やはり俺がチート部隊の隊長をするのは間違っている 作:サラリーマン
学校なんて存在から消えてなくなればいいのに…
テニスコート外から飛んできた言葉に戸塚はおどおどしながら答える
戸塚 「三浦さん、僕たちは遊んでるわけじゃないんだけど」
あの金髪縦ロールは三浦というらしい。
三浦 「え~聞こえないんだけど」
そんなわけねーだろ。耳も腐ってんのか腐れリア充どもが!心の中でそう罵り、戸塚に助け舟を出した
八幡 「テニスコートを使うには生徒会の許可がいる。ここを使いたかったら生徒会に許可取ってこい」
三浦 「誰もあんたとしゃべってないんですけど。急に出しゃばってくんなし。それで戸塚いいでしょ」
八幡 「お前耳腐ってんのか?生徒会の許可がないと使えないって言ってんだろ。耳悪いならいい耳鼻科紹介するぞ」
三浦 「さっきからあんた何なの。それに生徒会の許可がないと使えないんなら何であんたもここにいるんだし」
八幡 「戸塚の手伝いするために生徒会に許可取ったからにきまってんだろ。考えればわかるだろ。…さっきの言葉撤回するわ。悪いのは耳じゃなくて頭だった。」
三浦 「はあ!?あんたあーしにけんか売ってんの?」
葉山 「まあまあ優美子落ち着いて」
今三浦を止めた男は葉山。クラスの奴の顔を覚えてない俺でもこいつは知ってる。こいつの名前は葉山。下の名前は知らん。教室でべーべーうるさいやつがよく名前を言っていたので覚えてしまった。
葉山 「どうだろうヒキタニ君。ここは部外者の俺と君がテニスの試合をして勝った方がこれからテニスコートを使える。もちろん戸塚の練習は手伝う。戸塚も強い人と練習したほうが効率もいいと思うしさ」
八幡 「だからお前らにはその権利さえもないって言ってんだよ。許可取っ——
突然顔の付近にテニスボールが飛んできた。それをぎりぎりで受け止める。
三浦 「隼人~あーしそろそろテニスしたいんだけど」
八幡 「戦争だ」
葉山 「え?なんて言ったんだ?」
俺がつぶやいた言葉は葉山には聞き取れなかったみたいだ。
八幡 「さっきの提案受けてやるよ」
葉山 「本当にいいのかい?」
八幡 「ああ。ただしルールは簡単にしてくれ。初心者なんでルールとかよくわからんのでな」
葉山 「わかった。15点マッチで1セットやってそのセットを取った方が勝ち。サーブは2回ごとに交代で。こんな感じでどうだい?」
八幡 「ああ。そんくらいシンプルがいいな。」
三浦 「それだとあーしテニスできないから、いっそ混合ダブルスにしない?うそあーしちょー頭いいわ!」
葉山 「それでいいか?」
八幡 「お前らは二人でいいぞ。俺は一人でやる。足手まといがいても邪魔なだけだしな」
由比ヶ浜 「ヒッキー!私も試合でるよ」
三浦 「結衣ー。それあーしと試合するってことだけどいいの?」
由比ヶ浜 「うん。あたしは部活も大切だから」
三浦 「ふーん」
由比ヶ浜の言葉に三浦は興味なさそうにつぶやき、試合をする準備をする。奴らが試合の準備をしている間にめぐりさんに連絡して、今の状況を簡潔に説明し先生を連れてくるように頼んだ。
戸塚 「試合開始」
戸塚のコールで試合が始まる。サーブ権は向こうにある。三浦がサーブを放つ。それは俺の方へ飛んできた。落ち着いて相手コート隅に返球する。葉山は追いつけず1点取った。三浦の2回目のサーブ。またもおれのところに飛んできた。さっきのが偶然だったのか確かめるためだろう。今回も追いつけないところに返球し、2点目。それから俺たちにサーブ権が移り、由比ヶ浜がサーブを打つ。コースが甘いため葉山が由比ヶ浜に向けて返球する。それをうまく返せずに相手に1点。それから由比ヶ浜が狙われた。
あっという間に得点はひっくり返され今や2対9。そろそろ逆転するか。そのために…そこボールを追いかけていた由比ヶ浜が転んだ
由比ヶ浜 「痛った」
八幡 「大丈夫か?」
由比ヶ浜 「ごめん。ちょっと捻ちゃったかも。負けたらさいちゃん困るよね」
八幡 「いいから休め。俺としてはそっちの方が好都合だ。」
由比ヶ浜 「ちょっとそれどういう意味!?」
八幡 「そのまんまだ。俺一人でやった方が強い」
由比ヶ浜 「それはそうかもだけど…」
八幡 「わかってんなら早くコートから出ろ」
由比ヶ浜 「…わかった。」
由比ヶ浜がコートから出て行く。ふとそこでいつの間にか集まっていたたくさんのギャラリーの中に知ってる顔をたくさん見つけた。まずは那須と熊谷。少し離れたところに奈良坂がいた。さらにもう少し離れたところに菊地原・歌川・鳥丸の総武高の1年ボーダー隊員がそろっていた。
八幡 「これはこの点差では終われないな」
誰に言うでもなくつぶやく。
八幡 「これからは俺一人で相手するぞ」
葉山 「ならここで終わりにしないか。お互いによく頑張ったってことでさ」
三浦 「ちょ隼人。何言ってんの。ここまで来たら決着つけなきゃまずいでしょ」
葉山 「けど相手は一人になったわけだしさ。これ以上は—-
八幡 「俺のことなら気にしなくていいぞ。お前らごとき一人で余裕だ」
三浦 「ヒキオ、調子のんなし!ほら隼人あいつもこう言ってるし」
八幡 「それじゃあ試合を再開させるぞ」
葉山が何か言う前に俺のサーブで試合を再開させる。さっきよりも球速をあげサーブを放つ。そのサーブに葉山たちは反応できなかった。それからは一方的だった。相手のサーブでは加速を使い体の動きなどから判断し、余裕をもってボールのコース上に入り、相手がギリギリ追いつけるところに返す。それで返ってきたボールもギリギリ追いつけるところに返す。それを繰り返して体力を削る。サーブは反応できない球速で放つ。そうして同点になるころには葉山たちは肩で息をしていた。そして俺のサーブで逆転する。だんだんギャラリーが騒がしくなってきた。
モブ1 「おいあの葉山が負けんのか」
モブ2 「あんな目の腐ったやつに」
菊地原 「さっさと負ければいいのに」
歌川 「おい!菊地原!」
ギャラリーの声に交じって菊地原の生意気な言葉とそれを注意する歌川の声が聞こえる。やっぱ歌川っていいやつだな。また今度おごってあげよう。それから俺のサーブ。それを走ればギリギリ追いつくコースに放つ。すでに体力が限界に達していた葉山は届かない。これで9対11。三浦のサーブ。疲れているため試合序盤ほどの威力はない。よって加速は使わずに返す。あれは使いすぎると一時的にアホになってしまうので使用するときは注意しなければならない。まあそんなことより相手は返せずに9対12。
八幡 「あと三点」
俺が葉山たちに聞こえるようにつぶやく。
葉山 「君はなぜ最初から本気を出さなかったんだ」
八幡 「なぜって、誰かさんたちが足手まといばかりにボールを集めてこっちにはボールが飛んでこなかった。それだけだ。」
三浦 「あんた結衣に何言ってんだし!」
八幡 「なにって本当のことだろ。じゃあ聞くが何でお前たちは由比ヶ浜ばかりにボールを集めた?それは俺より点が取りやすかったからだろ。そしてお前らに狙われた結果、最初あれだけ点差が開いた。どうだ?俺は間違ったことを言ってるか?」
葉山と三浦は反論することができない。そこで俺の目にめぐりさんと先生が見えた。
八幡 「葉山、ゲームオーバーだ。」
葉山 「それはどういう意――
先生 「お前らここで何やっておるか!!」
葉山の問いはめぐりさんが連れてきた先生によって遮られた。
葉山 「…テニス部の練習を手伝っていました」
葉山は苦し紛れにそう言う。
めぐり 「肝心のテニス部の戸塚君は休んでいるようだけど?それに君たち、生徒会にテニスコートの使用申請してないよね」
葉山 「そ、それなら彼はどうなんですか」
葉山は俺の方を見ながら言う
めぐり 「彼からはテニス部のお手伝いとして使用申請を受けています。あとそこにいる由比ヶ浜さんと今いないけど雪ノ下さんもね」
先生 「お前ら…葉山と三浦だったな。ちょっと来い。周りで見てる連中もはよ教室戻らんかい」
それから葉山と三浦は先生に連れていかれ、ギャラリーも撤収を始める。それと入れ違いになるようにして雪ノ下が戻ってきた。雪ノ下の手の中には救急箱があった。
雪ノ下 「これは何の騒ぎなのかしら?」
八幡 「部隊長が何も言わずに消えたら領地のテニスコートを奪おうと他国が攻めてきて、部隊長より上の本部長に泣きついて何とか他国を撃退したところだ。さて俺は先に戻るぞ。」
戸塚 「うん。今日はありがとう!」
戸塚に満面の笑みで言われた。え、なにこれ超かわいいんですけど(今さら)。そんな顔で私を見ないで!浄化されちゃう!なに俺はゾンビか何かなのか?
八幡 「おう。」
そしてテニスコートから攻守へ向かうところで待てってくれためぐりさんのところへ行く
八幡 「めぐりさん、今日はありがとうございました。」
めぐり 「ご飯食べてたらいきなり携帯が鳴ったからびっくりしちゃったよ」
それから雑談をしながら俺たちは自分の教室に向かった。
後日談というか今回のオチ
テニスコート侵略事件(俺命名)のあと葉山と三浦は説教をくらい、葉山は1週間の部活動参加禁止と反省文、三浦には部活をしていなかったため反省文と奉仕活動をする羽目になり、葉山は次期サッカー部のキャプテン候補から外されたらしい。ざまぁw
テニスってこんな感じでいいんすかね?去年高校の体育でやっただけなんでこんな感じでいいのかよくわかんないです。体育の時は二人組でラリーしてろみたいな感じだたんで試合のルールとかも知らないです。ちなみに二人組は前後の奴で作る感じだったのでボッチにはなりませんでした。
学校始まっても更新できるように頑張ります。
学校なんて消えてなくなればいいのに はっはっは