいつは根が良いから強く反発することもないし反発しようとしても女子たちは
東京武偵高に入学してそのことが少しでも好転すればいいのだが……
同じ強襲科を受験していた不知火あたりならそういった目を抜きに評価してくれるのではないだろうか。あの優男なら間違いなくそんな気がする。
あと気になったヤツは探偵科の実戦試験にいた峰理子か……。
あいつは間違いなく今回の試験、受かることを予想して手を抜いていた。
そうでなければ明らかに状況的不利だと分かる俺に対し、わざわざ名乗りをあげる理由がない。わかりやすい殺気も隠そうと思えば隠せたはず。一体何を見据えてやがる…?
あと気になるのは峰という苗字……どこかで聞いた気がするのだが、果たしてどこだ?ほっておくといずれ大変なことになりそうな気がするな……
だがこれ以上は今は考えられようがないな、仕方ない。とりあえずほっておこう
などと考えていたが一番気になったのはドラグノフ狙撃銃を肩にかけていたあのミントグリーンの女の子であった。
なんだろうあの子は…狙撃科には変人が集うというがその中でも指折りの変人だろうあれは。ドラグノフを担いで来るくらいだ、
だけど何故だろうか、どこか自分の感情というものを扱えない、あるいは感じずナニカに囚われ、また彼女もそのことに逆らわずにいるのではないかという自分にしては根拠のない考えが浮かんできた。
なんにせよ不思議なやつだな…。
とそこまでぼんやりと考えていた俺は黙想をやめ、夕食の準備に取り掛かり始めた
10日後、俺の元には東京武偵高からの合格通知並びに武偵ランクを記された紙が届けられた。
『明智零司 探偵科 ランクS
本校への入学を認めます 東京武偵高校』
それを見た俺は安堵すると同時にこれから面白くなりそうだ、という確信に近い感覚を得ていたのであった。
はい、ということで零司君の超能力は水を扱う系統の能力でした。
文章で表すのは難しいのですがかなり応用も効きます!
そして探偵科のランクSという評価になりました、教員倒しているので当然っちゃ当然ですよね
ぶっちゃけ今の状態の主人公でもブラドさんくらいなら倒せそうかも…?
そして次回から武偵高1年として零司君が入学します
どんな生活が待っているんでしょうか?
楽しんでいただけると幸いです。それでは今回はこの辺で
-GO For The NEXT!!-