艦隊の咆哮 〜戦場を彷徨う鋼鉄の漂流者〜   作:正海苔

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出雲が横須賀に入港しました。これより提督との会談を行います

追加訂正
会談内容を追加しました。
10月11日



第2章 暁の遡上と砲煙弾雨
2-1 横須賀入港〜提督と会合〜


0640頃

 

横須賀港外に投錨し終えた頃、艦内にある士官室では乗船していた艦娘達と出雲幹部による打ち合わせを行っていた。

 

横須賀鎮守府第二海上機動隊本部の所在地は横須賀港にあり、本来なら横須賀が第一海上機動隊の本部兼基地として運用予定だったのが、軍令部の要請より、第一は東京港、第二は横須賀港、第三は横浜港、第四に日立港にそれぞれ海上機動隊の基地を置いていた。

 

この為武蔵達数名を先に横須賀鎮守府第二海上機動隊本部に向かい萩沼提督ら艦娘数名を迎えに行ってほしいと頼み込んだ……、だが以外にも前日の夕方前の最終打ち合わせで明日0900より第二海上機動隊司令萩沼提督が直接出雲に乗って今後のことで話し合いしたいと伝えてきた。ならこちらから艦載機に武蔵達を乗せ案内人として出雲乗船してもらいますと伝えた。

 

そして現在0855、横須賀沖

 

「艦長、在日米軍の艦船がありません、ロナルド・レーガンもジョージ・ワシントンの空母やそれらの水上艦艇がありません、この世界でいう海自衛軍艦船も僅かですし、いるのは前の世界にいた日本海軍艦艇だけですこの世界は本当に」

 

「副長…言いたいことは分かる、本当に俺たちがいた2016年の世界とは又、別の世界だなこりゃ」

 

「艦長、迎えに行ったオスプレイが来ます」

 

「来たか…これから先どうなるかは会談次第だな、副長と砲術長、航海長にはこの会談に出てもらうけどいいかい?」

 

「了解です、向こうも航海長の正体に気付いたら知っている人は卒倒ものでしょうね」

 

「確かにな、確か大和4代目についたのが、うちの航海長である元日本海軍大佐、森下信衛だからなぁ〜後は提督の他に誰が来るのかだな、それと頼んだ資料準備してある?」

 

「はい、注文通り8名分は用意してあります『艦長、間も無く提督を乗せたオスプレイが着艦してきます』いよいよ来ましたね」

 

「あぁ、それじゃ行きますか」

 

オスプレイから日本海軍第二種制服を着た女性将校と、護衛の艦娘数名が降りてきた。

 

「初めまして、私は横須賀第二海上機動隊提督を務めています、萩沼 薫と言いますよろしくお願いします」

「提督の第一秘書艦を務めています大和です」

「同じく第二秘書艦を務めています古鷹です」

「私は古鷹型2番艦加古です〜よろしく〜」

「妙高型2番艦那智だよろしく」

「阿賀野型1番艦の阿賀野だよ、能代のことありがとう〜」

「同じく3番艦矢矧です、姉がお世話になりました」

「同じく四番艦の酒匂だよ〜」

「戦艦長門だよろしく」

 

「私はこの航空戦艦艦長の出雲ですよろしく」

「同じくこの艦の副長です」

「同じくこの艦の航海長です」

「砲術長ですよろしく」

「ここでは何ですから応接室へどうぞ」

「ありがとうございます、みんな行くよ」

艦娘達「はい」

 

先に妖精達に応接室へ案内している間に資料に一部問題があった事を副長達と話していた。

 

「艦長、どうします?機関の事?特に長門さんと酒匂さんには余りにもショックが大きいのでは⁇」

 

「その点は、能代さんにはすでに話してあるさ、最悪あの水爆実験に参加した長門(・・)酒匂(・・)が発狂した時は、艦娘達に総出で止めてもらうよ」

 

「了解です。」

 

そして応接室に集まった時点で並行世界から来た艦息とこの世界の提督の会合が始まった。

 

「それでは、一度お手持ちの資料を拝見しましたので始めましょうか」

 

「そうね始めましょう」

(男の艦息か、初めて見たわ肩の階級章は私同じく少将か見ず知らずのうえ、飛鷹達を助け、武蔵達をここまで送ってもらい、日本に向かった深海棲艦を倒してくれたむしろ感謝するのはこちらのほうね)

 

「まず飛鷹達を助け、深海棲艦の艦隊を倒していただきありがとうございます」

「俺はやるべきことをやっただけですからでは、会談を…始めましょうか」

 

出雲の独特(・・)な船体や武装、電子兵装、艦載機等話してついに両名(・・)にとってトラウマでもある出雲の機関部を話し始めた。

 

「この話をする前に長門さん、酒匂さん御二方にとってあまりにもトラウマ的な機関が本艦に搭載(・・)されています。」

 

長門は1つ(・・)思い当たることがあるので出雲に問いただした

 

「出雲……もしかしてまさか……」

「……ぴゃあ…矢矧ちゃん……」ガクブル

「酒匂……大丈夫よ、私や姉さん達がいるから、ね」

 

出雲は少し躊躇ったが…隠しても何れ知られてしまうと分かっていた為話すことにした。

 

「長門さん貴女のご想像(・・・)通りです。本艦に核融合炉(・・・・)が搭載されております。」

「ひっ………ぴゃぁぁぁぁ〜……」悲鳴を挙げる

「酒匂、大丈夫だから落ち着いて、ね、ね」

 

途中、機関の正体の事でやはり酒匂が発狂してしまい艦娘数名に医務室へ連れて行かれた。

 

「長門さんすいません、こんなことを言ってしまって」

「なに、心配無いさ何れにせよ、知るべき時が来ると思っていたからな……酒匂には私から話をしておくよ」

「分かりました。本当に申し訳ないです」

 

そして、会合の終盤に差し掛かるころ提督側から意外な事を言われた。

 

「出雲さん、恥を承知で言います、私達と共に日本をこの世界を守ってもらえないでしょうかお願いします」

 

「分かりました。引き受けましょう、隼鷹からも同じ話を言われましたので、それと私の立ち位置は今の所どうなりますか?」

 

「貴方を本日、7月23日現時刻を持ちまして、横須賀第二海上機動隊の配属になりますがちょっち問題があって」

 

「問題?まさか」

 

「はい、貴方のことで軍令部と国防総省にこの艦の報告書と、第二海上機動隊に配属させますと出したら、深海の回し者だったりスパイじゃないかとね、だからもし1週間後にひらかれる合同特別演習に勝てば配属を認め一切手を出さないと約束させるわ、丁度相手先の悪事はほぼ掴めているし」

 

「まさか、その演習にでるのって俺だけ?」

「はい、出雲貴方だけですよ何か問題でも」ハイライトオフ

「いいえ、何でもありません」(やべーよこの人八○墓に出そうな予感)

 

「で出雲の部屋ですけど『まさかプレハブ小屋とかは無しですよ』そこまでしませんよ幸い貴方に関して事前に連絡貰いましたので艦娘寮の隣にある宿舎に住んでもらいますホテル並みですよ」

 

「分かりました、演習海域は何処ですか?」

 

「遠州灘南500k、演習半径300kの海上です」

 

「了解です、かなり広いですね」

 

「はい、あっそれと出雲、この艦収納可能なの?部屋行く時沖にいると結構邪魔になるよこの艦?」

 

「分かりました。艦載機で陸へ上がるときに収納してから向かいますよ」

「分かったわ、明日からよろしくね出雲」

「了解です、こちらこそよろしくお願いします」

 

こうして、横須賀第二海上機動隊に所属した。

 

1週間後の演習に備えて準備するようにしていった




あーやっと書き終わった。さぁ〜、横須賀に着いてから早々、波乱万丈になりましたね〜ワクワクしますね〜

では次の話でお会いしましょう

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