艦隊の咆哮 〜戦場を彷徨う鋼鉄の漂流者〜   作:正海苔

12 / 60
1-3 強襲、突撃、日本侵攻軍撃滅戦〜序盤〜

飛鷹との通信を終え、すぐさま向かう直前に飛鷹から通信が入ってきた。

どうやら艦隊からの援護は出来ない代わりに、何名かの艦娘をそちらに乗船させたいと知らせが入りどうやら皆、天山の通信を聞いて一度出雲に乗船してみたいと伝えてきたみたいだ。

 

『出雲さん、今こちらで伝えた通りです。そちらは何名程受け入れ可能ですか?』

 

「こちら出雲、俺たちは幾らでも構わないがそれならいいぞ、それとどれぐらい人数いるの?それと艦型と名前を教えて下さい。」

 

『わかりました、人数は10名です内訳は駆逐艦が5名、軽巡が2名、重巡が1名、戦艦1名、空母が1名です。この空母は私の姉妹艦の隼鷹です以上が「待って下さい、青葉も一緒に行きたいです〜絶対コレはスクープになります」えっっ、わかりました。出雲さんに聞いてみますね、出雲さんいいでしょうか?』

 

「構わないよ、確か青葉だっけ?重要機密区画に入らなけばいいよ取り敢えず資料と話ぐらいなら出来るけどいいかい?」

 

「わっかりました、よろしくお願いしますです。」

 

「よし善は急げだ、あーどうしよう…そうだ!こちらから艦載機を迎えに送りますので、飛鷹さんのところに集めてもらえないでしょうか?」

『艦載機を…わかりました。飛行甲板に集合させておきます。』

 

「了解しました。それでは艦載機をそちらに向かわせます、こちらは攻撃隊の準備があるので。」

 

そう言って、一時間程で戻って来た何故か?1人増えていたのである。

「戦艦武蔵だよろしく。」

 

「航空戦艦の日向だよろしくな。」

 

「あたいは摩耶ってんだよろしくな。」

 

「阿賀野型2番艦、能代と言います。乗船ありがとうございます。」

 

「どーも青葉と言いますいきなり押しかけてすいません。」

 

「川内型2番艦神通です、この度の乗船ありがとうございます。」

 

「吹雪型9番艦磯波です、よろしくお願いします。」

 

「朝潮型3番艦満潮よ、何か文句あるの?」

 

「陽炎型の嵐ですよろしく。」

 

「同じく陽炎型の萩風です。道中よろしくお願いします。」

 

「夕雲型の清霜ですこれでも戦艦になるのを目指しています。」

 

「私がこの艦の艦長の出雲ですよろしく。」

 

「同じくこの艦の副長です。」

 

そう色々とやりとりをしている最中に直掩隊と第1次攻撃隊が発進したと報告が入った。

 

「分かった、彼女たちを統合戦闘指揮所「CDC」に案内してあげて頂戴、俺は艦橋に戻って状況を確認してくるよ。」

 

『わかりました、何人か兵を付けて部屋でも案内させます。』

 

そうやり取りして、艦橋に戻ってきた時幾つかの報告があった。

『艦長、間も無く、第1次攻撃隊が敵前衛輪形陣に攻撃を仕掛けます。もう一つは敵偵察機がこちらに接近中です!いかがいたしましょう?』

 

「分かった。それとこれからは敵前衛輪形陣をα、中央輪形陣をb、後部輪形陣をcとして、目標識別する。でこの偵察機はどこから来たの?」

 

「cから来ました。どうします撃墜しますか?」

「いや、ギリギリまで引き寄せて本隊へ通信始めた時に撃ち落とすそうすれば敵の位置も特定できるだろう。」

「わかりましたそのようにします。」

 

一方その頃、深海軍の偵察機はこの巨大な艦に驚いたがすぐさま旗艦に通報した。

 

「こちら、第2輪形陣ル級改fs偵察6号機、巨大な艦影を発見!位置は第2輪形陣の南西約1000kmの位置を北東方向へ移動中、こちら偵察機6」ドォン

 

「艦長、敵偵察機を撃墜しました。敵機動部隊の位置全て捕捉出来ました後はいつも通りですか?」

 

「あぁー、いつも通り奴らを捉え突撃し撃滅する。ただそれだけのことよ。」

 

「了解しました。それでは『艦長、目標bとcから敵艦載機発進、こちらに向かっています。機数はbが264機、cが300機こちらに来ています。直掩隊をどちらに差し向けますか?』ありゃ、随分早いな如何致しましょう艦長?」

 

「直掩隊をbに差し向けろ、cは本艦が相手をする砲雷長、目標cに向けてSMー6、100発発射、砲術長主砲にMBPM弾装填、射程入り次第発射確実に落とせ‼︎」

 

砲術・砲雷長「了解しました。腕が鳴ります。」

「頼むよ、なるべく派手にやろう…」

 

各して、この世界に来て最初の戦いが始まった。けど厄日と貧乏くじを引いたのは出雲ではなく深海凄艦なのだから。

 

一方同時刻の別海域では…。

 

「なんで、私たちはこんな貧乏くじ引いたんだろう、うわーん(大泣き)」

「仕方ないですよ空母水鬼様、本来向かうはずだった襲撃艦隊が、マリアナ迎撃に参加して損耗したから、代わりに誰が行くのと言う話になったんですから。」

「でも、駆逐凄鬼いくら護衛も合わせて7個艦隊もいてその半分が行って来いてあるの?しかもアミダとくじ引きでもう最悪よ。」

 

この空母水鬼の話がただしければ現地にいる艦隊を合わせると深海軍はまだ300隻以上の艦が待機している、またテニアン島、サイパン島には陸上機各種戦闘機500機、各種爆撃機800機が待機している内爆撃機300機はB29である。

 

どうやら別世界から島ごと転移してその時に占領鹵獲したらしいどれもこれも全て1945年当時の機体である先の海戦で日本軍は大敗し敗走中との事で、こちらに向かってくる輸送船団の護衛艦隊から戦力を抽出し日本艦隊の追撃殲滅及び可能ならば、横須賀、呉他数カ所の泊地基地を空襲して来いと指令を受けて今に至る。

 

「まぁ、相手は敗走中の艦隊ですから大丈夫でしょう。」

「ハァー、お前といると気が楽に「大変です。第2群ル級fsから発進した偵察機からの報告ですとかなり巨大な空母が単艦で真っ直ぐこちらに向かっています…が、その後偵察機からの連絡が途絶えました。どうしますか?」仕方ない、第2と第3から艦載機による攻撃を仕掛けろと伝えて。」

 

「了解しました。」

「いったい何でしょう?その巨大な空母は?」

「わからない、でも戦闘準備はして下さい。」

 

空母水鬼の予感は的中していた。ただ一つだけ違うのはただの空母ではなく航空戦艦なのだから、彼女達のいる位置は第1、第2、第3の順番に並んでいるこの艦隊の総旗艦は、第3群にいる空母水鬼であった。

 

第1は戦艦2、空母8、重巡6、軽巡2、駆逐艦32を持つ前方索敵警戒、航空機動部隊を担当している。

 

第2は戦艦6、航空戦艦2、空母4、重巡4、軽巡4、駆逐艦30を持つ打撃戦担当である。

 

本営の第3は戦艦2、空母4、重巡6、軽巡6、駆逐艦32を持つ機動艦隊本隊である。

 

出雲から攻撃隊と迎撃隊の向け先は、攻撃隊が第1を相手をし、迎撃隊は、bこと第2から来た艦載機を相手する、cこと第3から来た艦載機には出雲が相手をすることになる。

 

戦の戦端を切ったのは出雲から発進した第1次攻撃隊であった。

 

第1攻撃隊に同行したAWACSは第2早期空中警戒隊2番機スカイアイ2

攻撃隊は上空制圧隊にオメガ隊、護衛隊にピースメーカー隊、対艦攻撃隊にナイトメアとデビルマン隊、そして爆撃機隊はボンバーマン隊であった。特にボンバーマン隊はもう一つの呼び名がその名は、、、、、、、音速雷撃隊という。

 

特にボンバーマンに搭載している空対艦ミサイルはkhー32 炸薬1000k、射程最短で10k、最長で120k、速度M4.6 4発携行。

 

ナイトメア&デビルマン隊には空対艦ミサイルはkhー61 、炸薬300k 、射程300k 、速度M2.8 を2発携行この他に120D対空ミサイル4発携行している。

 

更に制空・護衛隊は対空ミサイルfull装備していた。

以上が、第1次攻撃隊の攻撃兵装である。

 

「こちらスカイアイ2、間も無く敵艦隊まで後200k各隊準備はいいかな」

 

「こちらオメガ隊各機準備完了、許可がおり次第奴らの上空にいるハエどもを引きずり出して安全を確保するよ。」

 

「こちらピースメーカー1各隊準備完了、オメガ隊の餌に食いついて残りが上がりかけたら最優先で空母甲板にミサイルを撃ち込み艦載機を上がらせないようにするよ。」

 

「ウチらナイトメアとデビルマンも準備はいいぞ〜、俺たちの相手は、空母以外の艦艇で良いんだね?ボンバーマン軍団長?」

 

「そうだよ〜、俺たちボンバーマン隊が空母8隻に対艦ミサイルを撃ち込む手はずだよ流石に1隻頭に対して、1発1トンの対艦ミサイルが12発だからいくら装甲空母でもあっと言うまよ。もう一つの呼び名通りに奴らを地獄に送ってやるさ、それが俺たち出雲の先駆け隊だからね。」

 

「ハァーハッハッ!!違いない、俺たち出雲組を敵に回したらどうなるか奴らに思いしらせるぞ、いいか‼︎」

 

「「「殺ってやるさ〜いいとも〜」」」

「こちらスカイアイ2、各機作戦開始。」

 

第1群のレーダーピケット艦ホ級エリートが敵航空隊の接近を知らせ、空母から迎撃機400機が上がった、だがこの400機はオメガ隊の誘引により艦隊から大きく離され、そこで殲滅されたまた、その隙を突いてピースメーカー隊が各空母の飛行甲板破壊に掛かった。

 

もちろん、深海軍の艦隊も必死の対空砲火を行なうが弾は全くと言っていいくらい当たらなかった。

 

「何故、当たらない?クソ相手の速度が速すぎるぞ「空母8隻飛行甲板大破、使用不能」くそこんな時に。」

 

そして思いもしない結末を迎えることになってしまった。

 

「大変です、両舷から高速で飛来する物体接近‼︎」

「なんだと‼︎」

 

ピースメーカー隊が第1群の上空から奇襲を仕掛け空母8隻の飛行甲板大破に追い込み、左舷側からナイトメア隊、右舷側からデビルマン隊が対艦ミサイルは発射した。

 

両隊合わせて80発の対艦ミサイルが飛来し面白い様に命中していき、トドメの一撃に空母凄姫とヲ級改fs7隻の運目は決まったも同然だった。

 

「敵空母迄20k、5、、4、、3、、2、、1、、ボンバーマン1より各機対艦ミサイルを発射せよ‼︎」

 

Tu-22m3ことバックファイヤ3から発射されたミサイルは4発、合計96発の対艦ミサイルが空母に向かって行った。そして予想通り空母はなす術なくあっと言うまに命中し、全て轟沈していった。

 

「こちら第1次攻撃より機動要塞、目標aは全て轟沈、殲滅せしめたしこれより帰還する以上。」

 




バックファイヤが空母に攻撃する部分には、元ネタがありますそれは、映画トータルフィアーズに出て来るシーンの一つでバックファイヤが米空母にミサイル攻撃する所があります。今回はそれを参考に描いてみました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。