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ダッチハーバー砲撃から5日後に函館沖に帰還した出雲は艦載機で函館基地に戻った、基地在官の艦娘に執務室まで案内してもらうとそこには鎮守府総司令に基地司令、作戦幕僚の檜垣に驚いた事にキスカ島の守備隊指揮官と参謀達が来ていた。
「基地守備隊指揮官として撤収援護をしてもらい感謝しています」
「私達からかもありがとうございます」
「いえいえ、私ではありませんよ
「これから先君に何か困った事あったらいつでも加勢するよ中央にもまだ何か話しの分かる人達がいるからな」
「ありがとうございます。」
「私達はこれから将兵の様子を見て来ます、ではまた。」
基地守備隊指揮官と参謀達が去った後作戦幕僚の檜垣中将が声をかけた。
「出雲今回の作戦お疲れさん、頼んだものは昨日のうちに全て用意してあるよ」
「悪かっな土産物頼んどいて」
「これ結構高くついたよ」
「アッハッハ〜」
「笑って誤魔化すなよ」(怒)
「ワッハッハ〜」
「マジでぶん殴っていい?」
「冗談よ」
総司令や基地司令からかも感謝の言葉を伝えたあと、檜垣が思い出したかのように話しを切り出した。
「出雲これ軍令部総長からの
「ケースが5つね?中身は何?」
「開けてみよ」
そう言われてケースを開けてみると……
「おー」
「すげ〜金塊かよ」
なんと報酬は金塊が入っていた。どうやら同封してある手紙には次の正規作戦以外に特別作戦をこなす時に前金で支払い、そして作戦に成功し勝利すれば追加で成功報酬が支払うと書いてあった。
確かに、作戦規模が大きいほど成功報酬が大きく高額になるが。表向きは技官であり艦息だか実際は
さすがにアレなので後日、横須賀基地に帰還後提督に事情を話し一度ケース2つ分を換金して半分を横須賀基地運営費に残りは横須賀基地に大型酒保を置き元艦娘達に働いてもらいそこから給料として支払っていった当然軍属で横須賀市内にいる滝谷達をそこに呼びこみ住んでもらった。
「一応ケースは
そう言ってケースを持ち上げ出雲が、一瞬目を瞑り頭の中で考え、目を開けると一瞬でケースが消えてしまった。
「えっ?消えた⁇」
「わぁお」
「すげ〜」
「よし終わり」
「今夜、帰還兵達と参加艦娘達の式典あるけどどうするの?」
「今夜ですよね、すいませんけど辞退します目立つの嫌いなんで」
「分かったわ守備隊指揮官達に話しとくわ」
「すいません」
そう言ってその日の夜に帰還兵達の式典を行った…が当然肝心な主役がいないので帰還兵達や艦娘達は出雲はどこにいったとは
「檜垣中将!出雲さんはどこにいったのです?」
「そうです肝心な主役いないんじゃ嫌ですよ」
「俺たちも彼女達から話しを聞いたよ、その人が影で引きつけてくれたから助かったんだ。いないんじゃ俺たちも式典を辞退するよ」
他者多様でみんな同じことを考えていた。
さすがに不味いと思った檜垣は出雲に大至急電話した……みんなのいる前で檜垣は急いで、出雲へCoolした。
一方、出雲は艦内で残業の真っ最中
ジリリリン、ジリリリン、ジリリリン
「檜垣かなんだろう、まさかばれたか?もしもし?」スピーカー状態
「もしもしじゃねーよ(怒)不味いことに、あっちょっと〔出雲さんあなたどこにいるんですの皆様おこってますわよ〕〔出雲さんいい加減来て下さいよみんな待ってますよ〜〕と言う訳だもう1人いた変わるよ」
〔出雲君、すまないが式典に来てもらえないだろうか?うちの将兵達も直接、出雲に礼をいいたいと言っているんだ、なぁお前ら〕
将兵達〔出雲さんお願いします〕
「と言う訳だ、今どこにいる?」
「只今艦長室で絶賛残業中です」
「今すぐ切り上げて来い、マッハでな」
「分かったよ今行くよ、でも場所どこ?」
「函館基地だ大至急来いよ」
「礼服なんて無いよ」
「正式なものじゃない、なくてもいいから来い分かったか?」
「分かったよ」
その後、基地に到着と同時に最上・長良型全員が仁王立ちで待ち構えて待機し、出雲を式典へ強制連行していった。
式典に到着と同時に出雲に向けて一気に押し寄せて来たどうやらみんな一度は出雲と話してみたかったと……
キスカ島将兵達や艦娘達はみんな節度を守りながら酒を飲み、そして騒いだ。
そんな中で出雲と檜垣中将、そして沢木中将と畠山少将は、渡瀬少将と佐藤中佐らで今回の生還を祝った。
「どうかね、まずは一杯」
渡瀬少将は出雲の前に一本の焼酎を差し出した。それは、大分麦焼酎の二階堂 吉四六だった。
渡瀬少将は直接出雲らのグラスにバリバリのストレートで酌した。
「いただきます」
檜垣中将がグラスを取り上げ、それを見た出雲達に艦娘達、キスカ島将兵達が何かしらグラスに入れそれを取り上げた。
「キスカ島守備隊の生還と出雲の任務達成を祝って乾杯!」
「乾杯!」
沢木中将の音頭で乾杯し、出雲は檜垣とグラスを打ち鳴らした。
よく冷えた二階堂は喉に嫌でも染み渡る〔ストレートなので畠山少将が先にダウンした〕それは正に勝利の美酒だった。
グラスに注いである酒を飲み干すとちょうど大淀と仁淀が声をかけて来た。
「出雲さん、私達と一緒に料理取りに行きませんか?」
「あぁ、良いよ」
料理を取り食べながら艦娘達や将兵と和んだ雰囲気で話し、また料理を取りに行って席に戻ると、
「本当に助けてくれてありがとう、出雲」
よっぽど嬉しかったのか渡瀬少将が出雲の隣に来て肩を組み酒を勧めてきた。よほど出雲の飲みっぷりが良かったのかじゃんじゃん注いでくる他はみんな逃げてしまった。
(ちくしょう、みんな俺を生け贄にして逃亡しやがった)
そこに檜垣中将が水が入ったジョッキを持ちながらやって来て、出雲に話しがあると一緒にテラスに出た。
綺麗な星空の夜に、函館市街の灯りが見え出雲は水を飲むと檜垣が話しをして来た。
「出雲艦内で何を
「あまり周りには話すなよ、実はベーリング海峡の北側から
「どういうことだ?」
「ダッチハーバー砲撃が終わった帰り際さ、まさかと思ってな艦内の点検しながら書類作成してたのよ」
「なるほどね、それでか」
「とりあえず中に戻ろうまた艦娘達が探し回っているかもな」
「そうだね」
出雲は先に檜垣を中に戻らせて、かつて
「久しぶりだな……出雲」
出雲の右側からふらりと声が聞こえた。
「まさかこんな形で来るとはな
「いや、殺しに来たんならもうすぐ終わっているよ」
「それもそうだな……何の用だ?」
そう言って彼はこのままでは失礼だと思い、光学迷彩を解除した。
「近い内に中部太平洋、東南アジアなど世界各地で
「かつての敵に塩を送るか?なんの利益も無いだろう」
「いずれにしろまた我々と矛を交える……ではまた戦場で会おう」
そう言ってまたふらりと気配を消して去って行った。
(しかし、おかしいな。俺がなんでこんな場所に居たのわかったんだろう)
出雲は式典に戻り、沢木中将達に深々と頭を下げると割り当てられた部屋に戻り熟睡をした。
その5日後に沢木中将や畠山少将そして函館基地の艦娘達に別れをして、一路横須賀に針路を取った。
出雲の特殊能力➁
出雲が異次元空間に隠すのは元ネタが白の皇国物語に出てくる主人公がやる能力です同様に艦艇や接近戦用として各種銃器・爆薬類や刀槍類に各種装具を隠しています