やはり俺がチート部隊の隊長をするのは間違っている   作:サラリーマン

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皆さん知ってますか?
明日(予約投稿なんで見てる人は今日ですね)2月22日はなんと!うちの学校の期末テストです!
全然関係ないんですけどね…
ってかテスト終わった次の日にレポートの提出締め切りとかふざけんなよ


ずっと忘れてましたが竹宮琴音さんはSAOのフィリアさんです。
わからない人は今すぐググろう!


文化祭4

総武高文化祭一日目。

時刻は9時57分。

俺はインカムのスイッチを押し、ラグがあるため二秒ほど待ってから話し始める。

 

「開演三分前。開演三分前」

 

数秒を待たずに耳に着けているイヤホンからノイズが走る

 

『雪ノ下です。各員に通達。オンタイムで進行します。問題があれば即時発報を』

 

いくつかの部署から連絡が入る。雪ノ下がその受け答えをしている間に開始までもう間もなくとなった

 

「開演十秒前。九 八 七 六 五」

 

『四 三』

 

あり?いつの間にかカウント奪われてやんの。そして0になるのに合わせて今まで真っ暗だったステージに光が爆ぜる

 

「お前ら文化してるかー!?」

「うおおおおお!」

 

ステージの上にいるめぐりさんのあおりにオーディエンスが怒号を返す

 

「千葉の名物、踊りと——!?」

「祭りいいいいい!」

 

「同じ阿呆なら踊らにゃ——!?」

「シンガッソ―!」

 

めぐりさんのコール&レスポンスで生徒たちは一気に熱狂する。

そして始まるオープニングアクト。ダンス同好会やチアリーディング部の協力とめぐりさんのマイクパフォーマンスで熱狂そのままに盛り上がってる。

それより今さらなんだけど文化してるかって何?

 

『こちらPA。まもなく曲あけます』

『了解。相模委員長。スタンバイします』

 

雪ノ下からの連絡でダンスチームは下手袖にはけ、上手袖にいるめぐりさんが相模を呼び込む。

 

「では、続いて実行委員長の挨拶です」

 

ステージ中央に向かう相模の表情は硬い。千人を超す人の視線が相模に一斉に注がれる。

がちがちに緊張している相模が一声を放つ。

その瞬間。キ———ンと耳をつんざくようなハウリング。あまりのタイミングの良さに観衆はどっと笑う。

ほんとによくもまあこんなタイミングよくハウリングが起こるもんだ。まさか仕込み!?もしそうだとしたら俺の中での相模の評価は少し上がるんだけどな。けど元がマイナススタートだから少し上がったところでマイナスであることには変わりないんだけどな。

まあ話を戻すともちろん仕込みのわけはなく観衆の笑いの前に相模は委縮してハウリングが収まっても相模は何も言えずにいた。

すかさずめぐりさんがフォローに入る

 

「…では気を取り直して、実行委員長どうぞ!」

 

相模はめぐりさんのおかげで再起動したが焦ったおかげで手に持っていたカンペを落とす。それがまた観衆の笑いを誘う。相模は真っ赤になりながらもそれを拾う。

相模の挨拶はカンペがありながらもとちるかむは当たり前、つっかえつっかえしながら進む。

それよりなんで最初からカンペを持ってんだよ。カンペは困ったときの最終手段だろ。

相模が何回も止まるせいですでに予定の時間を大分過ぎている。タイムキーパーである俺はさっきから必死に腕を回し『巻け』のサインを出しているが相模は全く気づかない。しまいには俺が前の方にいる人に応援される始末。

 

『以降のスケジュールを繰り上げます。各自そのつもりで』

 

雪ノ下からそう通信が入る。

それからやっと実行委員長の挨拶が終わり、次の進行に移る。

前途多難な幕開けだ。

 

***

 

やることがなく教室内をうろうろしていると海老名さんに受付をするように頼まれた。

 

「公演時間とか知らねーんだけど」

「入口に貼ってあるから大丈夫。入口に誰もいないってなんかかっこ悪いしね。座ってるだけでいいからよろしく」

 

マジか。座ってるだけでいいとかどんな夢ジョブだよ。最高じゃん。将来はこういう仕事に就きたいな。

 

 

 

 

 

「比企谷君もういいよ。ありがとね~」

 

海老名さんからの夢ジョブからのリストラ宣告が下された。あーあもっと続けた…くわないな。座っているだけとはいえ仕事だし。

さあこれからどうすっかな。特に回りたいとこもないし。

 

「ハチさん。何をしているのですか?」

 

名前を呼ばれ振り返ると、楓子さん、めぐりさん、竹宮先輩がいた。

 

「クラスの方の仕事してたんですけどお役御免になったんですよ」

「八幡君のところはミュージカルだったよね?どう?お客さん入ってる?」

 

めぐりさんは一度台本を見ているだけにお客さんが入っているか心配なのだろう

 

「ええ。超満員でしたよ」

「へぇ~」

 

実際ほんとに教室はすし詰めの状態だった。なにしろ葉山が出てるのだ。人が集まらないわけがない。まあそれに付き合わされた千種はドンマイとしか言いようがないが。その千種も本番前に千種妹の応援(笑)ですごいやる気を見せてたし

 

「超満員だったんだ…比企谷君次の公演はいつから?」

「あんまり見るのはお勧めしませんよ?」

「え、比企谷君のところなんだよね?」

「まあいろいろとあるんですよ」

 

もしこれのせいで竹宮先輩がはまってしまったらまだ見ぬ竹宮先輩のチームメイトに申し訳ない。

 

「そういえば三人そろってどうしたんですか?」

「ふうちゃんとことちゃんと三人で回ろうとしてたんだけど八幡君がいたから一緒にどうかなって」

 

うまく話を逸らすことに成功したようだけど…美少女三人の中に俺が入れと?なにそれ死ねる

 

「えーとアレがアレでアレなので遠慮します。」

「そうなんだ」

 

よし。うまく断れたようだ

 

「よーしじゃあどこから行く!?」

 

え、めぐりさん?今断りましたよね?

 

「え、今比企谷君断らなかった!?用事があるって」

「大丈夫ですよ琴音。ハチさんがアレと使ったときはほとんどがめんどくさかったりただ断りたいときですから」

 

お、おう。バレテーラ。

 

「そうなんだ」

 

竹宮先輩はそうつぶやくとジト目で俺を見てくる。それから急に下を向いたかと思うと今度は上目遣いで俺を見てきた

 

「そんなに私たちと回るのが嫌…なの?」

「嫌、ではないです」

 

自然と俺の口から漏れ出ていた

 

「じゃあ行こう!もちろん比企谷君のおごりで!」

「え、ちょっと」

「いいね~ことちゃん、ふうちゃん、どこから行く?」

「あ、私クレープ食べたい!」

「いいですね。めぐりもいい?」

「もちろん!それじゃいこー!」

 

え、ちょっと俺の意志は?はい無視ですか。はい

 

 

 

 

「チョコクレープ4つ!」

「はいよ!1200円だ!」

「ほら比企谷君」

「いや、ちょっと」

 

 

 

「みんなどうする?私はチョコケーキと紅茶にするけど」

「私はミルフィーユとコーヒーで」

「私はチーズケーキと紅茶!八幡君は?」

「あ、じゃあチーズケーキとコーヒーで…じゃなくて!」

「あ、熊谷さーん!注文お願い!」

「はーい!え、なんで比企谷泣いてんの?」

 

 

 

「あ、射的だって!」

「ハチさん、琴音。マッカンひと箱交換券がありますよ」

「「なに!」」

「…比企谷君手、組まない?」

「奇遇ですね竹宮先輩。俺も今同じこと考えてましたよ。」

 

パンパンパンパン

 

「ああ、惜しい!」

「「もう一回」」

 

パンパンパン

 

「もう少しで倒れそうですね」

「「もう一回」」

 

パンパン  バタッ

 

「あ、倒れた」

「「っしゃああああああああああ!」」

 

 

 

「文実だ!トロッコに乗せちまえばこっちのもんだ!」

 

ドタドタ

 

「八幡君!ふうちゃん!」

「たすけっ」

「「きゃあああ!」」

 

「おいあっちにもいるぞ!早く乗せちまえ!」

 

ドタドタ バタッ

 

「楓子さんこれって正当防衛ですよね?」

「そうですね。襲い掛かってきたわけですし。めぐり琴音おかえり。どうだった?」

「申請内容と違うようだけど、荒船君。説明して」

「フレキシブルな状況判断で…悪ノリした」

「もう荒船君!まあ楽しんでる人多いみたいだし、追加で申請書類を出すのと、利用者に説明を徹底してね」

「ああ、わかった」

「じゃあ事故には十分に気を付けてね」

 

 

 

「あ、そろそろ私戻らなきゃ!」

 

いろんなところに連れ回され、めぐりさんの言葉で時計を見ると一日目が終わる約一時間前になっていた。

 

「あ、私も打ち合わせがあるんだった!私も行くね!」

 

そして残った俺と楓子さん。

 

「ハチさんはこれから予定あります?」

「俺に予定があると思います?」

「…練習しましょうか」

「…はい」

 




速報:比企谷八幡さんと倉崎楓子さんをトロッコに乗せようとした者たちは無事二人に撃退された模様
なお、フィリアさんはマッカン教に入信したようです

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