「・・・・・・・・」
「ねえライダー」
「なんだ?」
「もしかしなくてもね」
「安心しろ、迷子だ」
ライダーは私をつれて城を出ようとした。でもライダーは同じところをグルグルグルグル回っている。多分アサシンのフィールドってやつなんだと思うけど。
「しかし困ったな。バカデカイ魔力がこっちに近づいている」
「ライダーも感じた?なんかお城全体が魔力に包まれているような」
「城全体か・・・・いやまさかな」
ライダーは部屋を片っ端から開けていく。さっきまで部屋を壊して回っていた人とは大違いだ。とか思ってたけど何もないと確認すると部屋を銃で穴だらけにした。
「やっぱり壊すんだ・・・・」
「・・・・見ろ桜。この部屋頑丈だぞ」
「え?」
確かにライダーは部屋を穴だらけにした。でもその穴はすぐに元通りに直ってしまった。それこそ部屋が生きているように。
「もしかしてライダー」
「ああ、この城そのものが魔力で変化されている。だから部屋を壊してももとに戻るんだろう」
ライダーが指差す方向には見たことのあるオブジェ。それはライダーがこの城にはいってすぐに壊したものだ。それが何故かここにある。まるでオブジェが動いてきたように。
「怖いよライダー・・・・」
「心配するな。トリックは分かった」
ライダーは窓の側へと歩いていくとガラスを割った。しかしガラスは元に戻った。
「やはりな」
「何が分かったのライダー?」
「桜、パラディオンだ」
「え?どうするの?」
「ぶち破れ」
「いや無茶言わないでよ!」
「はぁ。たまには働いてくれマスター」
悪かったわね、と心の中で毒づきながらライダーにパラディオンを渡す。ライダーはパラディオンで壁一面を吹き飛ばす。てかその槍にそんな力があるなんて。
「でるぞ」
「え?きゃあ!」
ライダーは私を抱えると城の外へと飛び出す。そのまま森の中へとダイブ。
「ふう。なんとかなったか」
「イタタタ。もうちょっと心の準備とか」
「あの城の再生スピードは中々なものだ。あれぐらいの穴を開けないとすぐに再生されてしまうからな」
「だからパラディオン?てかそんなに強かったのパラディオン!?」
「当然だ。なんせアテナの槍だからな」
「理由になってないよね?」
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「まさか出ていくとはね」
アサシンは城の内部のモニターでライダーが壁を破壊して出ていくのを確認した。本来ライダーたちは招かれざる客。ならば無闇に追いかける必要はない。
「でも奴は何処にいる?」
本来この城を改造したのはとある人物を逃がさない為だ。何度も何度もこの城に攻め混み、この城の宝を盗もうとする極悪人。
「早く探し出さないとイリヤが危ない」
アサシンはモニターをもう一度見る。イリヤの部屋は異常なし。つまりイリヤはまだ大丈夫だ。次に厳重に監視された部屋を見る。まだ異常はない。
「・・・・・・・・
いくらなんでも異常が無さすぎる。第一奴は風のように現れて煙のように消えていく。初めてあったときも同じだった。アサシンはイリヤの部屋を目指す。
「イリヤ!!」
しかし最悪なことにイリヤがいなかった。次に向かったのは厳重に鍵がかけられている部屋。中に入るとそこには『なくてはいけないもの』がない。
「カメラに流れていた映像は・・・・クソッ」
後悔する暇はない。幸いにも城から出れば警報がなる。これだけは絶対だ。まだ警報がなっていないということは奴は城にいることになる。アサシンはイリヤと奴を探すうちに大広間に出る。そこは大勢の人を集めればパーティーでも出来そうなぐらい大きい場所だ。
「!イリヤ!!」
そこの真ん中にイリヤは倒れていた。
「イリヤ!しっかりするんだ!」
「・・・・ご・・・・めん、取られ・・・・ちゃった」
アサシンは睨み付けるように階段の上を見つめる。そこにいるのは一人の男。青い四角の箱を手に持っている。あれこそがアインツベルンの秘宝だ。
「カメラの映像がおかしいことに気づくのが遅れたなアサシン」
「クリーザ・・・・!」
クリーザ。アヴェンジャーのマスターだった。
「やはりそれを盗むために」
「正直ライダーが乱入してくるとは思わなかった。俺にとってはラッキーだったがな。おかげでコイツもゲットできた」
「それを返せ」
「嫌だね。コイツが偽物なら返してやるよ。そうだな。まずは俺の命を増やしてもらおうか」
クリーザは四角の箱を上に掲げ叫ぶ。
「ムーンセルよ!!我が願いを叶えたまえ!!」
「フフフフハハハハハ!!!どうやら本物みたいだ!見ろ!俺の命は更に六つ増えた!!」
クリーザはアサシンに胸の六連男装を見せつける。そこには左胸とは逆に右胸に模様が浮き出ている。つまり命が更に六つ増えたということだ。
「まあ俺が興味あるのはムーンセルの副作用だ。さて、今回はどんな『ありえない』ことを起こしてくれるのかね?」
ムーンセルが赤く発光する。真逆の光は七つの光の柱を立てる。そのうち一本がアサシンの目の前に落ちる。その光の中から現れたのは人間。黒い肌に頭のてっぺんから布を被っている。そして手には弓。
「ほう。今回は『七騎のサーヴァント』を呼び出したか!」
「何!?」
「う・・そ・・」
「これは面白いな!!」
黒い肌の男が弓に矢を添える。狙いはイリヤ。そしてそれを許すアサシンではなかった。
「させると思うか?」
アサシンは超高速で背後に回り込みナイフで首を狙う。タイミングはバッチリ。ナイフは男の首に突き刺さった。そう、確かに突き刺さったのだ。
「何?何故止まらない!」
男の手は止まることなく矢を引き絞る。アサシンは何度も何度もナイフで急所を断ち切った。それでも男は止まらない。まるでその存在はロボットのようだった。
そして無慈悲にも矢は放たれてしまう。確実にイリヤの眉間を狙った一撃。アサシンのスピードでもそれには追い付かなかった。しかし男の矢に追い付くものが一つ。黄金の槍が矢を弾いた。
「はっ、誰の許しを得て雑種の血を流させようとしている?」
声が聞こえたと思ったら、男に向かって大量の武器が飛んでいく。ほとんどが男に直撃し爆発していく。
「ふん、その力・・・・おおかたヘラクレスか?いやそれにしては小さいな。アルケイデスか?」
「その声・・・・英雄王か」
「誰だ?我の名前を呼ぶのは。ああ貴様か雑種。復讐者なら外でくたばっているぞ?」
「アヴェンジャーが?いやまさかな。セイバーを倒したのだぞ?お前相手でもなんとかなると思うが?」
「違うな。あれは手を抜いただけだ。本気を出せば星ごと砕けようぞ。さあ、裁きの時だ」
黄金の王ギルガメッシュは鎧を纏う。その鎧は全身を纏うものではなく、一部肌が露出している。これは動きやすさを重視した物。若き頃の姿だ。そして片方の髪をかきあげクリーザを睨み付ける。
「貴様が相手するは英雄の中の王だ。心してかかってこい」
鎧に付いていた双剣を構える。クリーザは笑い、アサシンはイリヤを抱え離脱する。そして男、アルケイデスはもう一度矢を引き絞る。
しかしそれより早くギルガメッシュが動く。双剣を連結させ弓にする。そしてそこから放たれる黄金の矢。それは光の早さでアルケイデスの胸を貫いた。
「これで一つか?」
ギルガメッシュが口元が緩む。どうやら静かに笑っているようだ。
「・・・・・・・オモシロイ」
アルケイデスが口を開いた。しかしその言葉は片言でどこか言葉ではないように聞こえる。
そして始まる神話の再現。それは我らが知らないモノとなる。
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「おいおい、マジかよ」
スプリガンをフルボッコで倒したあと、空から二本の光の柱が落ちてきた。そしてそこから現れた二人の女。
一人はピンク髪で黒い鎧を纏い赤い槍を持っている。ランサーと親しげに話している、ように見えるけど・・・・多分ランサーの生前の敵だ。
「久しぶり、クーちゃん」
「メイヴ・・・・テメェその槍はなんのつもりだ?」
「ふふっ、クーちゃんの力を使ってるんだから、この槍を持ってて当然でしょ?」
もう一人は黒い着物を身に纏い骸骨の仮面を付けている。そして何より目がいくのは大きい胸・・・・と狐の尻尾。しかも三本。手には二本の刀を持っている。
「もしもし、おたく誰ですか?」
「名乗るほどの者ではない。私はただの獣よ」
「ふーん。取り合えず・・・・胸大きいから敵ね」
「いや敵の判断のしかただろ・・・・」
バゼットさんとランサーはメイヴを。俺とアーチャーは骸骨仮面を相手にする。とにかくさっきの戦いではあまり消耗はしていない。戦力は充分。やるきゃねえ。
「行きますよランサー!!」
「おう、バリバリ行くぜ」
「掛かってきなさい!」
「マスターは援護をお願いね」
「あまり期待はするなよ?」
「では・・・・参りましょうか」
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「ラ、ライダー!」
「下がれ桜!!」
敵の攻撃を交わす。しかし俺の宝具は一つ潰されてしまった。ますますもって不味い。
「ハハハハハハハッ!!!!それで終わりか?」
「まだ、終わらない!!」
相手は俺にとって、そして俺のダチにとって最悪の敵。コイツだけは倒さなくてはいけない。目の前の金色の仮面ライダーに勝つにはこれしかない。
「
「仮面ライダーチェイサーでも、私には勝てない!!」
「あの時とは違う。今度は俺が倒す!蛮野!!」
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「嘘でしょ・・・・」
「なんということだ・・・・」
凛とアーチャー、そして士郎の前に現れた女性が一人。黒い鎧を身に纏いしその姿。全員見間違える筈はなかった。つい最近まで一緒にいた仲間だ。
「セイバー・・・・」
「また会いましたね・・・・シロウ。そして・・・・さようなら」
そして黒き聖剣が三人を襲う。
ギルガメッシュVSアルケイデス
バゼット、ランサーVSメイヴ
真琴、アーチャーVS狐尻尾の女
ライダーVS蛮野(ゴルドドライブ)
凛、アーチャー、士郎VSセイバー
おいおいどうすんだよ!私自身どうしようか悩んでます。取り合えず次回こそギル無双を・・・・