主にバシー海峡とシブヤン海は出雲をメインに
エンガノ岬を八雲側の視点、サマール沖とスリガオ海峡は両者視点になります。
ここからは超兵器に対して独自解釈をしてあります
よろしくお願いします。
シブヤン海派遣艦隊、通称第1遊撃部隊が日本を出港して5日後…
沖縄本島南方 300キロ洋上
月のない夜、午前3時の東シナ海を出雲以下横須賀艦隊32隻に、大湊艦隊48隻が複数の輪形陣を敷いて進んでいた。
「艦長、間も無くバシー海峡に入ります。」
「くぅ〜、くぅ〜」
「ありゃ?寝ちゃっているよ〜」
「無理もないですよ出港まで余り
「奴らが先手を仕掛けてくるならこの
現在、出雲が先行して通過するバシー海峡は、
皮肉な事に戦争中、物資を搭載し、東南アジアから出発した輸送船のほとんどが、この海域一帯で撃沈された。まともに護衛も付かず
この世界ではドイツ海軍Uボートが南シナ海まで進出して通商破壊を行った。そしてこの世界の日本海軍も
根本的な原因が
出雲 艦内 CDC
「……ん?」
「どうした?なんか見つけたか?」
「バシー海峡手前に大艦隊の反応多数あり、超兵器も一隻同行しているようです。」
「副長に報告する。緊急警報、対艦戦闘発令」
対艦戦闘警報が鳴り響く中、
「副長どうしますか?」
「仕方ない、
座席を揺さぶる
「」刮目
いきなり、叩き起こされて目覚めだが、ある程度状況把握が出来た。
「副長、嫌な感じで目覚めだか敵さんか?」
「はい、敵です。しかも超兵器と一緒です。」
「分かった。戦闘準備は?飛鷹達と大湊の艦隊に通報は?」
「準備完了、両艦隊には敵艦隊へ攻撃をお願いしてあります。八雲達にも連絡してあります」
「よし、こっちは超兵器一本に集中できるな」
「全くです」
バシー海峡手前に陣取るのはフィリピン侵攻軍艦隊第3群48隻の艦隊そして、同行する超兵器は超巨大光学迷彩戦艦 改リフレクト・プラッタが待ち構えていた。
この侵攻軍艦隊は先のマリアナ諸島に展開する艦隊で戦力増強と再編し、超兵器と取り引きしてその
侵攻軍規模は50隻前後の艦隊が6つ更に揚陸艦隊か1つそして200隻規模の輸送船団が1つ随伴している。
揚陸艦隊にはデュアルクレイターが随伴し、シャドウ・プラッタには2個機動群と共に揚陸艦隊の護衛を兼ねながらサマール沖に待機し、残りの3個群は機動部隊を編制し、揚陸艦隊の近接航空支援に当たっている。そんな中……
一方、侵攻軍艦隊第3群では……
リフレクト・プラッタはたとえ深海凄艦と
「では私達は艦娘達の艦隊を相手にすればよろしいのですね。リフレクトさん」
「はい、俺は出雲との再戦を果たしてきます。もし撃破されれば
「分かりました。ご武運を…」
お互いが戦闘準備を終えた中、出雲が超兵器に無線で呼び出した。
「おい、近くにいるんだろ?リフレクト・プラッタ光学迷彩で姿隠して肉眼では見えなくても、熱赤外線探知機で丸見えだぞ」
「貴様には
「
「それはご無礼をしたね、んじゃ始めようか」
「望むとこよ」
そして…お互いがミサイルと言う矢弾を放さず、砲弾と
同時刻、横須賀と大湊の艦隊は、深海凄艦第3群と対峙していた。
彼らに先手を仕掛けられる前に、横須賀艦隊は先手を仕掛けた。しかし時刻は
当然、大湊の艦隊には空母は無しましてや誘導弾が
「では私達大湊の艦隊は、横須賀艦隊の攻撃後に
「はい、お願いします。出雲さんも同じ考えだと思います。」
「でも私達の艦載機はみんな夜間飛行が出来ないぞ?」
「それはついては大丈夫です」
すでに四人の航空戦艦には、それぞれ新型艦戦「迅風」と新しく開発された新型艦上攻撃機「天星」が甲板に揚げられ出撃命令を待っている。
伊勢、日向(各航空機搭載数48機)
「迅風」16機
「天星」12機
扶桑、山城(各航空機搭載数48機)
「迅風」12機(護衛機)
「天星」16機
以上が第1次攻撃隊として、待機している。取り分けても護衛機以外は5連装ロケット弾を装備している。無論、弾頭はHEAT弾である
横須賀基地所属の空母と航空戦艦は全てカタパルトを搭載し全て舷測エレベーターが用意してある。
「伊勢より横須賀基地所属艦艇へ、これより対艦ミサイルによる攻撃を開始します。各艦、発射弾数2発、用〜意。」
それを合図にそれぞれに割り当てられた。実は作戦前には新たに前後新設した連装型ミサイル発射機を1基ずつ搭載されおり、前方には対空ミサイル、後部には対艦ミサイルが発射出来る。
本来なら改装工事にはあらかじめミサイル発射機を搭載し使用することを前提にした改装で、その為長距離から目標に照準を合わせることができる。
この大改装で船型が変わった分、艦娘の体付きも大きく変わった。
「伊勢さん、全艦発射準備完了しました。」
「よし、全艦攻撃始め」
それを合図に一斉に
当然、この発射炎を目撃した長門はこう思った。
(横須賀基地には私と
そして、対艦ミサイルが全て着弾し…全滅した。
「パイロット妖精さんごめんなさい、敵いなくなっちゃった」
「まじかよ〜武装はどうします?」
「武装はそのままにしといてください、すぐ使うことありますので」
パイロットたちには何とか説得したが…大湊の艦隊が問題だった。
「大和さんごめんなさい、残敵あるかと思ったら、全滅しちゃいました。」
「気にしないでちょうだい、ねっ…その代わりに何だけど」
「何でしょう?」
「この作戦終了したら、出雲さんを大湊基地に出向に来てもらえないかしら?」
「私達ではなんとも言いかねません、提督たちの話し合いでどうなるか次第です。」
その頃、出雲とリフレクト・プラッタとの決着が着いたばかりだった。
「おい、辞世の句はあるか?何か言い残すことは?」
「一つだけある」
「なんだ?」
「ある場所に通信入れたいが構わないか?」
「構わないよ」
そして、リフレクト・プラッタがあるところに通信を入れた。その相手は…シャドウ・プラッタである。
どうやら、奴は片割れにシブヤン海方面にやってくると話をし、最後に別れの言葉を交わし通信を終わらせた。
「終わったか?」
「終わったよもう未練は無いと言えば…嘘だが出雲一つ頼みがある」
「残存艦艇並び投降兵に対し、手厚く保護可能ならば自勢力圏内に退避するまでの攻撃を厳禁すること…だな」
「分かってらっしゃることで…出雲一つ忠告だ、強欲な人間共は
そう言い残し、リフレクト・プラッタは業火を纏いながら沈んでいった。
出雲は静かに沈んで行く艦影を見ながら敬礼して見送った。
その後、両艦隊と再度合流して、予定通りシブヤン海に針路を取った…
もし、興味ある方は、作者、大井篤「海上護衛戦」を見て頂ければいかに補給輸送路や輸送船護衛に対して軽視していたかわかります
新型艦載上攻撃機「天星」
外見はダグラス BTD デストロイヤーだが拡大発展型として運用
速力621キロ、航続距離3200キロ、各種レーダー搭載、夜間・全天候飛行可能
20ミリ機関砲4門