トリックスターの友たる雷   作:kokohm

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策と決着

 さて、どうしたものか。対峙するヴェルナを見つめながら、秋雅はそんな風に思う。

 

 

 目の前のヴェルナは大盾を構えており、明らかに攻撃を誘っているという姿勢だ。盾を構えるという防御的な体勢であるにもかかわらず、その実攻撃を仕掛ければまず間違いなく、手痛い反撃を食らうことは目に見えている。

 

 となれば、何かしらの策を考えた上で突っ込む他ないのだが、その策が問題だ。生半可な策では、ヴェルナはそれを上回った対応をしてくるだろう。

 

 

 

 今しがたの策が彼女に通じたのも、所詮は初見であったからに過ぎない。元は彼女が作った武器を利用した策だ。次からは彼女もそれを念頭に置いてくる事など。秋雅にとっては分かりきったことである。

 

 であれば、こんな序盤に使わずに、後から使った方がいいのかもしれない。そんなことを、秋雅も若干思わないでもなかったが、しかし最終的に、早めにVW-01の変化の程を確認しておいたほうがいいと判断した。結果が、あの外連の多い回避である。

 

 なお、ここでいう確認とは、あくまで秋雅がそれをきちんと操れるかということであって、それが本当に動作するかということではない。そんなこと(・・・・)は、調べる前から分かっていたというか、そもそもそれを疑おうという意思自体、秋雅にはない。彼は、ヴェルナが――正確には、彼女らと言ったほうが正しいか――作ったもののに対し、その存在理由自体を懐疑することはあっても、その完成度を疑うことなど、はっきりと言って欠片もない。それが、彼なりの信頼の証のような物であり、同時に無意識の信用の表れであった。

 

 

 まあ、それはともかくとして、今重要なのは、ヴェルナと秋雅の力量の差異であり、その上でどうやって秋雅が彼女に勝つかということである。

 

 まず、重要な前提として、己とヴェルナでは彼女の方が近接戦闘の腕は上だ、と秋雅は認識している。単純な技量、才能もさることながら、とある一点において、秋雅とヴェルナの間には絶対的な差異がある。それはひとえに、高速戦闘における思考速度である。

 

 

 

 そもそも、達人同士の戦闘というものは、往々にして高速の世界で行われるものだ。一々目では認識していられない速度で剣を振るい、避け、そして相手を討つ。当然だが、ともすれば高速どころか、神速にすら至ろうかという世界において、思考が間に合うはずもない。

 

 そのような世界において、一々考えて剣を振るうことはない。ある種、達人であればあるほどに、考えていないとも言えるかもしれない。全ては、事前の予測からくる選択と経験に裏打ちされた勘、そして磨き上げられた反射神経によるものだと言えよう。

 

 しかし、ヴェルナは違う。体質か、あるいはこれこそ才能というものなのか。彼女はその高速化した世界においても、一から十まで考えて動く(・・・・・)ことが出来る。思考が世界の速度に間に合い、そして身体が思考に間に合って動けるのだ。

 

 これがアドバンテージでなくて何だというのか。相手の行動を観察しつつ、それに最適な行動を取る事が出来る。より適切な返し、路線変更を行うことが出来るのだ。非常に強力であると、そう言わざるを得ないだろう。

 

 

 

 

 しかし、であるのならば、どうしてこれまでの模擬戦において、悉く秋雅が勝利を収めることが出来たのか。

 

 そこで重要となってきたのが、ひとえに経験値の差だ。この場合、単純な戦闘回数という意味での経験値だけでなく、その質や、種類という意味での『経験値』の蓄積量の差異になる。

 

 いかに思考が間に合おうとも、それで優位性を発揮できるのは相手の行動の意味を、完全に把握しきれた時のみだ。相手が、こういう意図で身体を動かしているのだから、ではそれに対処する為にこう動こう。そう考える事が出来て初めて、その逸脱した思考速度は相手に勝る武器となりえる。

 

 しかし、実の所、ヴェルナの戦闘経験は非常に少ない。あるいは、薄いと言ってもいいかもしれない。彼女が本格的な戦闘を行ったのは、以前の英国での一件の時のみであり、その後も模擬戦こそは行ってきたが相手は自分の姉妹か、あるいは時折訪れる秋雅のみ。結局の所、彼女は経験から来る見抜きとでもいう能力が、未だ決定的までに不足している。

 

 対し、秋雅の方はどうか。普段の鍛錬や模擬戦を初めとして、依頼から来る対魔術師戦の数々。そして何より、まつろわぬ神や神獣、カンピオーネといった常識外の存在との戦いを重ねてきている。こと、戦いの数と、その経験の異質さ、異様さは他の追随を許さぬというほどだ。戦いの経験値という一点に限れば、ヴェルナが秋雅に勝てる道理など全くないと言っていいだろう。

 

 その、そういった方面での経験値の差というものが、策の引き出しを秋雅に与え、その中から秋雅は適切な策を選択させる。逆に、ヴェルナはそういった策のストックがない故に、秋雅の行動に対し最適解というものを、しばしば見つける事が出来ない。

 

 

 そういうわけで、秋雅はこれまでヴェルナに対し、どうにかこうにか全勝を誇ってきたのだが、しかし今回はどうだろうか。ヴェルナの持つ大盾を見ながら、秋雅は具体的な策を考える。しばし、途中何故か彼女の頬が上気しているのを怪訝に思いながら、秋雅はこれからどう動くのかを考える。

 

 

「……よし」

 

 小さく、口の中でのみ秋雅は呟く。一応、大まかな流れは決めた。あまりかっちりと決めすぎれば不測の事態には対応できないので、あえて、今から行う攻撃に関しては遊びの部分も多い。何かあればそこは、反射神経と勘で対応するのみだ。

 

 

 

「では、行くぞ」

 

 そう言って、秋雅が手に持ったのは、身の丈を超えるほどの大きさを持つバトルハンマーだ。それを両手で、横手に秋雅は構える。いかに成人男性とはいえ楽々とは扱えないように思えるそれだが、身体強化の魔術により秋雅は難なく扱う事が出来る。権能は当然として魔術も基本的に扱わないというのがこの模擬戦の前提なのだが、この身体強化の魔術は別で、秋雅のみではなくヴェルナも当然のように使っている。魔術師の格闘戦において、この魔術を使わないということ事態がまず存在しないが故の、常識としての使用である。

 

 

 

 数秒、二人は互いに大きな得物を手に、睨みあう。

 

 大盾に対する、大鎚。あからさまな防御に対する、あからさまな攻撃。挑発的な誘いに、挑発的な乗り。

 

 どちらもが、互いに、相手の持つ武器をブラフだと感じながら、自分の武器を構えている。

 

 そして、秋雅が動いた。

 

「――フッ!」

 

 鋭く呼気を吐き、秋雅は駆け出す。構えたハンマーをやや後ろに引き、激突させようとする意思を示す。

 

 対し、ヴェルナの行動は、これもまた突撃であった。手に持った大盾を何か、おそらくは篭手に変化させながら、秋雅に対し向かってくる。やはりというべきか、ヴェルナの目的は防御ではなく、攻撃だった。これ以上ないほどに、見え見えのブラフだ。

 

 だから、秋雅もまた予定通り、ハンマーが姿を変えるように念じた後、一度手を離し、手を逆向きにしてまた握り直す。一瞬の空中浮遊の後、秋雅の武器は槍へと姿を変えていた。やや距離のある現状において、ヴェルナの間合いの外から先んじて攻撃をする為の選択である。

 

 そのまま、秋雅は槍を突き出す。狙いは胸元、身体の中心という最も避け難い部分を躊躇なく狙う。手加減など考えていて勝てる相手ではないし、そもそもヴェルナの方は全く手加減など考えず殺す気で向かってくるのだから、秋雅もまたそのつもりで行かないとかすり傷ではすまない。不死系の権能こそ所持しているが、しかしそれを積極的に使いたいわけではない。

 

 

 そして、これに対するヴぇルナの反応は、右手の、篭手でもって秋雅の槍を外に、彼女から見て右側に弾くというものだった。それにより、秋雅の槍はヴェルナの身体から逸れ、同時に秋雅の急所を彼女にさらす形になる。

 

 が、それを秋雅が予想していないわけがない。槍を弾かれたと同時、秋雅は槍を小楯へと変化させ、そのまま強引に左手を胸元まで持っていく。

 

 

 数泊の後、激突音が部屋に響き渡る。同種の金属同士の激突による、甲高い金属音だ。

 

 

「ハッ!」

 

 激突による、盾から腕へと伝わるビリビリとした衝撃を感じつつ、秋雅は右足による蹴りをヴェルナへと叩き込む。傍から見れば彼女の拳とほぼ同時に放たれたようにすら見える蹴りを受け、ヴェルナの身体が大きく後方に跳ぶ。

 

 が、それは衝撃を逃がす為、ヴェルナがわざとやったことだ。蹴り自体も、篭手に守られた彼女の左手に防がれている。ギリギリまで思考できるが故の反応速度と対応力かと思いつつ、秋雅は更なる追撃の為に駆け出す。

 

 

 次に秋雅が選んだのは、またもや大降りの武器であるバトルアックスだ。やはり身の丈を超えるほどの大戦斧を、今度は正真正銘振りぬくつもりで秋雅は振るう。

 

 対し、ヴェルナはというと、着地の為に曲げていた足と、沈んだ身体をそのままに、低い姿勢で前方に向かって駆ける。狙いは秋雅の振るう戦斧の軌道、その下をくぐり秋雅の背後を取ることだろう。

 

 そしてその予想通り、秋雅の振るうバトルアックスを潜り抜けるように、ヴェルナは秋雅の右手を、地面に倒れこみそうなほど前傾した体勢で駆け抜けようとしている。

 

 

 ならばと、秋雅は自身の両手が正面に届いた程度のタイミングで、バトルハンマーを短剣へと変え、彼女が自分の右側を通り抜けるタイミングでその背を刺そうと、強引に腕の軌道を変え振り下ろそうとする。

 

 

 しかし、秋雅のその動きは、まだヴェルナの視界に入っていた。故にか、あるいは元々そのつもりだったのか、ヴェルナは駆け抜けながら篭手を小楯に変えて、左手につけたそれを背に回す。すり抜ける際に攻撃よりも防御を取ったのは、相打ちになる事を避けたかったからだろう。

 

 当然、その動きは秋雅の目にも見えている。生憎とヴェルナと違い秋雅はここから更なる思考など出来ないが、反射神経はそれなりに優れている。その秋雅の反射神経が、短剣を握り締めていた右手を緩めさせた。このまま盾に刃を突きたててしまい、衝撃で隙が生まれてしまう事を避けるためだ。武器を手放すことにはなってしまうが、地面に完全に落ちきる前に足で蹴って拾い上げればいい。無論、短い時間の中でそこまで完全に考えたわけもなく、大体そういう流れが秋雅の頭の中に浮かびかけていた、というだけだ。

 

 

『なっ……!?』

 

 だから、ここからの流れは完全に予想の範囲外であった。

 

 まず、ヴェルナが秋雅の脇を通り抜けるタイミングで、左手を跳ね上げた。おそらくは秋雅が振り下ろした短剣に自分から打撃することで、秋雅の手にダメージと、あわよくば武器を手放させるつもりだったのだろう。

 

 しかし、その跳ね上げによって、秋雅の短剣が大きく空中に舞った。秋雅は短剣が跳ね上がったことに驚いたし、ヴェルナもまた手ごたえの軽さに同じく驚きの表情を浮かべる。いくら思考が早かろうとも、見えなければその場その場の対応はできないという見本だろうか。

 

「――チッ!」

 

 驚きつつも秋雅は目の前で舞う短剣を掴み取る。意識して掴んだわけではなく、ほぼ反射的な行動だ。結果としてはヴェルナが秋雅の行動を手助けしてしまったということになる。

 

 

 続いてのヴェルナと秋雅の対応だったが、奇しくも二人とも同じ行動をとることになった。秋雅はその場で、ヴェルナは彼の数メートルほど後方で、それぞれに身体を回転させ、偶然にも両者とも長剣を手にしながら、相手と向き合って前方に駆け出す。

 

「フッ――!!」

「シッ――!!」

 

 互いに鋭く呼気を吐き出しながら、長剣を振るう。瞬く間に十以上の斬撃を交わし合い、二人は相手の攻撃を捌き、自分の攻撃を通すことのみに集中していく。これまでの相手の虚をつくような戦いとは打って変って、真っ当な剣士同士の戦いとなっていく。

 

 火花が散り、残像が見えるほどの高速戦闘を二人は行う。アニメや漫画であればここで互いに多少の会話を交わすシーンなのかもしれないが、とてもその余裕はない。そもそも、同格以上の相手との高速近接戦闘において、一々会話を交わすなど愚かな行動だ。会話というのは存外エネルギーを使う行為であるし、喋ればそれだけ意識がそちらに向き、隙が生まれやすくなる。たとえ一単語であっても、口に出せば呼吸が乱れる。普段であれば気にする必要も無いような僅かな乱れだが、今この時においては致命的な乱れだ。だから二人とも、呼吸音以外を発することなく、それこそ相手を殺す気で剣を振るっていく。

 

 秋雅は斬撃を、ヴェルナは刺突を主として、二人は剣を交し合う。数分は続いたであろう剣劇だったが、その均衡は突如崩れた。

 

「なっ――!?」

 

 突如生まれた、大きな隙。それに対し秋雅はにやりと笑い、ヴェルナは顔を歪ませる。

 

 

 だが、ここで隙を作ったのは、顔をゆがめたヴェルナではない。笑みを浮かべた秋雅の方だ。それも、剣を弾かれたなどという防御面での隙ではなく、突然大降りで対処しやすい攻撃を放つという、攻撃面での隙だ。ヴェルナの腕前であれば、その剣が自分に当たるよりも先に秋雅を斬る事が出来るだろうというのは想像に難くない。

 

 だからこそ、ヴェルナは苦悩しているだろう。

 

 確かな隙だが、しかし秋雅がこの様な隙を作るだろうか。笑みから察するに意図的である可能性が高い。この一撃で決める自信があるのか、あるいは誘っているのか。どちらなのか。

 

 そんな思考を、ヴェルナは行っているだろう。伸るか反るか、どちらの判断をすべきなのかとヴェルナはその卓越した思考速度で考えに考えている。そして、それこそが秋雅の狙いだ。

 

 ヴェルナの思考速度はアドバンテージではある。己の行動の全てを反射ではなく意識して行えるというのは、相手にとって確かな脅威となりえるだろう。だが、裏を返せば、全ての行動を考えてやらなければならないということである。

 

 例えば、今しがたまでの剣戟において、秋雅の防御的な対応のほとんどは思考によるものではなく、条件反射によるものだ。対して、ヴェルナの行動は全て考えて行われており、無意識に行ったものは何一つとしてない。知恵熱、ではないが、思考を行いすぎるというのもそれはそれで負担がかかるものだ。普通の人が無意識にやっているような行動まで一々考えていれば、それだけ考えるのに疲れてしまう。そして、考えるのに疲れるということは、時として間違った判断を招きやすいということだ。

 

 今回、秋雅はそれを狙って戦闘を進めてきていた。いきなり真っ当な剣劇を始めたのも、密度の濃い格闘を行えばそれだけヴェルナに負担を強いることになるからだ。そして、そろそろいいだろうというタイミングで、この揺らし(・・・)を入れてきたのである。

 

 

 

 そして、

 

「――くっ!」

 

 最終的に、ヴェルナは秋雅の攻撃を受け止める方を選んだ。(・・・・・・・・・・・・・・・・ )隙を突くのではなく、これを脅威と判断してしまった。(・・・・・・・・ )

 

 だが、それこそが秋雅の狙い通りの狙いであった。

 

「――ハアッ!!」

 

 秋雅のものと比べれば小さいが、無理に秋雅の攻撃を受け止めたことにより生まれたヴェルナの隙。それを秋雅が見逃すわけもなく、左手の掌底をヴェルナの腹部に思いきり叩き込んだ。やや入りは浅かったものの、その一撃は確かにヴェルナの身体の芯を捕らえる。

 

「ぐ、うぅっ!?」

 

 その一撃を受けて、ヴェルナは二、三歩と後ずさり、呻く。油断せず、更なる追撃を行おうとした秋雅であったが、それよりも前にヴェルナは大きく後方に跳び、距離をとる。

 

「……流石、秋雅だね。惑わされちゃった」

「考えすぎなんだよ、お前は」

「ははっ、みたいだね」

 

 ふう、とヴェルナは大きく息を吐く。そして、ふと自分の髪をまとめていた紐を外し、その長い髪を解放させる。それは、戦闘が過熱して、背に当たる髪の感触を不快に思った彼女が時折やる行動だ。往々にして、この時にヴェルナは冷静さを欠いている時が多い。気になるのであれば最初から解いておけばいいと秋雅は思うのだが、当人の好きにさせることかと、特に思いを口に出したことはない。

 

 軽く髪を流すようにして頭を振り、ヴェルナは手に持った長剣を正眼に構えた。

 

「最後まで、付き合ってもらうよ」

「なら、これで決めよう」

 

 そう言って、秋雅もまた剣を構える。ただし、ヴェルナと違い秋雅は上段の構えを選んでいる。

 

 

 数秒の沈黙。そして、二人は突如駆け出した。走り、必殺の距離の手前という距離でヴェルナは剣を振り上げ、次の一歩で剣を振り下ろそうとする。

 

 対して秋雅は、ヴェルナが剣を振り上げたのと同じ時点で、逆に剣を振り下ろし始めた。攻撃の開始としては、少々早すぎるタイミングに、ヴェルナの表情に疑問が浮かぶ。が、次の瞬間、何かに気付いたように目を大きく開く。

 

「ま――」

 

 まさか、とヴェルナが思わず口に出すよりも先に、秋雅は剣を変化させ、長槍の石突部分で地面を押した。その結果生まれるのは、棒高跳びのように空中へと身を躍らせる秋雅の姿だ。

 

 そう。ことこの時に至って、秋雅は一番初めに使ったものと同じ策を用いたのだ。ヴェルナがもう二度と使うことはないだろうと判断しつつも、一応頭の片隅に入れておき、そしてこれまでの戦闘ですっかり意識の外に出ていたその策を、再び秋雅は、この局面において用いたのだ。

 

 ぶわりと、秋雅の身体がヴェルナの頭上を通り過ぎる。完全に剣を振るう気であったヴェルナの身体は、それに対し反応をする事が出来ない。

 

 

 長槍が地面に転がり、甲高い金属音を立てる。それを耳に入れながら、秋雅は背後からヴェルナの首を掴む。

 

「――取った」

 

 確かな勝利宣言。それに対し、ヴェルナは残念そうに、しかし何処か満足げに息を吐き出して、

 

「まいった」

 

 と、笑いながらそう言った。

 

 






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